著者
中泉 昌光 古屋 温美 廣部 俊夫 横山 純 黒澤 馨 長野 章
出版者
日本水産工学会
雑誌
日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.11-24, 2008
参考文献数
2
被引用文献数
1

国民への安全・安心な水産物の提供のため、2000年度より衛生管理に対応した漁港づくり「環境・衛生管理型漁港づくり推進事業」が始まった。先の漁港漁場整備長期計画(計画期間:2002年度〜2006年度)では、主要な生産流通拠点漁港における衛生管理型漁港づくりが重点課題の一つに位置づけられるとともに、その事業内容の拡充を図った「地域水産総合衛生管理対策推進事業」により、ハード・ソフトの一体的な整備・取組が行われてきた。本論文は、生産流通拠点となっている漁港を核とした産地(以下、産地漁港もしくは産地という。)における品質衛生管理(鮮度保持・衛生管理)について、北海道を事例にその効果分析を試みた研究成果をまとめたものであり、もって産地漁港における品質衛生管理の持続的な取組の推進を図ることを目的するものである。
著者
村上 平 山田 義範 髙橋 雄平 隠岐 裕子 松坂 大輔 難波 邦治 古澤 一成
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.B-36_1-B-36_1, 2019

<p>【はじめに】脊髄損傷者は、麻痺の影響で活動量や基礎代謝が低く、健常者よりも生活習慣病のリスクが高い。そのため、健常者以上に活動量を増やすことが重要といわれている。健常者では、1日の身体活動で消費するエネルギー量(以下:身体活動量)において理想とされる目標値があり、歩数などを指標としている。しかし、車椅子で生活する脊髄損傷者には1日の身体活動量に関する報告がなく、具体的な指標もない。今回、入院中の脊髄損傷者の車椅子走行から身体活動量を推測する目的で、1日の車椅子走行の速度、時間、距離、漕ぎ数を計測した。</p><p>【方法】2011年から2017年の間に当センター入院中、車椅子駆動を移動手段とする胸髄損傷者16名を対象とした。年齢は39.7±14.1歳、性別は男性15名と女性1名、体重は57.3±7.7kg、損傷レベルは上位胸髄4名と下位胸髄12名、AISはA13名とC2名とD1名である。</p><p> 日常的に使用しているモジュラー型車椅子に、漕ぎ数と走行距離が計測できる車椅子活動量計測装置を24時間装着し、得られた車椅子走行のデータから、平均速度、走行時間、走行距離、漕ぎ数を算出した。また、我々の先行研究における「車椅子駆動速度別の運動強度」を用い、「1.05×体重(kg)×運動強度(METs)×運動時間(時)」によって身体活動量を算出した。</p><p>【結果】1日の車椅子走行において、平均速度は2.8±0.6 (1.6~3.7) km/h、走行時間は1.4±0.5 (0.6~2.4) 時間、走行距離は4.1±1.9 (1.2~8.7) km、漕ぎ数は2964.2±1308.5 (1317~6645) 回、身体活動量は176.3±72.6 (76.9~365.8) kcalであった。( )内は最小値~最大値とした。</p><p>【考察】厚生労働省は、生活習慣病予防として、健常者では身体活動量の約300kcalを歩行で補うことを目標値としている。本研究の対象者が1日の車椅子駆動で補うとすると、多くの者が目標値を下回ることがわかった。この結果は、院内生活における活動範囲と速度の制限が、入院中に体力低下を招く可能性を示しており、脊髄損傷者の身体活動量を把握する上で非常に参考となる。身体活動量の増加を図るには、速度よりも走行時間を増加させる方が現実的である。従って目標値を満たすには、2時間30分以上の車椅子走行が望ましいと推測される。</p><p> 今回、損傷高位や麻痺の程度が身体活動量に影響すると予測したが、残存機能が良好でも低値を示した症例は存在した。車椅子駆動は歩行と同様に目的的行動であり、活動意欲が低いと走行時間の減少に伴い身体活動量が低下する。そのため、日常生活動作だけでなく、身体活動量の評価と介入も重要であることを再認識する結果と言える。</p><p> 脊髄損傷者における身体活動量の増加には、座位時間の拡大だけでなく実際に駆動することが重要であり、入院中から活動意欲を高めていく役割を理学療法士は担っている。その手段として、日常生活以外の運動習慣作りや、身体活動量のフィードバック、スポーツなど社会参加に向けた情報提供が、身体活動量の増加に貢献できると考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言の内容に基づき行い、個人に不利益がないよう得られたデータは匿名化し、個人が特定されないよう配慮した。</p>
著者
篠田 信比古
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.374-379, 1987-04-20 (Released:2011-03-14)

銀塩カメラにおける電子化の内容を, 歴史的な流れの中で位置付けて, 電子化の度合いの高い一眼レフカメラを例にとって, 自動露出, 自動焦点の簡単な技術的背景を紹介し, 最近の話題と動向を解説する.
著者
小倉 協三 古山 種俊
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.459-466, 1981-06-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
54
被引用文献数
2

Applications of prenyltransferases to the organic synthesis of some biologically active compounds are described.Trishomo-15, bishomo-16 and homo-farnesyl pyrophosphate 9, whose carbon skeletons are the same as those of the insect juvenile hormones, JH 0, JH I, and JH II, respectively, are synthesized by the action of farnesyl pyrophosphate synthetase of pig liver.The stereospecific C-C bond forming reaction of farnesyl pyrophosphate synthetase was efficiently utilized in the asymmetric synthesis of the stereoisomers of faranal, a trail pheromone of the Pharaoh ant, to establish the absolute configuration of the pheromone.The distribution of carbon chain length of polyprenyl pyrophosphates synthesized with solanesyl pyrophosphate synthetase of Micrococcus luteus can be controled artificially by changing the Mg++ concentration of the reaction mixture.
著者
前田 雄司 小松 和人 岩佐 陽一 金谷 二郎 高 栄哲 並木 幹夫 三輪 聰太郎 布施 春樹 平野 章治 近藤 宣幸 古賀 実 竹山 政美 松宮 清美
出版者
日本泌尿器科学会 = Japanese Urological Association
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 = Japanese Journal of Urology (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.91, no.10-11, pp.673-678, 2000-01-01

(目的) 精巣微小石灰化 (testicular microlithiasis; TM) は, 精細管内に特徴的な石灰化を認める比較的稀な病態である. 日本人におけるTMの出現頻度や, その臨床的重要性についての報告はほとんどない. 今回, 精巣生検組織および精巣摘出標本をTMについて再評価し, 精巣病理組織標本が得られた集団中での出現頻度について検討した. (対象と方法) 1988年1月から2000年5月までに得られた200症例の精巣病理組織標本 (精巣摘出標本56例, 精巣生検144例) を検討した. (結果) 200例の病理組織中, 7例 (3F5%) にTMを認めた. TMの7例中, 4例は胚細胞腫瘍の症例で, 残りの3例は男性不妊症精査の症例であった. 胚細胞腫瘍41例中, TMは4例 (9.8%) であった. 不妊症精査の122例中3例 (25%) にTMを認めた. 胚細胞腫瘍症例の組織標本には, 胚細胞腫瘍以外の症例の組織標本よりも有意にTMが多かった (p<0.05). (結論) TMは比較的稀な病態であるが, 精巣腫瘍により高率に認められる. TMと精巣腫瘍との関連をさらに検討するためには, 偶発的に発見されたTMに対する経過観察を行い, 症例を蓄積していくことが必要と考えられた. (purpose) Testicular microlithiasis (TM) is a relatively rare condition characterized by calcific concretion within the seminiferous tubules. Little has been reported on the incidence or the clinical implication of TM among Japanese. To address the problem, we evaluated pathologic specimens from biopsies and orchiectomies, of testes with various conditions. (Materials and Methods) Pathologic specimens of the testes of 200 cases, 56 from orchiectomy and 144 from testicular biopsy, were investigated. (Results) The pathological diagnosis of TM was confirmed in seven (3.5%) cases, four of which were associated with germ cell tumors and the other three were obtained from testicular biopsies performed for examination of infertile men. Of the 41 patients with germ cell tumors, four (9.8%) were found to have TM, and another three (2.5%) were identified among 122 patients with infertility. The prevalence of TM is significantly higher in specimen with germ cell tumors than those without germ cell tumors (p<0.05). (Conclusions) Although TM is rarely encountered, this condition is relatively often accompanied by testicular malignancy. Further investigation would be fundamental to ascertain the relationship between TM and testicular malignancy.
著者
沢田 正実 山田 等 古川 喜朗 張 中 福田 房子 田中 高紀 高井 嘉雄 花房 昭静 三角 荘一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.4, pp.560-568, 1986-04-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
52
被引用文献数
2

4-キノロンや4-キナゾリノン類1分子と種々の第一級および第二級アルキルイソシアナート2分子とからなるトリアジンジオン系環状化合物(TADO)類のEI質量スペクトルを低分解能, 高分解能, およびリンクドスキャン測定で検討した。その結果, フラグメンテーション初期段階のトリアジンジオン環開裂反応, すなわちアルキルイソシアナート脱離過程におよぼす特徴的なアザ置換の効果, アルキル置換基の効果, および脱水素による構造変化の効果が見いだされた。それぞれの置換基の導入などにより, 基準型の環状化合物[1]では重要でなかった分解様式が重要になり, EI質量スペクトルに変化を与えると結論された。TADO類のFAB質量スペクトルではプロトン化分子イオンピークが明瞭に観測された。また, FAB質量スペクトル定量測定法を用いて熱不安定化合物[8]のDMF溶液中の熱分解反応が追跡され, 一次反応速度定数が求められた。
著者
古川 厚 久岡 実
雑誌
内海区水産研究所研究報告 (ISSN:04975022)
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-19, 1957-02

アサリの成長が棲息地の底質に直接影響されるか否かを明らかにすることは,適地調査の上に重要であると同時に,仮に底質をはなれて成育するものとすれば,底質直上の各種調査が極めて困難な現在,アサリの成長に及ぼす環境要因の研究にも多くの便宜を提供するであろう。吾々は今回アサリを水中に懸垂し,所謂底質の影響を取り除き,水中の懸濁物のみにより普通干潟に棲息しているものと同様に成育するか否かを試験した。試験は1953年9月25日から10月20日迄の25日間で,その間,水温,塩分,浮泥量等について調査し,アサリについては,外部形態の成長,重量等を生のもの及び乾物について吟味したと同時に,窒素量,Glycogenの測定を行い,他の研究者の報告と対比することに依り,水中懸垂飼育の際の代謝について若干の考察を行った。その結果は大略次の通りである。試験期間中の海水塩分はclで17‰前後を示し,アサリの棲息に対して不適とは考えられなかった。水温は表層と中下層で若干(2~3℃)の差を示したが,外部形態の成長等から考えて大した影響はなかった。飼育中に見られたフジツボの附着については,なほ今後の問題であるが,附着がアサリの飼育密度に可成りの関係をもつことは興味ある所であろう。アサリの飼育密度と成長との関係は大抵逆の関係が見られたが,飼育密度を小さくすれば,懸垂飼育でもアサリは可成りの成長を示し,底土は必ずしも不可欠なものではなく,今回餌料量の指標として実施した試験管による浮泥量の測定は必ずしも成功とは考えられないにしても,餌料の多少がより本質的なものと考えられた。貝殻の増重には飼育密度は余り関係なく,成長の点を考えあわせると,貝殻形式は飼育密度に関係せず,唯々密度が小さいものは殻巾が比較的大きかった。これ等の点からすれば貝殻形成に必要と考えられる海水中の塩類は可成豊富なものと考えてよいのではないだろうか,これに反し肉質部の増加は密度により影響される傾向があり,この点肉質部の形成に役立つ餌料量は,貝殻形成に役立つ塩類ほど豊富ではなく,この点が生産の限界を現定するのではなかろうか。従って今後貝類生産の研究には有効餌料量の調査研究が必要であり,かりに干潟に棲息しているアサリ,ハマグリについても,従来の如く干出時の調査に終始せず,冠水時の問題解決が,これ等貝類の生産を向上せしめる上により重要なことであろう。水中懸垂飼育のアサリが正常な代謝を営むか否かを決定するためには,呼吸量をその他室内実験で使用される方法はほとんど使用出来ないので,肉質部の窒素量,Glycegen量の変化を測定して,従来の資料と対比し,大略の推定を行った。その結果,代謝に異状があったとは考えられなかった。
著者
出口 一郎 荒木 信夫 前島 伸一郎 武田 英孝 古屋 大典 加藤 裕司 棚橋 紀夫
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.749-754, 2008 (Released:2008-10-30)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

症例は59歳女性.突然の眩暈,嘔吐のため当院へ救急搬送された.頭部MRI拡散強調画像上,左上小脳動脈灌流域に急性期脳梗塞所見を認め,加療を開始した.入院後上記症状の改善を認めたが,入院5日後に施行した神経心理学的検査では記憶・遂行機能などの認知機能の著明な障害を呈し,SPECTでも両側基底核,小脳,側頭葉,頭頂葉および前頭葉におよぶ広範な血流低下がみられた.入院約1カ月および2カ月後の神経心理学的検査では認知機能の著明な改善を認め,SPECTでも上記部位の血流は改善していた. 本症例は小脳梗塞にて認知機能障害を呈したCerebellar cognitive affective syndromeと考えられた.従来,認知・行動障害は小脳後方領域の障害,また感情障害は虫部の障害と関連があるとする報告や,認知障害は後下小脳動脈領域の障害で生じ,上小脳動脈領域の障害では生じないという報告があるが,本症例では上小脳動脈領域の梗塞で遂行機能障害を呈し,情動性変化は認められなかった.
著者
古畑 徹
出版者
古代学協会
雑誌
古代文化 (ISSN:00459232)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.1-14, 1994-01-01

金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系
著者
古賀 光太郎
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
造船協会雑纂 (ISSN:24331023)
巻号頁・発行日
vol.233, pp.461-467, 1941-08-15 (Released:2018-04-21)

Carrying experiments on various types of steam rice boilers, the author deviced a new type of good efficiency.
著者
比嘉 章太郎 永野 貴昭 安藤 美月 喜瀬 勇也 仲榮眞 盛保 古川 浩二郎
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.291-294, 2021

<p>急性B型解離の偽腔破裂は致死的疾患で救命が最優先される.しかし対麻痺を発症するとADLが低下し予後にも影響する.今回われわれは術中に運動誘発電位(MEP)をモニタリングし,MEP変化に対応することで対麻痺を回避し得た1例を経験したので報告する.症例は60歳男性.近位下行大動脈のエントリー近傍の偽腔より縦隔内にextravasationを認めた.ステントグラフト留置(Zone2~Th8)直後にはMEP変化はみられなかった.偽腔血流制御の手技中,ステント展開後から51分後からMEPが低下し,78分後にはMEPが消失した.平均血圧を上昇させてもMEPが回復しなかった.左鎖骨下動脈へベアステント留置し順行性血流を確保したところ,MEPの回復がみられ,術後も対麻痺は認めなかった.緊急手術であっても可能な限りMEPをモニタリングし,MEP変化に適切に対処することで対麻痺発症の予防に努めることが肝要である.</p>
著者
高 興和 古屋 正貴
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨
巻号頁・発行日
vol.38, 2016

タンザナイトの色の評価については、タンザ ナイトファウンデーションが提唱する"Tanzanite Quality Scale"などが知られている。青系、紫 系と分けているところにタンザナイトならではの 特徴があるが、他の色石同様色の強さ(彩度)が高いものが良いとされている。 <br>この研究ではタンザナイトの色の評価となる 青、紫の強さがどのような要因で決定されるか考察し、色に影響をするものとしては、1)色の 原因であるVの含有量、2)加熱の有無、3)結 晶の方向(オリエンテーション)が考えられた。 <br>実験の結果、非加熱のものでは V の含有量 と色の間に相関関係は見られず、加熱のものでは図1のように V の含有量と色の強さに相 関関係が見られた。また、結晶の方向は色の 強さには関係せず、青か紫かを決定するよう に考えられた。この結果は加熱によって含有 される V による色が十分に発現したことによる と考えられる。また、逆にその V が含有量から 推測されるほどに発現していないことは、非加熱であることを示唆するとも考えられた。 <br>また、市場で"ファンシーカラー・タンザナイト"とも呼ばれるピンクやオレンジ、また緑色のも のについてもその色の原因を調べた。 ピンクやオレンジのものからは青、紫系のもの には見られない高い Mn の含有が確認された。 また同時に V の含有も確認され、加熱によってはより紫になったものも確認された。また、緑のものからは比較的高い濃度の Cr が検出 された。またサンプルの多くは加熱されており、 V の含有量が少ないこともあって加熱後も緑 色のままだった。 <br>このように青、紫系のタンザナイトは加熱の有 無と V の含有量によって、ピンク系のゾイサイ トは Mn、緑系のゾイサイトは Cr による着色であり、それらが複雑に影響し合い、色が発現していることが確認された。 <br>また、今年5月にブロック D の鉱山を視察し た。ブロック D では 100 人規模の大規模な採 掘が行われていたが、機械化はされておらず、 手作業による採掘によってすでに坑道が長さ 800m、深さ 450m に達するまで採掘が進められている。前年に報告を行った、ブロック B で はその半分程であったことから、ブロック D の 採掘の活発さが分かる。 <br>ブロック D から産出するタンザナイトはブロック Bのものに比べ色が強く、また透明度の高いものも多く、その高い品質から上記のような活発 な採掘が行われているものと考えられる。