著者
和田 光弘
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.p733-765, 1987-09

個人情報保護のため削除部分あり黒人奴隷制に基づくタバコ・プランテーションの展開をみたメリーランド植民地とヴァジニア植民地は、タバコ植民地とも称され、イギリス旧帝国の「辺境」として、従来、そのモノカルチャー的性格が過度に強調されてきた。それゆえ、アメリカ独立革命においてこれら植民地が有した経済史的意義は、しぼしば捨象され、政治史上での理解とのあいだに大きなギャップが存在していたといえよう。そこで本稿では、特にメリーランド植民地を対象に、植民初期から独立前夜までの経済の動向をできる限り計画的に分析することによって、タバコ植民地の持つ独立革命への経済的前提要因を探りだす。本国の航海法体制への反発という「消極的」要因とならんで、従来見過ごされてきた経済構造そのものの変容という現象が、「積極的」要因として、提示されることになるのである。
著者
阪本 真弥 栗和田 しづ子 丸茂 町子
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.81-87, 1996-11-30 (Released:2014-02-26)
参考文献数
7
被引用文献数
4

高齢者の口腔乾燥症の実態を把握し, 口腔乾燥症を適切に診断し, 病因や病態に即した治療を行うための基礎的データを得ることを目的に, 口腔乾燥症の疫学調査を行った.対象は老人ホーム3施設に入居し調査に同意し協力を得ることのできた65歳以上の男性31人, 女性64人, 計95人 (平均年齢78歳) である.調査内容は問診, 視診, 触診唾液分泌量測定などを行い口腔乾燥の症状や程度, 口腔粘膜疾患や残存歯, 義歯の使用状況, 口腔清掃状態などについて調べた.その結果,1.口腔乾燥感は, 95人中23人 (24.2%) にみられ, 測定し得た89人中43人 (48.3%) の患者に唾液分泌量の低下がみられた.また, 高度な唾液分泌低下を示した人は4人 (4.5%) であった.2. 95人中85人 (89.5%) が何らかの慢性の全身疾患を有しており, 降圧剤や利尿剤など副作用として口腔乾燥を起こす薬を服用している人は62人 (65.3%) であった.さらに, このような薬を3種類服用している人は, 服用していない人と比較し, 唾液分泌量低下や口腔乾燥感を自覚する割合が高かった.3.舌乳頭萎縮は22.1%, 溝状舌は24.2%にみられたが, 口角びらんは2.1%で, 白板症, カンジダ, 扁平苔癬, アフタなどの粘膜疾患は認あられなかった.以上, 重篤は身体的および精神的疾患を持たない高齢者には治療を要する高度な口腔乾燥症はみられなかった.
著者
和田 賢治
出版者
一般財団法人 日本国際政治学会
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.196, pp.196_133-196_143, 2019-03-30 (Released:2020-04-16)
参考文献数
51
著者
西本 雄飛 和田 一佐 岡田 智彰 稲垣 克記 渡邊 幹彦
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.48-54, 2018

野球肘の診断には臨床上,理学的所見と共に画像診断が重要であるが,MRIなどの定性的な評価が中心で靭帯の弾性などを定量的に評価した方法は少ない.近年,超音波技術の進歩により組織の質的評価も可能になっている.その一つが超音波エラストグラフィーであり乳腺領域や甲状腺領域で臨床応用されている.運動器領域では腓腹筋筋挫傷,アキレス腱,烏口肩峰靭帯などが評価されている.今回,その技術を応用し,野球肘と診断された野球選手において,肘内側側副靭帯(以下MCL)の弾性を定量化することによって,損傷の程度や罹病期間などとの関係を調査し,復帰までの指標になる可能性があるか検討を行った.投球時に肘内側部痛を訴え,野球肘と診断された24名(平均年齢16歳)の野球選手を対象とした.方法は,超音波診断装置を使用し,探触子(L64)に定量化用音響カプラを装着,Real-time Tissue Elastographyにて測定を行った.計測肢位はGravity test に準じて前腕の自重を掛け,仰臥位,肩関節外転90°,肘関節屈曲30°最大回外位とした.適切な圧迫深度で周期的に端子を肘内側に圧迫させ,測定画像から得られたカプラの歪み値を対象組織(MCL)の歪み値で除したstrain ratio(以下SR)を算出し,5つの値のうち中央3値の平均値をSR値と定義し弾性を評価した.SR値は患側3.11±1.13,健側2.48±0.79と有意差を認めた(p=0.03).これらを骨片の有無で検討すると,裂離骨片あり群(n=9)では,SR値は患側3.86±0.73,健側2.61±0.91と有意差を認めた(p=0.006).裂離骨片なし群(n=15)では患側2.66±1.10は健側2.40±0.72と有意差を認めなかった(p=0.45).裂離骨片なし群で発症後1か月未満とそれ以降で比べると1か月未満は患側と健側で有意差はなく,それ以降も有意差は認めなかったが,患側のみで比べると,発症後1か月未満と1か月以上で有意差を認めた.損傷靭帯は弾性が上昇しSR値は低値になると仮説をたてたが,結果は患側で健側より高く,損傷した靭帯は弾性が低下していると言える.裂離骨片なし群では健患側に差はなく損傷の有無によって弾性に違いはないと思われたが,裂離骨片あり群で患側SR値が有意に高く,裂離骨片の有無が靭帯の弾性に影響していた.また,発症後1か月未満の患側SR値と1か月以上の患側SR値を比較すると前者で有意に低値を示した.靭帯の弾性は損傷の時期に変化しており,急性期は弾性が上昇し,亜急性期〜慢性期は弾性が低下している可能性がある.また,裂離骨片を伴うMCL損傷の野球肘では,靭帯の弾性低下が顕著であった.今後,肘MCL損傷の修復の過程をより正確に超音波エラストグラフィーで捉えることができるようになれば,肘MCL損傷の評価にさらに有用になると考えられる.野球肘の肘MCLは急性期で弾性が上昇し,亜急性期〜慢性期になると低下していた.裂離骨片があると著明に肘MCLの弾性は低下していた.
著者
後藤 大二郎 和田 一郎
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.367-377, 2019

<p>本研究では,対話的な学びの在り方として,子どもが協働的により妥当な考えを構築し,それを学級の文化として定着させ,自らのものとして活用していく様態を明らかにすることを目的とした。Stahl(2000)の協働的知識構築モデルを小学校理科授業に援用し,理科授業を計画・実践した。Stahlの「協働的知識構築(Collaborative Knowledge-Building)」のモデルは,個人の理解と協働的知識構築の2つの分別可能な段階からなる循環的な過程である。このモデルは,それぞれの場面と活動を11のフェーズに分けて示している。実践した授業は,小学校第3学年「かげと太陽」の単元である。このモデルを援用した授業を分析した結果,子どもが協働的知識構築を行い,学級としての「文化的人工物(cultural artifacts)」を生成し,さらにそれを活用して「文化的人工物」を更新していた。また,授業者の支援により各フェーズの移行を促したり,個人の理解と協働的知識構築の過程を往復したりしながら,協働的知識構築モデルが成立していることが明らかになった。 </p>
著者
和田 英一 久野 靖
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.494-499, 2020-04-15

木村泉氏は我が国のソフトウェア工学の発展に尽力され,また多くの訳書・著書により,一般に広くコンピュータサイエンスのことがらを伝えた伝導師でもあった.本文では木村氏の多岐にわたる活動を改めて振り返り,その足跡を記録するものである.
著者
居村 剛 坂東 玲芳 和田 泰男 福島 泰 Ryozo HAYAI 松浦 一 井上 博之 蔭山 哲夫 武田 美雄 市原 照由 加藤 和則
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.45-54, 1986-05-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

農業アレルギーの調査研究の一つの対象として, しいたけ栽培者を選び, その胞子による過敏性肺炎の3例を発見報告した, これらの3症例には, しいたけ胞子アレルゲンに対する血清沈降抗体がみられ, ことに, その1例において, しいたけ胞子および, 抽出アレルゲンによる誘発反応を試み, 陽性所見を得た. しいたけ農家群には, 高い自覚的呼吸器症状がみられるが, その原因は単一でなく, アレルギー機序は, その一部の原因であろうと考えられ1る. しいたけ胞子抽出アレルゲンの皮内反応陽性率は低く, そのアレルゲン性は高くないと考えられ, この疾患には, アレルギー素因が大きい要素を占める.この他, Mushroom worker's lung等との関連や, きのこ胞子類によるアレルギー疾患との関係も論じた.
著者
和田 高士 加藤 智弘
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.671-676, 2017

人間ドック受診者の130万人の飲酒状況を紹介する。次いで、アルコールと健康管理という観点から、総合健診受診者の中で男性4,826名を対象に、自記式質問票から週当たりの摂取エタノール量を算出し、この量と、飲酒内容、生活習慣、検査値との関連を検討した。飲酒量の増加に比例して、より不健康な生活習慣を呈した。喫煙(ブリックマン指数:本数&times;年数)、受動喫煙の増加、1日の仕事時間の増加と月間の休日日数の減少。食事のアンバランス、塩分過多の食事がみられ、1週間での朝食日数の減少、1週間で夕食が外食である日数が増加した。1日当たりの歯磨き回数、生活改善の実行率、保健指導の希望率は減少した。検査値ではBMI、腹囲、収縮期血圧、拡張期血圧、MCV、ALT、GGT、HDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖、尿酸はそれぞれ増加、膵アミラーゼは減少した。コリンエステラーゼには差異はみられなかった。いずれもJカーブ現象ではなく、比例関係にあった。
著者
山中 亮 神谷 大介 比嘉 健人 和田 賢哉 具志堅 清一 澤部 純浩
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.A_79-A_84, 2020

<p><tt>近年、訪日外国人の増加とともに、急増する訪日外国人レンタカー利用による事故を防止するため、警察庁、国土交通省、民間事業者などにより、各種取り組みが推進されている。しかしながら、早急な安全対策が必要とされているものの、原因が特定できていないため、具体的な対策に結びついていない。 本研究では、沖縄本島を対象として </tt>ETC2.0 <tt>プローブデータを用いて、居住者、日本人レンタカー利用者及び訪日外国人レンタカー利用者(居住地別:台湾、韓国、香港)の急制動発生箇所比較を行った。</tt> <tt>結果、既存の事故危険箇所の特定方法では、見落とされる可能性が高い訪日外国人ドライバーにとって危険な区間を特定した。この区間の道路交通環境を比較し、訪日外国人ドライバーによる急制動と道路交通環境の関係を明らかにした。</tt></p>
著者
山崎 健一朗 和田 浩卓 桜田 伊知郎 門之園 一明 佐伯 宏三 Kenichiro YAMAZAKI Hirotaka WADA Ichiro SAKURADA Kazuaki KADONOSONO Kozo SAEKI 佐伯眼科クリニック 佐伯眼科クリニック 佐伯眼科クリニック 横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科 佐伯眼科クリニック Saeki Eye Clinic Saeki Eye Clinic Saeki Eye Clinic Yokohama City University Medical Center Department Of Ophthalmology Saeki Eye Clinic
雑誌
横濱醫學 = The Yokohama medical journal (ISSN:03727726)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.197-200, 2005-05-31

背景:脈絡膜破裂を伴った外傷性黄斑円孔に対し硝子体手術を行った一例を経験したので報告する.症例と所見:26歳女性,うちあげ花火が直接右眼にあたり鈍的外傷となった.初診時の矯正視力は0.01であり,白内障,前房出血,黄斑円孔,脈絡膜破裂に伴う黄斑下出血と網膜浮腫がみられた.3週間後黄斑円孔は拡大した.6週後の蛍光眼底造影にて黄斑部に及ぶ網膜循環障害を認めた.受傷6週間後にインドシアニングリーンを用いた内境界膜剥離術を行った.黄斑下手術は行わなかった.結果:術後黄斑円孔は閉鎖し,視力は0.5に改善した.重篤な術後合併症は見られなかった.結論:脈絡膜破裂のある外傷性黄斑円孔に対しても硝子体手術は有効であると考えられた.
著者
中野 優 伊庭 裕 山田 陽 三浦 修平 今野 光彦 和田 卓也 丸山 隆史 八田 英一郎 栗本 義彦
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.25-29, 2020-01-15 (Released:2020-02-01)
参考文献数
18

症例は71歳男性.11年前に大動脈弁閉鎖不全症に対して大動脈弁置換術,1年前に急性A型大動脈解離に対して上行大動脈置換術がそれぞれ他院で施行されていた.今回,激しい心窩部痛を自覚し緊急搬送された.来院時の血圧70mmHgで,造影CTにて人工血管の末梢側吻合部の仮性瘤と仮性瘤内から右肺動脈への血流を認めたため,緊急手術となった.右腋窩動脈送血,右大腿静脈脱血で体外循環を確立して全身冷却を開始してから胸骨正中切開を行った.低体温循環停止,選択的脳灌流を確立して観察すると,末梢吻合部小弯側が約3cm離開していた.部分弓部置換術で再建し,また右肺動脈前面に穿通孔を認めたためウシ心膜パッチで閉鎖した.術後経過は良好で,22病日にリハビリ目的に転院となった.仮性瘤の肺動脈穿破による左-右シャントによる急性心不全のため血行動態が破綻し,緊急での再々開胸手術にて救命し得た1例を報告する.
著者
恒枝 宏史 前田 貴大 髙田 慎治郎 大塚 小由希 今 寛太 和田 努 笹岡 利安
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学会年会要旨集 第93回日本薬理学会年会 (ISSN:24354953)
巻号頁・発行日
pp.2-O-050, 2020 (Released:2020-03-18)

Non-alcoholic steatohepatitis (NASH) is a severe form of fatty liver disease induced by obesity. So far, no therapeutic drug is available against NASH, because the pathogenic mechanism remains unclear. Since hypothalamic orexin system is a main regulator of energy homeostasis, we investigated the role of orexin against NASH under obese conditions, using orexin knockout (ORX-KO) mice fed high fat diet (HFD). ORX-KO mice showed severer obesity and glucose intolerance on HFD, compared to wild-type controls. Also, remarkable NASH-like phenotypes were observed in the liver of ORX-KO mice, such as the accumulation of triglyceride and the increase in the levels of biomarkers for endoplasmic reticulum (ER) stress (phosphorylation of eIF2α, etc.), chronic inflammation (Tnfα mRNA, etc.), and hepatic fibrosis (Tgfβ mRNA, etc.). When the HFD-fed ORX-KO mice were treated with orexin A (i.c.v.), the hepatic ER stress and chronic inflammation were improved, whereas body weight was not altered. These results indicate that the central action of orexin is required to prevent the development of NASH by reducing ER stress and chronic inflammation in the liver under the obese condition. Hypothalamic orexin system may be a crucial therapeutic target to promote the brain-liver network functions for preventing the progression of NASH.
著者
上野 香奈 美濃口 健治 河野 泰郎 小田 成人 和田 記代子 宮本 正秀 横江 琢也 橋本 直方 美濃口 秀子 田中 明彦 國分 二三男 足立 満
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.565-570, 2002-07-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

アレルギー性鼻炎は,気管支喘息の増悪要因であることが示唆されている.そこで今回,スギ花粉症が成人気管支喘息におよぼす影響について検討した.当科外来通院中の成人気管支喘息患者333名中116名(34.8%)にスギ花粉症が合併していた.スギ花粉飛散期に喘鳴,呼吸困難,咳嗽,喀痰などの喘息症状が悪化するかを問診したところ,スギ花粉症を合併している116名の成人気管支喘息患者のうち41名(35.3%)の患者が,何らかの喘息症状が増悪すると回答した.喘息症状が悪化すると回答した41名中13名(スギ花粉症合併気管支喘息患者の11.2%)の患者は実際にスギ花粉症状出現後,朝のピークフロー値がスギ花粉飛散前と比較して平均10%以上(平均56.2L/min)低下した.スギ抗原特異的IgE値やヒスタミンに対する気道過敏性は,スギ花粉飛散期に喘息症状が増悪する群としない群との間に有意差は認められなかった.以上より,一部の成人気管支喘息患者では,スギ花粉飛散期に気流制限が認められることから,スギ花粉症は気管支喘息の増悪要因の一つであることが示唆された.
著者
和田 一哉
出版者
一橋大学大学院経済学研究科
雑誌
一橋経済学 = Hitotsubashi economics (ISSN:18812376)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.35-45, 2017-07

Interest in problems of environment and sustainability has grown considerably in the developing world, as the Sustainable Development Goals emphasizes them. This paper outlines some viewpoints of neoclassical economists on environmental problems, reviews the arguments there, and examines how the "commitment principle," one of Teranishi's ideas, should be understood among the arguments. In particular, the "commitment principle" might be closely associated with Amartya Sen's idea on one of the person's rational will:" commitment." Teranishi's" commitment principle," however, still remains to be examined. Based on Sen's arguments, or by cultivating his own idea, Teranishi's" commitment principle" is expected to be explored further for future environmental studies.