著者
八幡(谷口) 彩子 宮崎 晶子 ?島 亜希子 緒方 美智子 隅田 博美
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.23, pp.73-82, 2006-02-28
被引用文献数
1

本研究では、①中学校技術・家庭科向けに開発した家族の予算計画に関する教材「お金の使い方の選択ゲーム」について、パソコンを使った指導方法を開発すること、②中学校技術・家庭科向けに開発した収入を視野に入れた消費行動に関する教材「買い物ゲーム」と「支出をより少なくする方法」を、高等学校家庭科(家庭基礎)に導入する方法について検討すること、の2点を目的とし、それぞれの有効性について、実地授業を通して検証することとした。The purposes of this paper are 1) to devise a teaching method using the WebCT for family life planning based on the "card game: family finance" which we produced last year for junior high school students, and 2) to consider a method for introducing teaching materials targeting consumer skills, labelled the "shopping game" and one called, "activity: ways to spend less" which we produced two year ago for junior high school students, into the homemaking education in high schools in Japan.
著者
三好 竜平 宮崎 椋瑚 橋本 康平 石田 祐太郎 渡辺 政彦 宇井 健一 市瀬 龍太郎 我妻 広明 田向 権
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.450-455, 2018 (Released:2019-01-09)

自動運転は,人工知能(AI)によってコンピュータ上で実行される. 事故が発生した場合,自動運転システムは事故の原因を分析するために意思決定の根拠を示すべきである. 本報告では,意思決定の根拠を示す知識ベースAIの統合シミュレータを提案する. シミュレータを構築するには,Autoware,Gazebo,知識ベースAIを組み合わせる. Autowareは自動運転用のオープンソースソフトウェアであり,Gazeboは任意の道路環境をシミュレートすることができる.提案シミュレータを用いて,自動運転のための知識ベースAIの実用性を何度も検証することができる.実験結果は,提案されたシミュレータが意思決定の根拠の提示に成功していることを示している.
著者
坂元 浩樹 堀江 雄二 吉田 宏 宮崎 智行
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.597-599, 1994-05-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
7

An inverted pendulum system mounting a gyroscope was reported. The slanted pendulum was brought to be vertical by applying a control force of a gyroscopic moment. The state-space equations were derived to confirm that the system was controllable. The optimal regulator was designed and the region of its optimal poles was determined by simulation. In experiments with state feedback control obtained from those poles, the gyro-pendulum was kept upright more than an hour and half.
著者
古田 雅則 川人 祥二 宮崎 大輔
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映情学技報 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.13-18, 2002
参考文献数
6

パイプラインA/D変換器におけるキャパシタミスマッチのディジタル補正値推定手法について提案する.提案する方式は,A/D変換器の積分非直線性特性を用い,直接キャパシタミスマッチの補正値を推定することができるため,多くのパイプラインA/D変換器アーキテクチャに対し適用することが可能である.試作した10-bitパイプラインA/D変換器に対し,本推定手法を用いたディジタル補正を行った結果,A/D変換器の信号対ノイズ歪比を56.5dBに,積分非直線性誤差の最大値を0.3LSBに,また,微分非直線性誤差の最大値を0.3LSBにそれぞれ性能を向上させることができた.
著者
福島 大輝 山田 朋人 宮崎 真
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.I_1759-I_1764, 2013 (Released:2014-03-31)
参考文献数
9

This paper discussed the land and sea breeze circulation (LSBC)between Ishikari and Yuhutsu areas in Hokkaido. The diurnal variation of LSBC during boreal summer(July and August) of 1985-2009 was mainly investigated by using various data. LSBC was observed between Ishikari and Sapporo up to 13km from coastal zones of the Japan Sea. Tomakomai to Atsuma area also showed LSBC around16km from coastal zones of the Pacific Ocean. For inland region that area from Chitose to Naganuma, southerly wind was observed all day long. The reason is related to a fact that this inland region has strong southerly wind associated with the meridional temperature gradient between Ishikari and Yuhutsu area. Thermal balance between SST and temperature of land could be important to control the horizontal scale of LSBC. In the La-Nina years, SST over the Japan Sea at the vicinity of Sapporo area was higher than the climatology, and LSBC was enhanced and expanded its spatial scale.
著者
三浦 菊佳 住吉 英樹 山田 一郎 宮﨑 太郎 宮崎 勝 松井 淳 加藤 直人 田中 英輝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.J66-J72, 2018

<p>AI(人工知能)技術でより多くの情報を活用して,質の高い番組を制作する取り組みが始まっている.過去に放送された番組を,新たな番組制作により活かすために,放送日時やジャンルといった表層的な情報に加え,詳細なコンテンツ内容で番組を関連付けたテレビ番組マップを提案する.番組検索の際,目的の番組と同時に,意味的に関連する別の番組も見つけることができるほか,一般視聴者向けネットサービスにおけるお薦めコンテンツ提示などにも応用できる.本論文では,テレビ番組マップを自動構築する手法について述べる.大規模なWebデータから獲得した単語間の意味的関係を用い,EPG(電子番組表)に含まれる番組概要文から主題を表す単語を取り出し,抽出した主題語と番組との関係を推定する.実際にNHKの科学番組に手法を適用し,テレビ番組マップを試作した実験について報告する.</p>
著者
藤倉 輝道 宮崎 隆 小山 悟 岡坂 健司
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.474-481, 2009

鼻噴霧ステロイド薬はアレルギー性鼻炎において極めて有効な治療薬であるが, 点鼻薬を好まない患者もいる。医師が実地に点鼻方法を指導する機会は少ないため, 噴霧した薬剤が適切に鼻粘膜に噴霧されているか否か十分な検討はなされていない。18例のスカイロン<SUP>&reg;</SUP> 噴霧時鼻腔内視鏡観察の結果, 約半数は鼻腔底や鼻前庭に噴霧されており薬剤が有効に鼻粘膜に付着し患部に移行していないと推察された。4名のボランティアにおいて鼻腔内での薬剤の停滞時間をフルナーゼ<SUP>&reg;</SUP> とスカイロン<SUP>&reg;</SUP> で比較検討した。スカイロン<SUP>&reg;</SUP> は広く放射状に噴霧, 付着し, 長時間停留する傾向がみられた。スカイロン<SUP>&reg;</SUP> は吸着性が優れていることに加え, ノズルにも改良がなされ容易に広く均一に噴霧できた。通年性アレルギー性鼻炎患者27名における使用経験からも, においなどの使用感, デバイスの利便性から総合的にスカイロン<SUP>&reg;</SUP> の方が使いやすいとした患者は多かった。今後は薬剤の薬理効果のみならず, 基剤やデバイスの特性などにも目を向ける必要がある。患者に対し, 点鼻方法, 基剤やデバイスの特性などについても説明を行うことで点鼻ステロイド薬のより有効な使用と効果発現が得られると考える。
著者
高橋 裕平 宮崎 一博 西岡 芳晴
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.Supplement, pp.S21-S31, 2011-09-01 (Released:2013-02-20)
参考文献数
20
被引用文献数
4

筑波山及びその周辺地域の山塊には深成岩類と変成岩類が分布している.深成岩類からは古第三紀初期の放射年代が得られ,また,その岩石学的性質や関連鉱床との関係から西南日本内帯の領家帯及び山陽帯の深成岩類の延長と考えられている.変成岩類は,その原岩がジュラ紀末-前期白亜紀堆積物と考えられ,白亜紀末から古第三紀初期に高温低圧型の変成作用を受けたものである.筑波山塊北の花崗岩類は良質な石材として国会議事堂をはじめ日本の多くの建物で利用されている.
著者
尾立 純子 佐伯 孝子 安永 好美 宮崎 かおり 池淵 元祥 湯浅(小島) 明子 湯浅 勲
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.179-185, 2007 (Released:2008-12-19)
参考文献数
19

The behavior of mineral levels in the diet and serum of diabetic patients was investigated. The gustometry was also examined to identify the relationship between zinc deficiency and hypogeusia. The serum levels of zinc and iron in diabetic patients were lower than those in healthy people, and the sensitivity of taste, especially of sweetness, in diabetics was also lower than that in healthy people. These findings suggest that the lower sensitivity for sweetness in the diabetic patients induced them to eat more sweet foods. A survey of the zinc, iron and copper levels in the diets of the diabetic patients indicated lower values than the dietary recommendations. In particular, the dietary zinc and iron levels of the diabetic patients who were consuming a restricted-energy diet were significantly lower than the recommended values, suggesting the importance of good mineral balance in the diet for diabetics. These results suggest the importance of studying the relationship between the diabetic serum mineral level and the mineral level of the meal.
著者
並松 祐子 宮崎 伸夫 松尾 豊 中村嘉志 西村拓一
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.3(2006-HI-117), pp.59-66, 2006-01-13

本論文では,実世界のコンテクストを反映させた情報支援を行うために,オブジェクト同士の局所的な位置と向きの関係を取得し,そこから大局的な関係や意味を抽出するトポロジー推定に関する手法を提案する.また,シミュレーションを用いて本提案手法の基本的な特性を定量的に評価する.さらに,学会や懇親会場などの混雑した空間を想定し,多数のオブジェクトを用いたシミュレーション実験によって数種類の利用シーンに応じて必要となるデバイス特性を明らかにする.実験及び評価の結果,トポロジー推定手法が情報支援に必要なコンテクスト情報を抽出するのに有効であることが示された.
著者
中嶋 ゆう子 岩尾 憲明 宮崎 かおる 塚原 達幸 市川 太一 平岡 秀子 小宮山 佐恵子 小野 美代子 浅川 澄江 中村 弘
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.42-48, 2012
被引用文献数
3

山梨県では平成18年から山梨県合同輸血療法委員会I&A委員会による輸血医療の点検視察が開始された.施設の自発的受審ではなく県が視察病院を指定して,10施設の中小規模病院に対して点検視察が実施された.点検視察の結果「改善すべき」と指摘された事項は輸血検査や輸血用血液製剤の管理に関する項目が多く,「改善が望ましい」と指摘された事項は輸血管理体制や製剤の保管管理に関する項目が多かった.点検視察の指摘事項に関する改善状況のアンケート調査の結果では病院間で改善状況に差があることが示され,改善が進まない背景には輸血責任医師が兼任で実質的に不在であることや検査技師の人員不足等の問題があると考えられた.I&A活動の目的は輸血実施手順や輸血管理体制の標準化により病院の規模に関係なく安全で適正な輸血が実施されることである.山梨県I&A委員会の継続的な取り組みによって県内の中小規模病院の問題点の改善と輸血医療の向上を目指し,将来的には中小規模病院の学会I&A受審につなげたいと考える.<br>
著者
行村 純 池田 良 宮崎 和典 大塚 憲衛 植木 実
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.163-168, 1980

先天性副腎過形成による副腎性器症候群は女性においては男性化徴候と卵巣機能不全による不妊症とを特徴とする疾患である.<br>最近われわれは原発性無月経, 外性器異常などを主訴とする症例に内分泌学的検索をはじめとする諸検索を行ないC-21-OH・lase障害による先天性副腎過形成と診断した.<br>形成的に陰核部分切除術を施行後, glucocorticoid療法をprednisolonc 20 mg perdayにて開始した. 治療開始後3週間で整調排卵性周期が確立し, 2ヵ月後には妊娠に成功した. しかし初回妊娠は17週で自然流産に終った.<br>3年後再び妊娠し順調な経過ののち経膣的に正常女児を得た. 本疾患における妊娠分娩例, 特に経膣分娩例は稀なため報告する.