著者
平野 久仁子
出版者
日本南アジア学会
雑誌
南アジア研究 (ISSN:09155643)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.87-111, 2009

1893年9月、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ(1863-1902)はアメリカ・シカゴで開催された万国宗教会議において、インドのヒンドゥー教の代表として演説した。ヒンドゥー教を「受容と寛容の宗教であり、人間の内なる神性を認め、それを悟ることを助ける普遍宗教」として唱えるとともに、インドの民衆の困窮を訴えた。そこには、個人的な魂の救済のみを求める従来のサンニャーシン(出家遊行者)だけではなく、社会的、物質的な救済にも目を向けた新たなサンニャーシンのあり方も示唆される。こうした主張が注目された背景には、ユニテリアンなどの存在に見られるキリスト教の多様性も感じられる。この万国宗教会議での演説は、ヴィヴェーカーナンダ自身にとっても、その後の伝道活動や、インド・カルカッタ(現コルカタ)での布教・教育・奉仕・医療活動を担うラーマクリシュナ・ミッション設立(1897年)へと向かう大きな転換点になったように考える。
著者
板垣 康治 中村 丁次 土橋 朗 鈴木 志保子 杉山 久仁子
出版者
(財)神奈川科学技術アカデミー
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

魚類の主要なアレルゲンであるパルブアルブミン(PA)に着目して、約130魚種のPA 含有量を調べたところ、魚種によって含有量が大きく異なり、検出限界以下の魚種もあった。また調理・加工によってもアレルゲン性が低減されることが明らかとなった。得られた情報を属性に基づいて整理し、データベース化を行った。また、構築したデータベースを活用するのに先立ち、教育、行政、医療現場等における食物アレルギーの対応状況について現状把握を行った。今後、食物アレルギーの治療に活用するとともに、保健、栄養指導などにおいて、予防にも役立てたい。
著者
渋川 祥子 杉山 久仁子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.1013-1018, 1992-10-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
7
被引用文献数
2

食品表面の着色に放射伝熱が有効であることの理由を明らかにするために, 食品と金属の受熱速度の比較を行った.本研究では, クッキーと鉄板を二通りの加熱方法 (放射伝熱 (RAD) と対流伝熱 (CON)) を用いて200度で加熱した.受熱速度を計算するために, クッキーでは水分蒸発を, 鉄板では表面温度を測定した.その結果放射伝熱で加熱したクッキーの受熱速度は, 対流伝熱で加熱したクッキーやそれぞれの方法で加熱した鉄板の受熱速度より速かった.この現象を説明するために, クッキー表面の放射率の測定を行った.放射率は, クッキーの加熱時間と共に増加することはなく, 放射率が放射伝熱方式の有効性の原因ではなかった.
著者
田中 英樹 鈴木 究真 小野関 由美 泉 庄太郎 青柳 久仁子 久下 敏宏
出版者
群馬県水産試験場
雑誌
群馬県水産試験場研究報告 (ISSN:13421085)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2014

内水面漁業と水圏生態系に重大な影響を及ぼすコクチバスMicropterus dolomieuは、群馬県内において1998年5月に榛名湖で初めて採捕され、翌1999年5月には奥利根湖で生息が確認された。2002年と2005年には神流湖で採補されたが、その後は奥利根湖以外における採捕事例は途絶えていた。本種は群馬県はもとより、全国的にも公式な放流事例はなく、他魚種の種苗放流に混入した生息域の拡大も著しく否定されている。2005年に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、いわゆる「外来生物法」に基づき、飼育を始め、他地域への放流や運搬が禁止されている「特定外来種」に指定されているにもかかわらず、近年では群馬県内の河川でも生息が確認され、2009年の烏川での採捕に端を発し、2011年に鏑川、渡良瀬川、碓氷川、2012年には鮎川で採捕され、その生息分布域が拡大しており、繁殖抑制および拡散防止、ならびに駆除を行うことが急務となっている。一方、コクチバスの日本での生態は未だに不明な点が多く、実態の解明が早急の課題となっている。そこで今回、コクチバスの生息河川を管轄する漁業協同組合と遊漁者、水産行政の協力のもと、群馬県内の河川に生息するコクチバスの胃内容物と河川の水温変化に伴う摂餌行動に着目した調査を行い、その食性等に関する知見を得たので報告する。
著者
福村 直毅 牧上 久仁子 田口 充 福村 弘子 茂木 紹良
出版者
医学書院
雑誌
総合リハビリテーション (ISSN:03869822)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.1003-1007, 2016-11-10

はじめに 気管切開(以下,気切)は,一般に嚥下機能を低下させると考えられている1).気切孔用レティナカニューレは喉頭運動を阻害しにくいこと1,2),一方弁が誤嚥リスクを低下させることが知られている3).今回,慢性的に多量の唾液誤嚥が認められた患者に唾液誤嚥をコントロールするためにあえて気切を実施し,レティナと一方弁を用い,栄養や薬剤管理も含めた包括的なリハビリテーションを行うことで,経口のみでの栄養を獲得できたので報告する.
著者
高橋 久仁子
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

マスメディア等からの食情報が原因と推察される健康被害事例について学会誌等に発表された論文を収集・分析するとともに医療関係者(医師、看護師、検査技師、管理栄養士等)および食生活指導者を対象に聞き取り調査を実施した。その結果、特定のテレビ番組に起因する健康被害と、メディア等を介して人口に膾炙した食情報を原因とする健康被害とが混在することが判明した。論文発表に至る事例はごく少数にとどまることが確認された。
著者
傳田 久仁子 Kuniko Denda
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.107, pp.155-174, 2018-03

シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」における挿絵の歴史は、1697年のクロード・バルバン書店版から始まり300年を越える。しかし物語冒頭部分、末息子が父親の遺産として猫を手にする場面に挿絵が添えられるようになるのは19世紀になってからのことである。本論はこの冒頭部分の挿絵に着目し、末息子と猫の表象について分析することで、「長靴をはいた猫」の受容史の一端を跡付けることを目的とする。今回はまず、19世紀前半のフランスにおける「長靴をはいた猫」での冒頭部挿絵を対象とし、そこでの末息子の描かれ方の差異を確認する。この変化は一見わずかなものにもみえるが、テキストでは理由づけのなされない援助者としての猫像へと、挿絵によってあらかじめ読者をいざなうものとなっていることを明らかにする。
著者
杉原 久仁子
出版者
桃山学院大学
巻号頁・発行日
2016-03-17

2015年度
著者
松梨 久仁子 島崎 恒藏
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.187-187, 2003

<b>目的</b> 既製服における背広のラペル部の芯地付けにすくい縫いミシンを使用する理由の1つに、接着芯では得られない立体形状を作ることが挙げられる。本研究では、前報<sup>1)</sup>で検討した表布に芯地を縫い付けた場合のすくい量についてさらに検討を加えた上で、すくい量やステッチ線間隔が芯地効果すなわち芯地付けされた布地の保形性や形状の変化に与える影響について検討する。<b>実験</b> 用いたミシンは八刺し専用のすくい縫いミシン(トレジャー・BS-808)で、試料は毛、綿など様々な素材の布地の他に4種類の毛芯を加え、計13種類とした。縫製条件は、布上げ高さはダイヤル設定値1から9までの間で変化させ、ステッチ線間隔は5mmと10mmとした。縫製方向はたて、よこに加え、地糸に対し様々な角度を持った右上がりと右下がり方向とした。縫製されたサンプルについて、上側の布のすくい量l<sub>1</sub>、下側の布のすくい量l<sub>2</sub>を測定した。芯地付けによる布地の形状の変化については曲げ特性で評価することとし、KES-FB計測システムの純曲げ試験、45°カンチレバー法及びスライド法による剛軟性試験を行った。<b>結果</b> 布を積層させたり縫製方向を変化させたりすると、その条件に伴ってすくい量は変化する。地糸に沿った場合のl<sub>1</sub>、l<sub>2</sub>は、布上げ高さ、上布、下布の厚さ、たてよこ方向の織り糸のクリンプ率、曲げ剛性などから、推定可能であることが定量的に明らかになった。すくい量に対する布の方向性については、地糸方向のすくい量を1として、縫製方向の角度を変化させた時のすくい量の増加割合を把握することにより、布の方向性の影響を表すマスターカーブを得ることができた。縫製により芯地付けされた試料は、すくい量が大きくなるとそりが大きくなることが確かめられた。布のそりについてすくい量と曲げ剛性の関係から検討した結果、すくい量が大きくなるに従って芯地付けされた試料は芯地側へは曲げ剛くなり、逆に表地側へは曲げ柔らかくなる傾向が認められた。(参考文献)1)松梨久仁子、島崎恒蔵:繊維連合研究発表会要旨集、p.133(2002)
著者
横田 和子 會田 久仁子 阿部 優子 加藤 雅子 石村 由美子 中村 恵子 津田 和加子 福永 淑子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】日本調理科学会特別研究「次世代に伝え継ぎたい日本の家庭料理」の主旨に賛同し,福島県内における伝統料理,及び郷土の家庭料理について文献を元に把握するとともに,調理担当者からの聞き書き調査を通して,地域の気候や風土から発生し,現在まで伝え継がれている料理,これからも伝承したい料理について知ることを目的とした。<br />【方法】前報と同様に、聞き取り調査の結果を基に、本報は福島県内の「おやつ」について考察した結果について報告する。<br />【結果】会津地方では、たぐり飴、まんじゅうの天ぷら、凍み餅、かぼちゃとじゃがいもの煮しめ、はっとうが食されていた。中通り地方の県北では凍み餅、漬物、干し芋、あんぽ柿、県中ではかりんとう、みそかんぷら、花豆の煮物、県南では、凍み餅、みそおにぎり、いなごの佃煮、かしわ餅、干し柿が食されていた。浜通り地方の相双では凍み餅、豆餅、柿餅、よもぎ大福、かしわ餅、くるみ餅、いわきでは、干し柿、蒸したさつまいも、ドーナツ、蒸しパン、いり大豆、ようかん、ところてんなどが食されていた。県北と県南と南会津で見られた「凍み餅」は、寒冷地ならではの保存食として県全域の特に山間地で食されている食材で、主食としてだけでなく、おやつとして食されていることが分かった。また、みそかんぷらも県全域で食されているが、じゃがいもの小芋を有効利用した手作りのおやつとして利用されていた。その他にも、地域で収穫される野菜や果物が加工されておやつとして食されている。さらに、「あんぽ柿」「たぐり飴」「まんじゅうの天ぷら」「はっとう」などは、郷土料理として現在でも伝承されていることが分かった。
著者
河合 久仁子 中下 留美子
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究はモモジロコウモリが根室海峡を飛翔しているという知見に対し、その生態を明らかにし、適応的意義を考察することを目的とした。このため、音声調査、標識捕獲調査、皮膜および体毛の採集による安定同位体比解析および集団遺伝学的解析を行った。その結果、海上を飛翔する個体が海で採餌している可能性は低く、海上飛翔は特定の気象条件の時のみ観察されること、およびモモジロコウモリ以外の種も海上を飛翔していることが明らかになった。標識再捕獲調査では国後島、知床半島および海上で捕獲された個体の直接的移動はこれまで確認されていないが、これらの地域に生息する個体の遺伝的分化はほとんどないことが明らかとなった。
著者
渡邉 文之 篠原 久仁子 土橋 朗 天貝 賢二 原 和夫 倉田 香織 飯嶋 秀郎 島川 清 島田 匡彦 阿部 櫻子 武井 敬司 亀井 美和子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI
巻号頁・発行日
vol.136, no.9, pp.1243-1254, 2016
被引用文献数
3

&emsp;This study built a protocol for drug therapy management (hereinafter &ldquo;the protocol&rdquo;) that would enable continuous support from the decision making of smoking cessation therapy to the completion of therapy through the collaboration of physicians and community pharmacists, after which we evaluated whether the use of this protocol would be helpful to smoking cessation therapy. This study utilized the &ldquo;On the Promotion of Team-Based Medical Care&rdquo;, a Notification by the Health Policy Bureau as one of the resources for judgment, and referred to collaborative drug therapy management (CDTM) in the United States. After the implementation of this protocol, the success rate of smoking cessation at the participating medical institutions rose to approximately 70%, approximately 28-point improvement compared to the rate before the implementation. In addition to the benefits of the standard smoking cessation program, this result may have been affected by the intervention of pharmacists, who assisted in continuing cessation by advising to reduce drug dosage as necessary approximately one week after the smoking cessation, when side effects and the urge to smoke tend to occur. Additionally, the awareness survey for the intervention group revealed that all respondents, including patients who failed to quit smoking, answered that they were satisfied to the question on general satisfaction. The question about the reason for successful cessation revealed that the support by pharmacists was as important as, or more important than, that by physicians and nurses. This infers that the pharmacists' active engagement in drug therapy for individual patients was favorably acknowledged.<br>
著者
押田 龍夫 ANTIPIN A. Maksim BOBYR G. Igori NEVEDOMSKAYA A. Irina 河合 久仁子 福田 知子 石田 彩佳 外山 雅大 大泰司 紀之
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.11-16, 2016

北海道の北東部に位置する国後島において,北海道に広く分布する樹上性の3種の小型哺乳類(タイリクモモンガPteromys volans,ヒメネズミApodemus argenteus,キタリスSciurus vulgaris)の分布調査を行った。タイリクモモンガおよびヒメネズミの生息を確認するため,国後島の南部に位置する寒帯性の針広混交天然林に30個の木製巣箱を2年間(2013年7月〜2015年8月)設置した。加えて,2012年7月には,キタリスを目撃した経験の有無について30名の島民を対象にアンケート調査を実施した。巣箱調査の結果,タイリクモモンガおよびヒメネズミの個体或は巣材等の痕跡は一切観察されず,また,アンケート調査の結果でもキタリスを目撃したことがある島民はいなかった。国後島におけるこれら3種の分布記録はこれまでも無かったが,本島でこれまでに用いられたことのない巣箱調査法によってもタイリクモモンガ・ヒメネズミが確認できなかったことから,本島には樹上性小型哺乳類が生息しないことが改めて示唆された。更新世氷期に生じたと考えられる国後島内の森林の縮小は,これら3種を含む森林性哺乳類にとって生息の可否を決定づける重要な環境変化であり,森林の縮小に伴い森林環境によく適応した哺乳類種は絶滅したのかもしれない。
著者
角野 猛 会田 久仁子 角野 幸子 山田 幸二
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.212-217, 1996-08-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
24
被引用文献数
5

From the viewpoint of food hygiene, public nutrition and food chemistry, were studied the bacterial contamination, the amounts of sodium, potassium and salt, and the free amino acids composition of “kapit” in Thailand.The results were as follows:1. Bacterial counts isolated from “kapit” were 106-107/g. The detected ratio of Coliform organisms, E coli and Staphylococcus were 40.0%,40.0% and 0%, respectively.2. The genus of Family Enterobacteriaceae (14 strains) isolated from “kapit” consisted of Enteraerogenes (4 strains), Proteus mirabilis (5 strains) and Escherichia coli (1 strain) and others.3. The averages of contents of sodium, potassium and salt and water activity of “kapit” were 4318.4mg/100g,179.8mg/100g,11.0% and 0.872, respectively.4. The total amounts of free amino acids of “kapit” were 721.3mg/100g-4565.1mg/100g. The major free amino acids of “kapit” were glutamic acid, leucine, alanine and lysine. The content of glutamic acid was 26.4-77.4% of total free amino acids.
著者
唐沢 久仁子 武藤 静子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.315-321, 1977-11-25 (Released:2010-10-29)
参考文献数
2

妊娠第16週までの妊娠初期妊婦62名を対象に, 非妊時および妊娠後の酸味, 甘味, 塩味に対する嗜好を面接により聞き取り調査した。その中の22名については出産まで, 継続調査した。妊娠初期においては酸味, 塩味が非妊時より好まれる傾向にあり, 甘味は嫌われる傾向が強かった。また, 初産婦は経産婦より妊娠後, 酸味に対する嗜好度の高まる傾向を生じた。甘味, 塩味に対しては, 初産婦, 経産婦の間に差はみられなかった。この時期では嗜好食物として挙げられた延件数の約60%が, 果物, 寿司, 酢の物, トマト, 梅干などの酸味食品に集中していた。また, 忌避食物として, 全対象者の約30%が, 油っぽいものを, また約20%が, 肉, 魚を挙げていた。しかし, 嗜好あるいは忌避食物は広範囲におよび一方で嗜好されるものが, 他方で忌避されているものも少なくなかった。妊娠の経過に伴なって, 嗜好に変化がみられた。妊娠初期に約半数にみられた酸味に対する嗜好は中期, 末期には1/3~1/6に減じ, 他方, 初期に嫌悪例の多かった日味に対しては, 中期, 末期には嫌うものが全くなくなり, 好むものが, 初期の数倍に増加した。塩味に対しては, 大きな変化はなかった。同一個体における, 酸味, 甘味, 塩味に対する嗜好変化の型を組み合わせてみると, 個体差が大きく, 同じ型を示したのは2例にすぎなかった。