著者
喜多村 真治
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.187-190, 2017-12-15 (Released:2018-03-15)
参考文献数
11
著者
新井 春美
出版者
日本マクロエンジニアリング学会
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.2_33-2_39, 2011 (Released:2011-03-16)
参考文献数
11

今日、水は危機的な状況にあり、水をめぐる戦争が中東、とくにトルコとシリア間で起きると予測されてきた。実際にトルコは水問題を他の外交問題と関係づけ、水問題の解決を遅らせてきた。しかしトルコ•シリア間の外交関係の改善によって、水問題に関するETICという多国籍の枠組みが形成されることになった。これによって両国間の水問題解決への展望に期待が持てるようになってきた。
著者
戸川 喜久二
出版者
日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
no.809, pp.15-19, 1954-04
被引用文献数
5
著者
太田 房江
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1427, pp.108-111, 2008-02-04

しかし、今回の選挙の前に、事務所費を不適切に処理した問題や高額の講演料を受け取っていた問題が出てしまいました(編集部注:太田氏の後援会が、太田氏の親族宅に対して月5万円の事務所費を支出。「事務所としての実態がないにもかかわらず、経費を不正に計上していたのでは」と疑われた。
著者
藤田 博曉 潮見 泰藏
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.319-324, 2007 (Released:2007-08-18)
参考文献数
15
被引用文献数
6 3

本稿では,理学療法モデルの変遷を述べ,新たな理学療法介入として「課題指向型アプローチ」,「Motor Relearning Program」について論じた。脳卒中を中心とする中枢神経系の理学療法介入は,単に麻痺の改善を目的とするだけでなく,生活を見据えた実践的な治療が求められている。
著者
小林 美咲
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.110, no.3, pp.275, 2000 (Released:2014-08-19)
被引用文献数
7

アトピー性皮膚炎患者の掻破行動について,患者自身が1ヵ月以上にわたり毎日記録したノートをもとに解析を行った.32例の記録が得られ,検討の結果,通常の痒み刺激による掻く行動の他に,情動と相関して多くは自動的無意識的に起こり,定期的に毎日長時間繰り返されている習慣的な掻破行動の存在が認められた.この習慣的な掻破行動には精神的依存が生じており,コントロールを欠いた状態も見られた.これは単に習慣を越えて嗜癖addiction,または嗜癖行動addictive hehaviorに相当するものであり,嗜癖的掻破行動addictive scratching,さらに,掻破行動依存症scratch dependenceと考え得ると思われた.また掻破行動はほぼ同じ様な掻き方に様式化していることが認められた.そのため,掻破の関与した皮疹は左右対称性に限局して分布する特徴があった.また掻破行動の道具として使用される患者の両手にはpearly nailなどの特徴的な変化が生じていた.嗜癖的掻破行動がアトピー性皮膚炎の病変形成に関与している事が示唆された.
著者
冨田 裕一郎
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.115-121, 1972-03-30

トリプトファン・グルコース反応液と現在常用されている抗酸化剤との酸化防止効果の比較を行なったところ, ここで明らかにされた最適条件で得られた反応液の抗酸化能はα-トコフェロールよりも強く, 合成抗酸化剤のBHA, BHTに匹敵するものであることが明らかになった.以上のように強い抗酸化性を示したトリプトファン・グルコース反応生成物ナタネ油の抗酸化剤, カロチンの安定剤および餅の揚げ物の抗酸化剤として用いた試験を行なった.そして, この反応生成物はBHA, BHTなどに匹敵する効果を示すことを明らかにした.
著者
根岸 友恵 鈴木 利典 濱武 有子 藤原 大
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

痛風の原因物質として知られている尿酸であるが、抗酸化物質として重要な働きをしている。尿酸がどのような酸化ストレスに対して防御作用を示すかを調べ、生物における尿酸の存在意義とその利用価値を示すことを目的とした。ショウジョウバエの尿酸欠損株はタバコ副流煙曝露に感受性が高い。副流煙曝露時の尿酸含量を測定した結果、野生株では尿酸が、尿酸欠損株では前駆体含量は増加した。このことは酸化傷害に対する防御機構として尿酸合成が亢進している可能性を示唆するものである。
著者
平沢 慎也
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
雑誌
東京大学言語学論集 = Tokyo University linguistic papers (TULIP) (ISSN:13458663)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.71-102, 2019-09-30

英語の前置詞aboutは〈思考・発話〉を表す語句とともに用いられることが多い(e.g. think about …, ideas about …, talk about …, the statement about …)。aboutの補部名詞句の選定の仕方に関しては,(i)〈思考・発話〉の〈話題・トピック〉を補部名詞句に据える場合もあるが,(ii) 話し手が参照してい るセンテンス形式の〈思考・発話〉とほぼ同じ内容を表すセンテンスを聞き手が頭の中で復元できるように,元のセンテンスの全体または重要な一部を名詞化したものを補部名詞句に据える場合も ある。(ii)のとき,補部名詞句が結果的に〈思考・発話〉の〈話題・トピック〉に対応する場合もあるが,他にも〈思考・発話〉の〈内容〉など様々な要素と対応しうる。たとえば,Forget what I said about you being smart「あなたのこと賢いって言っちゃったけど,あれ,忘れて」におけるyou being smartは,You're smartという〈発話〉そのものを名詞化したものであるから,対応しているのは〈発話〉の〈内容〉であって〈話題・トピック〉ではない。日本語訳に関しては,補部名詞句が〈話題・トピック〉に対応するならば,堅い文体では「について」が,柔らかい文体では「の話を」や「のことを」などが妥当であるが,補部名詞句が〈話題・トピック〉に対応しない場合があることを踏まえると,万能の訳語は存在しないと考えるべきである。The English preposition about is often used with expressions associated with the concept of thought or utterance (e.g. think about …, ideas about …, talk about …, the statement about …). Its complement is either (i) a noun phrase referring to the TOPIC of the thought/utterance or (ii) a nominalization of (an informative part of) the sentential thought/utterance that the speaker expects the hearer to reconstruct. In the latter usage, the nominalized element sometimes corresponds to the TOPIC of the sentential thought/utterance—but not invariably so. It often corresponds to the CONTENT or some other part or facet of the sentence. Take for example: Forget what I said about you being smart ('I said you were smart, but forget it'). You being smart is a nominalization of the sentence You're smart, which is precisely what the speaker said in the past. Here, about is being used to introduce the CONTENT, rather than the TOPIC, of his/her utterance.The Japanese equivalents for the English about in formal and informal style seem to be ni-tsuite and no-hanashi-o/no-koto-o respectively, as long as the complement corresponds to the TOPIC of the thought/utterance. But in other cases these translations do not work. The conclusion has to be that there is no foolproof way to translate about into Japanese.論文 Articles
著者
竹林 崇 花田 恵介 内山 侑紀 道免 和久
出版者
日本作業療法士協会
巻号頁・発行日
pp.662-671, 2016-12-15

要旨:脳卒中後に非流暢性失語と右片麻痺を呈した慢性期の一症例に対して,両側の一次運動野への経頭蓋直流電気刺激と総指伸筋に対する末梢電気刺激を用いたニューロモデュレーション(Neuro-Modulation;以下,NM)後にCI療法を実施した.その結果,麻痺側上肢のFugl-Meyer Assessmentは,臨床上意味のある向上を示した.さらに,標準失語症検査における呼称を含む言語機能に改善を認めた.本症例報告は,NMとCI療法による手段的・応用的作業における麻痺手の使用が,言語機能を改善する可能性を示した.この報告により,作業療法の一部が言語練習を補完する可能性が示唆された.
著者
曽我 史朗
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.141, no.1, pp.9-14, 2013 (Released:2013-01-10)
参考文献数
13
被引用文献数
1

天然物由来の生理活性物質(Geldanamycin,Radicicol)の生理活性メカニズムを,酵母やがん細胞を使ったバイオロジーを組み合わせて解析していくことによって,heat shock protein 90(Hsp90)が重要な抗がん薬標的であることが明らかにされてきた.Hsp90は,がんの増殖・生存に関わる多くの“クライアントタンパク質”の機能維持に必須であり,Hsp90阻害によってこれらクライアントタンパク質の機能をマルチに阻害することによって種々のがん細胞に対して抗腫瘍活性を示す.Hsp90阻害薬の臨床応用はGeldanamycin誘導体で先行して実施されてきたが,それらとは全く異なる骨格を持つ新規Hsp90阻害薬KW-2478を創製し臨床試験が進んでいる.本報ではHsp90が抗がん薬標的として発見されてきた経緯,新規Hsp90阻害薬KW-2478の研究開発,およびHsp90阻害薬開発の現状等について紹介する.
著者
増田 富士雄
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.114, no.3, pp.419-433, 2005-12-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
67

A new research field is introduced for strata science in geology. The new stratigraphy is that a layer, a bed and/or a band of “a year, a month, a day, and several hours” we actually experience everyday, are defined from strata. In this paper we introduce the following four case studies of high-resolution determination for 1) annual beds, 2) historical river-flooding beds, 3) tidal bands, and 4) cross-beds. We also describe new information obtained from the results of these high-resolution stratigraphic studies, which include : discovery of millennial oscillations of solar cycle from the 500 Ka lake varves (annual beds) date determination of every fluvial-flooding beds from the intercalated human wastes and, 600-million-year history of Earth's rotation detected from an annual band in fossils and tidal beds in strata.