著者
吉川 政夫 有沢 孝治 川野辺 裕幸 内田 晴久
出版者
広島大学高等教育研究開発センター
雑誌
大学論集 (ISSN:03020142)
巻号頁・発行日
no.43, pp.337-351, 2012-03

The purpose of this study was to develop a structured class evaluation questionnaire to be completed by students at Tokai University. Two thousand and seven hundred students from sixty-two classes answered the new class-evaluation questionnaire. The data of the survey were collected and analyzed and the results of the analysis are as follows.In relation to the items "teaching content and teaching methods", five factors labeled "motivating students", "intelligible teaching", "the passion and concern of the teacher", "the critical goal of the course", and "the appropriate presentation of information", were extracted by factor analysis. Similarly, in the items for "outcomes from the teaching and learning process", one factor labeled "outcomes from the teaching and learning process" was extracted.The findings, which were revealed by multiple regression analysis, were as follows. For the items of "teaching content and teaching methods", the factor of "intelligible teaching", predominantly, and the factor "the passion of the teacher", secondly, contributed to the overall evaluation score. Also, the item "outcomes from the teaching and learning process", affected the overall evaluation score.There were significant differences in the mean scores between those who wrote their names on the questionnaire form and those who did not, in relation to several of the evaluation items. But, including the overall evaluation, significant differences in the mean scores between the two groups were not found in many of the evaluation items. Overall, differences were slightly smaller between those who wrote their names and those who did not.Based on findings outlined above, a structured questionnaire for class evaluation by students was developed.
著者
内田 修次
出版者
医歯薬出版
雑誌
医学のあゆみ (ISSN:00392359)
巻号頁・発行日
vol.132, no.8, pp.p543-549, 1985-02-23
被引用文献数
2
著者
梶浦 雅己 内田 康郎 安田 賢憲
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近年, ICTの標準,特許の関係が深化している。標準はデファクト標準からコンセンサス標準へシフトしている。標準と特許に関する企業のビジネスモデル事例がどのようなものであるかについて,オープン・イノベーションの視点で解明した。事例を検証した結果,オープン・イノベーションによるビジネスモデル構築は,企業内製でなく外部機関レベルで行われ,こうした変化はデファクト標準の衰退,コンセンサス標準の隆盛として出現したことが明らかにされた。
著者
井上 哲生 内田 正興 松浦 鎮 佐竹 文介 西尾 正道 富樫 孝一 夜久 有滋 竹生田 勝次 小野 勇 海老原 敏 谷川 譲 武宮 三三 佃 守 河辺 義孝 松浦 秀博 佐藤 武男 吉野 邦俊 溝尻 源太郎 中田 将風 小池 聰之 中島 格 仁井谷 久暢
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1026-1033, 1993-11-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
5

全国のがん専門施設16施設の共同研究として頭頸部癌98例に対しCDDP+PEP+ MTX (PPM法), CDDP+PEP+5FU (PPF法) の無作為比較試験を行い以下の結果を得た.1. PPM法は44例中, CR3例, PR18例で奏効率48%, PPF法は54例中, CR2 例, PR25例で, 奏効率は50%であつた.2. 病期別治療効果では, III期においてPPM法で90%, PPF法で63%の奏効率が得られPPM法で高い効果が認められた.3. 初回再発別治療効果は, 初回治療例でPPM法54%, PPF法56%と高い奏効率を示したが, 再発治療例においては, それぞれ40%, 33%と低下した.4. 副作用は, PPM法で白血球数が2000未満となつた症例が30%に認められたが, その他, 重篤な副作用は認められなかつた.
著者
岩坪 秀一 木下 冨雄 四方 義啓 内田 達弘 伊藤 圭
出版者
独立行政法人大学入試センター
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

理工系分野の早期教育の真の在り方を探るために、かつてわが国において実施された「飛び級」制度(小学校五年から中学校に進学する「五修」と中学校四年から高等学校に進学する「四修」を導入することによって、普通課程と比較して二年早く教育課程を終了するもの)、及び終戦前後(昭和20年1月〜昭和23年3月)に実施された「特別科学教育」制度(小学校四年から六年、中学校一年から三年までの六学級から理数系の学力に特に秀でた児童・生徒を選抜して英才教育を施したもの。東京高等師範学校、東京女子高等師範学校、広島高等師範学校、金沢高等師範学校、京都帝国大学が中心となって教育に当たった。学級数は実施機関によって異なった。)を取り上げた。これらの教育制度の経験者からの情報収集及び追跡調査から教育の実態を明らかにし、その得失を十分に検討することによって、わが国の理数系早期教育の発展に資することを目的とした。具体的活動としては、経験者から経験談及び資料提供を受けるために11回の研究集会を開催し、さらに面接聴き取り調査を行った。また、中国における早期教育のための教員養成についての講演会を開催した。アンケート調査も計画したが、個人情報に深く関わる内容であるために質問項目について慎重に吟味して実施へと繋げることができた。主要な研究成果の概要は以下の通りである。(1)飛び級については、その経験者の協力を得て、京都府師範学校附属小学校第二教室の教育の実態が明らかになった。また、兵庫県立神戸第一中学校の四修修了者の特徴について統計的な検討を行った。(2)京都府立第一中学校において実施された特別科学教育(京都帝国大学が協力)の経験者諸氏の協力が得られ、従来余り知られていなかった事実が明らかにされた。(3)理数分野の早期教育の実をあげるためには、理数分野と人文社会分野の教育のバランスが必要不可欠であることが明らかになった。理数系分野だけに特化して効率を図ることは、優れた人材養成に繋がらない。(4)早期教育のための教員養成、上級学校との接続の確保、中途からの転向の保障など、制度面での支援が重要であることが明らかになった。
著者
平林 邦昭 内田 学 山口 拓也 吉川 健治 西岡 宏彰 谷口 雅輝 木村 太栄 木野 茂生 中林 洋
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.1645-1649, 2001-11-01
被引用文献数
8

患者は70歳の女性で, 6か月前に下血と意識消失発作で入院歴がある.そのときは胃・大腸内視鏡, 出血シンチグラフィーで異常を認めず軽快退院している.今回同様の症状で再入院し, 出血シンチングラフィーと腹部アンギオグラフィーで空腸動静脈奇形(arteriovenous malformation;以下, AVMと略記)と診断した.術中の病変部位の同定に難渋すると考え, 術直前に腹部アンギオグラフィーを施行し病変近傍にマイクロカテーテルを留置し開腹手術を行った.予想どおり術中の触診, 視診では病変は全く不明であり, 留置しておいたカテーテルの触診を頼りに病変のおよその部位を判断しサブライトを透光することで病変を肉眼でとらえることができた.切除標本の血管造影と特徴的な病理所見よりAVMと確定診断をくだした.
著者
中村 伸枝 石川 紀子 武田 淳子 兼松 百合子 内田 雅代
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究の目的は,2型糖尿病患者や肥満児を含めた小児とその親が,どのように自分の健康についての認識をもち,日常生活や健康管理行動を行っているのかを明らかにし,看護援助方法を検討することである。目的に添って2つの調査研究を行った。研究1(平成9年度):小児期発症の2型糖尿病患者および1型糖尿病患者を年齢・性をマッチさせた各20名を対象として療養行動,自尊感情,ソーシャルサポートについての自記式質問紙調査と,病気や療養行動の認識についての面接調査を行った。その結果,(1)2型糖尿病患者も1型糖尿病患者と同程度に病気の影響を受け止めていたが,1型糖尿病患者の方が,より肯定的に病気を受け止めていた。(2)外来受診,ストレス管理,禁煙,体重管理について1型糖尿病より2型糖尿病患者の方が大切であるという認識が少なかった。(3)セルフケアの動機づけは外来受診,体重増加,合併症発症により,高められていた。研究2(平成10年度):1485組の学童とその親に日常生活習慣と健康状態の実態と認識についての自記式質問紙調査を行った。その結果,(1)学童と親の日常生活習慣と肥満度には関連がみられた。(2)楽しく体を動かすことは,学童の心身両面を整えるうえで重要であった。(3)親は学童の身体面の問題はとらえやすいが,ストレスなどの心理面の問題はとらえにくい傾向がみられた。(4)学童の生活習慣が改善できない理由には,生活習慣の内容により特徴がみられた。(5)肥満度20%〜30%の軽度肥満の学童の親や,喘息など肥満以外の健康問題をもつ学童の親は,肥満を問題ととらえにくく,日常生活習慣の改善が必要であるとは考えにくいことが示唆された。本研究の成果をもとに,小学校で実施できる日常生活習慣改善プログラムを養護教諭とともに作成し,実施することを計画中である。
著者
内田 隆三
出版者
岩波書店
雑誌
思想 (ISSN:03862755)
巻号頁・発行日
no.718, pp.p209-234, 1984-04
著者
吉見 彰洋 旭 耕一郎 内田 誠 内田 誠
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

素粒子の崩壊において発見され、宇宙の物質・反物質非対称性の原因と考えられているCP対称性非保存の起源は現代物理学の未解明の謎である。このCP対称性を破る永久電気双極子モーメント(EDM)の探索に向け、希ガス元素129Xeの核スピン歳差周波数を超精密に測定する開発研究を行った。様々な変動要因の研究及び高感度磁力計の開発を行い、低周波核スピンメーザーの周波数安定度を向上させ、5×10-28ecmのEDM感度(45,000秒測定、電場強度E=10kV/cmを仮定)を達成した。

1 0 0 0 OA 輿地誌略

著者
内田正雄 編訳
出版者
中外堂
巻号頁・発行日
vol.巻5 欧羅巴洲, 1880
著者
内田 慎一 藤森 淳 浦辺 徹郎 砂村 倫成 坪野 公夫 須藤 靖 三河内 岳 佐藤 哲爾 二宮 哲平
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース (ISSN:21873070)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.5-9, 2013-03

退職にあたって/内田慎一先生を送る/定年の今送る「手紙~拝啓十五の君へ~」/浦辺徹郎先生を送る/時代はまわる/坪野公夫先生を送る/宮本正道先生を送る/前へ!/定年後の8万時間
著者
佐藤 嘉一 丹田 均 中嶋 久雄 新田 俊一 赤樫 圭吾 半澤 辰夫 戸邉 武蔵 芳賀 一徳 内田 耕介 本間 一也
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.271-275, 2013-05

Erectile dysfunction following radical prostatectomy (RP) is still a significant burden as a post-operative morbidity, despite advances in nerve-sparing techniques and penile (erectile function) rehabilitation (PR) programs. We assessed the effects of stimulation with the masturbation device "EGG" on enhancement of erectile response along with administration of phospho diesterase type 5 inhibitor. We also studied the change of self-esteem and motivation for continuation of PR after stimulation with EGG. Eight nonresponders for PDE5-I who underwent retropubic RP were enrolled. Patients' median age was 71.5 years old. No patients received adjuvant therapy for prostate cancer. The patients' erectile response in the penile rehabilitation session (masturbation) with PDE5-I+manual stimulation and PDE5-I+stimulation with EGG were evaluated by erection hardness score (EHS). Changes of self-esteem and motivation for penile rehabilitation were assessed by the self-esteem subscale of the Self-Esteem and Relationship (SEAR) questionnaire and one original question, respectively. PDE5-I + stimulation with EGG significantly enhanced EHS compared to PDE5-I+manual stimulation in the eight patients (p=0.027). Transformed score of self-esteem subscale score of SEAR questionnaire was significantly increased in the PR session with EGG compared to the PR session with manual stimulation (p=0.043). Six patients who showed a better erectile response with EGG retained motivation for continuation of PR. PDE5-I+stimulation with EGG improved the erectile response in post-RP patients. EGG as a masturbation device may have a potential for contribution to successful PR.
著者
田上 恵子 内田 滋夫
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.87-92, 2014 (Released:2014-02-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1 5

カキ(Diospyros kaki)の果実を干し柿等へ加工すると水分含量が減少して放射性セシウムが濃縮するため,食品中に含まれる放射性物質の基準値を上回る可能性がある。そこで果実の加工後の濃度を収穫・加工前に予測するために,葉中の濃度を目安にする方法を検討した。生果実の濃度は葉の濃度に対し0.4以下であり収穫期が近づくにつれてその比が減少した。葉を測定することで加工製品中の濃度をほぼ推定できる。
著者
内田 智雄
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-22, 1950-11-20

論説
著者
内田 良太
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.161-181, 2005-03-31

まず第1章で、ジロンド県執行部1793年3月5日付アレテが記録されている2種類の手稿史料に関する外層的検討を行う。次に、第2章において、アレテの前文、及び13箇条からなる条文の抄訳を提示し、その概要を整理する。それに続き、第3章では、アレテが出されるまでの歴史的な背景と補償金廃止に向けての具体的な審議内容を検討していく。最後は、全体をまとめて本稿を締めくくるが、そこでは同時に、都市指導層の政治的特質に関して本稿より指摘可能な事実は何か、このあたりを中心に述べて、次稿への展望としていきたい。
著者
竹原 信也 内田 眞司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.1-6, 2014-02-14

本報告では,政策分析や政策改善に資するような法律の定量的な分析方法について試み,結果を述べる。法律の文言をテキストデータ化し,法情報学や法哲学,情報処理学の知見を参照しながら,テキストマイニングソフトを活用して分析を行った。具体的には (1) 権利の主体や名宛人となるアクターを正確に測定すること,(2) 権利や義務の内容を正確に測定すること,(3) 諸アクターと権利や義務の関係を正確に分析することを試みた。This paper reports the results from the study that attempted to use quantitative analytical methods of laws for the purpose of policy analysis and policy improvement. We changed law provisions into text data and analyzed the data by a text mining software, referring to knowledge of legal informatics, philosophy of law, and information processing. In particular, we attempt to measure accurately what actors appear in the legal provisions, to measure accurately which rights and duties are used in the legal provisions, and to analyze the relationships between rights and duties, and various actors.
著者
内田 圭一
出版者
東京海洋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

一般的に,漁業では狙った生物以外の生物が混獲されることがある。直接的に海面下の環境をモニタリングすることのできない漁業者は,種々の生物の混獲状況から漁場の環境変化を推し測っている。本研究では水温や底質に注目し,あなご筒漁業で漁獲される混獲生物の関係を調査した。その結果,混獲個体数が多かった種より,幅はあるものの混獲時の水温との関係が明らかになるとともに,これらの種は環境指標生物として有効とあることが示唆された。今回対象としたあなご筒漁では,飼育実験から水温と混獲の関係は,対象生物の摂餌行動に依存しているものと考えられた。