著者
松尾 尊〔ヨシ〕
出版者
史学研究会
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.p867-899, 1982-11
著者
アレバラ ティモ 舘 昭 Timo AARREVAARA by]TACHI Akira [translated
出版者
桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科
雑誌
大学アドミニストレーション研究 (ISSN:2185968X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-10, 2011

本論文は、フィンランドの大学システムに起きている変革を取り上げ、2010年から施行の新しい大学法における構造的な展開の、中心原理を明らかにすることを意図している。フィンランドは日本よりやや小さい国土に520万人の人口を持ち、高等教育機関には大学20校とポリテク29校がある。これまで大学はすべて国家行政の一部であったが、この改革によって公法による法人か私法による財団になる。主な資料としては2009年7月成立の大学法とその前文を使用し、分析枠組として起業家的大学の概念を用いている。この改革はフィンランドの大学に、起業家精神の促進と説明責任の向上による、運営文化の変革の機会を提供することになる。
著者
吉岡 正和 山本 正之 藤井 秀樹 松本 由朗 菅原 克彦
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.1034-1039, 1985
被引用文献数
4 6

肝細胞癌(HCC)リンパ節転移の特徴を知る目的で,胆管細胞癌(CCC)を対象として1972~1981年の10年間における日本病理剖検輯報を集計し,統計学的検討を加えた.HCC 12,459例,CCC 2,048例の内,リンパ節転移はHCC 33.3%, CCC 67.6%で有意(p<0.01)にCCCで高率であった.血行性転移と播種はHC C59.4%, CCC 78.6%で有意(p<0.01)にCCCで高率であった.HCCにおいては,肝硬変併存9,679例(77.7%)と非併存例を比較すると,リンパ節転移率(24.6%, 43.4%),血行性転移と播種率(59.4%, 78.6%)は,共に肝硬変非併存例に高かった(p<0.01, p<0.01).リンパ節転移の広がり方としては,共に,領域リンパ節転移がなくて領域を越えたリンパ節に転移のある例がHCC 42%, CCC 34%にあり,肝臓の頭,尾方への拡大では,HCCはCCCに比べ頭方へ広がる率が高いが,領域リンパ節にのみ転移が止る場合,HCC, CCC共に大部分の症例で尾方への拡大であった.
著者
吉松 浩 山田 光穗
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.1042-1051, 1995-08-20
参考文献数
34
被引用文献数
9 1

視線は, 一点を注視している場合, 常に微小運動を行い, 不随意眼球運動として固視微動と呼ばれる.不随意運動は, ヒトの身体的・心理的状態を反映する可能性があり, 特に固視微動による視覚的注意や疲労の定量的評価へ, その時に映像のどの部分を注視していたか等の認知レベルの評価と統合し, 視覚情報に基づく感性評価への可能性がある.しかしながら固視微動は, 眼球運動モデルの中で外部雑音として扱われている.本研究では, 固視微動のドリフト成分の両眼間水平方向の相対運動について, フラクタ次元解析を行い, その不規則な実験データの定量的評価が可能であることをデータ点数依存性から示した.さらに, 擬似白色雑音と眼球運動データとの比較, および高速フーリエ変換により, カオスを示唆する1/fスペクトルを得た.固視微動の定量化は, 被験者の心理状態や情動反応の客観的評価の可能性ばかりではなく, 痴呆診断等の医用応用への可能性がある.
著者
天狗 生
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.94-95, 1964-11-01
著者
北島 雄一郎
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷哲学論集 (ISSN:09176284)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.33-51, 2010-01-31
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1540, pp.90-92, 2010-05-10

わずか2年半前には、彼が再びアジアを飛び回る日が来るなどということは、誰も想像していなかったに違いない。ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)元社長の丸山茂雄。当時、丸山は手術もできないほど体中にガンが転移し、余命いくばくもないと宣告されていた。 ところが今年4月、丸山の元気な姿が中国・上海市にあった。
著者
深沢 広助
出版者
関東学院大学[文学部]人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
vol.107, pp.1-13,

『南海物語』は8つの作品から成る短編集である。ハリケーンや鮫など南海特有の自然の猛威が、人間や建物に与える甚大な被害を活描している。また、白人の優越性、権力、大胆不敵さなどを強調している。しかし、この短編集に登場する白人は、自分の使命に忠実で真摯な宣教師もいるが、アル中のスコットランド人、相手構わず暴力を振うドイツ人、射撃以外は能なしのヤンキー、といった甚だ偏った人物である。一方、南海の島民の場合は、沈着冷静、素朴さ誠実さなどを備えた人物を登場させ、白人の危急を救ったり誠心誠意白人に尽くしたりしている。ロンドンは『南海物語』を通して、白人がその優越性や権力をやみくもに振り回すのはマイナスであり、愚かな行為である、南海の島民が持つ沈着冷静、素朴さといった人間的徳性を兼ね備えるべきだと示唆している。
著者
十鳥 弘泰 大津 金光 横田 隆史 馬場 敬信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.319, pp.19-24, 2009-11-26
被引用文献数
7

我々は,ループ中の実行頻度上位2位の経路(パス)を抽出し投機的に並列実行することでプログラムを高速化する2パス限定投機方式を提案している.本稿では,広範なプログラムに対する本方式の詳細な評価を行うため,現実的なハードウェア構成を想定したマルチコアプロセッサシステムPALSを提案するとともに,その評価環境について述べる.PALSでは,パス予測を行うハードウェア機構により,投機的なスレッドの制御にかかるオーバヘッドを低減する.また,プロセッサおよびプロセッサの持つメモリをそれぞれリング状に接続し,レジスタ間およびメモリ間での通信を実現することで,スレッド間での同期待ち時間を低減する。