著者
小田 幸弘 廣瀬 信之 内田 誠一 森 周司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.60, pp.121-125, 2011-05-16

サッカーのペナルティキック時のゴールキーパーは,キッカーのボールを蹴る動作の違いに基づいて,シュートのコースを予測していると考えられている.本研究では,GKがPK動作中のどの時点,どの身体部位の情報をコースの予測に使用しているか調べるために,PKを想定したキッカーの動作をDPマッチングにより解析した.解析の結果,ボールを蹴る直前の軸足,腰などの動きがコースによって異なることが分かった.
著者
内田 一郎 鬼塚 克忠 平田 登基男
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, 1977-03-15

マサ土地帯は山くずれ, 盛土ノリ面の侵食, 崩壊などが数多く発生し, 宅地造成や切土, 盛土斜面の形成工事において人身事故につながる危険性が大きく防災上からこの方面に関する研究の必要が高まっている。本文は, マサ土による盛土斜面の破壊機構を明らかにする目的でマサ土の物理的特性と共に, 圧縮沈下特性, 圧縮強度特性, セン断特性(間ゲキ圧・ダイレイタンシー・強度定数c, φ)を調べる基礎的実験と関連させて, 盛土斜面の模型実験から上部載荷, 繰返し荷重, 水の浸水による盛土斜面の崩壊機構について検討している。その結果, マサ土においても, 締固め密度が小さく含水比が大きくなると荷重による沈下量, 間ゲキ圧が増大し, 強度, 強度定数c, φダイレイタンシー指数が減少することを示し, さらに, ノリ肩近傍に載荷した場合の支持力算定式については, スベリ線の発生順序を考慮に入れるべきことを指摘し, マイヤーホッフの提案した支持力式の適用限界について論述している。
著者
早川 晶子 阿部 研自 谷川 雅俊 高橋 周美 内田 安彦 奥谷 幸裕
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.721-733, 2012-11-25
被引用文献数
1

Perflubutane(以下,sonazoid<sup>®</sup>)による造影超音波ガイド下にて肝腫瘍にラジオ波焼灼療法(以下,RFA)を施行した症例(以下,SZ群)328例とsonazoid<sup>®</sup>を使用せずRFAを施行した症例(以下,C群)340例の2群の特定使用成績調査を実施し,sonazoid<sup>®</sup>による造影超音波ガイド下におけるRFA時の安全性,有効性を検討した.有害事象はSZ群67.1%,C群69.3%であり,その種類および頻度に差は認められなかった.副作用はSZ群に1例(悪心,嘔吐)認められた(0.3%).SZ群のRFAガイドとしての総合評価(有効率)は90.9%,造影前後の病変視認性向上率は75.0%であり,Bモードの病変視認性が明瞭でない症例のRFA成功率は,SZ群でC群より有意に高かった(<i>P</i><0.001).sonazoid<sup>®</sup>は,肝腫瘍のRFAガイドとして安全かつ有効に使用可能であり,造影による病変視認性向上はRFA成功率にも寄与することが示唆された.<br>
著者
内田 照久 大津 起夫 伊藤 圭 内田 千春
出版者
独立行政法人大学入試センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

近年,世界的なグローバル化が進む社会情勢の中で,直接的な対話のためのコミュニケーション能力が問われるようになってきた。そこで,対話場面で必要とされる能力を検証し,音声コミュニケーション能力の教育測定のためのテスト開発に係わる研究を行った。本研究期間中は,(1)大学入試センター試験へのリスニングテストの導入に至る歴史的経緯と評価,(2)音声の韻律的特徴と話し方の評価・話者の性格印象の関係性の定量的モデル化,(3)声質変換音声を用いた英語リスニングテストの評価実験,を行った。
著者
天野 徹哉 玉利 光太郎 内田 茂博 伊藤 秀幸 田中 繁治 森川 真也
出版者
常葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では,人工膝関節全置換術(TKA)適用患者の身体機能と運動機能の測定を行い,(1)術後早期の機能回復を明らかにすること,(2)各機能の標準値について検討することを目的とした。本研究の結果より,術後14日目という短期間では,膝関節筋力・膝屈曲ROMと歩行速度は,術前機能まで回復しないことが明らかになった。また,各機能の関連因子を基に階級分けを行い,TKA前の身体機能検査と運動機能検査の標準値を算出した。本研究で得られた知見は,理学療法士が変形性膝関節症患者の機能低下を解釈する際の一助になるとともに,理学療法の効果判定をする際の目標値になると考える。
著者
佐藤 進 内田 勝 河村 希典
出版者
秋田県産業技術センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

新規液晶光学デバイスの実現を目的として、インピーダンス回路網モデルによる液晶分子配向のシミュレーション法を開発し、様々な液晶光学デバイスにおける光学特性のシミュレーション解析を行った。また、サブ波長強誘電体ナノ粒子の分散配置を行い、電極と液晶層間に誘電率やインピーダンスが分布している層を形成した液晶セルを構成した。電極間に電圧を印加した時に液晶層に誘起される実効屈折率分布や光学特性を測定し、プリズムやレンズ効果等を得ると共に、種々の光学デバイスを提案することができた。
著者
内田 陽子 梨木 恵実子 小玉 幸佳 河端 裕美 鈴木 早智子 高橋 陽子 斉藤 喜恵子 滝原 典子
出版者
北関東医学会
雑誌
The KITAKANTO medical journal (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.25-31, 2009-02-01
被引用文献数
1

【背景・目的】病院スタッフからみた老人看護専門看護師臨地実習の評価を明らかにすることである.【対象と方法】調査協力に同意が得られた病院スタッフ74名に対して,自記式質問紙法を行った.【結果】実習生の関わりとCNSの6つの役割に対する評価は「学生のケアプランは良かった」「スタッフに対する意見,アドバイスは良かった」等について高得点を示した.その他,「根気よく関わる大切さがわかった」等のスタッフ自身への良い変化の回答もみられた.しかし,これらの得点は,看護師とそれ以外のスタッフでは差がみられた.【結語】学生はスタッフに実習や役割を理解してもらうことが必要であり,そのためには,他職種に対する積極的な関わりが必要である.
著者
中野 優子 赤澤 昭一 中村 聡江 當時久保 正之 内田 優介 中村 弘毅 牛島 知之 高木 浩史
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.368-373, 2013 (Released:2013-07-09)
参考文献数
12

症例は78歳男性.平成2年に2型糖尿病を発症しメトフォルミンにて内服加療を開始した.平成21年10月頃より,HbA1cの上昇を認め,α-GI投与を開始し,1年後より,腹部膨満感,放屁,軟便と便秘を繰り返すようになった.平成23年3月に臍上部の激痛のため,当院受診した.腹部単純X線検査で大腸の拡張を,腹部CT検査で樹枝状陰影を示す門脈ガスを認めた.α-GI投与による門脈ガス血症(HPVG)と診断し,ボグリボースの内服中止・絶食とし保存的治療を行い,2日後の腹部CT検査で門脈ガスは完全に消失した.本症例ではα-GIの中止によりすみやかにHPVGは消退したが,腸管壊死を伴う場合死亡率はきわめて高率である.HPVGは,腸管粘膜に何らかの損傷があり,ガスなどの貯留などにより腸管内圧が上昇し発症すると考えられる.α-GIの副作用と類似した消化器症状が再出現し,繰り返す場合は,HPVGも念頭に置き,注意深い観察が必要である.
著者
杉野 直樹 斎藤 栄二 高橋 貞雄 清水 裕子 根岸 雅史 野澤 健 石塚 智一 内田 照久 前川 眞一
出版者
全国英語教育学会
雑誌
ARELE : annual review of English language education in Japan (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.221-230, 2003-03

The present study aims at explicating the influence of test taking strategies on the test item reliability in English language proficiency tests. Widely known test taking strategies include starting with a certain section that might require more time than others to answer so that test takers can allocate more of their time allowance on it, or, especially in multiple-choice format, marking an alternative based on wild guessing. Also widely speculated is that, in the Daigaku Nyushi Center English test (DNC test, henceforth), those test takers who find themselves running out of time are forced to rely on wild guessing in answering test items. Some English language proficiency tests, such as TOEFL or TOEIC, strictly instruct test takers to tackle a specific section so that they cannot use the first strategy, however, many of the entrance examinations administered in Japan do not have such restrictions. In order to examine the influence of these two test taking strategies, viz. the 'answering order' strategy and the 'wild guessing' strategy, we conducted a large-scale survey using two parallel tests with different question/answering orders. Our analysis of the data with simulated wild guessing shows that wild guessing would deteriorate the test item reliability. Furthermore, it shows that those test takers who had more time to answer the same section seem to be using the wild guessing strategy anyway, which has significant implications on the test format itself.
著者
松澤 暢 内田 直希 内田 直希 有吉 慶介 島村 浩平
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

アスペリティ(地震性すべりを起こせる領域)の連鎖・連動破壊のしやすさが何に規定されるのかを調べた.その結果,別の大地震の余効滑り(地震の後のゆっくりした滑り)等の擾乱があると連鎖破壊がしやすくなること,二つのアスペリティが隣接していても,破壊の伝播方向と反対側に位置していれば連鎖・連動破壊は生じにくいこと,連動破壊したときのすべり量は個々のアスペリティの破壊履歴に依存することが明らかになった.
著者
内田 樹
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
no.11, pp.105-127, 1997-03

Avev Beineix et Annaud, Luc Besson(1959-)fait partie d'une nouvelle generation des cineastes francais. "Le Grand Bleu"de Besson a ete un evenement pour le cinema francais des annees 80. Personne ne peut nier le fait que ce film a obtenu des appuis enthousiastes parmi les jeunes. Mais il n'est pas facile de repondre la question:"En quoi consiste la charme du film?" Beaucoup d'articles qui ont paru le lendemain du festival de Canne 1988 ont critique severement le film en disant qu'il n'y avait rien que de l'image. Certes,il n'y a rien que de l'image. Mais il n'est pas impossible de trouver, dans les images eparses sur la surface du film, ce qui persevere a se repeter. Dans le present essai, je vais analyser quatre films de Besson: "Le Grand Bleu", "Subway", "Nikita" et "Leon"pour faire ressortir sa propre machine cinematographique, ce qui inconsciemment regit et relie les images apparemment fragmentaires.
著者
植松 敬三 内田 希
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1999

アルミナセラミックスの加圧成形による製造を対象に、その破壊源形成に及ぼす製造時の基幹的因子の影響を解明することを目的に研究を行い、当初の目的を達成した。得られた結論は次のとおりである。原料粉体は粗大粒子を含み、それらは従来の粉砕処理では十分に除去できず、高性能アルミナセラミックスの破壊源となり得るものである。粉体粒子の液中での分散状態は、顆粒特質に著しい影響を及ぼし、その加圧成形体構造、従って破壊源形成および焼成時の材料変形とも密接に関係する。成形条件、特に雰囲気中の湿度は得られた焼結体の構造と特性に著しい影響を及ぼす。CIP処理は強度向上には有益だが、変形防止の点ではむしろ有害である。新規評価法により焼結体の機械加工傷の具体的構造を検討し、表面傷と破壊強度との関係が従来の破壊理論で整理され得ることを明らかにした。材質中の粒径と破壊源の寸法とは密接に関係し、粒径の減少により強度が増すのは、それにより破壊源が小さくなるためである。高強度材料開発で粗大傷の防止が最も重要である。本研究開発した新規評価法は、レーザー蛍光顕微鏡に基づく構造評価法、赤外線浸液透光技術、定量的な浸液透光偏光顕微鏡技術である。以上のとおり、本研究では最新の評価技術を用い、また必要に応じて新規評価法の開発を行い、それらを駆使することにより、セラミックス製造プロセスのすべての段階について厳しい検討を行い、製造に係わる種々の要因と、セラミックスの構造ならびに特性の関係を解明し、破壊源の形成原因を明らかにし、さらにそれらの防止法を提案できた。これらはセラミックスの進歩に大いに貢献しその社会的活用をいっそう促進する原動力になるものと考えられる。
著者
佐藤 和好 佐藤 匠海 武蔵 徳明 田中 諭 内田 希 植松 敬三
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi (ISSN:18821022)
巻号頁・発行日
vol.109, no.1276, pp.1055-1056, 2001-12-01
被引用文献数
1

A confocal scanning laser microscope (CSLM) was applied to identify the location of fracture origin in alumina ceramics. Alumina-referceram was ground to obtain JIS R-1601 specimens using a grinding machine. They were fractured in four point bending to measure strength. CSLM and scanning electron microscope (SEM) micrographs of fracture surface were compared. With a CSLM, the location of fracture origin could be easily determined, while it was very difficult with a SEM. Fracture toughness K_<IC>=2.3MPa ・ m^<1/2> ealculated from the measured size of fracture origin and the flexural strength
著者
内田 新
出版者
良書普及会
雑誌
自治研究 (ISSN:02875209)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.p31-44, 1985-07
被引用文献数
1
著者
八木 康史 森島 繁生 金子 正秀 原島 博 谷内田 正彦 原 文雄 橋本 周司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.26, pp.65-72, 1998-03-19
被引用文献数
4

顔画像処理に対する様々な分野での関心の高まりや、工学分野における顔画像処理技術の研究成果の蓄積を背景にして、顔画像処理に関する共通ソフトウェアのツールの作成に向けた活動が進められている。この活動は、「感性擬人化エージェントのための顔情報処理システムの開発」(略称、アドバンストエージェントプロジェクト)と呼ばれ、情報処理振興技術協会(IPA)における独創的情報技術育成事業に関わる開発テーマの一つとして、平成7年度より3年間の計画で精力的に活動を行ってきた。擬人化エージェント技術はさまざまな技術要素から構成されているが、本プロジェクトでは、この中で特に『顔』の役割に着目し、顔画像の認識・合成に関わる顔情報処理システムの開発に主眼をおいた。これと同時に、本システムでは工学のみならず心理学や医学などの分野も含めた顔関連分野における共通の実験用ツールを広く提供することも目標としている。本稿では、平成10年3月で終了するこのプロジェクトの概要と、共通ソフトウェアの紹介を行う。The aim of Advanced Agent Project, supported by Information Technology Promotion Agency (IPA), is to develop the image processing environment for analysis and synthesis of human facial images. This report is mainly concerned with an introduction of an overview of the project and the developed environment for the facial image processing.