4 0 0 0 陸水学史

著者
上野益三 著
出版者
培風館
巻号頁・発行日
1977
著者
古川 智範 上野 伸哉 下山 修司 二階堂 義和
出版者
弘前大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、慢性的なベンゾジアゼピン系薬剤の使用によって認知機能が低下するメカニズムを探るため、ジアゼパム(DZP)長期投与マウスを用いて研究を行った。行動評価解析結果から、想起能力の低下がDZP長期投与した老齢マウスにおいて認められた。また、DZPを長期投与した老齢マウスでは、想起能力の低下や、CA1およびCA3領域におけるスパインの密度の減少が認められた。一方、海馬CA1領域におけるLTPやアポトーシス、細胞新生に対するDZP長期投与の影響は認められなかった。老齢マウスでは、DZP長期投与によりCA3領域のスパインが減少することで想起能力が低下する可能性が示唆された。
著者
上野 雄己 平野 真理 小塩 真司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.89.17323, (Released:2018-09-20)
参考文献数
34
被引用文献数
12 10

This study aimed to examine the relationship between resilience and age in Japanese adults. Participants were Japanese adults (N = 5,143; 3,078 men and 2,065 women, mean age = 49.62 years, SD = 10.76, age range = 20–69 years). They responded to the Bidimensional Resilience Scale, examining innate and acquired factors of resilience. Hierarchical multiple regression analysis was conducted, and the results indicated a linearly increasing trend for resilience with age in acquired resilience factors that are strongly related to character. Additionally, a linearly increasing trend with age was also indicated in innate resilience factors that are strongly related with temperament. A significant correlation was observed with the squared term of age, suggesting a curvilinear relationship. These results suggest that resilience in Japan increases with age, which corroborates the findings of previous international studies; however, the status of age-related changes differs slightly based on whether the resilience factors are innate or acquired.
著者
上野 照剛
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.5-11, 1998-04-01 (Released:2010-10-13)
参考文献数
69

電磁界とは, 電界 (電場) , 磁界 (磁場) および電磁波の総称である.昨今問題になっている電磁界と生体との関りあいについての論議は低周波磁界, 特に50Hz, 60Hzの商用周波数帯域の超低周波ELF (Extremely Low Frequency) 磁界と, 携帯電話に使用される800MHz―1.5GHz帯域の電磁波に関するものが中心になっている.ここでは, 静磁界および低周波電磁界の生体影響によって研究の現状を概観し, 電磁界生体影響評価について論じる.
著者
辻村 壮平 上野 佳奈子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.75, no.653, pp.561-568, 2010-07-30 (Released:2010-09-03)
参考文献数
32
被引用文献数
7 6

In order to investigate the effect of indoor sound environment in a classroom on learning efficiency, laboratory experiments were conducted. In the experiment, the percentage of correct answers of each task, subjective judgment on degree of disturbance and the power level of frontal midline theta rhythm (Fmθ) were measured under the three types of sound environmental conditions (no-noise, air-conditioning noise, talking noise) in anechoic room. From the result, it was confirmed that the sound environment condition significantly change the percentage of correct answers, the subjective judgment on degree of disturbance and the power level of Fmθ for listening task and proofreading (under the acoustical condition of signal to noise ratio (SNR) 0 dB). Furthermore, the possibility of improvement on learning efficiency by amplifying speech level was investigated. From the result, it was suggested that the amplification of speech signal level decrease the influence of sound environment in classrooms on learning efficiency.
著者
上野 輝弥 坂本 一男
出版者
国立科学博物館
雑誌
Bulletin of the National Science Museum Ser. C Geology & Paleontology (ISSN:0385244X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.p109-117, 1994-09

A fossil slender mola from the Middle Miocene Hiranita Formation, Chi-chibumachi Group, Saitama Prefecture, Japan is described as a new species Ranzania ogaii in the family Molidae (Tetraodontiformes). This new species is characterized by having closely attached, long neural spines in the caudal vertebrae and unique scale plates that have a single prominent tubercle at the center of each regularly-shaped, polygonal scale plate in the middle of the body.
著者
片山 佳子 上野 慎太郎
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成27年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.147, 2015 (Released:2015-08-24)

【目的】マテ茶は南米のイグアスの滝周辺を原産とするモチノキ科の植物「イェルバ・マテ」の葉や枝を茶葉に加工し水またはお湯で抽出した飲料である。マテ茶はミネラル、ビタミン、ポリフェノールそして食物繊維を豊富に含むため「飲むサラダ」と言われている。その機能性は多岐に渡り、抗酸化、抗肥満作用がある。また鉄と化合し腸内吸収を妨げるタンニンやカフェインのような刺激性のアルカロイドが少ないのもマテ茶の特徴の一つである。南米人の年間食肉消費量は多く、日本人に比べ3~5倍の食肉を摂取しているにも関わらず体の抗酸化が原因で起こる癌などは日本人の約半分以下である。これは南米人がマテ茶を多く摂取しているためではないかと考えられている。本研究ではマテ茶のポリフェノールと鉄の定量を行うとともに抗酸化活性測定を行い、緑茶や烏龍茶と比較検討することを目的とした。 【方法】茶葉10gを80℃、20℃の水で10分間抽出し、試料溶液とした。鉄分量の測定は1.10-フェナントロリン法にて、ポリフェノール量の測定は、Folin-Denis法にて行った。抗酸化活性はラジカル消去能をDPPH法で測定し、DPPHラジカル消去活性はTrolox相当量として算出した。 【結果】鉄分量は、グリーンマテ茶が最も高い結果となった。ポリフェノール量および抗酸化活性においてもマテ茶が緑茶や烏龍茶よりも高い数値を示した。そして、抽出温度が高いほどポリフェノール量や抗酸化活性は高い値を示した。これは水溶性の抗酸化物質であるポリフェノールが多く溶出されたためと考えられた。またポリフェノール量が多いほど高い抗酸化活性を示したことから両者には相関性があり(R=0.995)、マテ茶の抗酸化活性はポリフェノールが主体であると考えられた。このことから、マテ茶は緑茶や烏龍茶よりも体の酸化を防ぐために有効な飲料であることが示唆された。
著者
上野 隆弘 Ueno Takahiro
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
雑誌
共生学ジャーナル (ISSN:24326755)
巻号頁・発行日
no.3, pp.96-117, 2019-03

論文本稿では、ミシェル・セールをガストン・バシュラールの後継者として位置付け、エピステモロジーの一系譜を描きだすことを目標とする。一般的にライプニッツ主義者として知られているセールであるが、初期の仕事はバシュラールの影響を受けていた。本稿では、四つのテーマのもと両者の関係性を探究する。はじめに、バシュラールの設定した科学と詩の分割を確認し、両者を統合しようとするセールの議論を追う。次に、その統合の結果として提示されるセールの新しい科学史観を確認する。その後、セールによるバシュラールのイデオロギー批判を論じ、最後に、セールがどのようにバシュラールが保持していた主観性の哲学を抹消するのかを示す。The aim of this paper is to determine Michel Serres as a successor of Gaston Bachelard and present a genealogy of epistemology[épistémologie]. Generally speaking Serres is known as a Leibnizian, but his early works are influenced by Bachelard. We inquire their relationship under four themes. Firstly, we confirm Bachelard's division of sciences and the poetry and follow Serres's discussion that tries to unite these two fields. Secondly, we confirm Serres's new perspective of history of science as a result of this union. Thirdly, we discuss the Serres's criticism against Bachelard's ideology. Finally, we present how Serres erases the philosophy of subjectivity that Bachelard maintains.
著者
阪本 真基 上野 敦志 田窪 朋仁
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-35, no.12, pp.1-6, 2016-03-01

本論文では,自然言語によって対話を行うコミュニケーションゲーム 「人狼」 において,機械学習を用いてプレイヤの発言から役職の推定を行う手法を提案する.学習データはオンラインで提供される 「人狼 BBS」 のプレイログを用いた.プレイヤの発言を文書としてまとめ,word2vec を用いて単語の意味の類似性を考慮したベクトル表現を獲得する.獲得したベクトル表現を用いて,進行中のプレイヤの発言に基づいてプレイヤのベクトルを求め,k 近傍法,SVM により人狼の役職の推定を行い,交差検証により評価し考察した.
著者
藤山 家徳 加瀬 友喜 上野 輝弥 植村 和彦
出版者
国立科学博物館
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

本研究は, 日本における第三紀初頭より現在に到る昆虫発達史を, 植生の変遷と関連させて明かにすることを目的としている. 今年度においては, 日本とアジア大陸南西部, 東南アジアをむすぶ重要な位置にありながら化石資料が皆無であった南西諸島に重点をおき, 昆虫化石の探索と地層の観察を行った. しかし, 奄美大島笠利町の平層, 沖縄本島の許田, 粟国島の眞鼻毛ともに新資料を得ることに成功しなかった.新生代の昆虫発達史を編むには, 各時代の化石昆虫ファナウの詳細な分析が必要である. 古第三紀については, 始新世の北海道夕張地域, 漸新世では北海道北見若松沢の研究が進行中である. 新第三紀については, 今年度の研究もふくめ研究はかなり進展した. 中新世の古植生より推定される気温の変遷は, この時代の昆虫相にも認められ, その影響は植生よりさらに鮮明に見られる. すなわち, 前期中新世は現在の日本の昆虫相に近似するが, 中期には一変して亜熱帯〜熱帯の様相を呈する, 後期には再び温暖気候となったが, 前期と異なり, 現在の中国南西部からヒマラヤ方面の昆虫相との類似が認められる. 鮮新世の昆虫化石相は現生のものに近く, 属レベルでは共通であるが, 種レベルでは一致するものが少ない. 鮮新世より第四紀にかけての化石昆虫相は, 現生昆虫相の形成を考える上で重要な材料であるが, 中新世の資料にくらべ少なく, さらに資料を追加した上での検討が必要である.
著者
上野 行良
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.247-254, 1993-10-30 (Released:2010-07-16)
参考文献数
10
被引用文献数
11 14

This study investigated the attitude towards humor and the relationship among the attitude, aggression and altruism. Four hundred and seven subjects answered the questionnaires consisting of (1) items about attitude toward humor, (2) items about aggression and altruism, and (3) items about humorous statements, frequently heared in negative situations. Factor analysis revealed that the attitude toward humor consists of two factors; (a) preference for aggressive humor and (b) preference for playful humor. The former is related to aggression and altruism, while the latter is related to altruism only. The items about humorous statements frequently heard in negative situations suggested that preference for aggressive humor is related to aggressive behavior, while preference for playful humor is related to moderation of the atomosphere.