著者
篠崎 美貴 中野 諭 鷲津 明由
出版者
環太平洋産業連関分析学会
雑誌
産業連関 (ISSN:13419803)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.40-51, 2005
被引用文献数
1 2

近年,UNEP(国連環境計画)は,持続可能な発展は持続可能な生産と同時に持続可能な消費によって可能となるとして,消費の見直しを呼びかけている.また,エネルギー経済学者達の間でリバウンド効果(エネルギー効率改善目的の技術進歩がかえってエネルギー消費を増加させてしまうという効果)の議論も盛んになっているが,こうした流れの中で,われわれがかねて取り組んできた産業連関的環境家計簿分析は,新たな分析目的を持つようになった.本論では1985-90-95接続環境分析用産業連関用を用いてこの新たな分析課題に取り組むため,家計消費が引き起こす環境負荷の変化を3つの効果-消費構成比変化の効果,所得増加の効果,技術変化の効果-に分解し,持続可能な消費の問題にアプローチした.
著者
中野 晴雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1235, pp.169-172, 2004-03-29

昨年12月、私どもの会社(プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」の運営会社)が民事再生法を申請したことで、多くの方々に大変ご迷惑をおかけしました。その責任者が顔まで出してしゃべるというのは非常に心苦しい。 民事再生法申請後の会見でも、表情に気をつけていました。
著者
中野 清
出版者
中國詩文研究會
雑誌
中國詩文論叢 (ISSN:02874342)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.77-88, 2010-12-31
著者
加藤 駿平 金井 純子 中野 晋 湯浅 恭史 徳永 雅彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.I_131-I_139, 2020

<p> 平成30年7月豪雨では広島県の沼田川流域で堤防からの溢水や決壊が生じ,三原市内の複数の高齢者施設で浸水被害が発生した.そこで,被災した3施設を対象に被害状況,水害発生時の避難行動,被災後の業務再開状況等について聞き取り調査を実施した.また,聞き取り調査から得られた浸水過程や避難行動を確認し,詳細分析を行うため,各施設周辺の浸水痕跡調査及び沼田川流域を対象とした河川氾濫数値解析も実施した.浸水エリア内の微高地に立地する施設では臨時の避難場所の役割を果たしたが,避難者との連携が課題となった.深刻な床上浸水被害を受けた施設では緊急時の職員参集体制,近隣の支援者の確保など,水害を想定した具体的な避難計画の作成が急務であることが明らかとなった.また,災害休業時における雇用対策も事業継続上重要な課題であることがわかった.</p>
著者
金井 純子 中野 晋 山城 新吾 三上 卓
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.I_211-I_218, 2020
被引用文献数
2

<p> 令和元年東日本台風では越辺川右岸0.0k付近の堤防決壊により,近くの高齢者施設(1法人2施設)や障害者施設(1法人6施設)が甚大な被害を受けた.被災した2法人を対象に,被害状況,避難行動,避難確保計画,被災後の業務再開状況等についてインタビュー調査を行った.また,浸水痕跡調査を実施した上で,破堤に伴う川越市内の氾濫進展状況を数値シミュレーションにより再現し,証言内容の検証を行った.高齢者施設と障害者施設の利用者の身体的特性や,避難方法,避難生活などの情報を施設特性に注目して整理し,施設特性を踏まえた避難確保計画と長期避難を想定した業務継続計画を検討しておくことの重要性について明らかにした.</p>
著者
中野 晋 内田 剛 石ヶ森 勲 菅原 敏 新田 慶治
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.64, no.617, pp.107-114, 1998-01-25
参考文献数
9

It is necessary to develop a small positive pressure control system for the closed ecology experiment facilities because of the needs to prevent contamination from the atmosphere and to protect against over differential pressure loading. In the present study, a numerical analysis method was developed to calculate the quantity of state of the closed module which is fitted with rubber buffers for the small positive pressure control system. Experiments to examine the pressure change of the closed module caused by rapid temperature control of an air conditioner were carried out at Biosphere-J. Comparison of calculated and experimental results showed that the present dynamic simulation is suited to estimating the quantity of state of the closed module.
著者
坂本 圭 辻野 博之 中野 英之 浦川 昇吾 山中 吾郎
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.175-188, 2018

<p>著者らの海洋大循環モデル「気象研究所共用海洋モデル(MRI.COM)」は,開発が始まってから20 年近くが経過し,気象研究所と気象庁の様々な部門で利用されるようになるとともに,ソースコードの大規模化・複雑化が進んだ。このような状況の下でも,バグの混入や意図しない影響を抑えながらモデルを効率的に開発するため,現代的なソフトウェア開発で用いられるツールと手法を取り入れ,開発管理体制を一新した。まず,ソースコードの開発履歴(バージョン)を管理する「Git(ギット)」を導入した。このツールにより,複数の開発者が複数の課題に同時に取り組む並行開発が可能になった。また,プロジェクト管理システム「Redmine(レッドマイン)」を導入し,開発状況を開発者全員で共有した。このシステムによってデータベースに逐一記録された開発過程が,他の開発者や次世代の開発者にとって財産となることが期待される。これらのツールを用い,さらに開発手順を明確にすることで,開発チーム内の情報共有と相互チェックを日常的に行う開発体制に移行することが可能となったことは,コード品質の向上に大きく寄与している。現在,気象庁では,MRI.COMだけでなく,気象研究所と気象庁で開発しているほぼ全てのモデルをGit(またはSVN)とRedmineで一元的に管理するシステムを構築しており,モデルの開発管理及び共有化が大きく前進している。</p>
著者
中野 耕太 nakano
出版者
島根県立大学北東アジア地域研究センター
雑誌
北東アジア研究 = Shimane journal of North East Asian research : North East Asian region (ISSN:13463810)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.19-37, 2021-03-31

The purpose of this study is to consider whether "the regime of Yi Ui-min" really existed or not in the late 12th century Korea (Goryeo). Yi Ui-min was a military general who was born as a slave in Gyeongju. It is commonly accepted that he ruled the Goryeo government as the 4th leader of the "Goryeo military regime" from 1184 to 1196, when Choe Chung-heon assassinated him. It is difficult, however, to prove the existence of "the regime of Yi Ui-min" due to a lack of historical materials.This study examined the following three points to reconsider the theory of "the regime of Yi Uimin." Firstly, it examined how previous studies evaluated the regime. Through this examination, we found that previous studies had already pointed out the weakness of "the regime of Yi Uimin." Secondly, it critically discussed the theoretical grounds that support the regime’s existence. As a result, it was found that there are no historical records to support the claim directly. Thirdly, it analyzed the historical records that are inconsistent with the theory. The results revealed that Du Gyeong-seung was as powerful as Yi Ui-min, and that Yi Ui-min couldn’t overwhelm him till the end.The conclusion of this study is as follows; From 1184 to 1190 Yi Ui-min was not a prominent leader in the Goryeo government. From 1190 to 1196 there were two leaders, Yi Ui-min and Du Gyeong-seung in the Goryeo government. The common theory of "the regime of Yi Ui-min" says that Yi Ui-min ruled the Goryeo government then as a dictator, although he was less powerful than other military leaders. But the theory of "the dyarchy of Yi Ui-min and Du Gyeong-seung" is closer to the actual situation than that of "the regime of Yi Ui-min." The next paper will explore the relationship between these two leaders.
著者
小野 美咲 今井 克己 安武 健一郎 渡邉 啓子 岩本 昌子 大和 孝子 竹嶋 美夏子 森口 里利子 上野 宏美 中野 修治
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.641-648, 2021 (Released:2021-11-01)
参考文献数
8

大学付属医療施設を利用した参加型臨床実習が受講者の意識に及ぼす影響について、独自に設定した科目の到達目標に対する教育効果評価指標を用い評価した。実習内容は大学付属医療施設に通院している患者の栄養支援の見学と、グループワークによる担当症例の検討、および栄養支援計画の立案とした。効果の検討はアンケートにより行った。アンケートは本科目受講により認識の変化が期待される管理栄養士の能力としてのコミュニケーションおよび専門的知識に関する10項目とし、項目に対する受講者の重要性の認識の変化と、自己評価の変化を把握した。受講前後および栄養支援見学後に実施したアンケートの継時変化をFriedman検定にて解析した。重要性の認識では、身だしなみ、態度、対話力、想像力、記録力、聴き取り力、意思疎通力、調理および食材の知識の8項目が受講により上昇傾向を示した(全てp <0.05)。栄養学の専門的知識の重要度は変化しなかった(p=0.064)。自己評価では10項目全て上昇傾向に変化した(p <0.001)。大学付属医療施設を利用した参加型臨床実習は、コミュニケーションおよび専門的知識に対する重要性の認識の強化および自信の向上に貢献する可能性がある。
著者
高橋 豊 前田 勝司 中野 隆一 唐木 邦明 真下 進
出版者
土質工学会
雑誌
土質工学会論文報告集
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, 1976

標記工法によってその基礎工事が行なわれた大型原油タンクに関して, 貯油開始後5年間にわたって実測されたタンク底板およびシェル部の沈下と, 追跡調査として5年目に行なわれた土質調査の結果が, 工事の前後に行なわれた調査結果との対比において報告されている。これらの測定, 調査結果から以下の事柄が確認されている。1.圧密試験, 沈下解析によると, タンク荷重下での地盤内応力分布に関しては, ブーシネスク式から求めたものは, 実測値から導き出したものに十分対応する。2.実測された沈下曲線等により, タンク荷重のような長い周期での変動荷重は, 長期的には, ある定荷重が作用した時と同様の圧密曲線が得られる。3.タンクと周辺地盤の不同沈下の方向が同一であることから, タンクに発生する沈下は, 基礎底面下の地盤の初期条件の差とともに周辺地盤にも影響をうけることがわかった。また, これらの長期的に測定された沈下は, 地盤改良部以下の圧密沈下であり, これを残留沈下として許容する設計法の妥当性が, 観測, 土質試験によって確認されたとしている。
著者
永田 昌子 堤 明純 中野 和歌子 中村 純 森 晃爾
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
pp.1111230078, (Released:2011-11-28)
被引用文献数
2

職域における広汎性発達障害者の頻度と対応:産業医経験を有する精神科医を対象とした調査:永田昌子ほか.産業医科大学産業医実務研修センター-目的:近年,産業保健スタッフが対応するメンタルヘルス不調者の中に広汎性発達障害を抱える,もしくは疑い例に遭遇する事例が報告されている.本研究は,産業医経験を有する精神科医を対象に,職域で広汎性発達障害の事例対応に遭遇する頻度や広汎性発達障害を抱えるメンタルヘルス不調者に対して行われている就業上の配慮について,職域での実態調査を行った.対象と方法:産業医科大学精神医学教室員および同門医師122名に対して,記名式の郵送法調査を実施した.回答者の産業医経験,臨床経験,臨床場面での広汎性発達障害の経験,産業医活動のなかで広汎性発達障害の診断を受けているメンタルヘルス不調者の事例対応をした経験の有無,また,事例対応開始時に主治医より受けている診断名は広汎性発達障害ではないが,回答者自身が広汎性発達障害を疑った事例の経験の有無,事例対応の経験があるものには,職場で行った具体的な配慮,困難だった事例,成功した事例等について自由記述形式で回答を求めた.結果:56名から回答が得られた.そのうちメンタルヘルス不調者の職域での事例対応経験のある医師35名の回答を分析した.広汎性発達障害の「診断」を受けているメンタルヘルス不調者の経験を有するものは7人(20.0%),広汎性発達障害の「診断」を受けてないものの回答者自身が広汎性発達障害を疑ったメンタルヘルス不調者の経験を有するものは15人(42.9%),両方の経験を有するものが3人(8.6%)であり,どちらかの経験も有するものが19人(54.6%)であった.今回報告された40例のうち,事例対応開始時に診断名がついていたものが12例,回答者が疑った事例が28例,そのうち調査票回答時までに診断に至っていたものが7例であった.広汎性発達障害の「診断」を受けてないものの回答者自身が広汎性発達障害を疑った理由として多かったのは,職場での対人関係のトラブルを起こすというエピソードであった.「診断」を受けている事例は,産業医が疑った事例より具体的な配慮が行われていた.また,就業上の配慮として上司に対しての障害特性についての説明や業務内容の変更などが実施されていた.地域の社会資源の活用状況として,広汎性発達障害の診断を受けている,または疑った事例対応経験のある回答者19人のうち,発達障害支援センターや地域障害者職業センターの利用した経験を有する回答者は2人(10.5%)であった.考察:調査対象となった産業医経験のある精神科医の半数に広汎性発達障害の診断がついたもしくは疑った事例の対応の経験があり,職域で広汎性発達障害を持つ労働者の事例対応をすることは稀ではないことが示唆された.産業保健スタッフは,広汎性発達障害の知識,職場での適切な配慮の仕方,利用出来る社会資源についての理解を深める必要があると考えられた.
著者
中野 良彦
出版者
国立大学法人 大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター
雑誌
未来共創 (ISSN:24358010)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.85-107, 2021 (Released:2021-07-08)

生命の誕生から現代人までの進化の歴史を、レジリエンスという視点から考察した。地球は約 46 億年とされるその歴史の中で大きな環境変化を何度も繰り返してきた。それにより、生物の大量絶滅が引き起こされ、そのたびに生き残った少数の種から新たな環境における適応放散が生じた。人類においても、その進化の始まりである樹上性から地上性への変化をはじめとして、何度も生活様式を環境に適応するように変化させ、その結果として現代のような全地球的な拡散と繁栄を導くことを可能とした。しかし、その現代における物質文明は副産物として多くの問題を抱えている。とくに、人類全体に関わる環境改変と現代病といわれる様々な疾患は、急速に変化した現代環境と深い関係がある。そのために、われわれがすべきことは何であるのかについて、生物が生き残ってきた過程を振り返ることにより、環境適応がなぜ可能であったのか、そのためには何が必要であるのかといった点を生物学的な視点を中心に考察した。
著者
中野 達也 望月 祐志 甘利 真司 小林 将人 福澤 薫 田中 成典
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.173-184, 2007-09-15 (Released:2007-10-19)
参考文献数
57
被引用文献数
2 1

1999年に北浦らにより提唱されたフラグメント分子軌道(FMO)法は、分子系をフラグメントに分割し、フラグメントのモノマー、ダイマー・・・の計算から系全体を計算する方法であり、タンパク質やDNAのような巨大分子系全体を量子論的に扱う計算方法として、近年注目を集めている。本稿では、FMO法の概要と、多層FMO(MLFMO)法に基づいたタンパク質の励起状態計算、及びFMO法に基づいたconfiguration analysis for fragment interaction (CAFI)やvisualized cluster analysis of protein-ligand interaction (VISCANA)といった解析方法について報告し、FMO法の今後について展望する。

1 0 0 0 實利論

著者
カウティルヤ [著] 中野義照訳
出版者
生活社
巻号頁・発行日
1944