著者
松尾 奈々 村田 伸 宮崎 純弥 甲斐 義浩
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.995-998, 2010 (Released:2011-01-28)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

〔目的〕本研究は,高さの異なるヒール靴を着用した安静立位時の胸椎後彎角および腰椎前彎角の変化について検討した。〔対象〕健常成人女性27名(平均年齢21.4±2.5歳,平均身長158.3±5.0 cm,平均足長23.8±0.5 cm)とした。〔方法〕測定は,視線を正面に向けた安静立位姿勢を基準に,裸足とヒール高3 cm,6 cm,9 cmのヒール靴を着用した姿勢の胸椎後彎角および腰椎前彎角の変化を比較した。〔結果〕胸椎後彎角および腰椎前彎角は,ヒールの高さを変えても,有意な変化は認められなかった。〔結語〕ヒール靴着用は,安静立位姿勢の保持において脊椎彎曲角に影響を与えるとは言い切れないことが示唆された。
著者
高梨 芳崇 川瀬 哲明 沖津 卓二 八幡 湖 奥村 有理 佐々木 志保 宮崎 浩充 香取 幸夫
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.136-142, 2015-04-28 (Released:2015-09-03)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

要旨:小児期における聴覚障害は言語発達, 学習, 心理面に大きな影響を与えるため, 早期発見と支援, 療育が重要とされている。難聴の早期発見のためには新生児聴覚スクリーニングが有用とされており, 現在では全国的に普及している。難聴の早期発見ができるようになったことに伴い, 難聴児への早期支援体制の充実が必要であると考えられている。しかし, 難聴児に対する早期支援体制に対しては地域格差があり, フォローアップに不十分な点がみられることもある。今回, われわれは宮城県の小児難聴の医療, 療育の現状と問題点について報告した。本県の新生児聴覚スクリーニングの施行率には地域差があり, 特に仙台市以外の地域では満足できるレベルに達してはおらず, 難聴児の発見の遅れに伴う, 療育開始の遅れが問題となる症例が散見された。また, 新生児聴覚スクリーニング後の家族への心理的サポートについても改善の必要性があるように思われた。これらの問題を解決するためには医療, 療育, 行政の連携が大切であり, 耳鼻咽喉科医師の主導のもと, 緊密に連携をとるよう努力していくのが望ましいと考えられた。
著者
宮崎 康
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2011-02-15

Case 1 「不眠,頭重,不安,イライラ」で来院した35歳の女性 35歳の女性が,「一日中頭が重くて疲れやすい,よく眠れず,イライラする」といって受診した.2カ月前頃,近医を受診し,育児ノイローゼと診断され,精神科受診を勧められたそうだ.当座処方された睡眠薬で一時落ち着いたが,最近は,何をするにも落ち着かず,不安感が強くなり,疲れやすく家事をする気にならないという.イライラして子どもを怒ってばかりいて,同居の母親にたしなめられることが多い.血圧は正常だが,脈拍が114回/分と速い.手指の震えがあり,手掌がしっとりしている.甲状腺はびまん性に腫大していて,眼球突出はないが,眼瞼攣縮がある.検査で,バセドウ病による甲状腺機能亢進症と診断した(表1).
著者
佐々木 修 釘宮 敏定 田所 正人 田浦 幸一 新里 健 草場 照代 松隈 玄一郎 船越 衛一 河野 茂 原田 孝司 宮崎 正信 宮原 嘉之 大園 恵幸 錦戸 雅春 松屋 福蔵 齊藤 泰 高木 正剛
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.37-43, 1998
被引用文献数
1

近年, 透析患者の増加に伴い, 動脈硬化性疾患の合併は大きな問題となっている. 腹部大動脈瘤 (abdominal aortic aneurysm, AAA) や閉塞性動脈硬化症 (arteriosclerosis obliterans, ASO) は, その治療として外科手術を要することがあり, 透析患者の生命予後, quality of lifeの観点からも重要な疾患である. 今回我々は, 当院における透析患者のAAA4例およびASO3例の血行再建術症例の臨床的検討を行った.<br>AAAの症例は年齢45-61歳で, 全例高血圧を伴い, 透析導入後6か月-6年であった. 2症例が腹痛ないし背部痛を訴えたが, 2症例は腹部腫瘤触知が発見の契機であった. 4例ともinfrarenal typeで, 3例にY graft, 1例にstraight graft置換を施行し, 全例とも予後は良好である.<br>3例のASOは年齢51-67歳で, 2例で高血圧を伴い, 発症は透析導入後5年4か月-19年3か月とAAAに比し長期間の症例が多かった. いずれの症例も, 下肢痛・間歇性跛行・足趾壊死などの症状, 所見を認めた. 2例は左側のiliac~popliteal arteryの閉塞で, 自己大伏在静脈によるfemoro-popliteal bypass術を施行, 他の1例は右側のcommon~external iliac arteryの閉塞で, femoro-femoral cross over bypass術を2回施行した. 術後1例は予後良好であるが, 2例はASO以外の死因で死亡した.<br>近年, 手術手技の向上および周術期の透析管理の進歩により, 透析患者に対し安全に手術が施行し得るようになってきたが, ASOの症例は, 必ずしも予後が良好でない場合もあり, 治療法選択, 手術時期に対するさらなる検討が必要と思われた.
著者
沼間 雅之 宮崎 雅雄 梅原 健治 倉田 浩
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.173-177, 1997

食品製造工程上の汚れ (主に残留蛋白質) を検出する洗浄度判定キットを用い, 各種食品の検出感度, 牛乳濃度と大腸菌数の増殖経時変化を調べた.フキトリマスターを用いると牛乳ではおよそ80mg/m<SUP>2</SUP>, 脱脂粉乳では2mg/m<SUP>2</SUP>, 固形チキンコンソメでは20mg/m<SUP>2</SUP>, 卵白においては4.2mg/m<SUP>2</SUP>の汚れ量の検出が可能であった.これは目視観察できる汚れ量のおよそ1/3から1/400であった.分光光度計を併用すればさらに検出感度は向上することがわかった.一方, 大腸菌はわずかな栄養源の存在下でも増殖する可能性が示唆された.すなわち菌が増殖するレベルまで汚れの残存 (清浄度) を管理するためには, 目視観察による判定では管理不十分と考えられた.<BR>以上の成績から, 製造工程の自主衛生管理のための洗浄度モニタリグの極めて有効な手法の一つとして市販の洗浄度判定キット (フキトリマスター: コニカ) の使用を提案する.
著者
范 以欣 田中 みなみ 宮崎 清
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.400-401, 2000

The marriage preparation is the substance used for marriage ceremonies. The marriage preparation is arranged by a bride or her household. And it is conceived that is the foundation of a family's daily life. Based upon the field survey taken from Taipei and Tainan, the usage of marriage preparation at different eras-Japanese colonial period (1895-1945), the period of KUOMlN Administration (1946-1979) and present (1980-). Historical transition of marriage preparation has been related to their status in wedding life as well as reflecting the social circumstances at each period.
著者
淺野 友希 田隈 広紀 西田 絢子 串田 直也 長尾 徹 宮崎 愛弓
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2019 春季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.373-392, 2019 (Released:2019-05-13)
参考文献数
25

近年の製品やサービス、多くのビジネスモデル開発現場では、環境の変化に合わせたアイデア提案のために、短期間のワークショップを開催してアイデアの創出を行う企業も多くある。短期間のワークショップはアイデアをクイックに出すことができるという利点がある一方、アイデアが必ずしも十分に検討されるわけではなく、独自性がなく似たようなアイデアが多くなるという問題がある。著者らの既報により、「Inverted Triangle」を用いたアイデアの内省を行うことでアイデアを整理することを提案しているが、アイデアが十分に検討された後に行うことを想定しており、このような短期間のワークショップでの成果については対象とされていない。本研究では、短期間ワークショップで創出したアイデアの「着眼点」を再解釈させ自身の考えを深堀りした「独自性」に関する記述を向上させるため、アイデア内省準備シートを提案し、その効果確認を行なった。
著者
武隈 洋 志賀 弘康 山下 恭範 須田 範行 岩井 美和子 岸野 吏志 宮崎 勝巳
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.62-65, 2003-02-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

A 0.625% povidone-iodine solution (PVP-I) for eye washing, a pharmaceutical product prepared in our hospital, is used to disinfect the conjunctival sac in eye surgery. Since iodine is unstable, its bactericidal activity is reduced when PVP-I is diluted. Therefore, the stability of a 0.625% PVP-I solution under various preservation conditions was studied. Its stability was evaluated by pH variation, visual inspection and the residual rate of available iodine. The 0.625% PVP-I solution was stored for 5 weeks at room temperature (25°C) and at 4°C under diffused light or in a dark place. The amount of available iodine was determined by the oxidationreduction titration method according to the fourteenth revised edition of the Japanese Pharmacopoeia (JPXIV). No apparent changes were found by pH variation or visual inspection after storage for 5 weeks either at 4°C or 25°C. The residual rates of available iodine after 5 weeks of storage were 91 % at 25°C and 98% at 4°C, thus suggesting that a reduction in available iodine is smaller at 4°C than at 25°C. This finding also suggests that a reduction in available iodine is dependent on temperature.The results of this study indicate that a 0.625% PVP-I solution for eye washing remains stable for 5 weeks if stored at a temperature of less than 4°C.
著者
井藤 達也 高岡 和夫 竹本 功 秦 温信 井上 勝一 佐々木 健太郎 平野 剛 井関 健 菅原 満 宮崎 勝巳
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.47-52, 2002-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
13

The purpose of this study was to evaluate the distribution of CPT-11 and its active metabolite, SN-38, in pleural and pericardial fluid after intravenous administration.Two patients with lung cancer were treated with intravenous CPT-11 (60 mg/m2) on days 1, 8, and 15. The CPT-11 was detected in the pleural fluid 1.5 hr after the begining of intravenous infusion, and the level reached the maximum 24 hrs later. Similarly, the active metabolite SN-38 was detected in the pleural fluid 1.5 hr after the begining of intravenous infusion, and SN-38 concentration in the pleural fluid was almost as high as that in plasma 24 hrs later. These results suggest that intravenously administered CPT-11 may penetrate the thoracic cavity and may be metabolized to SN-38 there. The proportions of maximum concentrations of CPT-11 and SN-38 in the pleural fluid to the corresponding plasma levels were 20.4% and 28.5%, respectively. In addition, the AUCs of the lactone form SN-38 were much lower than those of the carboxyl form in the pleural fluid.CPT-11, SN-38 and SN-38 glucronide showed similar pharmacokinetics in the pericardium as that in plasma.
著者
福富 聡 中川 宏治 石塚 満 宮崎 勝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.1090-1094, 2006-05-25
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

症例は53歳,男性.自殺企図により刃渡り20cmの刺身包丁で腹部を刺し当院に緊急搬送された.腹部CT検査では,胆嚢内腔の高吸収域と腹腔内液体貯留が認められ,胆嚢損傷,腹腔内出血と診断した.全身状態が安定していたため保存的治療を選択した.第5病日の血液検査でT. Bil, CRP値が増加傾向を示し,腹部CT検査で胆嚢周囲の液体貯留の増加を認めたため,経皮経肝胆嚢造影により損傷部位を確認しPTGBDチューブを留置した.以後,腹腔内における液体貯留は減少し,全身状態および肝機能の増悪もみられず,第24病日に退院となった.<br> 腹部鋭的外傷による胆嚢損傷は極めて稀である.本邦では全例に開腹手術が行われており,合併症なく保存的に治癒したのは自験例が初めてであった.胆嚢損傷例に対しPTGBDは有効な手段であり,症例を選んで適切な管理を行えば,開腹手術は必須ではないと考えられた.
著者
菅原 満 荻野 修 宮崎 勝巳
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.256-258, 2002-06-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
4
被引用文献数
2 1

Zyvox® (linezolid), an oxazolidinone-class synthetic antibacterial agent, has been approved for the treatment of vancomycin-resistant Enterococcus faecium infections. Although there are three forms of this drug, including injection, tablets and oral suspension, presently available overseas, only injection and tablets have so far been approved in Japan. It is possible to use ground tablets as an oral suspension. However, the quality including the stability of linezolid in such a suspension has not yet been studied. In this study, we therefore, examined the stability of linezolid in a suspension of ground tablets and the characteristics of such a suspension. The solubility of linezolid was low, and approximately 85% of linezolid was suspended in a solid phase. Linezolid was stable in the suspension, and there were no differences in the pH for up to 24 hours. However, precipitation occurred rapidly after the ground tablets had been suspended. The concentration of linezolid in the upper layer of the suspension decreased to half of the initial concentration in 15 min.In conclusion, Zyvox® was found to be stable and therefore is considered suitable to be ground and used in an oral suspension. Such suspensions should be re-suspended just before use, especially when the suspension is pre-constituted.
著者
宮崎 美津代 増田 健二郎 佐藤 幸一 藤野 修 長田 淳一 岡 耕一 川井 尚臣 三ツ井 貴夫
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.624-626, 1995-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
7

症例は55歳,男性.中腰で天井の内装を1日中続けた後,腰部から大腿部に強い筋痛が出現した.尿は暗褐色に着色し,血清CK活性値が46000IU/l,血清Mb値が32000ng/mlと高値を示したため,着色尿は横紋筋融解によるミオグロビン尿と考えられた.腎障害はなく,発症後1週間で改善した.本例の筋障害は長時間の同一肢位保持による筋の等尺性負荷によると考えられ,静的な運動負荷でも横紋筋融解をきたす強い筋障害をおこすことがある.
著者
宮崎 昭 丹治 藤治
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.323-327, 2015-04

昭和32年に国の天然記念物に指定された「奈良のシカ」は春日大社の神鹿として,1,200年以上もの長い歴史を生きぬいて今日にいたっている。しかし,シカをとりまく環境はいつの時代にも安泰というわけではなかった。古くは社寺境内ということで聖域とみなされて,殺傷禁断の安住の地であったため,戦前900頭前後で落ち着いていた生息頭数も,戦中・戦後の社会混乱期には激減して,昭和20年には推定頭数がわずか79頭になってしまった。そのような状況の中で奈良の鹿愛護会はシカの保護育成に努力した。頭数は昭和28年には254頭に回復し,さらに食糧事情が好転し経済成長が著しい時代を経ると39年には1,058頭に達した。しかしその後10年間ほどは頭数が逆にいくぶん減少した。
著者
千葉 薫 宮崎 勝巳 板谷 幸一 佐藤 誠二 高橋 保志 松原 和夫
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.41-46, 2002-02-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
6

Hospital pharmaceutical preparations (HPP) are used in patients whose complications are not well controlled by the commercially available drugs or injections. The use of HPP is effective when HPP are proposed through clinical pharmacy services. A questionnaire was developed to evaluate the use of HPP and then was sent to 49 hospital pharmacies who belong to the Hokkaido Association for Hospital Pharmaceuticals.As a result, 32 institutions replied to questionnaire, thus indicating a recovery rate of 65%. HPP, including mixtures of injectable drugs, were used at 30 out of 32 institutions. According to the questionnaires, 11 hospitals manufactured 24 HPP which were used during clinical pharmacy services. Half of these preparations were used to care for adverse symptoms, such as stomatitis, induced by the cancer chemotherapy.The use of HPP prepared by clinical pharmacy services is closely related to patient's symptoms. The practical use of HPP is not only considered to improve drug compliance and the QOL of patients, but are also thought to enhance the general capabilities of pharmacists in clinical pharmaceutical practice.
著者
宮崎 一老
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.183-185, 1938
被引用文献数
1

<i>Hiatella orientalis</i> is a small bivalve nearly allied to <i>Hiatella</i> (<i>Saxicava</i>) <i>arctica</i>. It is found in shallow waters from the central to the southern part of Japan. The breeding covers rather the cold season, extending from December to May. Sexes are separated, testis is milky white in colour and the ovary generally yellowish brown. Freshly shed ovum is ca. 60&mu; in diameter with a gelatinous coating ca. 18&mu; thick and the germinal vesicle is intact. Embryo produced by external fertilization enters into the typical pelagic life. In the early development there protrude no polar lobes. The veliger larva is furnished with distinct apical cilia. Fig. 16 shows fairly grown veliger ca. 222&times;194&mu; in size, which the posterior margin of the shell is more swollen, compared with to the anterior. The shell is greenish yellow in colour except for the dark blue at the umbonal region.<br> Full grown larva just prior to spatting is about 379&mu; in length and 357&mu; in height.
著者
奥村 ミサヲ 宮崎 幸恵
出版者
東海学園女子短期大学
雑誌
東海学園女子短期大学紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
no.19, pp.p13-20, 1984-07

幼若ラットを用いてタンパク質含量の異なる3種の飼料を投与し4週間飼育した。その体重変化, 尿量, 肝臓および腎臓の重量, 尿中タンパク質量, 尿中尿素窒素量, 血清中タンパク質および尿素窒素量を測定した結果, 以下のことが判明した。1.成長は, 高タンパク質飼料投与群は標準タンパク質飼料投与群よりわるく, 低タンパク質飼料投与群では著しく下まわった。2.尿量は, 高タンパク質飼料投与群, 標準タンパク質飼料投与群, 低タンパク質飼料投与群の順に多く, とくに高タンパク質飼料投与群では体重に比して著しく多かった。3.肝臓の重量は3群間に有意な差が認められなかったが, 腎臓では3群間で有意な差が認められ高タンパク質投与による腎肥大が伺えた。4.尿中タンパク質量と尿素窒素量は平行し, 高タンパク質飼料投与群>漂準タンパク質飼料投与群>低タンパク質飼料投与群の順に多かった。この傾向は尿量の変化と一致した。5.血清中タンパク質量および尿素窒素量は, 低タンパク質飼料投与群と他の2群間で有意な差が認められたが, 標準タンパク質飼料投与群と高タンパク質飼料投与群では有意な差が認められなかった。