著者
重野 寛 吉田 徳文 大平 千里 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.1407-1408, 1990-03-14

ネットワークレイアウトの自由度を考慮した場合、無線通信はケーブルで物理的に接続する必要がないため、端末の持ち運びが可能になり、通信媒体として有望である。しかし、無線のみによるネットワークシステムは、回線品質の問題や、通信開始、終了時におけるオーバーヘッドの存在により実用的なシステムを実現するのが困難と思われている。そこで、レイアウトの自由度を損なうことなく満足のいくスループットを確保するために、上位ネットワークの通信には既存のLANを用い、下位ネットワークには、通信媒体として無線を用いるような2層構造を構造を持つネットワークシステムを提案する。
著者
沢田 史子 黒川 浩之 大薮多 可志 満岡 周士 竹中 幸三郎 吉田 武稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.597, pp.41-44, 2003-01-18

実オフィス環境において,ボルムアルデヒドに対するアレカヤシ鉢の浄化効果を調べた。浄化の評価には,酸化スズ系ガスセンサとタブレット式ホルムアルデヒド計を用いた。ボルムアルデヒドの雰囲気濃度が高いほど浄化効果が高くなることが明らかとなった。アレカヤシを4鉢から7鉢に増やしても効果は余り増加しなかった。ガスセンサ出力からみたホルムアルデヒド被曝量は,鉢数が多いほど少なくなる,アレカヤシ鉢により,0.3ppmになるように連続して放射させたホルムアルデヒドを0.1ppm程度まで減少させることが可能で,WHO規制値である0.08ppmにほぼ浄化できることが明らかとなった・
著者
土屋 雅子 吉田 正廣 畠間 晴夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.387-388, 1992-09-28

導入を予定して富士通(株)と共同研究を推進している数値風洞(NWTと略記する)は、要素計算機にベクトル計算機を配置する分散主記憶型並列計算機システムであり、搭載OSはUNIXベースのOS(NWT/OSと略記する)である。また、NWTは既設の大型電子計算機システム(FACOMVP2600:VPと略記する)をフロントエンドシステムとして有機的に結合した複合計算機システムを構成する。VPのOSはNWTとVPの緊密な連携をとるために、親和性の観点から、UNIXベースのOSを搭載する必要がある。しかし、航技研では10年来、現OS(MSPと略記する)で運用しており、JCL等ユーザ側からみた使い勝手のノウハウを含めたMSPの資産は膨大である。また、UNIXは不特定多数のユーザが混在して利用する大型汎用計算機システムのOSとしては、システムの管理運用機能が十分ではない。以上の観点から、VPには、MSPとUNIX(USXと略記する)の二つのOSを搭載し、ユーザインタフェースはMSPビューとする運用を検討した。MSPとUNIXでは、ユーザピューにおいて、種々な相違点がある。MSPピューとするためには、両OSの相違を吸収するための各種インタフェースが必要となる。本報告は、これらのインタフェースの実現方式の検討結果について述べる。
著者
矢満田 健 羽生田 正行 宮澤 正久 吉田 和夫 金子 和彦 天野 純
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.175-181, 1996-04
被引用文献数
1

症例は51歳男性で1983年6月23日左肺癌にて左上葉切除術およびリンパ節郭清が施行された.組織学的には高分化型腺癌でpT2N0M0,stage Iの診断であった.その後肺再発にて,初回手術の3年6ヵ月後に左下葉部分切除術を,その4年8ヵ月後に左のCompletion Pneumonectomyを,さらにその1年9ヵ月後に右肺上葉の部分切除術をと,3回の肺再発にて初回手術を含め合計4回の肺切除を施行した.本症例は組織学的所見を考慮し,すべて初回手術時の再発肺癌と診断したが,再発に対する積極的な再手術により本例のように比較的良好な予後を呈する症例が存在するので,呼吸機能の評価で可能であれば,積極的な外科治療が必要と思われる.
著者
織田 翔子 坂口 直 金谷 晴一 吉田 啓二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.11, pp.39-44, 2006-04-13
被引用文献数
2

我々はマイクロ波帯における送受信機の小型化・高性能化のため、超伝導薄膜上にアンテナとフィルタを設計しフィルタを整合回路として用いる設計法を提案し、研究を進めてきた。今回はアンテナとして波長に対して十分短いダイポールアンテナを用い、任意の出力インピーダンスをもつ半導体チップに対する整合法を提案、設計し、電磁界シミュレータによる性能予測を行った。また、超伝導以外の導体を用いる際のアンテナ効率についても電磁界シミュレータにより評価を行った。
著者
佐藤 光史 横田 和彦 内田 久則 吉田 宗紀 大宮 東生 大場 正己 阿曽 弘一 藤田 芳邦 矢島 義忠 真崎 義彦
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.493-498, 1981-10-31

30頭の雑種成犬を用い,血管吻合による同種膵移植実験を行なった。15頭のdonorとして用いるイヌに気管内挿管による全身麻酔を施行し,腹部正中切開で開腹した。門脈ならびに腹腔動脈,上腸間膜動脈を含め全膵を摘出し,門脈ならびに腹腔動脈より4℃乳酸加リンゲル液を用い膵を灌流した。15頭のrecipient犬も全身麻酔下で腹部正中切開で開腹し腹腔内に膵移植を施行した。donorの門脈をrecipientの下大静脈に,donorの腹腔動脈と上腸間膜動脈の起始部をrecipientの腎動脈分岐より下の大動脈に吻合した。空腸はRoux-en Y脚とし,主膵管と副膵管をそれぞれ空腸と吻合し,さらに胆嚢空腸吻合,胃空腸吻合を施行した。recipientの死因は膵炎,術後腹腔内出血,血管吻合部血栓による膵壊死が多かった。9日以上生存したイヌは6頭であり,免疫抑制剤を用いなかったrecipient 5頭の平均生存日数は12.8±3.4 (M±SD)日であった。血管吻合,膵管空腸吻合による膵移植実験は可能性があり,臨床応用にとっても良い方法であると考えている。
著者
吉田 和幸 矢田 哲二 原山 博文 伊藤哲郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.1035-1040, 2005-04-15
被引用文献数
6

ウィルスを検出・除去するメールゲートウェイを導入以来,宛先不明のspamメールによるDoS(Denial of Service)攻撃をしばしば受けるようになった.そのため,OUNET(Oita University computer Network)の15台のメールサーバのユーザアカウントについてLDAPを用いて集中管理する統合メール管理システムを導入し,メールゲートウェイで,そのLDAPデータベースを参照することにより,宛先不明のメールをメールゲートウェイで拒否することができるようにした.従来,それぞれ独自のポリシで運用してきた各メールサーバのメールアカウントについて,この統合メール管理システムでは,ドメインごとに独立して管理できるように設計した.本論文では,我々が行ってきたspamメール対策,統合メール管理システムの必要性,構成,機能について述べ,さらに,現在までの運用状況について述べる.We often have DoS (Denial of Service) attacks by wrongly addressed spam mail ever since we introduced a mail gateway against computer viruses. Against that attacks, we introduced a mail account management system for 15 mail servers in OUNET (Oita University computer Network). Referring mail account database in that system by LDAP (Lightweight Directory Access Protocol), it is possible to deny the wrongly addressed e-mail on the mail-gateway. We design that system to manage mail account of each sub-domain independently. This paper shows the structure, function and utilization of the system.