著者
上野 喜三雄
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.68-73, 1990-02-09 (Released:2008-12-25)
参考文献数
13
著者
上野 善道
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.117, pp.129-152, 2000-03-25 (Released:2007-10-23)
参考文献数
5
著者
江口 太助 櫨木 大祐 上野 健太郎
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.777-781, 2018-07-15 (Released:2019-08-22)
参考文献数
10

今回,我々は胸痛の訴えにより,右冠動脈左バルサルバ洞起始症と診断された2例を経験したので若干の文献的考察も加え報告する. 症例1は8歳,男児,3歳時に川崎病に罹患し,免疫グロブリン超大量療法で治癒した.当初から左冠動脈主幹部が直径3 mm程度と太かったが,特に症状も認めず経過した.8歳時,習い事の水泳中に胸痛を認め当院を受診した.心臓超音波検査で左冠動脈が太く,右冠動脈の起始が確認できないので造影CTを施行し診断し得た. 症例2は11歳,男児,サッカーの練習中に胸痛を認めるようになり当院を受診した.心臓超音波検査で右冠動脈起始部を確認できず,通常より左方にあった.症例1の経験を踏まえ,造影CTを行い診断し得た. いずれの症例も各種検査で心筋虚血の所見はなく,手術の方針とはしなかったが,胸痛の訴えがあるため運動制限を行い,致死的な合併症である頻脈性不整脈の予防にβ遮断薬の内服を行い,注意深く経過観察する方針とした.右冠動脈左バルサルバ洞起始症は稀な疾患で,左冠動脈右バルサルバ洞起始症に比して予後良好なものとされているが,狭心症や心筋梗塞,不整脈,突然死が報告されており,イベント前の発見が重要と思われた.また,安静時心電図では異常は出ないため,学校心臓検診での発見が困難であり,胸痛などを認める症例は,積極的に心臓超音波検査を行い,冠動脈異常も念頭に入れた診療をすることが望ましいと思われた.
著者
上野 宏共 地下 まゆみ 安藤 生大 坂本 尚史 ウエノ ヒロトモ ジゲ マユミ アンドウ タカオ サカモト タカブミ Hirotomo UENO Mayumi JIGE Takao ANDO Takabumi SAKAMOTO
雑誌
千葉科学大学紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.75-86, 2010-02-28

屏風ヶ浦は太平洋の波により侵蝕された海蝕(かいしょく)崖(がい)であり、1966年に消波ブロックが設置されるまで長年に亘り侵蝕が続いていた。高さは50 mもあり長さは9 kmにおよぶ灰白色の崖は、東洋のド-バ-とも呼ばれている。イギリスとフランスに挟まれるド-バ-海峡のイギリス側の白亜の崖は約1億年前の白亜紀に海底に積もった石灰質化石からできた堆積岩で構成されており、景観としては屏風ヶ浦と似ているが、屏風ヶ浦の正面に露出する100万年程度前の堆積岩とは地質年代が大きく異なる。屏風ヶ浦の飯岡層は珪質シルト岩でド-バ-の石灰質の白亜の崖とは岩質が異なる。 屏風ヶ浦で見える地層は下位から名洗(なあらい)層・飯岡層・香取(かとり)層・関東ロ-ム層である。銚子市名洗町などの東側には粗粒砂岩からなる名洗層が分布する。屏風ヶ浦では名洗層の上部の一部が見えるに過ぎない。名洗層の形成年代は500万年前から200万年前とされている。引き続いて時間間隔を置かずにシルト岩からなる飯岡層が深海底で堆積した。この地層は屏風ヶ浦の崖下3分の2を占める灰白色の岩石であり、わずかながら西に傾斜しているのが層理面などから分かる。化石と古地磁気の結果を総合して、飯岡層の年代は200万年前から70万年前に亘っていることを明らかにした。香取層は不整合に飯岡層を覆う。屏風ヶ浦の東側では名洗層の上に直接香取層が乗る。香取層は黄褐色で厚さ約25 m、下部では細粒砂岩が多いが上部になるにつれて粗粒になり波の作用によって生じたクロスラミナ模様が地層中に残っている。香取層の年代は10万年前と推定されている。関東一円に分布する関東ロ-ム層は銚子地域でも同じで香取層を不整合に覆う。古富士火山や箱根火山からもたらされた火山灰が降下したものが関東ロ-ム層で、厚さは5~6 mでとくに地表部では赤褐色を呈している。飯岡層までは深海底で堆積したが、香取層の頃には古東京湾はしだいに浅海となり陸化した所に関東ローム層の降下火山灰が積もったことになる。 香取層と関東ロ-ム層の境界がはっきりと分からないことが多いが、帯磁率の差によって簡単に識別できることが判明した。また、各地層に含まれる粘土鉱物についてX線回折装置を用いて検討し、興味ある事実を見いだした。
著者
上野 敦 刈部 功 浅田 晃一 村上 哲也 中井 一弘
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.58(1988-CG-034), pp.29-36, 1988-08-25

ワークステーションやパーソナルコンピュータの普及にともない、その機能も半導体の充実と共に高度化し、いろいろな面で立体視技法の潜在的ニーズも顕在化しつつある。我々は、テレビの信号にジェンロックして動くパーソナルコンピュータを開発し、実用化してきたが、ビデオカメラ,VTR等いわゆるビデオ機器が、学校、職場、家庭に普及して来たことから、これらの機器をシステム化することにより新しく生まれ、寄与できる技術は多いと思われる。ここでは、我々が開発し実用化したこれらの技術の要点を紹介する。内容としては、パーソナルコンピュータと各種映像機器を組み合わせた電子立体映像システム、また、そこに使われる立体グラフィックスのソフトウェア技法、2眼式の立体表示方法等である。
著者
松田 千登勢 長畑 多代 上野 昌江 郷良 淳子
出版者
大阪府立大学
雑誌
大阪府立大学看護学部紀要 (ISSN:18807844)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.85-91, 2006-03-01

本研究の目的は認知症高齢者をケアする上で,看護師がどのような感情を抱きながら関わっているのかを明らかにし,サポートの視点を見出すことである。介護老人保健施設,老人認知症専門病棟,特別養護老人ホームで重度の認知症高齢者をケアする看護師9名を対象に,研究の同意を得た上で,半構成質問紙を用いた面接調査を行った。その結果看護師の感情として,1)「なんでそんなことするの」という怒り,2)認知症高齢者の言動への困惑,3)言動に対する対応への困惑,4)身体症状の判断への自信のなさ,5)自分のケアを評価できない不安,6)自分の思うケアができないジレンマ,7)責任の重さへの不安,8)ケアへの達成感のなさの8つが明らかになった。
著者
松崎 元 上原 勝 上野 義雪 井村 五郎
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.61-68, 2003-01-31 (Released:2017-07-19)
参考文献数
4
被引用文献数
1

筆者らは既報において、つまみの回転操作開始時における指の使用状況を明らかにした。本報では、その結果の有効性を確認するため、既に得られた指の使用本数および接触位置のデータから、直径と溝の数および位置が異なる12個のつまみサンプルを作成し、回転操作実験を行った。被験者は40名(男性22名、女性18名)で、操作性・視覚的イメージの16項目について、SD尺度上で評価させた。操作性については、指の接触位置に合わせて作成した断面形状の6種類の方が、他の6種類よりも総合的に良い評価を受け、データの有効性を示す結果となった。次に、視覚的イメージに対する評価を因子分析した結果、「力量性」「活動性」「美的整然性」の3因子に分けることができた。これらを軸として、各12サンプルの散布図を作成したところ、第3因子「美的整然性」の評価が高いサンプルが、必ずしも操作性の良いつまみではなく、視覚的な「美しさ」と操作性の関係性は見られなかった。
著者
森沢 知之 岩田 健太郎 上野 勝弘 北井 豪 福田 優子 高橋 哲也
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.10-17, 2016 (Released:2016-02-20)
参考文献数
14
被引用文献数
4

【目的】回復期リハビリテーション(リハ)病院における心臓リハ実施状況および実施にかかわる問題点を明らかにすること。【方法】全国の回復期リハ病院194施設に対し郵送法にてアンケート調査を実施した。【結果】アンケートの回収率は61.9%で,心臓リハ実施率は7.5%(9施設)であった。心臓リハ非実施の理由は「循環器専門医の不在」や「心臓リハ経験者の不在」など人的要因が半数以上を占めた。今後の心臓リハ拡大には「回復期リハ病棟入院対象者患者の基準緩和」,「心臓リハに関する卒後教育体制の充実」,「心臓リハ施設基準の緩和」が必要とする意見が多かった。【結論】回復期リハ病院での心臓リハ実施施設の増加のためには急性期-回復期病院の連携システムの構築,心臓リハにかかわるスタッフの教育体制の充実などが今後の課題であると思われた。
著者
上野 淳也
出版者
別府大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本へ大砲(後装砲)が伝来した過程とその展開を明らかとする為、欧州・東南アジア及び国内で実測と金属サンプルの採取調査をおこなった。ロシア砲兵博物館では、大友宗麟のものとされる大砲の分析結果を発表し、フランス軍事博物館及び王立ベルギー軍事博物館では戦国武将藤堂高虎と佐竹義宣のものと考えられる和製大砲を発見した。国立マレーシア博物館ではイスラム砲の調査を、ポルトガル・スペインでは伝来大砲のルーツに関する調査を実施した。戦国時代の和製大砲は、西欧砲にルーツを持ち、伝播過程において東南アジアのイスラム系技術がこれに大きな影響を与えて成立したものである事を、理科学的な裏付けをもって説明できた。
著者
上野 千鶴子 Chizuko Ueno
出版者
同志社大学アメリカ研究所
雑誌
同志社アメリカ研究 = Doshisha American studies (ISSN:04200918)
巻号頁・発行日
no.35, pp.47-57, 1999-03-20

11月24日、アメリカ研究所の公開講座「ジェンダー・国家・市民権」が開催された。パネリストは、リンダー・カーバーアイオワ大学教養学部および歴史学科教授と、上野千鶴子東京大学文学部教授であった。カーバー教授は前全米アメリカ史学会会長で、アメリカ市民としての女性のあり方を歴史的に検証する研究を中心に女性と国家の関係について問題提起し国際的に活躍するアメリカ史研究家である。著書にWomen of the Repubilc: Intellect and Ideology in Revolutionary America, Toward an Inteleectural History of Womenなどがある。また、上野教授は社会学者で、日本を代表するジェンダー論の理論家として国際的に活躍しておられる。近著に『近代家族の成立と終焉』、『発情装置』、『ナショナリズムとジェンダー』などがある。なお、コメンテーターは女性史の分野で活躍する西川祐子京都文教大学教授、『近代的家族と国民化について』の著作で近年脚光を浴びる牟田和恵甲南女子大学助教授、モデレーターはアメリカ研究所の池田啓子が務めた。
著者
佐々木 信博 上野 幸司 白石 武 久野 宗寛 中澤 英子 石井 恵理子 安藤 康宏 草野 英二
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.581-588, 2007-07-28 (Released:2008-11-07)
参考文献数
17
被引用文献数
3 5 2

生体電気インピーダンス法 (BIA法) は, 生体に微弱な電流を流して, 身体の体水分量 (TBW), 細胞外水分量 (ECW), 細胞内水分量 (ICW), 体脂肪量 (BFM) などを測定することが可能であり, 透析患者のドライウェイト (DW) の指標になり得ると考えられる. 高精度体成分分析装置であるInBody S20は, 多周波数分析, 8点接触型電極, 部位別測定, 仰臥位測定といった特徴を有し, 高い精度と再現性が立証されており, 近年, その臨床報告が相次いでいる.今回われわれは, 本装置を用い各種体液量を測定し, DWの指標となり得るか検討した. 対象は当院で維持透析を施行している41名で, 透析前後でInBody S20による各体液量と一般血液検査, hANPを測定し, 透析後に胸部X線による心胸比 (CTR) と超音波断層法による下大静脈径 (IVC) を測定した. その結果, 1) hANPは, CTR, IVCe (安静呼気時最大径) とそれぞれ有意相関 (p<0.01, p<0.05) を認めた. 2) 各種体水分量 (TBW, ECW, ICW) は, 透析後に有意に低下し, IVCeと有意相関 (p<0.001) を認めた. 3) 体水分量変化率 (%TBW) は, 循環血液量変化率 (%BV) や循環血漿量変化率 (%CPV) と有意相関 (p<0.001) を認めた. 4) 浮腫値 (ECW/TBW) は, 透析後に有意に低下し (p<0.001), hANPと有意相関を認めた (p<0.001). 5) InBodyで測定した透析後DW (BIA-DW ; 浮腫値0.38のBW) と臨床でのDW (cDW) は, 強い正相関を示した (r=0.99, p<0.001).InBody S20は, 簡便性, 非侵襲性, 即時性に優れ, 血液透析患者の体液量・体組成の定量的評価が可能で, 浮腫値や透析後BIA-DWは, 実際のDWの指標として有用と考えられた.

6 0 0 0 OA 扁平受像管

著者
三戸 左内 上野 嗣勝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.191-204, 1969-03-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

画面サイズ8インチ, 単偏向板形偏向方式を用い, 管の厚み約56mmの扁平受像管を開発した. また, 螢光面と対向した主偏向器電極に透明なネサ膜を使うことによつて, 螢光面の映像を裏から見えるようにした両面テレビ受信機の可能性を調査した. 解像度は中心部において水平, 垂直ともに300本が得られた.