著者
見並 史彬 小林 幹門 伊藤 孝行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第70回, no.コンピュータと人間社会, pp.639-640, 2008-03-13
著者
鈴木 祥太 伊藤 孝行
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2020-NL-244, no.2, pp.1-8, 2020-06-26

議論マイニングは Argumentation を解析し,その構造を特定することを目的とする.議論マイニングにおいて,コンポーネント分類は重要な課題である.コンポーネント分類を行うため,既存の手法は,複雑な議論構造をベクトルのような簡単な表現の特徴量に変換する.しかしながら,これらの特徴量に基づく手法では,複雑な構造を扱う上で貴重な情報が失われると考えられる.この問題を解決するため,本稿では,議論構造を直接的に学習することで,コンポーネント分類を行う手法を提案する.議論構造を直接的に学習するために,提案手法は Graph Attention Network を用いる.提案手法を評価するため,評論のコーパスを用いて実験を行った.実験の結果,提案手法は既存の特徴量に基づく手法よりも正確にコンポーネント分類を行うことが示された.
著者
伊藤 孝行
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.1-22, 2019

本稿では,『万代大雑書古今大成』(読み:ばんだいおおざっしょここんたいせい)の書誌および翻刻の一部を掲げる。『万代大雑書古今大成』は天保年間に発行され,明治に入り改訂版が刊行された。内容は,生活するうえで必要なことが記してある便覧である。それゆえ,古くから伝わる習慣から占星術,名付けの際の留意点等々,多岐にわたる内容となっている。『万代大雑書古今大成』は,管見のかぎり今のところ翻刻されていない。近代日本語資料の一として,また近代に於ける日本の習慣や風俗についての資料として,一定の価値はあろう。本稿では伊藤(2018)に続き,「う四」より「う十七」まで掲げる。
著者
谷口 慶一郎 伊藤 孝行
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2015-ICS-179, no.21, pp.1-7, 2015-03-13

不完全情報ゲームにおいては,ナッシュ均衡に基づく戦略を取ることは有効な手段であるが,ゲーム木のサイズが膨大であることから,厳密なナッシュ均衡を求めることは困難である.そこで,ゲーム木の抽象化を用いることで,ゲーム木を縮小し,抽象化されたゲーム木に対して近似ナッシュ均衡を求める研究が行われている.近似ナッシュ均衡の精度は,どの程度元のゲーム木の情報を落とすことなく抽象化するかに大きく依存する.そこで本研究では,不完全情報ゲームとしてポーカーの種目の一つである 2 player Limit Texas Hold'em を題材として,従来の抽象化手法の改良手法を提案する.k-means 法による抽象化を行う際に,ゲーム木の偶然手番を表す特徴量として,Hand Strength Distribution (HSD) と Opponent Cluster Hand Strength(OCHS) が用いられている.しかし,OCHS は,HSD と比較して偶然手番を表す情報量が極端に少ないという問題点がある.そこで,OCHS のクラスタ数を変更することで改良を行い,OCHS のクラスタ数を変更したエージェント間で対戦する実験を行い,OCHS のクラスタ数を変更することで,良い抽象化が行うことができるかを検証した.
著者
伊藤 孝 村尾 英彦 酒井 英男
出版者
公益社団法人 日本地すべり学会
雑誌
日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.264-272, 2019 (Released:2019-10-09)
参考文献数
7

すべり方向は大規模な地すべりの移動方向を解釈するための鍵である。一般的には, すべり方向はすべり面の条線, あるいは粒子配列から測定されてきた。しかし, 地すべりからすべり方向を解読することは依然として容易ではない。本研究では, リングせん断試験の試料を用いた岩石磁気測定からすべり方向を測定するための迅速な方法を示す。 せん断試験を行った供試体から採取した試料では, 帯磁率異方性の最大軸はせん断方向である円型供試体の接線方向を向き, せん断試験を行っていない供試体試料の最大軸が一定方向にそろっているのとは明らかに違っていた。残留磁化の方向も, せん断試験を行った多くの試料では, せん断方向である円型供試体の接線に近い方向を向き, 帯磁率異方性の測定結果と同様な結果が得られた。これらの結果は, リングせん断試験により供試体の磁性粒子が円周方向に配列したことを示している。本研究は, 磁気特性からすべり運動の方向を再現できる可能性があることを示している。
著者
山本 桂一 伊藤 孝一郎 若杉 英之 楢本 千珠子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.185-189, 1966-06-10 (Released:2011-02-22)
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

Marfan症候群は1896年Marfanが初めて報告し, Achardによりarachnodactyliaと記載されたものであり, 中胚葉性発育障害を合併する先天性奇形である. 中胚葉性発育障害としては水晶体脱臼・解離性大動脈瘤がよく合併するが, 横隔膜弛緩症・自然気胸などをきたした報告もある. 症例は22才の女. 主訴は腹部膨満. 痩身長躯, 頭長型, クモ指症を呈し, 反下組織や筋肉の発育不良, 水晶体脱臼, 胸郭変形, 解離性大動脈瘤などは認めなかつたが, Banti症候群, 骨髄機能不全, 腎盂腎炎および糖尿病を合併していた. Marfan症候群と本症例の合併症であるBanti症候群, 骨髄機能不全, 腎盂腎炎および糖尿病との関係などについて若干の考察を行なつた.
著者
吉村 卓也 金森 亮 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第28回全国大会(2014)
巻号頁・発行日
pp.3A44, 2014 (Released:2018-07-30)

接続可能な社会や低炭素社会の実現に向けて,家庭への太陽光発電と蓄電池導入が注目されている.本研究では,天候などで大きく変化する太陽光発電量の影響を軽減するため,各家庭の蓄電池を共有化してコミュニティ蓄電池とみなし,マルチエージェントシミュレーションにて効率的な電力マネジメントを検討する.家庭の太陽光発電量の予測モデル,電力事業所とコミュニティ間のオークション電力市場モデル導入の有効性が確認された.
著者
浜田 良樹 松尾 徳朗 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.A-I13_1-4, 2018-09-01 (Released:2018-09-03)
参考文献数
10

The authors’ group has been developed AI-based Online Consensus Building Support System called COLLAGREE and used around our university since 2010. The goal of our research is to spread this system to other local governments. However, new technology which directly concerns to society might make a conflict with current society. This problem has been commonly known as ELSI. In this paper, we analyzed our past experiments by using our system, developed the reason of success, and ELSI problems that need to solve. To achieve this purpose, we launched ELSI Committee on December 2017. Our approach should be useful for other AI-based systems, when researcher has been conscious on ELSI issue.
著者
伊藤 孝行 柴田 大地 鈴木 祥太 山口 直子 西田 智裕 平石 健太郎 芳野 魁
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

オンライン上のクラウド(Crowd)スケールの議論の支援が次世代の民主主義プラットフォームとして注目を集めている.大規模な合意を形成できれば,これまでには不可能だった,大規模な人数による意思決定が可能になる.そこで,筆者らは複数の実フィールドでオンラインの議論支援システムCollagreeを開発し,幾つかの社会実験を行い有用性を確認している.ここでは,炎上を防ぎながら議論を適切にリードするために人間のファシリテータがオンライン議論をファシリテートした.課題は,規模が非常に大きいことから,人手でファシリテーションを行うのが困難な点である.オンラインで24時間休むことなく議論を管理することは非常に難しい.そこで本研究では,自動ファシリテーションエージェントを実装することで,大規模な人数の人たちの意見を効率的に収集し,合意を形成するシステムを実現する.評価として,名古屋市と協力して,名古屋市次期総合計画の中間案に対する市民の意見集約の場の一つとして,本システムを導入した.その結果,自動ファシリテーションエージェントは予想以上にうまく動作し,参加者からの投稿数が増加する傾向が見られた.
著者
伊藤 孝士 マルホトラ レニュー
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集 日本惑星科学会2007年秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
pp.111, 2007 (Released:2008-04-28)

本発表では近地球天体とりわけ近地球小惑星と惑星・月との衝突確率に関する制限多体数値実験の結果を報告する。近地球小惑星の大半はメインベルトの内側からやって来ると思われており、その具体的な機構は小惑星が強い共鳴帯に注入されることによる地球型惑星軌道へ輸送とされている。そうした天体が月や地球型惑星と衝突する場合の確率、および衝突速度・角度の分布を計算し、サイズ頻度分布の情報を経由して最終的にはクレーター記録との照合を計画している。
著者
白松 俊 池田 雄人 北川 晃 幸浦 弘昂 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1D2OS28a03, 2018

<p>本稿では,議論ファシリテータエージェントの実装のために必要な議論文脈理解モデルとして,議論内容の理解モデルと,議論プロセスの理解モデルを検討する. まず共通する要素として,「議論の場」に関するパラメータを定式化する.ファシリテーションにおいては構造の時間変化が重要なため,時刻tを重視した定式化を提案する. 議論内容の理解においては,gIBISやDeliberatorium等で伝統的に用いられているような,論点(課題)と案から成る構造が必要と考え,定式化を検討する. また,議論プロセスの理解においては,参加者の関係性変化や「場の空気」に関するパラメータの定式化について述べる. 更に,これらのパラメータの推定結果を用いたファシリテータエージェントの行動決定や質問生成手法を検討する.</p>
著者
伊藤 孝紀 平 翔 成田 康輔
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.4_51-4_56, 2014

本研究では, プレイス・ブランディングの対象となる都市や地域固有のモニュメントやオブジェなどの野外彫刻物を「都市シンボル」と位置づけた。そして, 都市シンボルに対する市民の意識を把握することを目的とした意識調査に加え, 設置された空間で実施されている催事における来訪者の行為から, 空間特性を明らかにすることを目的とした行為観測調査をおこなった。<br> 意識調査から, 都市シンボルに対する市民の印象と活用提案を把握した。行為観測調査から, 催事開催時における催事内容によって参加者の属性が異なることを明らかにした。また, 設置された空間の特性として, 開催時における使用機材の種類および設置場所は,参加者の分布に影響を与えることと, 開催時の使用機材や参加者の分布によって歩行者が往来できる地点が限定されていることを明らかにした。
著者
伊藤 孝浩 間瀬 俊明
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.563-574, 2007-06-01 (Released:2010-10-20)
参考文献数
53
被引用文献数
1 1

Obesity poses a major risk for metabolic diseases like diabetes, hyperlipemia, cardiovascular disease and so on. Endogenous neuropeptide Y (NPY) is mediated by NPY receptors to cause the function which is involved in regulating feeding behavior. Recently, our basic research efforts identified highly potent and orally active NPY receptor antagonists. In this review article, we describe practical syntheses of three drug candidates from process chemistry perspective.
著者
島村 賢 高橋 基将 藤本 泰典 安岡 宏 伊藤 孝之
出版者
公益社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.121-133, 2017-02-01 (Released:2017-04-06)
参考文献数
42

(2-Deoxy-2-fluoro-4-thio-β-d-arabinofuranosyl)thymine (S-FMAU) was synthesized very efficiently from corresponding d-arabinofuranose derivative 16a which was available in bulk. Three important transforming methods were mainly described. One was the practical inversional bromination process for secondary alcohol generated by opening furanose ring. Another was the highly efficient thiofuranose synthesis via intramolecular carbonyl assisted SN2 reaction. And the last was the β-selective glycosylation process with thymine derivative. Applications of the thiofuranose synthesis using intramolecular carbonyl assist were also discussed.
著者
川口将吾 金森亮 伊藤孝行
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.15, pp.1-9, 2013-03-11

本論文ではコミュニティに基づくマルチエージェント電力マネージメントモデルを提案する.提案したモデルではコミュニティを複数の家庭で形成し,コミュニティの単位で大型蓄電池を運用する.また、本論文では,家庭の太陽光発電や蓄電池について,エージェントに基づく電力マネジメントモデルを提案する.本論文で提案した家庭の電力マネジメントモデルの特徴は,日本の現実的な電力消費データ及び気象データ用い,再生可能エネルギーである太陽光発電の不安定さを考慮したマネジメントを行う点である.そして本論文では,マルチエージェントによる電力売買シミュレーションを行い,太陽光発電や蓄電池の導入とエージェントによるマネジメントの影響,コミュニティに基づく電力マネージメントモデルによる影響及びコミュニティの戦略による影響を評価する.評価実験では,提案手法であるコミュニティに基づくマルチエージェント電力マネージメントモデルの導入によるピークカット,停電時のバックアップ対策及び社会全体のコストに関して評価を行う.