著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.12, pp.68-70, 2014-01

「開場まであと1時間です」。今日はナゼナゼ社が毎年11月に開催する「地域ふれあいフェスティバル」。システム開発部も総出で準備に大わらわ。おなじみのカズオさんはといえば、いまだに赤いペンキを塗っている。見かねたソレデ課長が声を掛ける。
著者
下倉 雅行 大国 航 島袋 舞子 兼宗 進 村上 晴美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.16, pp.1-8, 2015-03-14

電子書籍の普及が進んでおり,端末では国語辞典などで用語の意味を表示する機能が提供されている.電子教科書において,用語の意味にとどまらず,学習内容に関連する Web 上の情報源にアクセスしてより深い学習を行うことが有効と考えられる.しかし,Web 検索の結果をすべて表示すると,どの検索結果が正しいのかを判定することが,学習を始めようとする学習者には困難であると予想される.そこで電子教科書に適した Web 検索手法を検討し試作を行った.検索したい語が含まれる電子教科書の段落と,検索結果のスニペットを分野判定する.それぞれの分野が合致するページのみを提供することで,学習中の文脈に対応した Web 検索が可能になる.さらに分野判定の精度を向上させるための手法を検討した.The worldwide popularity of digital books continues to increase. One useful function is that they display word meanings with an embedded dictionary function. Such web-searching functions are becoming very effective and more popular for learners. However, students often have difficulty selecting correct meaning from multiple meanings on the screen. This may result in misunderstandings and confusions. Therefore, our presentation enables context-based web-searching in digital textbooks by proposing a new classification function that determines a word's fields from the textbook in which it appears and displays search results limited to specific fields.
著者
高木 修作 村田 寿 後藤 孝信 市來 敏章 ムナシンハ マデュラ 延東 真 松本 拓也 櫻井 亜紀子 幡手 英雄 吉田 照豊 境 正 山下 浩史 宇川 正治 倉本 戴寿
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.279-290, 2005-09-20
被引用文献数
8

ブリの無魚粉飼料給与による緑肝の発症原因を、タウリン補足量の異なる無魚粉飼料で41週間飼育したブリ稚魚における、飼料タウリン含量と体内のタウリン含量、胆汁色素含量および肝臓のタウリン合成酵素活性の関連から調べた。タウリン無補足区では、飼育成績は劣り、貧血と緑肝が高率にみられ、肝臓のタウリン含量が低く、胆汁色素含量が高かった。タウリン補足区では、これら劣悪な状況は著しく改善した。肝臓のタウリン合成酵素活性は、全区で著しく低かった。ブリのタウリン合成能は著しく低く、無魚粉飼料にはタウリン補足が必要であり、無魚粉飼料給与による緑肝はタウリン欠乏に伴う胆汁色素の排泄低下と、溶血による胆汁色素の過剰産生により発生することが分かった。
著者
倉内 伸幸
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.264-267, 1997-12-01
被引用文献数
1

チュニジアから収集したオオムギ300系統のうち, 10系統を栽培種と交配した.そのうち2系統は, 雑種第1代の種子稔性が半不稔性であった.同様に, 花粉稔性も半不稔性であり, 花粉母細胞減数分裂第一分裂中期で1つの4価染色体と5つの2価染色体が観察された.雑種第2代では可稔性と半不稔性が1 : lに分離した.この結果は, これら2系統が1個の相互転座をもつことを示している.転座染色体を同定するため, 既知の転座テスター系統と交配を行った.雑種第1代の花粉母細胞減数分裂第一分裂中期の染色体対合を観察した.第5染色体と第7染色体をもつ転座テスター系統とのF_1個体でのみ6価染色体が出現したことから, 転座染色体は第5染色体と第7染色体で起こっていることが明らかとなった.また, これら2系統のF_1個体の染色体対合は7つの2価染色体が観察されたことから, 同じ染色体上で相互転座が起こったと考えられる.
著者
岡 真一郎 矢倉 千昭 緒方 彩 加来 剛 城市 綾子 濱地 望 木原 勇夫
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.A3O1033-A3O1033, 2010

【目的】高齢者が自立した生活を送るためには,下肢筋群の筋力を維持,向上させることが重要である.高齢者における下肢筋群の筋力低下は,歩行能力やバランス能力の低下によって転倒リスクを増加させる.また,転倒は頭部外傷や骨折などの原因となるだけでなく,転倒への不安や恐怖感から行動制限を引き起こし,ADL,QOLの低下を招くことが示されている.これらのことから,高齢者の下肢筋力評価による筋力低下の早期発見は,介護予防における筋力の維持,向上のために重要である.高齢者に対する簡易的な下肢筋力評価には,椅子からの立ち上がり動作を一定回数行ったときの時間,一定時間行ったときの回数を測定値とする椅子立ち上がりテストがよく用いられている.一方,同じ高さの椅子からの立ち上がり動作は,対象者の体重,下肢長など体格の違いによって力学的な仕事量に差が生じることから,立ち上がり回数や時間よりも立ち上がり動作の仕事率(立ち上がりパワー)で評価する方が下肢筋力を反映する可能性がある.そこで,本研究は,糖尿病予防セミナーに参加した壮年女性を対象に10回椅子立ち上がりテスト(Sit-to-Standテスト,以下STS)の立ち上がり時間(STS-time;STS-T)および立ち上がりパワー(STS-Power;STS-P)と等尺性膝伸展力との関係について調査した.<BR>【方法】対象は,島根県出雲市に在住する住民で,糖尿病予防セミナーに参加した女性47名であった.対象者の基本特性は,平均年齢58.3±4.9歳,身長1.55±0.1m,体重54.2±6.7kg,BMI22.6±2.7kg/m2であった.測定は,STS,等尺性膝伸展力の順で行った.STSの測定は,対象者に両上肢を胸の前で組ませ,両下肢を肩幅程度に開き,膝関節を軽度屈曲させ,高さ42cmの安定した椅子から立ち上がって座る動作を10回行った時間(STS-T)を2回測定し,その平均値を代表値とした.STS-Pは,椅子の高さから立位での重心位置までの仕事率とし,立位での重心位置を身長の55%として推定し,STS-P=(身長×0.55-椅子の高さ)×体重×重力加速度×立ち上がり回数/立ち上がり時間,の計算式で算出した.等尺性膝伸展力は,徒手筋力計(μTas F-1,アニマ社)を用い,対象者を診察台に座らせ,徒手筋力計の歪みセンサーをつけたベルトを診察台の支柱に固定し,歪みセンサーを下腿遠位部にあて,股関節90°,膝関節90°屈曲位での等尺性膝伸展力を左右交互に2回ずつ測定した.等尺性膝伸展力の代表値は,左右の最大値の平均値とした.統計解析は,SPSS 11.0J for Windows(SPSS Inc.)を用いて,STS-TおよびSTS-Pと等尺性膝伸展筋力との関係はPearson積率相関分析を行い,危険率5%未満をもって有意とした.<BR>【説明と同意】セミナー開始前,参加希望者から事前に書面にて説明と同意を得てから実施した.なお,本研究は島根大学医学部・医の倫理委員会の承認を得て実施された.<BR>【結果】STS-Tは,等尺性膝伸展筋力と有意な相関はなかったが,STS-Pでは有意な相関があった(r=0.37,p<0.01).<BR>【考察】本研究の結果,STS-Tは等尺性膝伸展力と有意な相関がなかったが,STS-Pでは有意な相関があった.身長から推定した立位での重心位置と体重から算出した立ち上がりパワーは,従来の立ち上がり時間による指標よりも下肢筋力を反映できるのではないかと考える.しかし,STS-Pと等尺性膝伸展力との相関は,r=0.37(p<0.01)と低かった.STS-Pの計算式における重心位置は,身長からの推定値を用いていることから,STS-Pの値に影響を及ぼした可能性がある.また,フィールド調査における徒手筋力計を用いた等尺性膝伸展力の測定では,シートやベルトによる体幹および大腿部の固定が不十分であり,発揮された筋力が部分的に歪みセンサーへの応力として伝達されなかった可能性がある.今後は,地域高齢者やリハビリテーション対象者に対する椅子からの立ち上がりパワーと下肢筋力との関係について,さらなる調査が必要である.<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】椅子からの立ち上がり回数や時間を指標とするより,体格を考慮した椅子からの立ち上がりパワーは,地域高齢者やリハビリテーション対象者における簡易下肢筋力評価として有用になる可能性がある.
著者
倉持朗
雑誌
皮膚臨床
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1589-1606, 2005
被引用文献数
4
著者
横倉 雅幸
出版者
東南アジア学会/山川出版社
雑誌
東南アジア -歴史と文化- (ISSN:03869040)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.22, pp.152-172, 1993-06-01 (Released:2010-07-01)
参考文献数
55
著者
小倉 慶郎 オグラ ヨシロウ
出版者
大阪大学日本語日本文化教育センター
雑誌
大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究
巻号頁・発行日
vol.12, pp.7-16, 2014-03-31

筆者は、大阪外大時代から10年以上に渡って、本センターの外国人留学生に日英間の通訳・翻訳を教えてきた。この間半年ごとに替わる、多国籍・多民族からなる留学生クラスからはさまざまなことを学んだ。その一つに、日本語・日本文化にしかないと思われているようなことは他国にも少なからず存在する、ということがある。東アジア全体、特に韓国・中国と比較して日本が独自だと思えることは、非常に少ないようだ。本稿で取り上げる日本語の謙譲表現、気遣い表現もどこの国・文化にも見られるといっていい。しかし、過去の留学生達との度重なる対話から、日本ほど、過剰に謙譲表現・気遣い表現を使用する国はまず無い、と確信するようになった。それは、フォーマル・スピーチの日→英通訳における「障害」となっても現れている。本稿では、日本語特有の謙譲表現・気遣い表現を、日→英通訳の視点から整理し、どう訳されているか、どう訳すべきかを考察したい。
著者
氏家 宏 市倉 賢樹
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.91, pp.137-"150-1", 1973-09-20

日本海より得た約40本のピストン・コアのうち25本の予察的検討をおこない, 炭酸石灰補償深度が非常に浅いことを知り, 日本海特有の溶存酸素に富む冷水塊に帰因すると推察する。いっぽう, 同深度より浅い鳥取市沖水域より得たコア(V28-265)は, 920cmに及ぶ全長にかけて, ほぼくまなく浮遊性有孔虫を産出する。卓越する"Globigerina" pachydermaのcoiling ratioから, コア頂部より約120cmのところに完新世・更新世境界(約11, 000年前)を認め, それを境にして古水温の上昇, 還元的条件から酸化的条件へなどの古環境の急変があることを示唆する。もう一つの優勢種であるGlobigerina umbilicataは, ほぼ同コア更新統のみに限られ, 中・高緯度地方の上部鮮新統ないし更新統の示準種となるかもしれない。ただし, V28-265は, Riss-Wurm間氷期には達していないらしい。
著者
沼倉 久枝 白木 まさ子 寺元 芳子 大石 みどり
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.150-155, 1981-02-20 (Released:2010-03-10)
参考文献数
5

煮物における急速加熱と緩慢加熱のちがいを官能検査および糖, アミノ態窒素の定量などにより検討した. その結果は次のとおりである.1) 急速加熱と緩慢加熱とのちがいは, 煮汁の味においては有意差が認められなかったが, 糖量, アミノ態窒素量の測定では, 緩慢加熱のほうが煮汁への溶出が多かった.2) 緩慢加熱で食品の入れ時を変えた場合, 水から入れるよりも沸騰時に入れるほうが糖, アミノ態窒素の溶出率は大差ないが, 煮汁の色, 泡立ちなどに差がみられ, 官能検査の結果からも沸騰時に食品を入れたほうがあくっぽさが少なかった.3) 食品の味は, 煮汁への溶出の多い緩慢加熱のものが評価が低く, とくにじゃがいもは不評であった.4) 緩慢加熱によってとくに糖が生成されるということは認められなかった.今回は食品を同量ずつ加熱して官能検査の試料としたことと, 緩慢加熱を間接加熱の方法で行ったために, たまねぎの臭いが強く残り, とくに緩慢加熱のほうが好まれなかった. 材料配合をくふうし, 蒸気が自由に揮散できる加熱器具を用いれば, 上記の結果から汁ごと食べるシチューなどでは緩慢加熱のほうが好まれると思われる.ただし, 最初から緩慢に加熱すると酸化酵素の活性化が起こりやすいので, 沸騰までは強火で急速に加熱するか沸騰時に食品を入てから緩慢加熱するほうがよい.
著者
戸倉 新樹
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.117, no.6, pp.959-962, 2007

中波長紫外線(UVB)は皮膚免疫に対して抑制的作用をもち,UVB誘導性免疫抑制として過去30年間,光免疫学の中心的研究テーマであった.UVBを予め照射しておくと,癌免疫も接触過敏症反応も抑制される.この機序は現在でいうところの制御性T細胞(regulatory T cell)が誘導されるために起こる.その誘導メカニズムは現在でも明らかになったと言い難いが,Langerhans細胞の数的・機能的減弱,ケラチノサイトからの抑制性サイトカインやプロスタグランディンE2産生などが関わっていると考えられている.