著者
佐藤 毅彦
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.59-68, 2007-03-20

女性図書館員が恋愛を経験することで変わっていく小説として,『蠍のいる森』『Open Season』(翻訳タイトル『パーティーガール』)をとりあげ,図書館員の描かれ方の違いやその背景にある事情を明らかにしようと試みた。ストーリーの中心人物が,図書館に勤める三十代の女性という共通した部分はあっても,恋愛に対する意識や,それを体験することで生じてくる状況の変化への対応については,日本の事例は受動的・他律的であり,アメリカの事例では,能動的・自律的であったといえよう。

2 0 0 0 OA 椿の文化史

著者
佐藤 毅
出版者
江戸川短期大学
雑誌
江戸川女子短期大学紀要 (ISSN:09125310)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.9-17, 2000-03-31
著者
清水 一 山﨑 文惠 柏俣 玲於奈 矢野 照雄 高橋 康輔 田島 麻衣 伊藤 耕 佐藤 毅
出版者
埼玉医科大学 医学会
雑誌
埼玉医科大学雑誌 (ISSN:03855074)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.9-15, 2022-08-31 (Released:2022-09-10)
参考文献数
33

近年,歯科インプラントによる治療は一般的になりつつあり,インプラント周囲に生じる悪性腫瘍症例がいくつか報告されている. インプラント周囲の発がん危険因子には,口腔癌の既往とそれに関連する放射線療法の既往,白板症や扁平苔癬などの粘膜疾患,飲酒および喫煙が含まれるが,病因はいまだ不明である. 今回われわれは,インプラント埋入手術から 10 年後に右上大臼歯のインプラント周囲の歯肉に発生したインプラント周囲扁平上皮癌のまれな症例を経験した.. 症例は 74 歳の男性.右上大臼歯歯肉に潰瘍性病変を呈していた. 口腔内検査により,右上第二大臼歯の口蓋側歯肉に 5×2.5 mm の潰瘍性病変が認められた. エックス線検査では 2 本のインプラントが右上大臼歯に埋入されており,垂直的な骨吸収像も見られた. 生検での病理組織検査では扁平上皮癌の診断結果であったため,全身麻酔下で上顎部分切除術を行った. 手術から 18 ヶ月が経過し再発や転移はなく経過良好である.本症例に加えて,PubMed および Medline データベースを使用し渉猟した 61 症例をまとめ,文献的考察を行い報告する.
著者
佐藤 毅彦
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 文学・文化編 = Studies in Literature and Culture (ISSN:1347121X)
巻号頁・発行日
no.43, pp.59-68, 2007-03-20

女性図書館員が恋愛を経験することで変わっていく小説として,『蠍のいる森』『Open Season』(翻訳タイトル『パーティーガール』)をとりあげ,図書館員の描かれ方の違いやその背景にある事情を明らかにしようと試みた。ストーリーの中心人物が,図書館に勤める三十代の女性という共通した部分はあっても,恋愛に対する意識や,それを体験することで生じてくる状況の変化への対応については,日本の事例は受動的・他律的であり,アメリカの事例では,能動的・自律的であったといえよう。
著者
佐藤 毅
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.85-88, 1973-12-31 (Released:2009-11-11)
著者
合志 聡 吉田 悠紀 佐藤 毅昂 禿 晃仁 鈴木 庸弘 佐藤 知巳
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.731-737, 2018 (Released:2018-06-20)
参考文献数
24

内科領域における脂肪乳剤の使用については末梢静脈栄養施行の段階より併用すべきものである。末梢静脈栄養の対象は消化管機能を有していない内科疾患であるが、これらの患者には入院時より必要エネルギーを充足させる必要があることから、脂肪乳剤を併用することでそれに近づけることが可能になる。また脂肪乳剤の併用は必要エネルギー充足の観点のみならず、NPC/N比の考え方からも効率よいエネルギー代謝、タンパク質合成において重要なことである。一方で脂肪乳剤の投与にはいくつかの注意点が存在するが、病態を見極めることで使用可能な症例は数多くいる。我々は総投与エネルギーの約60%を脂肪乳剤で投与しても1週間程度であれば脂質代謝に大きな変化を来すことなく、安全に投与できることを示しており、0.1g/kg/時の投与速度を厳守することが重要である。しかしながら、その投与速度も今後のさらなる検討によって連日投与での推移、安全性の検証ができれば、変更できる可能性も示唆されている。
著者
江村 隆起 古村 眞 渡辺 栄一郎 尾花 和子 佐藤 毅
出版者
埼玉医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

無用の長物として扱われてきた虫垂は、安易に切除される傾向にあったが、虫垂の免疫学的な重要性が報告され、虫垂を失うリスクが知られるようになった。そこで、虫垂炎を予防し、虫垂を残していくことが重要である。近年、急性虫垂炎の虫垂内は、口腔内細菌であるフゾバクテリウム属菌が優勢であることが報告された。腸管内へ移行し難い口腔内細菌が、虫垂細菌叢で優性となる原因の究明が、虫垂炎の病態解明につながる可能性がある。そこで、口腔内細菌叢と虫垂炎の関連について検討し、口腔内環境改善による虫垂炎の予防法について検討する。
著者
中村 正人 山崎 敦 田口 真 岩上 直幹 佐藤 毅彦 高橋 幸弘 今村 剛
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.4-7, 2016

金星探査機「あかつき」は2015年12月に金星周回軌道に入った.日本初の惑星周回機の誕生である.観測機器の初期チェックは順調に進んでいる.中村プロジェクトマネージャーと観測機器担当者が所感を記す.
著者
古賀 正則 W.F Menski 金子 勝 山本 一美 山本 由美子 浜口 恒夫 佐藤 毅 中村 平次 山崎 利男 松井 透
出版者
一橋大学
雑誌
海外学術研究
巻号頁・発行日
1985

本年度の研究計画の目的は, 昨年度イギリスにおいて実施した調査によりえられたデータ,とりわけ面接調査票のデータを整理し, 一定の解析をおこなうことによって,今後の調査,研究に役立てることにあった. したがって, 本年度の研究成果はあくまでも中間的総括の域を出ないものであることを,まずことわっておきたい.1.研究成果の概要データの整理,解析によってえられた新たな知見,成果の要点は次の通りである.(1)第二次大戦後,イギリス植民地体制の崩壊にともなって,英領植民地各地に展開していたインド人移民社会は大きな変動を豪り,植民地本国イギリスへの大量の移動をひきおこすとともに,インド亜大陸からイギリスへの移住もまた激増した. こうしたインド人移民の大きな二つの流れに応じて,イギリスにおけるインド人社会の間にさまざまな面で大きな差異がみられることが明らかとなった.(2)イギリスにおけるインド人移民社会の形成,発展の歴史,およびインド人移民社会の構造,インド人移民の組織,政治,経済,社会,宗教活動などを,ある程度解明しえた. 殊にインド人移民のカースト,宗教組織の果す役割の重要性が注目される.(3)インド人移民社会の形成,発展は,イギリスの社会に大きなインパクトを与えつつあるが,他方インド人移民社会は,イギリス社会の影響を蒙り,一定の変容を受けながら,移民社会独自のアイデンティティを形成しつつある. そこにみられるのは,移民社会の受入れ国社会に対する一方的な同化の過程ではなく,多文化社会という新らしい社会の形成にむけての,共存的発展の過程であると考えられる.2.今後の研究の展望これまでの研究によってえられた新たな知見の一つは,インド人移民にとって必らずしもイギリスが最終的な移民先ではなく,かなりのインド人移民がイギリスを経由して,さらに他の英連邦諸国,とりわけカナダ,オーストラリア,あるいはアメリカ合衆国へ再移住しているという事実であった. われわれは今後の研究において,こうした再移住の過程を明らかにするとともに,インド人移民社会それ自体の変容と,受入れ国の社会にあたえるインパクトの解明を試みるつもりである. また,移民の主な送り出し地域の一つであるインドのグジャラート地方の調査を実施することによって,移民送出のメカニズム,海外移民の存在によって,この地方の蒙るインパクトを解明したいと考えている.
著者
皆川 洋至 井樋 栄二 佐藤 毅 今野 則和 本郷 道生 佐藤 光三
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.103-109, 1996-10-15 (Released:2012-11-20)
参考文献数
14
被引用文献数
3

Each muscle of the rotator cuff is known to have several intramuscular tendons which provide attachment to numerous muscle fiders. The anatomical relationship between intramuscular and extramuscular tendons needs to be determined to know the distribution of the force to the rotator cuff tendon. The purpose of this study was to clarify the morphology of the transitional zone of intramuscular to extramuscular tendons of the rotator cuff.The muscle fibers of cuff muscles of 20 embalmed shoulders without full-thickness rotator cuff tears were removed to examine the transitional zone of the intramuscular to extramuscular tendons macroscopically. Histological sections of the musculotendinous junction were perpared to evaluate the transitional forms microscopically.We defined the intramuscular tendon as the tendon inside the muscle belly and the extramuscular tendon as the tendon outside the muscle. The extramuscular tendons from the rotator cuff tendon distally. Location was expressed as the % position of the anterior and posterior margins of the musculotendinous junction. The intramuscular tendons of the infraspinatus, teres minor, and subscapularis were contiguous to the whole extramuscular tendons and that the supraspinatus was located in the anterior one-third of the extramuscular tendon(0±0% to 28±15%). Microscopically, the intramuscular tendon of the supraspinatus formed a tendon fiber bundle and was continuous with the second of five layers of the extramuscular tendon (Clark and Harryman,1992).Conclusion: The connection of intramuscular tendon to extramuscular tendon was specific to each cuff muscle. The intramuscular tendon of the supraspinatus was attached to the anterior one-third of the extramuscular tendon and was contiguous to the second layer.