著者
渡邉 文之 篠原 久仁子 土橋 朗 天貝 賢二 原 和夫 倉田 香織 飯嶋 秀郎 島川 清 島田 匡彦 阿部 櫻子 武井 敬司 亀井 美和子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI
巻号頁・発行日
vol.136, no.9, pp.1243-1254, 2016
被引用文献数
3

&emsp;This study built a protocol for drug therapy management (hereinafter &ldquo;the protocol&rdquo;) that would enable continuous support from the decision making of smoking cessation therapy to the completion of therapy through the collaboration of physicians and community pharmacists, after which we evaluated whether the use of this protocol would be helpful to smoking cessation therapy. This study utilized the &ldquo;On the Promotion of Team-Based Medical Care&rdquo;, a Notification by the Health Policy Bureau as one of the resources for judgment, and referred to collaborative drug therapy management (CDTM) in the United States. After the implementation of this protocol, the success rate of smoking cessation at the participating medical institutions rose to approximately 70%, approximately 28-point improvement compared to the rate before the implementation. In addition to the benefits of the standard smoking cessation program, this result may have been affected by the intervention of pharmacists, who assisted in continuing cessation by advising to reduce drug dosage as necessary approximately one week after the smoking cessation, when side effects and the urge to smoke tend to occur. Additionally, the awareness survey for the intervention group revealed that all respondents, including patients who failed to quit smoking, answered that they were satisfied to the question on general satisfaction. The question about the reason for successful cessation revealed that the support by pharmacists was as important as, or more important than, that by physicians and nurses. This infers that the pharmacists' active engagement in drug therapy for individual patients was favorably acknowledged.<br>
著者
大倉 典子
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第53回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.26, 2010 (Released:2011-02-03)

ここ数年の国内国外の「かわいい」という感性価値に対する急速な認知度の向上に鑑み、日本感性工学会に「かわいい人工物」研究部会を設立した。 ここでは、この部会の設立目的やこれまでの活動状況について紹介する。
著者
小池 哲司 倉阪 秀史 馬上 丈司
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.31, pp.124-143, 2015-09

2014年に施行された農山漁村再生可能エネルギー法は、再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度を背景として、農山漁村における再生可能エネルギーの促進と農山漁村の活性化を目的とした法律である。本法は、自治体の基本計画や協議会での議論によって農林漁業に資する再生可能エネルギーの普及を目指すものであり、市町村や農林漁業者が主体となって実施されていくものとして2012年2 月には野田内閣から閣法として提出されていたが、衆議院解散や政権交代によって審議入りが大幅に遅れ実際に施行されたのは2014年の5月と、最初の提出から2年3ヶ月も経過した後となってしまった。一方でその間には、2012年に固定価格買取制度が開始し、我が国においては特に地域外資本による太陽光発電が爆発的に増加した。本論文は農山漁村再生可能エネルギー法の成立過程およびその制度の内容を踏まえたうえで、その意義や課題について考察するものである。
著者
森倉 晋
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.190-193, 2017-04-01 (Released:2017-04-03)

大学等の研究力を強化するためには,研究者の能力の強化や育成に加えて,研究施設や設備の拡充と研究支援体制の強化,十分な研究資金の獲得,さらには産業界との共同研究を通じた技術移転など,研究体制や研究環境の整備,および研究マネジメントの改革が不可欠である。本論文では,電気通信大学の経営理念や基本方針等に基づき,大学のミッションを果たすために取り組んでいる“研究力評価システム”の構築について報告する。まず,研究システムをモデル化し,研究力は将来への期待値である“研究遂行力”と,過去の実績である“研究成果”の相乗効果で表現されることを提案した。それぞれの構成要素を可能な限り定量的に評価することで,組織全体の研究力を明確化することが可能となる。
著者
玉井森彦 永田大地 前中省吾 森下慈也 安本慶一 福倉寿信 佐藤啓太
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.15, pp.1-8, 2014-08-20

近年,景観の良さを評価指標とするナビゲーションサービスが提供され始めている.しかし,既存のサービスでは,景観の情報を人手により編纂しているため,あらかじめ決められた特定の時間帯や季節における静的な情報を提供するに留まっており,最新の状況を反映した情報提供が行われていない.また提供される情報もテキストや画像を中心としたものであり,経路選択の判断材料として不十分である.著者らは,参加型センシングに基づき,多数の車両が車載スマートフォンを用いて走行中の経路の動画を撮影し,景観の良い場所の動画を自動的に収集,配信するシステムの研究開発を行なってきた.これにより,広範囲にわたって動画付きの景観情報を様々な時間帯や季節のもとで自動的に収集可能となり,各ユーザのコンテキストを考慮した上で鮮度の高い景観情報を提供可能となる.本稿では,景観の良い場所として桜が見られる経路に着目し,スマートフォンにより撮影された動画から桜の写っている度合い (桜度合い) を数値化する手法を提案する.提案手法では,桜の花びらに出現する色の分布を表すヒストグラムを事前に作成しておき,そのヒストグラムを用いて入力画像における桜度合いを算出する.また,桜の花びらに近い色を持つ建物などが誤検出されることを防ぐため,フラクタル次元解析に基づきフレーム中で木の葉が茂っている場所のような複雑なエッジを持つ領域を特定した後,その領域に対してのみヒストグラムに基づく色解析を行う手法を考案した.提案手法による桜度合い算出結果の妥当性を検証するため,車両走行中に撮影された動画から桜の写っている部分,または写っていない部分の 1 秒間の動画を約 5000 個切出し,各々に対し目視で桜の有りなしを分類したものを正解データとして,提案手法に基づく分類精度を調べた.結果,提案手法は適合率が約 0.87,再現率が約 0.91 で桜の有りなしを分類できることが分かった.
著者
倉益 直子 田内川 明美 宮内 幸子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.49-54, 2012-05-30 (Released:2012-09-20)
参考文献数
9

2004年に看護協会が実施した「新卒看護職員の早期離職等実態調査」において,新人の9.3%が1年以内に離職していたという結果は,看護界を驚かせた。離職理由としては,「基礎教育終了時の能力と現場で求められる能力のギャップ」「肯定的なストロークが少ない職場風土」「教育的配慮の不足」などが挙げられている1)。新人看護師にとっての入職後1年間は,これまでになくストレスフルな毎日であることがこの調査により明らかになった。事実,新人看護師の中で「眠れない」「食べられない」「仕事に行けない」などの深刻な症状を呈し離職に至る者もいる。 心理学によると,ストレス反応を低下させる要因は,「自尊感情 (self-esteem)」「自己効力感 (self-efficacy)」「アイデンティティ (identity) の確保」の3つであると言われている2)。ところが,医療現場では常に「完全」を求められることや,対人援助職特有の「やってもきりがない」等の不満足感が,自尊感情や自己効力感を低下させる。このことからも新人看護師が初めて接する看護現場は,ストレス反応が起こりやすい環境であると言える。そのため,当院では以前より新人看護師の心身のリラックスを図る新人研修として「集団コラージュ療法」を取り入れてきた。「コラージュ療法」はこれまで,精神科臨床や非行対応臨床などから始まり,最近は,末期がん患者や認知症患者などにも活用されて成果を挙げている。我々が検索した文献では,健康な専門職への適用は見られなかったが,当院では10年前から実施しており,その安全性はすでに確認されている。今回,当院における新人看護師対象の「集団コラージュ療法」について検討したところストレスケアとして有用と考えられる所見が得られたので報告する。
著者
與倉 豊
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.19-32, 2016-04-28 (Released:2017-02-10)
参考文献数
49

This study examines the centrality and connectivity of major cities in Japanese urban system through relationships of corporate offices. After analysis of data concerning listed companies of five industrial sectors (textile products, chemicals, iron and steel, electric appliances, and transportation equipment) in 1985 and 2009, the following findings were obtained. Japanese inter-city network indicated that Tokyo, Osaka, and Nagoya had a significantly high degree of centrality. The degree of centralities of major core cities such as Sapporo, Sendai, Hiroshima, and Fukuoka were also high, but the disparity in their centralities was seen. Allocation patterns of branch offices ware different by sector, but branch arrangement patterns of company were quite similar within a same sector. Therefore, the inter-city relationships differ by sector.
著者
小倉孝夫 森川郁也 安田雅哉 長谷部高行 新崎卓 津田宏
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1995-2000, 2014-07-02

生体認証をインターネット上で実現することで,本人確認性の高い様々なサービスを容易に利用可能にするシステムを開発した.ネットサービスで生体認証を利用する際の課題として,クラウド上に生体情報を預ける不安がある.また,最近ではサービス事業者の代わりに認証サービスおよびユーザ個人のデータを預かるIdP(Identity Provider)も現れ,ユーザはサービス事業者へユーザ個人のどのようなデータを提供するか制御したいという要求がある.前者に対しては,手のひら静脈から抽出したバイオ特徴コードを,準同型暗号で保護したままサーバに保存および照合することにより,インターネット上であっても安全に生体認証を実現することで解決する.また,後者に対しては,認証・ID連携の標準的な技術であるOpenID Connectと組み合わせ,サービス等に応じて匿名レベルを選択できることで,不要なユーザ個人のデータをサービス事業者へ提供しないようにする.これらの技術をクラウド上で試作・性能評価し,さらにデモンストレーションシステムを構築した.
著者
内野 欽司 佐藤 誠治 小倉 貢 岩下 玲 饒村 清司 中村 靖
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.53-59, 1974-06-01
被引用文献数
2 2

1) 運動選手の瞬発握力発揮時の張力を名取の方法により分析し,非鍛錬者のそれと比較し,年令別運動種目別に検討し,さらに測定方法に検討を加えた. 2) 被倹者は17才から26才までの運動選手71名,および対照群として運動選手ではない17才から26才までの健康な男子54名が無作為に選ばれた.運動選手のうち高校生は,相撲,柔道,剣道,野球部員であり,大学生は,ハンドボール,ラグビー,体操部員であった. 3)運動選手の加令にともなうPmax.の変化は,ほぼ20才になるとplateauに達するのを認めた.対照群では20才以降も漸増の経過を示した.4)運動選手のtanψ,tanθはいづれも,対照群より大きく,瞬発筋力発揮時の実行が大であることを認めた. 5)瞬発筋力時の実効を必要とする運動種目は,剣道.柔道で,瞬発筋力の実効を必要としない種目は,体操であろう.またハンドボールは,Pmax.が大きいことは必要であるが,瞬発筋力の実効は,剣道,柔道ほど必要でない種目であるように推定された.6)非鍛錬者および高校生の運動選手郡では,Pmax.の大きいとき,tanψ,tanθも大きい傾向を示したが,大学生,一般成人の運動部員では,このような傾向はみられず,運動種目によりPmax.の増加のしかた,tanψの増加のしかたが異なるように推定された.
著者
佐藤 宏紀 増渕 迪恵 岩倉 成志
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.749-752, 2009-12-02

Recently, the designed railway vehicles are expanding in Japan. Odakyu Electric Railway Company has 6 kinds of vehicles "Romancecar"; each of them has different design. Showing the effect of quality designed vehicles for passengers contributes to vehicle development. This study aims to develop the Train-Choice-Model what is able to estimates the effect. This model built by utility function that has some variables of design. The 930 sample data were collected by qxiestionnaire for passengers. As a result of analysis, it became clear that the quality designed car increase Train-Choice-Probability.
著者
スカルノ著 岡倉古志郎訳
出版者
理論社
巻号頁・発行日
1962