著者
加藤 美智子 椿 和文 久下 高生 青江 誠一郎
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.60-68, 2016 (Released:2016-07-12)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

【目的】大麦には,種々の生理作用が報告されているが,大麦β-グルカン抽出物を配合してβ-グルカン含量を増やした場合に,増量に伴う用量依存性が期待できるのか検証した例はない。そこで,本実験では,大麦β-グルカン抽出物を配合した高脂肪食をマウスに給餌し,耐糖能と腹腔内及び肝臓脂肪蓄積に及ぼす影響を評価した。【方法】6週齢のC57BL/6Jマウスに脂肪エネルギー比率50%の高脂肪食を与えた。各飼料中のβ-グルカン含量は,コントロール(C)群0.0%,全粒大麦(B)群1.2%,β-グルカン抽出物添加大麦(B+G)群3.1%,β-グルカン抽出物(G)群5.0%とした。各飼料と水は12週間自由摂取させた。耐糖能試験,肝臓脂質および血清インスリン,レプチン濃度を測定した。また,腹腔内脂肪細胞の平均サイズをコールターカウンターを用いて計測した。【結果】血清インスリン濃度,血糖値−時間曲線下面積は,β-グルカン含量と用量依存性があり,C群に比べ,すべての試験群において有意に低値を示した。脂肪組織重量,脂肪細胞の平均サイズ,レプチン濃度及び肝臓脂質量は,飼料中のβ-グルカン含量と用量依存性が認められた。【結論】大麦β-グルカン抽出物を添加して飼料中の含量を増加することにより,用量依存的に耐糖能異常が起こりにくくなり,腹腔内及び肝臓脂肪蓄積抑制作用が認められた。
著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2017-04-26

本研究の課題は、中期シェリングの主要著作『世界時代』の分析を通して、ヘーゲルによるシェリング芸術哲学の批判とそれに基づく《芸術終焉論》がシェリング自身によっていかに再批判されるのか、という問いに答えることにある。この問題意識のもとに平成30年度は以下の活動を行った。第一に、平成29年9月以来、ドイツ連邦共和国のボン大学国際哲学センターにおいてマルクス・ガブリエル教授のもとで研究を行っており、平成30年度の前半も引き続き同所において研究を行った。平成30年6月にはガブリエル教授の日本への招聘講演にも帯同した。来日中、報告者の日本での所属研究機関の主催により、ガブリエル教授の京都大学で講演会を開催した。その発表原稿を翻訳したものが「なぜ世界は存在しないのか――<意味の場の存在論>の<無世界観>」である。第二に、ヘーゲルのシェリング批判の内実とその妥当性を判定するための論文を執筆した。「〈導入〉としての『ブルーノ』―同一哲学の見過ごされた側面」と題するもので、ヘーゲルの『精神現象学』におけるシェリング批判がある意味で一面的であることを示そうとした。本研究の中心的課題である『世界時代』の再解釈は、具体的には、(1)『世界時代』の構想の解明、(2)『世界時代』の過程の解明、(3)『世界時代』の成果の解明という三つの段階を踏んで行われる。本年度の前半は『世界時代』の執筆の挫折の主要原因を十分に明らかにした上で、後半はこの挫折の経験がシェリングの後期哲学(特にその『神話の哲学』)にとってどのような意義を有しているのかについて考察した。そのためには、この挫折の経験をふまえて行われている『エアランゲン講義』の内容の分析が不可欠であった。主に『エアランゲン講義』の読解を中心とした研究成果はいずれ、国内外の学会において研究発表を行い、各機関誌に論文を投稿する予定である。
著者
大川 恵子 泉山 英孝 加藤 朗 村井 純
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.51-57, 2001-01-15

次世代インターネットに向け,IPv6技術を核として,高速広帯域での高機能な転送,マルチキャストアプリケーション,多様なメディア転送などの新しい技術の研究開発が進められている.WIDEプロジェクトは1997年から,インターネット上の大学環境SOI(School of Internet)を開発構築してきた.
著者
前澤 聡 中坪 大輔 津川 隆彦 加藤 祥子 柴田 昌志 高井 想生 鳥居 潤 若林 俊彦 齋藤 竜太
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.847-856, 2021-07-10

Point・集束超音波治療(FUS)は皮膚切開を必要としない最新の定位・機能神経外科治療であり,その凝固術は本態性振戦およびパーキンソン病に対して保険適用となっている.・集束超音波の特性と治療法の原理を十分理解し,安全性を考慮しながら,最適な標的部位に十分なsonicationを行うことで,良好な治療効果を得ることができる.・脳深部刺激療法(DBS)や他のモダリティの特性も理解し,十分なインフォームド・コンセントに基づいた患者選択を行うことが重要である.
著者
深井 健司 羽田 清貴 加藤 浩 井原 拓哉 奥村 晃司 杉木 知武 川嶌 眞人
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2016, 2017

<p>【目的】</p><p></p><p>我々は変形性膝関節症(以下,膝OA)患者の膝関節における立脚初期の衝撃吸収作用に着目し,健常者と比較して膝伸展筋群を過剰に収縮させ衝撃吸収を行っていることを筋電図学的側面から報告した。この時期は床反力後方成分の制動区間に相当し,どのように床からの衝撃力を受けて運動量を変化させているのか明らかにされていない。そこで今回,力学的側面から立脚初期の衝撃吸収作用について床反力前後成分力積値及び床反力入射角度を用いて検討を行った。</p><p></p><p>【方法】</p><p></p><p>被検者は,膝OA患者14名(平均年齢70.0±7.9歳。以下,膝OA群)と健常成人15名(平均年齢35.0±11.7歳。以下,対照群)で全例女性であった。課題動作は5mの歩行路上の自由歩行とした。計測下肢から一歩目を踏み出し,床反力計を踏むように指示した。一歩目の歩幅の距離は被検者の身長の40%になるように設定し,5回実施した。計測は,赤外線カメラ8台を備えた三次元動作解析装置Vicon-MX13(Vicon Motion Systems社製)と床反力計(AMTI社製)1基を用いて実施した。床反力前後成分は体重で正規化し,後方成分を制動期平均力積値(Braking Mean Amplitude;以下,BA),前方成分を駆動期平均力積値(Propulsive Mean Amplitude;以下,PA)としそれぞれ求め,同時に立脚期時間も算出した。また,床反力前後成分と鉛直成分から初期接地時と後方成分ピーク値時の床反力入射角度を求め,90°以下を制動,90°以上を駆動と規定した。同時に,初期接地から後方成分ピーク値までの床反力入射角度の変化量も算出した。統計学的解析は,Dr.SPSSII for Windows11.0.1J(エス・ピー・エス・エス社製)を用い,2群間の比較は2標本の差の検定,床反力入射角度と角度変化量,BA,PA,立脚期時間との関連性の検討はSpearmanの順位相関係数を用いた。有意水準は5%未満とした。</p><p></p><p>【結果】</p><p></p><p>初期接地の床反力入射角度[deg]は対照群で93.26±4.29,膝OA群で86.13±4.01と対照群が有意に高値を示した。角度変化量[deg]は対照群で9.77±4.46,膝OA群で3.33±3.91と対照群が有意に高値を示した。PA[N・s/kg]は対照群で0.29±0.05,膝OA群で0.12±0.09と対照群が有意に高値を示した。立脚期時間[sec]は対照群で0.61±0.02,膝OA群で0.66±0.03と膝OA群が有意に高値を示した。また,初期接地の床反力入射角度は角度変化量とPAに正の相関(r=0.93,p<0.01,r=0.56,p<0.01),立脚期時間に負の相間(r=-0.56,p<0.01)を認めた。</p><p></p><p>【結論】</p><p></p><p>初期接地の入射角度は膝OA群が小さく,90°以下では制動を示す。膝OA群は,初期接地より前方への加速を制動し,後方成分ピーク値まで角度変化量を減少させたまま維持されていた。これは立脚初期において床からの衝撃力を小さくし,前方への加速の制動を最優先させることで,立脚期後半での推進力を十分に発揮できず,立脚期時間を延長させることで歩行速度を維持している可能性が示唆された。</p>
著者
加藤 則人
出版者
日本臨床皮膚科医会
雑誌
日本臨床皮膚科医会雑誌 (ISSN:13497758)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.229-232, 2007-04-15 (Released:2009-03-13)
参考文献数
4

コーチングとは「ゴールを達成したり、ゴールまでの障害を打開するための答えや能力は、その人自身が持っている」という前提のもとに「相手が望むゴールに到達するために、その人自身の意志に基づく自発的行動を引き出し、その行動を継続させ、よりよい方向に向かっていくようサポートすること」を意味する。コーチは上の立場から指導や指示を行うのではなく、傾聴、質問、要約、提案の4つのスキルを用いて、相手の自発的な目標設定や目標に向かうための行動プランを引き出し、その成果を確認する、というプロセスを繰り返す伴走者の役割を担う。コーチングのスキルはスポーツやビジネスだけでなく、対等な関係で患者のニーズと自主性を引き出し、患者自らの意志で選択して行動をするように導く、医療コミュニケーションの手段としても、大変有用である。アトピー性皮膚炎のような慢性疾患では、患者自身の治療意欲を高めることが、治療の成果を上げる上で重要である。医療においては、答えは医師が持っていることがほとんどであるが、医師から押しつけられたゴールや指示と違い、患者自身が導き出した目標に向かうための自発的な行動の方が、格段に患者の意欲が高まり、治療の成果や患者満足度が上がることが期待される。(オンラインのみ掲載)
著者
上東 治彦 加藤 麗奈 森山 洋憲 甫木 嘉朗 永田 信二 伊藤 伸一 神谷 昌宏
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.310-317, 2014
被引用文献数
1

発酵促進効果のあるチアミンを用いた吟醸酒小仕込み試験を行い,さらに実地醸造でのチアミン添加試験を行った結果,以下のような知見を得た。<br>1.ピルビン酸の残存しやすいAC-95株を用いた小仕込み試験において,チアミンを原料米1トン当たり1 g添加することにより発酵が促進され,ピルビン酸もピーク時で約1/7まで減少した。また,酸度やアミノ酸度は減少し,香気成分は増加した。<br>2.酒質を大きく変えることなくピルビン酸を低減させるためにはチアミン添加量は0.1~0.3 g/トン程度が適当であった。<br>3.チアミンを含む発酵助成剤フェルメイドKの添加によりピルビン酸が減少するとともにアルコール収量は増加した。<br>4.実地醸造においてチアミンを0.1~0.3 g/トン添加した結果,対照に比べモロミ中のピルビン酸が約半分に低下した。
著者
パーベル サフキン 桑原 大樹 川井 正英 加藤 卓哉 森島 繁生
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.111-112, 2015-03-17

犯罪者や行方不明者の捜索において,対象者の過去・未来の顔を推定する経年変化顔合成技術が必要とされている.その中で,皺は人物の経年変化後の印象を決める重要な要素となっている.そこで本稿では,皺の発生が表情による皮膚の歪みに起因するという知見に基づき,皺の個人性を考慮した経年変化顔画像を合成する手法を提案する.本手法では,まず笑顔画像の表情皺から入力人物の皺の発生位置と形状を推定する.その後,同一環境で撮影された年齢別の顔画像データベースを用いて顔を再構成することで経年変化顔画像の合成を行う.本手法は,従来手法では考慮できなかった皺の個人性を実現し,より正確な経年変化顔の合成を実現した.
著者
加藤 貴昭 福田 忠彦
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.333-340, 2002
被引用文献数
12

本研究では野球の打撃において, 打者が投手の投球動作から視覚情報を得る準備時間相に注目し, 熟練打者と非熟練打者の眼球運動から視覚探索活動における有効なストラテジーについて考察した. 特にライブ状況でのフィールド実験により, 実践的な場面における周辺視特性の活用について考察を行った. 熟練者グループとして大学野球部員, 非熟練者グループとして一般の大学生が実験に参加した. 被験者は実際に打席に立ち, 投手による投球を観察し, その際の眼球運動が計測された. その結果, 熟練者の視線配置分布は非熟練者のものと比べ狭い範囲に及んでいた. 特に熟練者は投球動作を予測して投球腕が振られるであろう位置にあらかじめ視線を固定させ, 投球腕の肘近辺を中心に視支点を置き, 網膜の周辺部分で投手像全体を捉えて, 投球動作から動的な情報を効率よく収集する体系的な視覚探索ストラテジーを用いていることが確認された.
著者
阿部 永 加藤 克
出版者
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園
雑誌
北大植物園研究紀要 (ISSN:13471333)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.53-85, 2014-12-22

以下に紹介する資料は、阿部永(1933-,元北海道大学教授、元北海道大学農学部博物館館長)が1968年北海道大学中央ネパール生物調査の際に記録した手帳である。手帳の記載には、「阿部永博士寄贈 哺乳類標本目録」(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園 2013)に収録されている阿部採集標本にかかわる情報が含まれており、目録に掲載できなかった情報を提供することを意図し、資料紹介という形で報告することとした。本資料は、上述した哺乳類標本の周辺情報としてだけでなく、鳥類、昆虫などの観察記録情報も含んでいることから、生物学研究の材料としての資料的価値は高い。また、北海道大学における研究・調査活動の歴史を理解する上でも重要な資料である。同時に当時の交通事情や現地の様子など歴史や文化面における記録としても意味のあるものと考えられる。
著者
福田 恵津子 山本 真千子 玉腰 久美子 斉藤 由美子 赤松 曙子 高橋 宣光 飯沼 宏之 加藤 和三
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.99-103, 1999

人間ドック受診者におけるトレッドミル運動負荷試験施行例の5年間経過観察例について検討した。初回から陽性のまま変化しなかった例,経過中陽性に変化した例,初回から陰性のまま変化しなかった例の3群に分類した。虚血性心疾患発症の有無については,アンケート調査例も含め検討した。上記の3群については虚血性心疾患の発症は見られなかったが,アンケート調査例の中で,発症の回答が3例に見られた。
著者
徳増 智 加藤 正弘 矢野 文香
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.269-276, 1974
被引用文献数
3 2

(1)Pelargonium属植物の栽培種は観賞用および香料用に用いられているが,一般に不稔性が高く,種間交雑は困難である。本論文ではPelargoniumの数種を用いて相互に交雑を行ない,鐙光顕微鏡を用いて雌蕊における花粉管の行動を観察し,また結莢,結実の状態を調査しその結果から種間の交雑親和関係を推定した。(2)用いた材料はゼラニウム P.hortorumの2倍体(2n=18)と4倍体(2n=36)各1品種,ペラルゴニウム P.domesticum(2n=44)2品種,アイビーゼラニウム P.peltatum(2n=18)1品種,匂いゼラニウムのうち P.crispum(2n=22)3品種,P.quercifolium(2n=44)1品種,ブルボン P.roseumの2倍体(2n=77),3倍体(2n=115)および4倍体(2n=154)である。(3)交配の結果との組合せにおいても花粉は柱頭上でよく発芽した。発芽した花粉管は多くの組合せで柱頭または花柱組織内に侵入し,あるものはそこで伸長を停止した。また自家受粉,同一種内の品種問交配,および匂いゼラニウム内の種間交配では花粉管は子房に侵入した。花粉管が子房に到達したもののなかで多くのものが結莢したが,種子の得られたのは P.crispum の3品種間交配のほかは自家受粉によるもののみであった。
著者
加藤 真由佳 田中 雅彦 松井 みどり 橋本 由徳 神谷 葉子 神谷 剛 渡邉 賢司
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.434-439, 2014-07-25 (Released:2014-09-10)
参考文献数
10
被引用文献数
1

異常ヘモグロビンとはグロビン鎖のアミノ酸配列異常を呈するヘモグロビンの総称である.鎌状赤血球貧血患者の研究に端を発し,Hb M-Iwateの発見により日本人においても異常ヘモグロビン症が証明された.異常ヘモグロビン症は等電点電気泳動法の応用や技術改良による検出頻度の拡大を経て,現在ではヘモグロビンA1cの測定に用いられる高速液体クロマトグラフィの異常クロマトグラムより発見される例が増えている.今回われわれは,非血縁2家系,4例の異常ヘモグロビン症を経験した.同疾患は遺伝性疾患であり人口移動の少ない地域では出現に注意する必要がある.異常クロマトグラムであってもヘモグロビンA1cが測定される場合があり,クロマトグラムのパターンに注意を要する.遺伝子解析には十分に配慮する必要があるが,不要な検査,治療を避けるためにも患者が自身の病態について理解しておくことは重要と考える.普段から臨床医とコミュニケーションを図り,適切な情報を臨床側に提供していく必要があると考えられる.
著者
福田 峰子 加藤 智香子 梅田 奈歩 藤丸 郁代 大島 圭恵 城 憲秀
出版者
中部大学生命健康科学研究所
雑誌
生命健康科学研究所紀要 (ISSN:18803040)
巻号頁・発行日
no.11, pp.73-78, 2015-03

本研究は、アンケートを用いて、生命健康科学部学生とK 市在住の高齢者の双方における世代間交流や生活支援に対するニーズを明らかにすることを目的として調査を実施した。その結果、大学生における高齢者との交流・生活支援活動への参加意思は、6割が参加したいと回答したが、高齢者では「ややしたい」(34.8%)、「あまりしたくない」(27.0%)であり、参加意思が低かった。交流・生活支援への参加方法では、大学生は「自宅から通う」が84.9%で多く、頻度は「月に2回程度」(64.7%)、1回の参加時間は「1回2時間未満」(46.1%)で多く、2~3時間未満と回答した者が8割を占めていた。高齢者では、「自宅に必要な時に大学生に来てもらい利用する」(36.3%)が多かった。次に、高齢者が大学生に望む支援は、「ちょっとした力仕事」(18.4%)、「安否確認」(10.6%)、「電球の交換や高い所の物をとる手助け」(9.3%)の順で多く、大学生は、「話し相手」(20.3%)「ちょっとした力仕事」(16.4%)、「安否確認」(14.7%)の順であった。