著者
佐藤 道生
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
藝文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.1-17, 2013-06

はじめに一、康平年間の二通の秀才申文二、申文に見られる虚偽の事実三、本文改変の可能性とその理由四、巻十三に収める他の文書の検討
著者
大山敬三 神門 典子 佐藤真一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.57, pp.33-40, 1999-07-16
被引用文献数
1

学協会や大学などの学術機関から刊行されている学術雑誌のオンラインジャーナル化を支援するためには,多様な編集の体制や工程,投稿方式,文書ファイル形式,計算機環境などに対応できる柔軟な編集システムを構築する必要がある。著者らは,管理業務に関わる編集管理システムと,原稿自体を扱う文書処理システムをサブシステムとして構成する方式を提案して実現した。この文書処理システムでは,個別の文書ファイル形式,工程ごとの文書処理ツール,文書のバージョン,ファイル実体などの管理,および文書処理ツールの起動・監視などの機能をカプセル化し,異なる文書ファイル形式の混在や新しい文書処理ツールの導入などが容易にできるようになっている。In order to support academic institutions (e. g. academic societies and universities) to publish their scholarly journals on-line, it is necessary to develop a flexible editing system that can adapt to variety of editing organizations and flows, submission methods, document formats, and computer environments. The authors proposed and implemented a system configuration consisting of two independent subsystems, an editing management subsystem and a document processing subsystem. The document processing subsystem encapsulates the management of document file formats, processing tools, document version control, and physical location of document files. It enables editing of heterogencous documents and easy introduction of new tools.
著者
杉山 貢 徐張 嘉源 山中 研 Keiichi WATANABE 施 清源 山本 俊郎 門口 幸彦 片村 宏 佐藤 芳樹 土屋 周二
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.2129-2133, 1986 (Released:2011-03-02)
参考文献数
22

胃切除後の107例に対して無選択的にmicrodensitometry法による骨塩量の測定を行い, 胃切除後骨障害の発生頻度をまたCa infusion試験によりその病態を研究した.胃切除後骨障害の発生率は38%であり, 術後5年以上経過すると, 胃全摘後では62%に, 胃部分切除後では55%に骨代謝異常を認めた.胃切除後, 骨障害度の初期になるのにかかる期間は胃全摘後で1年6ヵ月, 胃部分切除後では5年であった.Ca infusion試験によると, 胃切除後の骨障害例とくに重症例の多くは, Nordinの基準による28%以下で骨軟化症を呈していた.
著者
山本 修平 西森(佐藤) 婦美子 大前 隆仁 武原 弘典 松川 義純
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.89-92, 2015 (Released:2015-08-12)
参考文献数
3
被引用文献数
2

芎帰調血飲は,気血両虚から来る様々な症状,特に出産後に用いられる処方であるが,代表的な補気剤である人参,黄耆は含まれていない。万病回春には様々な加減法の記載があり,人参,黄耆を加える方法も述べられている。 今回,無月経加療中の労作時呼吸困難,全身倦怠感の33歳女性の1例と出産後の全身倦怠感,月経不順,頭痛の39 歳女性の1例を報告する。いずれも気虚の症状が強く前者では芎帰調血飲エキスに補中益気湯エキスを,後者では停飲の所見も伴ったため,芎帰調血飲エキスに六君子湯エキスを併用し短期間で症状改善を得ることができた。芎帰調血飲を使用する際は,気虚の要素が多くみられる場合,補気剤の併用が有効である可能性が示唆された。
著者
Juadee Pongmaneerat 渡邉 武 竹内 俊郎 佐藤 秀一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.1249-1257, 1993-07-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
27
被引用文献数
46 55

The use of defatted soybean meal (SBM) in combination with corn gluten meal (CGM) and meat meal (MM) as a partial or complete replacement for fish meal was studied in carp. Fish meal in the control diet with 37% protein was substituted by the combination of those protein meals at levels of 56, 78, 89, and 100%. The effect of supplementation of crystalline amino acids to the 100% fish meal replaced diet was also examined. Duplicate tanks of fish (4 or 6g on average) were fed to satiation at 21±1 or 24±1°C for 9 or 5 weeks.Fish fed the control diet showed the best growth rate, feed efficiency and PER. Replacement of fish meal up to 56% with SBM and CGM gave good weight gain and feed efficiency comparable to the control, but the higher inclusion of SBM, CGM, and MM reduced growth and feed utilization. Supplementation of Lys, Met, and Thr to the 100% fish meal replaced diet markedly improved growth and feed efficiency up to about 90% of the control group.Supplementation of the EAA mixture at levels comparable to those in the fish meal control diet and twice that amount resulted in growth rates of about 87 and 94% of the control group, respectively.
著者
佐藤 康行
出版者
日本村落研究学会
雑誌
村落社会研究ジャーナル (ISSN:18824560)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.23-35, 2010 (Released:2013-01-26)
参考文献数
65

This article considers contemporary conditions of warichi in both irrigation and forests in Nishikanbara-gun, Niigata prefecture, from the perspective of the commons. The warichi , allegedly established in early modern Japan, is a redistribution system of arable land and forest to share risks associated with natural disasters and to pay land taxes proportionally among landholders in each village. Therefore, the warichi is a corporate form of landholdings. This article presents research from the contemporary conditions of warichi in two cases. I found that the warichi formally remains in the mountain forest, while it has been eliminated in the cultivated land holdings. Considering the landholders’ managing irrigation systems today, warichi could be called a commons. The mountain forest can be said to continue to be commons in that ordinary people can access the areas and enjoy climbing the mountain. Furthermore, this research finds that the mountain forest would be better managed by a cooperative network between mountain landholders, local public administration, and volunteer groups.
著者
中村 郁郎 亀谷 七七子 山中 慎介 加藤 裕介 城守 寛 佐藤 洋一郎
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.385-388, 1997-12-01
参考文献数
19
被引用文献数
10

植物細胞に含まれる葉緑体は,光合成原核生物であるらん藻の共生により生じたと考えられている(Pa1mer1993)。特に,リボゾームタンパク質遺伝子rpl16とrpl14は,陸上植物の葉緑体の起源を考察する上で興味深い領域の一つである。すなわち,らん藻や紅藻類の葉緑体では,rpl16とrpl14の間に共通な2遺伝子(rpl29とrps17)が介在しているが,陸上植物10種の葉緑体では,rpl29-rps17は欠失し約100塩基のリンカー配列を挟みrpl16とrpl14が隣り合っている(Fig.1)。この事は,原始植物が上陸した時に欠失が生じ,植物の種分化にともないrpl16-rpl14のリンカー配列は単一配列から変異してきたことを示唆している。rpl16およびrpl14は,イネ,タバコ,ホウレンソウの3種の間で84%以上の高い相同性を示したが,リンカー配列のホモロジーは28%と低いことが認められた(Fig.2)。rpl16およびrpl14の保存領域に対する1対のプライマーを作製し,イネ,ヒエ,リンドウ,カシから抽出したDNAをテンプレートとしてPCR反応を行ったところ,約550塩基のDNA断片が増幅され,ダイレクト法により塩基配列を決定できた。そこで,rpl16の終止配列を含む下流50塩基の配列を葉緑体型を特定するためのID(PS-ID)配列として利用できないか検討した。データベース検索および本研究で決定した各葉緑体のPS-ID配列を比較したところ,塩基置換に加え,機能のある塩基配列では起こりにくい短い欠失/挿入およびSlippage等の多様な変異が生じていることが認められた。各PS-ID間の塩基置換を数えたところトウモロコシとヒエで3カ所,インゲンマメとリョクトウで4カ所,ホウレンソウとエノテラで14カ所であった。また,興味深いことにインド型イネは,日本型イネに比べて2力所で3塩基のSlippageが認められた(Table 1)。本研究で提案したPS-ID配列の検出法は,配列の知られていない高等植物種の葉緑体を共通プライマーを用いて解析できる可能性が高く,さまざまな植物についてPS-ID配列を集積しデータベース化できれば,植物系統進化学,古生物学および植物育種等に広く応用できるものと考えられる。
著者
佐藤 勲 長友 安雄 安藤 忠治 稲沢 昭
出版者
The Japanese Society of Swine Science
雑誌
日本養豚研究会誌 (ISSN:03888460)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.14-22, 1964

1) 豚の放牧による肥育は飼料の利用性, 発育, 斎度, 寄生虫, 皮膚病などにより問題があるとされていたが, 甘藷畑で放牧肥育を実施した結果, 1日平均659g~730gとすぐれた発育を示した。その発育に比較して飼料要求率は3.61~3.92とやや悪るく, 発育にバラツキが見られた。<br>2) 省力管理は期待できる。すなわち, 甘藷の収穫, 調理, 給与の手間がかからずに, しかも飼育管理でも1頭当り, 2時間53分, 1日1頭当り換算すると2分02秒であった。<br>3) 甘藷畑10aに肥育豚を10頭放牧して仕上げることができるかどうかは, 収量と放牧時期, 方法によるが, 本試験の結果では可能であり, 放牧豚はきわめて上手に甘藷を採食し, ロスが少なかった。<br>4) 甘藷畑放牧においては, 体重20kgより開始しても発育の停滞および事故はなかった。<br>5) 放牧期間中数回の降霜があったが, 降霜後の甘藷を採食しても事故はなく, また甘藷の品種による嗜好性の相違があった。<br>6) 肥育末期の舎飼は発育を良好にし, しかも飼料の利用性もよくなった。すなわち, BL区で1日平均増体重が14g, L区で12g半放牧区がすぐれ, 飼料要求率では, BL区で0.25, L区で0.3半放牧区がすぐれていた。<br>7) 甘藷の採食量は多く, 牧区拡張当日はやや過食の傾向があるので放牧方法を検討する必要がある。<br>8) 総給与量 (風乾量) に対し40%の甘藷を採食したが, 皮下脂肪が比較的うすく, 肉質良好, 腎臓脂肪が少なかった。<br>9) 寄生虫の被害は殆んどなかった。<br>10) 放牧のため発生したと考えられる疾病および事故はなかったが, 電気牧柵を利用した放牧であるため, 脱柵の習慣がついたものが生体重70kg時に1頭あった。これは甘藷を堀りながら前進するため架線が高いと知らぬまに脱柵していることから習慣となったものである。
著者
佐藤 武
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.93, no.10, pp.2240-2245, 2004-10-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
17

内科疾患にうつ病を合併すると,内科疾患の転帰(予後)に大きな影響を与える.その臨床特徴は,アルコール症の家族歴のない患者で比較的急性に生じるうつ病,いわゆる反応性うつ病に類似し,薬物治療への反応もよく予後も良好であるといわれている.回復のプロセスは,内科疾患に罹患し,機能障害を有する患者の場合,まずショックから否認,否認から抑うつ反応,抑うつ反応から自立に対する反応,自立に対する反応から適応というプロセスをとる.このようなプロセスは癌告知から受容のプロセスも同様であるが,どの時点を評価するかによって,当然うつ病の合併率は異なる.これまでの報告では,癌患者の30~40%にはうつ病あるいは適応障害があると診断される. 6以上の抑うつ症状を有する患者は5以下の患者と比較して生存率が有意に低下していると報告されている.内科疾患とうつ病に関する最新情報として,高齢者のうつ病,サイトカインおよび内分泌機能などとの関連を紹介した.
著者
阿部 孝章 佐藤 好茂 船木 淳悟 吉川 泰弘 中津川 誠
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.I_1004-I_1011, 2015

本稿では北海道でも人口が低平地に密集する釧路市を対象地域とし,河川周辺域における自治体等行政の減災対策を支援する手法の開発を目的として検討を実施した.まず,波源域から河道域までの津波解析を簡易に実施可能な一連のモデル開発を行い,実際に発生した津波波源モデルのパラメータ及び河川流量を変化させた解析を行い,各構造物が受ける津波外力を評価した.次に,北海道庁により検討が行われた最大クラスの津波のデータを用いて地盤沈下量を変化させた解析を行い,上水道や下水処理施設等に対する津波外力を評価した.その結果,津波の規模と河川流量,地盤変化量の条件次第では,施設の被災可能性は変化する可能性がある事が分かった.複数の津波想定を事前に行っておくことで河川管理者や自治体の減災支援となる可能性が示された.
著者
甲斐 知彦 佐藤 博信 河鰭 一彦 林 直也
出版者
関西学院大学
雑誌
スポーツ科学・健康科学研究 (ISSN:13440349)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.9-14, 2007-02

The purpose of this study was to examine the change of Self-concept of undergraduates who participated in a camping intensive course. There were 28 subjects of both sexes. For a questionnaire, the self Enhancement Scale created by Kajita was used. The survey was conducted on the undergraduates before and after the camp. As a result, the following findings were obtained: 1) The self-growth points of undergraduates who had participated in the Camping Intensive course increased after the camp. Thus, the Camping Intensive course had helped to improve their self-concept.2) "Effortism," a component of self-concept, increased dramatically after the camp (P<0.05) .3) As a result of a factor analysis of the study results, we were able to sample the four factors of "achievement motivation and self-confidence," "inferiority complex," "effort/challenge," and "other-consciousness." 4) After the camp, we observed a decline in the rank of the "achievement motivation and self-confidence factor" and a rise in the ranks of the "inferiority complex factor" and "effort/challenge factor."
著者
末吉 春一 佐藤 喬
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.897-898, 2016-03-10

ビジュアルプログラミング言語は文法エラーが発生しないよう設計されている。このため、ビジュアルプログラミング言語はプログラミング初学者の入門教育に適している。実社会ではテキストベースのプログラミング言語が主流となっているため、プログラマにはテキストベースのプログラミング言語の学習が必須である。しかし、ビジュアルプログラミング言語の学習からテキストベースのプログラミング言語の学習への移行手段が少ないため、初学者はテキストベースのプログラミング言語を一から学習しなくてはならない。この問題を解決するために、本研究ではビジュアルプログラミング言語の学習からテキストベースのプログラミング言語の学習への移行を支援するシステムを開発した。
著者
佐藤 千秋
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.377, pp.100-105, 2006-11

証券取引所がある東京・兜町に店を構え、この8月で開業1年を迎えました。近隣のサラリーマンやOLにランチを出したり、夜は全国から集めた美味しい食材を使った料理と60種類の焼酎などを出しています。オープンから2〜3カ月はなかなかお客が来ませんでしたが、最近、ランチ営業は安定してきました。