著者
高橋 智子 園田 明日佳 古宇田 恵美子 中村 彩子 大越 ひろ
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.231-240, 2008-10-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

The physical properties of gel samples of varied hardness were examined and the intake quantity per mouthful investigated in healthy subjects for its effect on the swallowing characteristics, mastication method, and swallowing frequency. The samples were prepared from gelatin and an agar-derived gelling agent of varied molecular weight. The subjects, regardless of the quantity per mouthful of the sample, recognized the difference in such oral senses as stickiness and ease of swallowing. Gel samples, taken in small portions, that were soft, highly adhesive, and with a high tan δ value (viscosity element divided by elasticity element) were squashed between the tongue and palate by most of the subjects before swallowing, rather than masticated with the teeth. It was also found that the greater the adhesiveness, elasticity element G′ in the linear region, torque and viscosity element G″ in the non-linear region, the higher was the frequency of swallowing until the gel sample had been completely swallowed. The overall results demonstrate that humans alter the mastication method and frequency of swallowing until the food has been completely swallowed according to the physical properties of the food.
著者
斯日古楞
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
no.275, pp.49-78, 2014-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第275集 『モンゴル高原における文化資源の生成と保全に関する研究』小谷 真吾 編
著者
富山 一 菅田 誠治 森野 悠 早崎 将光 小熊 宏之 井手 玲子 日下 博幸 高見 昭憲 田邊 潔 茶谷 聡 小林 伸治 藤谷 雄二 古山 昭子 佐藤 圭 伏見 暁洋 近藤 美則
出版者
公益社団法人 大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.105-117, 2017

<p>詳細な野焼き頻度分布についての知見を得るために、つくば市において巡回と定点カメラによる観測によって野焼き件数の分布を調査した。2015年秋季 (9~10月) に毎日巡回して燃焼物別の日別野焼き件数を調査し、降雨前に野焼き件数が多くなることが確認されたほか、野焼き件数の57%を占めた稲作残渣は稲の収穫時期から一定期間後に籾殻、稲わらの順で焼却されることが確認された。秋季の巡回調査に続き2016年8月まで4日に1度ほどの頻度で巡回し、月別野焼き件数を比較すると9~11月に多く、1~8月に少ないことが確認された。2016年1~12月にかけて行った筑波山山頂に設置した定点カメラからの観測では、1月、10月~12月に野焼き件数が多く、2~9月に少ないことが確認され、1日の中では午前10~11時および午後2~3時に野焼きが行われやすいことが確認された。2015年秋季の調査結果にもとづいて稲の収穫時期と気象条件から稲作残渣の年間野焼き発生量に対する日別野焼き発生量比を推計する回帰モデルを構築した。回帰係数から、降雨前に野焼き件数が増えること、強風により野焼き件数が減ることが定量的に確認された。構築されたモデルに都道府県別の稲収穫時期と気象データを適用して、従前研究では推計できなかった都道府県別の大気汚染物質排出量の日変動を、2013、2014年の稲収穫時期と気象データを適用して各年の野焼き発生量比の日変動をそれぞれ推計した。</p>
著者
武田 裕吾 武田 はるか 渡邉 菜月 楊箸 隆哉 古川 勉寛
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.369-373, 2020
被引用文献数
1

<p>While there are reports on the reliability of the universal goniometer (UG) and smartphone application goniometer (SG), there have been no reports on user impressions when using these devices. In this study, impressions of users of UG and SG that are used in clinical practice were clarified and reliability was compared. Questionnaires on user impressions were administered to 13 staff members who work in the clinical field. Measurements in the hip and knee joints of seven participants were taken by three testers, and intraclass correlation coefficients (ICC) were obtained to assess reliability. Results showed that SG was superior in terms of appearance, weight, texture, portability, usability, versatility and readout. SG was inferior in terms of setting up measurement axes. However, SG demonstrated high reliability even when compared to UG. The intra-and inter-rater ICC were 0.51 to 0.89 and 0.65 to 0.75, respectively.</p>
著者
古川 顕 Akira Furukawa
出版者
甲南大学経済学会
雑誌
甲南経済学論集 (ISSN:04524187)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.45-82, 2019-09

19世紀前半のイギリスにおける通貨学派と銀行学派の論争, いわゆる「通貨論争」は, 貨幣・信用理論史における最大の論争の一つである。通貨学派(ないし通貨主義) は, 通貨の増加は, 他の事情が一定であれば, 物価の上昇をもたらし, その減少は物価の下落をもたらすという伝統的な貨幣数量説に立脚する。これに対して銀行学派(あるいは銀行主義) は, 通貨学派の見解とは逆に, 物価の騰貴あるいは下落が貨幣数量に影響を及ぼすとみなし,実証的な歴史研究に基づくものであると主張する。この銀行学派の主張を代表するのがトーマス・トゥーク(Thomas Tooke) である。トゥークによれば, 物価の騰落は, 銀行券の流通高の変化に先行し, 銀行券流通高は「物価の騰落」ないし「取引の必要」によって決定される。トゥークは, 母国イギリスを対象とする精緻な実証分析によってこの推論を裏付けるのである。
著者
永瀬 晃正 岩屋 啓一 座古 保 桂 善也
出版者
東京医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-10-21

インスリン由来アミロイドーシスは,インスリン療法の皮膚合併症であり,注射されたインスリンがアミロイド蛋白となり注射部位に沈着する.本研究では,インスリン由来アミロイドーシスの臨床的特徴と長期予後を明らかにした.また,インスリン治療中の糖尿病患者のインスリンン注射部位をMRIによってスクリーニングしてインスリン由来アミロイドーシスの頻度を調べた.さらに,インスリン由来アミロイドーシスの構造と毒性について研究した.本研究によりインスリン由来アミロイドーシスの病態がより明らかとなり,インスリン療法の向上に貢献した.
著者
古田 弘子 Sethunga Prasad
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 人文科学 (ISSN:0454613X)
巻号頁・発行日
no.57, pp.167-174, 2008
被引用文献数
1

本研究では、2006年と2007年にスリランカ国立教員養成カレッジ(National Colleges of Education)3校、すなわち西部州ガンパハ県のハーピティガマ校、西部州カルタラ県のダルガタウン校、中央州ヌワラエリヤ県のスリー・パーダ校及び国立教育研修・研究所(National Institute of Education)を訪問し、資料収集を行うとともに関係者への面談調査を行った。
著者
渡邉 真理 伊東 祐信 禧 光太郎 古賀 照邦 岩隈 裕明 桑原 寛
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.25, no.11, pp.1310-1315, 1993-11-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
13

発作性心房細動,脳硬塞,腎梗塞などの発症を契機に,三心房心と診断された高齢者を含む3症例を経験した. 症例1は62歳, 男性. 約10年前から時折数分間持続する動悸を自覚し,1991年8月頃より動悸が頻回になったため当院を受診した.1年前に腎梗塞の既往がある.動悸発作時の心電図は心房細動を呈し,心臓のシネモードMRI,経胸壁および経食道心エコー検査にて左房内に異常隔壁を認め,三心房心と診断した.症例2は32歳,男性.1984年3月1日夕刻,1時間程度意識消失発作出現.意識回復後,右半身に脱力感を自覚.翌日起床後言語障害に気付き,当院を受診した.頭部CT検査で左前頭葉に広範な低吸収域を認め,脳硬塞と診断された.心エコー検査で左房内に大動脈後壁から僧帽弁後尖に向かう異常隔壁を認め三心房心と診断した.症例3は77歳, 男性.1980年7月4日めまいを主訴に来院.精査の結果椎骨脳底動脈循環不全と診断された.頭部CTで脳硬塞の既往があった.胸部X線写真でCTR58%の心拡大と肺うっ血を認めた.心エコー検査で左房内異常隔壁と心房中隔欠損を認め,左房および右室負荷所見を呈していた.三心房心はまれな先天性心疾患であり,多くは小児期に診断され,成人例での報告は少ない.当院の3症例はいずれも成人例であり,これまでの報告例中,最高齢例を含む.先天性心疾患の診断,治療および予後について重要な経験例となると考え,若干の文献的考察を加え報告する.
著者
古俣 大介
出版者
日本リアルオプション学会
雑誌
リアルオプションと戦略
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.26-32, 2018

「才能を持つ埋もれたアマチュアフォトグラファー」を支援したいという想いから、2005年8月に創業。誰もが参加できるフラットな投稿スタイルで、高品質・低価格な写真・イラスト・動画のストック素材をインターネット上で売買できるデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA」(ピクスタ)を開設しました。PIXTAは現在日本最大級のサイトとなり、アジア数か国にも展開、2015年に東証マザーズに上場しました。 また2016年には出張撮影マッチングサービス「fotowa」(フォトワ)を開始。従来の写真館サービスにあった、不透明な料金設定、画一的な写真、データ納品不可というユーザーの不満をWebプラットフォームで解消し、好きな場所・日時に好きなフォトグラファーを呼べる仕組みを構築しました。
著者
古後 晴基 満丸 望 岸川 由紀
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.467-472, 2018
被引用文献数
1

〔目的〕高校男子サッカー選手のOsgood&ndash;Schlatter disease(以下,OSD)発症後を調査した.〔対象と方法〕201名を対象とし,質問紙調査と身体的要因6項目を測定した.OSD既往群と非既往群の2群間で身体的要因を比較し,OSD既往群は学年間で比較した.〔結果〕OSD既往者は41名で発症率20.4%,オッズ比1.16だった.OSD既往群は非既往群と比較して,大腿四頭筋筋力(軸脚)は有意な低値を認めた.OSD 既往者の1年生は2年生と比較して,大腿直筋筋厚(軸脚)は有意な低値を認め,その他は有意差が認められなかった.〔結語〕OSDは軸脚に好発する傾向が示され,OSD既往者は大腿四頭筋筋力(軸脚)が低く,1年生は2年生と比較して大腿直筋筋厚(軸脚)が薄いことが示された.
著者
森田 沙斗武 西 克治 古川 智之 一杉 正仁
出版者
一般社団法人 日本交通科学学会
雑誌
日本交通科学学会誌 (ISSN:21883874)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.38-43, 2016

近年、わが国では高齢化が大きな社会問題となっており、65歳以上が人口の25.0%を占める。さらに、近年一人暮らし世帯の割合が著明に増加しており、一人暮らし高齢者は4,577,000人と高齢者人口の15.6%を占める。孤立死についての確固たる定義はないが、内閣府の高齢社会白書には「誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な孤立死(孤独死)」と表現されている。これまでの報告では「独居の在宅死」を孤立死として取り扱っていることが多いが、孤独死の本質的な問題点は社会からの孤立である。我々は社会からの孤立の程度は、死後から発見までの時間を指標にできると考えた。すなわち、これまでの報告が「誰にも看取られることなく息を引き取る」ことに注目していたのに対し、我々は「相当期間放置される」ことに注目し高齢者の孤立死に対する調査を行った。2010年4月から2012年3月の3年間に大阪府監察医事務所で行われた死体検案例のうち、筆者らが実務を遂行した症例から自殺症例を除外した65歳以上の高齢者448例について、死後発見時間にフォーカスを当て、性別、同居・独居の別、年齢、死亡から発見までの時間、最終通院から死亡までの時間、発見に至った経緯、死因に関して検討を行った。また、その中で通院歴が明らかとなった242例について最終通院から死亡までの時間を抽出し、評価を行った。その結果、高齢者は若年者に比べて必ずしも孤立死が増加しているのではないことが明らかとなった。孤立死の危険因子としては、男性、無職、独居が挙げられ、また、医療機関を頻回に受診すると死後発見時間が短くなる傾向が判明した。現代において高齢者の一人暮らし世帯の増加は不可避であり、我々は孤立死を減少させる取り組みの本質は死後発見時間の短縮であると考える。その上で、高齢者に就労の場、かかりつけ医制度の充実、ヘルパーの積極的な訪問などの対策を提唱する。
著者
隅田古雄 編
出版者
錦寿堂
巻号頁・発行日
vol.中, 1882
著者
隅田古雄 編
出版者
錦寿堂
巻号頁・発行日
vol.上, 1882
著者
隅田古雄 編
出版者
錦寿堂
巻号頁・発行日
vol.下, 1882
著者
東矢 俊一郎 右田 昌宏 興梠 健作 舩越 康智 末延 聡一 齋藤 祐介 新小田 雄一 比嘉 猛 百名 伸之 唐川 修平 武本 淳吉 古賀 友紀 大賀 正一 岡本 康裕 野村 優子 中山 秀樹 大園 秀一 本田 裕子 興梠 雅彦 西 眞範
出版者
日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液・がん学会雑誌 (ISSN:2187011X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.132-137, 2021

<p>【背景】2020年に始まったCOVID19のパンデミックは長期化の様相を呈し,人々の生活様式を一変させた.小児がん患者家族および医療者も同様であり,感染による重症化を回避するため,十分な対策のもとに原疾患治療を進めている.【方法】九州・沖縄ブロック小児がん拠点病院連携病院に,(COVID19,第1波後)2020年6月および(第2波後)9月の2回にわたり,①COVID19の経験,②診療への影響,③患者および医療従事者への社会的・精神的影響につき調査を行い,毎月施行されている拠点病院連携病院TV会議において議論した.【結果】2020年6月は16施設,9月は17施設から回答を得た.COVID19感染例はなかった.原疾患治療の変更を余儀なくされた例では転帰への影響はなかった.全施設で面会・外泊制限が行われ,親の会,ボランティア活動,保育士・CLS,プレイルーム・院内学級運営にも影響が生じた.多くの患者家族に精神的問題を認め,外来患者数は減少,通学に関する不安も寄せられた.6施設で遠隔診療が行われた.第1波から第2波にかけて制限は一部緩和され,外来受診者数も元に戻りつつある.【まとめ】COVID19パンデミックにより,小児がん患者にはこれまで以上の精神的負担がかかっている.小児における重症化は稀だが,治療変更,中断による原疾患への影響が懸念される.十分な感染対策を行いながら,少しでも生活の質を担保できるよう,意義のある制限(および緩和),メンタルケアおよび情報発信が求められる.</p>
著者
古久保 乾門 コクボ ソロモン Solomon KOKUBO
雑誌
大阪産業大学人間環境論集
巻号頁・発行日
no.4, pp.13-31, 2005-06-30

The music of Naomi Shemer (1930-2004), one of the Israel's most prolific songwriters, has a deep relationship with the history of modern Israel: her songs have been called 'the diary of Israel'. She started her career as a composer and a songwriter in the period when Israel was granted independence. Through her music she played the role of a "spokesman" for Israeli people in every moment of the history of modern Israel, expressing the joy of the founding of the new nation, the pain of wars with neighboring countries, and prayers for peace. She wrote of the beauty of her homeland, 'the land of Israel', and her songs themselves became a home for the hearts of many Israeli people. Besides traditional songs, children growing up in the new Jewish society did not have any of their own songs, but Shemer satisfied this lack. This work briefly shows the life of Naomi Shemer and the character of her literature and music. It offers a commentary on phrases from Jewish traditional literature quoted in her masterpiece, Jerusalem of Gold, and searches for the reason why the piece acquired the title "the second national hymn of Israel".