著者
川上 新一郎 松野 陽一 入口 敦志 齋藤 希史 原 正一郎 和田 恭幸 堀川 貴司
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館報 (ISSN:03864790)
巻号頁・発行日
no.56, pp.1-20, 2001-03-01

初雁文庫管見平成13年度講演会・古典連続公演予告書物文化の視点からの研究事業(一)中国東北地方の日本古典籍について新しい器ばあくれいざっきⅡ(これがエージェント?)新収和古書抄 平成12年新収資料紹介46:阿弥陀胸割平成12年度古典連続講演報告第6回シンポジウム・コンピュータ国文学報告第24回国際日本文学研究集会報告特別共同利用研究員の受入れについて・夏季セミナー受講生の募集彙報・人事異動・平成13年度共同研究文庫紹介34:名古屋市蓬左文庫平成13年度春・夏季学会
著者
大久保 紀一朗 和田 裕一 窪 俊一 堀田 龍也
出版者
日本読書学会
雑誌
読書科学 (ISSN:0387284X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3-4, pp.128-142, 2020-02-20 (Released:2020-03-26)
参考文献数
39

Japanese comics (manga) are now one of the most popular reading media among young generations. However, the cognitive mechanisms that might underlie reading comprehension of manga remain unknown. This study aimed to clarify the characteristics of reading comprehension of manga with respect to the functions of working memory. In this study, 61 sixth grade readers were asked to read a manga story and then complete a comprehension test based on van Dijk & Kintsch’s (1983) model of three distinct levels of text representation: the surface form, the propositional textbase, and the situation model. The participants then completed several types of working memory tests measuring verbal short-term memory, verbal working memory, visuo-spatial short-term memory, and visuo-spatial working memory. Correlational analysis and multiple regression analysis were used to assess the associations between each level of reading comprehension and each of the working memory capacities. The results showed that high-capacity readers for both verbal and visuo-spatial working memories showed a higher performance compared to other readers in the process of textbase comprehension, implying the involvement of integrated propositional representation of verbal and visuo-spatial information for understanding manga stories. On the other hand, verbal and visuo-spatial components of working memory were found to be separately involved in situation model processing. Based on these findings, media characteristics of manga and its potential usefulness as a learning material in language class are discussed.
著者
岩川 眞由美 野田 秀平 鈴木 利弘 大川 治夫 金子 道夫 堀 哲夫 池袋 賢一 雨海 照祥 中村 博史 平井 みさ子
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日小外会誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.765-769, 1997
参考文献数
25

幼小児の帯下は,非特異性外陰膣炎が原因であることが多いが膣内異物も忘れてはならない疾患である. 今回,異物による帯下を主訴としながらも,多数の医療機関にて診断がつかず1年半の病悩期間を有した5歳児を経験した. 異物は全麻下にペアン,布鉗子の湾曲を利用しつつ容易に摘出できた. 摘出された異物は,ビー玉3個,人形の靴1足,プラスチックのビーズ7個,菓子包装紙1枚であった. 摘出後は経過良好で帯下も消失した.
著者
前澤 裕之 松本 怜 西田 侑嗣 青木 亮輔 真鍋 武嗣 笠井 康子 Larsson Richard 黒田 剛史 落合 智 和地 瞭良 高橋 亮平 阪上 遼 中須賀 真一 西堀 俊幸 佐川 英夫 中川 広務 笠羽 康正 今村 剛
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

近年、火星では赤外望遠鏡やキュリオシティなどによりメタンが検出され、その起源については、生物の可能性も含めた活発な議論が展開されている。また、2010年には、ハーシェル宇宙望遠鏡に搭載されたHeterodyne Instrument for the Far Infrared(HIFI)により、低高度で酸素分子の濃度が増加する様子が捉えられ謎を呼んでいる。系外惑星のバイオマーカーの挙動を探る上でも、こうした分子の変動を大気化学反応ネットワークの観点から詳細理解することが喫緊の課題となっている。現在、東京大学航空工学研究科の中須賀研究チームが火星への超小型深宇宙探査機/着陸機の検討を進めており、我々はこれに搭載可能な簡易なTHz帯のヘテロダイン分光システムの開発検討を進めている。火星大気の突入速度とのトレードオフの関係から超小型衛星に搭載できる重量に制限があるため、現時点で観測周波数帯は450 GHz帯、750 GHz帯の2系統で検討しており、地球の地上望遠鏡からでは地球大気のコンタミにより観測が難しいO2やH2O,O3や関連分子、それらの同位体の同時観測を見据えている。これにより、昼夜や季節変動に伴う大気の酸化反応素過程に迫る予定である。これらの分子の放射輸送計算も実施し、バージニアダイオード社の常温のショットキーバリアダイオードミクサ受信機(等価雑音温度:4000 K)、分光計にはマックスプランク研究所が開発したチャープ型分光計(帯域1GHz)を採用することで、火星の地上から十分なS/Nのスペクトルが得られる見込みである。重量制限から追尾アンテナなどは搭載せず、ランダーではホーンアンテナによる直上観測を想定している。着陸はメタン発生地域近傍の低緯度の平原を検討中であるが、現時点ではまだランダーとオービターの両方の可能性が残されている。ランダーによる観測の場合は、off点が存在しないため、通常のChopper wheel法による強度較正が行えない。そこで、局部発振源による周波数スイッチと、2つの温度の黒体/calibratorを用いた較正手法を検討している。システムを開発していく上でPlanetary protectionも慎重に進めていく必要がある。本講演では、これら一連のミッションの検討状況について報告する。システムや熱設計の詳細は、本学会において松本他がポスターにて検討状況を報告する。
著者
堀 まゆみ 小豆川 勝見 松尾 基之
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.30, 2014 (Released:2014-09-12)

都立大島小松川公園の地中には、還元処理が施されたクロム鉱滓が埋められている。しかし、還元処理を施したにもかかわらず、現在もCr(VI)を含んだ環境水が公園周辺で検出されている。大島小松川公園周辺で環境調査を行い、高レベルCr(VI)汚染を発見し、その流出原因について考察したので報告する。大雪が降った2013年1月、高濃度のCr(VI)が歩道上の滲出水から検出され、その濃度は最大で37.0 mg/Lであった。晴天が続いた日に採取した試料からはCr(VI)は検出されず、雪の日には検出されたことから、この地点では、大雨や雪が降ると鉱滓中のCr(VI)が溶出し、地表面でCr(VI)が検出されると考えられる。また、公園周辺の別地点の集水桝中の水からは、Cr(VI)が133 mg/Lと高濃度で検出された。集水桝では、歩道に滲出した水とは異なり、常に高濃度のCr(VI)が流入していることが示唆される。今なおCr(VI)が基準値を超過して検出されることから、埋立て当時の還元処理の不十分さが指摘できる。
著者
堀 勝洋
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.41-56, 1997-02-28 (Released:2012-11-27)
参考文献数
23

本稿では, (1) 高齢者の介護・医療の分野を中心に, 社会保険方式と社会扶助方式の比較を行うとともに, (2) 高齢者の介護・医療を社会扶助方式で行うべきであるという提案の問題点を指摘した。(1) については, 17の評価基準ごとに理論的および現実的な面で, 社会保険方式と社会扶助方式のどちらが優れているかについて検討した。理論的および現実的の両面で社会保険方式の方が優れているのは,経済システムとの適合性,給付の普遍性・権利性,給付水準の高さ,財源確保の容易さおよびサービスへのアクセス・選択性の面である。上記の両面で社会扶助方式の方が優れているのは,支出統制の容易さおよび財源にかかわる納付上の便宜・事務コストの面である。財源面で保険料と租税のどちらが優れているかおよびサービス供給面で社会保険方式と社会扶助方式のどちらが優れているかは,基本的にその具体的な仕組みに依存する。結論としては社会保険方式の方が総体的に優れているということができ,わが国の社会保障が社会保険方式を中核としているのは理由がある。(2)については,まず高齢者は介護・医療のリスクが高いため保険になじまないとする主張に対し,全国民を対象とする社会保険では高齢者に対する介護・医療もリスク分散という保険原理が適用できることを明らかにした。また,高齢者の介護・医療を社会扶助方式で行うと,財源の確保が困難になること,財政制約により所得制限の導入や給付水準の引き下げが行われる恐れがあることなどを指摘した。
著者
中村 幸代 堀内 成子 柳井 晴夫
出版者
日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.3-12, 2013-12-20

要旨 目的:冷え症の妊婦と,そうではない妊婦での,微弱陣痛および遷延分娩の発生率の相違の分析および,因果効果の推定を行うことである. 方法:研究デザインは後向きコホート研究である.調査期間は2009年10月19日〜2010年10月8日までの12ヵ月であり,病院に入院中の分娩後の女性2,540名を分析の対象とした(回収率60.8%).調査方法は,質問紙調査と医療記録からのデータ抽出である.分析では,共分散分析と層別解析にて傾向スコアを用いて交絡因子の調整を行った. 結果:冷え症であった女性は41.9%であった.微弱陣痛では,冷え症の回帰係数0.69,p<0.001,オッズ比2.00であった(共分散分析).遷延分娩では,冷え症の回帰係数0.83,p<0.001,オッズ比2.38であった(共分散分析). 結論:微弱陣痛では,冷え症である妊婦の微弱陣痛発生率の割合は,冷え症ではない妊婦に比べ,2倍であり,遷延分娩では約2.3倍であった.因果効果の推定では,冷え症と微弱陣痛ならびに遷延分娩の間で因果効果の可能性があることが推定された.
著者
川口 和紀 北口 暢哉 中井 滋 宮川 剛 大橋 篤 堀 秀生
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

アルツハイマー病の病因物質の一つとされるアミロイド蛋白(Aβ)を、末梢血中から短時間に急速に除去することで脳内濃度を下げることにより、認知機能を改善する治療システムの構築を目指し、ラットを用いて血中Aβの動態と認知機能に与える影響を検討した。1.麻酔下ラットの大槽内に投与したヒトAβの末梢血中へ移行が確認された。2.ラットを用いた血液浄化の実験系および認知機能評価系が確立された。
著者
神田 敬 杉本 孝公 上野 健一 萩野谷 成徳 堀 晃浩 川島 儀英
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.241-250, 2008-04-29
参考文献数
13

プロ野球球場として有名な千葉マリンスタジアム(千葉県千葉市)では他球場に比べて強風が頻発する.本研究では,千葉アメダスデータを解析し,暖候期に卓越する強風の原因は,関東以北に位置する低気圧や寒冷前線通過時に吹き込む南西風が,粗度の小さい東京湾上から直接千葉市沿岸に侵入するためである事を特定した.また,現地観測により,海側から吹き込む風系は千葉アメダスと幕張で良く一致している事を確認した.次に,スタジアムのようなドーナッツ型の建築物周辺で発生する気流系の特徴を,大型風洞を利用した実験により明らかにした,作成したスタジアム模型の内部には明瞭な逆流が発生し,順流との境界およびスタジアム後面で乱れの大きな領域が発生した.逆流域の範囲は模型前方の粗度や屋根の高さに依存していた.現地観測により,スタジアム内では実際に逆流が発生している事を確認した.
著者
堀田 裕子 松崎 那奈子 萩原 孝泰 井上 康子 小川 博
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.33, pp.64, 2017

<p>スマトラオランウータンはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に指定される希少動物である。また,国内個体数が少ないことから,種の保存のために動物園で計画的に飼育下繁殖を進めていくことは重要である。そのために園間同士での個体の移動は必要なことである。一方で,動物の輸送には身体的および精神的ストレスが伴う。動物はストレス因子が極度の場合生理学的機能が激しく損なわれ死亡することがある。コルチゾールはストレスの指標となりうるホルモンであることから,尿を用いて非侵襲的にそれを測定した。昨年スマトラオランウータンの園内での新獣舎への移動,および園間またいでの移動が行われた。この際のストレスについて検証すべく,スマトラオランウータン雌1頭雄1頭を対象として,尿中コルチゾール濃度をEIA法を用いて測定し,その動態を追った。またそれと同時に行動観察を行い,行動と生理の面からそのストレスについて調べた。雌雄また園内と園間それぞれ,コルチゾール濃度および行動に変化がみられた。その結果からストレス要因およびストレス軽減要因について考察し報告する。</p>
著者
堀田 典裕
出版者
名古屋大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、1960年代初頭に建設された「伊勢湾台風復興住宅」の全容を解明し、その建築デザインについて史的考察を加えたものである。最初に、伊勢湾台風後の復興都市計画と公営住宅に関する資料の悉皆調査を行い、次に、現存住宅の実測調査を行った。前者では、自治体による都市計画のみならず黒川紀章や浅田孝による農村都市計画を、干拓地の復興計画という観点から再評価し、後者では、勝田千里(鍋田干拓・川口干拓・平坂干拓)や小菅百寿(城南干拓・水茎干拓)によるCB造住宅と、農林省(多芸輪中)によるRC造集合住宅について、同時代の都市住宅における建築計画と構法が応用された実験農村住宅として評価した。
著者
堀江 湛
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.p417-454, 1988-05

法学部政治学科開設九十周年記念論文集一、政治学科の変遷二、政治学科の教員とカリキュラム・学生数三、大学院と研究者養成および博士学位
著者
堀田 創 野澤 貴 萩原 将文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1491-1501, 2007-03-15
被引用文献数
2

本論文では感性ルールベースを用いた日本語フォント自動作成システムを提案する.提案手法は様々なデザインのフォントを自動生成することを目的としている.フォントは,各文字の骨格情報に,太さなどのパラメータによる肉付けが行われることで生成される仕組みとなっている.また,ユーザの入力には感性語を用いる.感性語とフォントデザインの対応は,各フォントに対する印象がファジィルールとして保存されている.これらはアンケートによって得られた感性情報を解析することで構築される.感性の反映には,遺伝的アルゴリズムを用いている.これにより,フォントは世代が進むにつれてユーザの入力した感性語に合った形状となり,ユーザは要求したイメージに近いフォントを手軽に作成することが可能となっている.本システムは従来のシステムを大幅に改良したものである.まず使用可能な漢字の文字数が72 文字から6 355 文字へ拡張されている.また感性の反映に感性ルールベースが適用され,ユーザの入力に対してより適切なフォントが出力されるようになった.ユーザインタフェースは従来のようなスタンドアローンアプリケーションからWEB アプリケーションへと移行され,通常のブラウザから使用可能となっている.被験者による評価実験により,提案システムと従来システムとの,出力されたフォントに対する感性反映度および多様性の比較を行った.その結果,提案システムの有効性が確認されている.In this paper, we propose a Japanese font designing system using fuzzy-logic-based Kansei rule base. With this system, a user can easily create favorite fonts by inputting some words. A main idea of the proposed font design method is the addition of various effects to basic font skeleton data. In order to determine the design effects, the proposed system employs fuzzylogic- based Kansei database and it derives the desired design effects from the input impression words. The following three points is the improvement from the conventional system. First, the number of Kanji characters is increased from 72 to 6,355. Second, a Kansei database is prepared using the automatic rule creating method for Kansei data. Third, a user interface is improved. According to the experimental results, we confirmed that the new system excels the conventional one in respect of reflection of desired impression and the variety of the created fonts.
著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.1, pp.23-34, 2016-01-01

縦スクロール型の日本語電子リーダーにおいて,5〜40文字/行の行長変化がもたらす読み速度及び眼球運動への影響を検証した.読み速度は行長の伸長とともに増加し,最も短い5文字/行で最小,最も長い40文字/行で最大となったが,20文字/行付近で上限に至る傾向が認められた.読み速度の行長依存性は「停留時間」「順行サッカード長」「逆行による過剰停留数」「改行運動中の過剰停留数」のバランスで決定されることがわかった.また,行長が長いほど,停留時間は短く順行サッカード長は長くなって読み速度向上に寄与する一方で,逆行による過剰停留及び改行運動中の過剰停留は増えて読み速度の低下をもたらすというトレードオフの関係が見出された.トレードオフ関係の妥協点を最適行長とすると,本研究における文字サイズ4.4mm及び行高6.0mmの縦スクロール型日本語電子リーダーの最適行長は,20〜29文字/行と結論付けられた.
著者
堀尾 強
出版者
関西国際大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13455311)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.115-123, 2012-03-31

過去嫌いであった食品の嗜好変化について410名の大学生を対象に調べた。過去嫌いであった食品の嗜好が変わった人が88%いた。嗜好が変わった食品はピーマン,納豆,ナス,シイタケ,ニンジン,トマト,レバー,カキ,セロリなどであった。食品群分類別では野菜類が41%と大きく占めた。嗜好が変化した時期は小学校高学年から中学校,高校にかけて,16%,27%,35%と徐々に増加し,大学生になっても14%と嗜好が変化している。その理由は「久しぶりに食べてみたら食べることができた」,「たまたま食べたものがおいしかった」というように時間を置きその間の経験が食品の嗜好変化に大きな影響を与えることが示唆された。「無理やり食べているうちに食べられるようになった」,「栄養があり体に良いと知って」と食べる努力の結果として食べられるようになった者も多かった。以上のように,過去嫌いであった食品の嗜好がポジティブに変わる経験をしている人が大変多く,その間の食経験が嗜好変化に大きな影響を与えることが示唆された。