著者
北川 洋介 加藤丈和 呉海元 和田 俊和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.88, pp.17-24, 2005-09-05
被引用文献数
3

我々は,一枚の入力画像から黒目の輪郭を抽出し,楕円をフィッティングして,その形状に基づいて視線方向を推定する手法を提案している.しかし,まぶたと黒目の境界線と,黒目の輪郭との区別は一般的こ困難である.この問題を解決するために,本論文では,まぶたと黒目の輪郭をもつアイモデルを構築し,それを用いて安定かつ正確に黒目の輪郭を追跡する方法について検討する.瞬きのある場合にも追跡できるようにするためにcondensationを採用し,黒目のエッジの向きと黒目の輝度を考慮した尤度を擾案する.We have proposed an algorithm for stimating the visud direction using iris contours. The iris contours are detacted from an input image and fitted with ellipses. However, it is difficult to detect the iris contours without the boundaries between an eyelid and the iris. In order to solve this problem, we propose an simple eye-model that onsists of the iris contours and the eyelids. This paper describes how to track the iris contours correctly and robustly by using the eye-model. We use Condensation algorithm for tracking stably the iris contours against blinking and propose a likelihood function Insed on directions of iris contours and a brightnas of iris region.
著者
坂倉悠太 天笠俊之 北川博之
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.609-610, 2012-03-06

インターネットの普及に伴い、ソーシャルブックマークサービスが有益な情報源として普及している。一方で、このサービスを悪用するユーザ(スパマー)が現れて問題になっている。このようなスパマーの存在により、悪質なブックマーク情報が増加するため、ソーシャルブックマークサービスの情報源としての質の低下が懸念されている。そこで、本研究では、ソーシャルブックマークにおけるグラフ構造に基づいたスパマー検出手法の改良を行う。
著者
田中 成典 窪田 諭 北川 悦司 物部 寛太郎 中村 健二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.II_41-II_50, 2011 (Released:2012-03-26)
参考文献数
26

我が国の建設事業においては,CALS/ECや情報化施工,生産性向上のために3次元データを利用する環境を構築することは重要な課題であるが,その要求を満たす3次元CADが存在しない.そのため,国産の3次元CADの開発を支援することを目的とした,汎用3次元CADエンジンの開発が求められている. そこで本研究では,建設事業において3次元CADを迅速かつ低コストに導入し,これを活用できる環境を構築するために,汎用3次元CADエンジンを設計するための調査研究を行った.ここでは,3次元CADの利用場面,標準化動向,汎用3次元CADエンジンに付随するシーズ,既存製品,IT要素技術について調査し,汎用3次元CADエンジンに対する要求を明らかにした.
著者
北川 亘 服部 陽助 藤原 耕二 石原 好之 戸高 敏之
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.129, no.11, pp.1016-1021, 2009-11-01
参考文献数
5
被引用文献数
2

This paper describes the preliminary investigation of the database of magnetic properties of magnetic materials to realize the highly accurate magnetic field analysis. By showing the various measured properties, the contents of database, which are possible to be prepared by means of current measurement techniques, were shown.
著者
北川 了三 山崎 裕司
出版者
高知リハビリテーション学院
雑誌
高知リハビリテーション学院紀要 (ISSN:13455648)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.13-15, 2012-03-31

本研究では,整形外科疾患群を対象に片脚立位時間と下肢荷重率の関連について検討した. 対象は中高年整形外科疾患患者30名(男性5名,女性25名,年齢76.3±10.6歳)である. 同日に左右の開眼片脚立位時間と下肢荷重率を測定した.下肢荷重率の測定は再現性を検討するため日を変えて2回目を実施した.下肢支持性の指標として,アニマ社製μTas-ME01を用いて椅子座位下腿下垂位での等尺性膝伸展筋力を測定した. 1日目と2日目の下肢荷重率の級内相関係数は,右下肢荷重率0.962,左下肢荷重率0.982と有意な相関を認めた.左右ともに片脚立位時間が5秒以上の脚では下肢荷重率はほとんどの症例で90%以上を示し,片脚立位時間の大小は下肢荷重率に影響を与えなかった.一方,片脚立位時間が2秒未満の脚では,ほとんどの脚において下肢荷重率は80%未満となった.片脚立位時間が2秒未満の脚では下肢荷重率と膝伸展筋力の間にr=0.71の有意な相関を認めた. 以上のことから,片脚立位時間が5秒以上の症例では,下肢荷重率の測定意義は小さいものと考えられた.
著者
北川 毅 高野 道代 王 財源
出版者
The Japan Society of Acupuncture and Moxibustion
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.37-50, 2011-02-01
被引用文献数
1

近年、 美容が鍼灸業界などで話題を集めている。 専門学校や一部の大学などでは、 すでに授業の一環として行われ、 臨床現場においてもの日々、 要望が強まりつつあるのが現状である。 ほんの十数年前までは美容のために鍼灸が用いられることは一部を除いてタブー視され、 鍼灸師の美容に対する関心は高くはなかった。 しかしながら鍼灸を 「美」 の世界に求められるといった背景には、 健康のみでは満足しきれない、 より高い生活の質を望む私たちの、 若さと美しさへの願望が見え隠れしているようにも感じられるのである。 これは日本のみではなく、 隣国の中国でも同じ事が言える。 中国の美容産業は年々と増加し、 ダイエットブームによる自然健康食品の大流行、 富裕層の増加にともなうエステ市場にも、 化粧品会社の参入が、 日々、 美容市場を拡大させているという。 日本でもここ数年間における美容産業は年々と広がりをみせる。 このような中で、 2010年6月に第59回全日本鍼灸学会学術大会が大阪中之島にある国際会議場で開催された。 とりわけ今回の鍼灸学会に、 初めて美容鍼灸の公開実技が行われることもあり大きな話題を呼んだ。 定員350名の会場が隙間なくギッシリと満席となり、 さらに座席がなくて立ち見席で埋め尽くされ、 遂には入場制限までが出るほどの反響をぶりであった。 そこで今回は学会で実技を公開してくださった方々の先生方の美容鍼灸に対する考え方や、 施術法について執筆をお願いし、 今後の美容鍼灸のー展望となれば幸いである。
著者
坂田 健一郎 山崎 裕 佐藤 淳 秦 浩信 水谷 篤史 大内 学 北川 善政
出版者
日本口腔内科学会
雑誌
日本口腔内科学会雑誌 (ISSN:21866147)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.39-43, 2012 (Released:2013-07-31)
参考文献数
26
被引用文献数
5

味覚障害の主因は亜鉛欠乏とされ,治療は主に亜鉛製剤の補充療法が行われている。しかし,実際の臨床において亜鉛製剤の補充で効果がない症例を経験することが多い。また,我々の過去の報告では心因性と同様にカンジダ症,口腔乾燥症,舌炎などが味覚障害を引き起こすことがわかってきた。そこで今回,当科外来の味覚異常を訴えた患者で,実際に血清亜鉛値が低下しているか否かを検索するために,味覚異常を主訴に当科を受診した患者(n=144:味覚異常群)と,年齢と性別が一致した他疾患患者(n=159:対照群)の血清亜鉛値,亜鉛/銅 < 0.7を比較検討した。血清亜鉛値のカットオフ値を4段階に設定した(60μg/dl未満,64μg/dl未満,70μg/dl未満,80μg/dl未満)。血清亜鉛値の平均値,中央値,最高値,最低値は,味覚異常群で,74.4,72.0,155,45.0μg/dl,対照群で,74.2,73.7,156,49.0μg/dlと両群間に差は認めなかった。血清亜鉛値のカットオフ値を60μg/dl未満に設定した時のみ,60μg/dl未満を示した症例は対照群と比較して味覚異常群で有意に多かった(味覚異常群14%,対照群6%)。亜鉛/銅 < 0.7に含まれる割合は,味覚異常群64%,対照群61%と両群間に有意差は認めなかった。本研究では血清亜鉛値が高度に低下している場合以外は,味覚異常の自覚症状と血清亜鉛値の関連は認めなかった。以上から,血清亜鉛値は味覚異常を訴える患者すべてを対象とすると必ずしも反映しないことがわかった。
著者
松井 年行 北川 博敏
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.33, no.10, pp.740-743, 1986

本報告では,サトウキビの2品種,'竹蔗'と'N:CO'の茎と葉のcis-アコニット酸とリンゴ酸の季節変化について報告した.研究の主目的は,これらの酸とショ糖含量にもとついて収穫の最適時期を決定することである.cis-アコニット酸は,両品種の茎において10月に最高値を示した.一方,両品種の葉においては,8月に最高値を示した.リンゴ酸は,'竹蔗'の茎においては11月に最高値を示し,'N:CO'の茎では10月に最高値を示した.'竹蔗'サトウキビの最適収穫時期は茎における最高のショ糖とcis-アコニット酸含量から10月になると考えられる.
著者
福井 敬介 吉本 勲 黒田 勇二 北川 博之 伊藤 昌春
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.73-76, 1999
参考文献数
3

We reported a case of successful pregnancy after laparoscopic tubal anastomosis for reversal of sterilization. The operating procedure consisted of 3 main steps. Firstly, adhesiolysis surrounding the fallopian tube was performed. Secondly, normal mucosa of the tube was identified due to discharge of Methylene Blue, and the occluded portion was removed with scissors. Finally, end to end anastomosis of the mucosa was performed by 4 stitch suturing with 5-0 vicryl, placed at the 6, 9, 12 and 3 O'clock sites. The patient became pregnant 6 months after the laparoscopic operation, but was diagnosed with a left tubal pregnancy.
著者
北川 俊光 諸石 光煕 堀 竜児
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.858, pp.150-152, 1996-09-23

編集部昨年から今年にかけて,大和銀行や住友商事の巨額損失事件,高島屋の商法違反といった企業の不祥事がありました。そのほか,株主代表訴訟を起こされていた日本航空電子の元役員に対して約12億円の支払いを命ずる判決が出るなど,企業の法的リスクが高まっています。企業と弁護士の関係についてどう考えますか。
著者
山口 日吉 清野 弘明 三崎 麻子 坂田 芳之 北川 昌之 山崎 俊朗 菊池 宏明 阿部 隆三
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.211-215, 2003

Imagawaらは, ケトアシドーシスにて発症し, 発症時のHbA1cが正常かもしくは軽度の上昇にとどまり, 膵β細胞の自己抗体が陰性で発症時にインスリン分泌能の著しく低下している例を非自己免疫性劇症1型糖尿病として疾患概念を提唱した. 当院において, この劇症1型糖尿病のスクリーニング基準を満たす7例の臨床像と6例のインスリン分泌能を経年的にグルカゴン負荷試験にて検討してきた. 発症時にグルカゴン負荷試験を検査しえた6例中5例で, グルカゴン負荷6分後の血清CPRは0.1ng/m<I>l</I>以下であり, 発症時に膵臓β細胞の完全破壊が示唆された. さらに, 発症後約6ヵ月ことにグルカゴン負荷試験を施行し, インスリン分泌能を経年的に最長7年間検討してきたが, 6例全例でグルカゴン負荷6分後の血清CPRは0.1ng/m<I>l</I>以下でありインスリン分泌能の回復を認めた例はいなかった.
著者
北川 米喜 三間 圀興 西原 功修 高部 英明 田中 和夫 疇地 宏 藤田 尚徳
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1986

1.CO_2レーザーのビート波でプラズマ波を励起するため, 高出力CO_2レーザー烈光VIII号システムの発振段キャビティに, 9.6μm発振の連続CO_2レーザー光を注入した. その結果, 10.6μm, 9.6μm光をそれぞれパルス巾1ns(立上り300ps)出力100Jで安定にとり出すことに成功した.2.口径30cmの上記レーザー光を焦点距離3mのNaClレンズで, 真空チェンバー中心に集光した.3.ベンディングコイルを製作し, ブルームラインパルスマレンからの600RVREBを導き, レーザーと同一軸に真空チェンバー中心に伝播することに成功した.4.ビート波加速に必要な共鳴度プラズマ生成のため, 超高速電磁ガスパフ装置を製作し, 立上り30μsという超高速パフを実現した. これより, REB-レーザー相互作用域で10^<18>〜10^<16>/ccの密度のプラズマを任意に生成することが出来た. プラズマ密度は, He-Neレーザー干渉計で常時モニターする.5.パイロットU超高速シンチレーターと光電子倍像管を組合せ, 20MeVまでの加速電子が検出できる8チャンネルスペクトロメーターを開発, 完成レカマック処理系でon-line検出システムを完成した. 現在, 6MeVの信号が得られている.6.流体粒子コードを開発し, 実験パラメータでの加速電子の到達エネルギーの予測を行なった. また, 非線型効果(トリプルソリトン, 振巾飽和, カスケーディング)の解明に成功した.CO_2レーザを光ウィグラーとする自由電子レーザー軸射の観測に始め(成功し, また, 原子共鳴にらる軸射光の励起現象をも見出した.
著者
北川 香子
出版者
天理南方文化研究会
雑誌
南方文化 (ISSN:02864592)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.49-77, 2016-03