著者
小野 三嗣 宮崎 義憲 渡辺 雅之 原 英喜 湊 久美子
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.114-121, 1981-04-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
5
被引用文献数
2 3

保健体育科男女大学生, 大学における運動部員, 中年までの肉体労働者及び事務職員, ウェイトリフターに反復握力の計測を行った結果, 概ね次のような成績を得た。1) 女子は男子より握力反復計測による維推率が小さいが, 両性とも朝・夕での差はなかった。2) 大学運動部員の場合, 野球部員の維推率は大きく, 柔道部員がこれに次ぎ, バレーボール, テニス部員などはそれが小さかった。3) 中年までの男子の場合, 肉体労働者の維推率は大きく, 事務職者の場合は小さかった。4) ウェイトリフターは経験の少ない若い選手の方が, 鍛練度の進んだ選手よりも握力反復による維推率が小さかった。5) 右手と左手の反復握力による維推率には, スポーツ種目により若干の傾向差が見られるものもあるが, 他種目との比較の場合より少なかった。ただし個人では左右で大差の認められるものもあった。6) 最大握力と反復測定による維推率との間には有意の相関が認められなかった。
著者
宮崎 睦子 田口 昭彦 櫻木 志津 篠原 健次 井上 康 Mutsuko MIYAZAKI Akihiko TAGUCHI Shizu SAKURAGI Kenji SHINOHARA Yasushi INOUE 山口県立中央病院内科 山口県立中央病院内科 山口県立中央病院内科 山口県立中央病院内科 山口県立中央病院内科 Department of Medicine Yamaguchi Prefecture Central Hospial Department of Medicine Yamaguchi Prefecture Central Hospial Department of Medicine Yamaguchi Prefecture Central Hospial Department of Medicine Yamaguchi Prefecture Central Hospial Department of Medicine Yamaguchi Prefecture Central Hospial
雑誌
山口医学 = Yamaguchi medical journal (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.183-187, 2003-10-31
参考文献数
12

A 66-year-old male complained of thickening of the skin at the face, posterior neck and back after a febrile episode. The patient had obesity, elevated levels of HbA1C and urinary C-peptide. The seological tests for collagen diseases were negative. The serum level of vascular endothelial growth factor (VEGF) was elevated. The biopsied skin specimen revealed the thickening of the dermis by the increased proliferation of collagen fibers, thickening of collagen bundles with fenestrations and infiltration of lymphocytes. Scleredema caused by diabestes mellitus and obesity was diagnosed, accompanied with insulin resistance. The patient was initially treated with administration of prednisolone, followed with diet therapy. Scleredema ameliorated partially, however elevated level of VEGF persisted after 6 months of discharge. It is unclear whether elevated level of VEGF may be related to the pathogenesis of the disease or may be an aggravating factor.
著者
宮崎 義憲
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.401-408, 2007-08-01 (Released:2007-09-14)
参考文献数
17

The purpose of this study was to investigate the landing impacts of falls from short heights with body weight increment. Eight male college students participated as subjects. The body weight increments were gradually increased by 2, 4, 6, 8 and 10 kg by attaching 500 gram iron bars in the pocket of vests that students wore. The subjects performed the landing by falling from a height of 2.7 m above and they landed on the surface of a force plate as softly as possible. The landing impacts, muscular activities, and joint movements of lower limbs during landing were analyzed by a force plate using EMG and VTR programs.The results indicated that there were no significant increments found in maximal landing impact even though the body weight was increased from 2 to 10 kg. The flexion of ankle, knee and hip joints started immediately before landing and increased after landing with the body weight increments. The activity of plantar and dorsi flexor muscles after landing were increased intensively with the body weight increments. Although the body weight increased from 2 to 10 kg gradually, landing impact at fall did not increase. It may be controlled by fast and deep flexing movements of lower limb joints during landing.
著者
日吉 辰夫 宮崎 誠 福田 誠
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.74-80, 1997-03-01 (Released:2011-03-04)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

Most of requirements for hemodialysis hollow fiber membranes depend on their micro pore structure and distribution. Therefore, not only the averaged pore radius but also the pore radius distribution should be noted in the optimal design of hollow fiber hemodialysis membranes. Herein some advantageous characteristics of newly developed cellulose hemodialysis membrane, pore radius distribution pattern of which may be so called “symmetricall gradient structure”, are presented with those of the conventional and well known homogeneous, gradient, and reverse gradient structure membranes.
著者
山崎 政彦 荒木 友太 有田 公輔 宮崎 康行 松原 一雄 中村 義隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.497, pp.23-28, 2008-02-21
参考文献数
3

日本大学では,2001年より超小型人工衛星開発に着手し,2004年10cm立方,1kgのSEEDSを完成させた.SEEDSは2006年7月に打ち上げられたが,ロケットのエンジントラブルによって打ち上げは失敗に終わった.2007年6月,再び打ち上げを目指し,開発を完了したSEEDSは,今年度中のインドでの打ち上げを目指している.2005年11月,日本大学2機目となる超小型人工衛星SPROUTの開発をスタートさせた.SPROUTは2009年度の打ち上げを目指し現在開発中である.本報告では,SEEDSの概要と現在の状況および,SPROUTの概要,開発状況と今後の計画を報告する.
著者
脇田 浩二 宮崎 一博 ソパヘルワカン J. ズルカルナイン I. パーキンソン C.D. ムナスリ Koji Wakita Kazuhiro Miyazaki Jan Sopaheluwakan Iskandar Zulkarnain Christopher D. Parkinson Munasri Geological Survey of Japan Geological Survey of Japan Research and Development Centre for Geotechnology Research and Development Centre for Geotechnology Tokyo Institute of Technology Tsukuba University
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 = The memoirs of the Geological Society of Japan (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.152-162, 1997-06-30
参考文献数
14

東南アジアの古大陸スンダランドの周りには, 様々な年代の付加体やゴンドワナ大陸起源の微小大陸片が集まってきて, 中生代・新生代を通じて次第に大陸成長を続けてきた。インドネシアの中部ジャワ, 南スラウェシ及び南カリマンタン地域において付加体の詳細な調査研究の結果, 白亜紀における海洋プレートの沈み込み, 深海堆積物の付加, 微小大陸片の衝突などが次第に明らかになってきた。これらの三池域の地質は, 構成岩相や地質時代などがお互いに良く類似している。しかし, それぞれの地域が受けた構造運動の違いが, 構成岩石の性質に微妙な違いを与えている。中部ジャワのルクロコンプレックスは, 典型的な付加体で, 白亜紀全体を通じて定常的な海洋プレートの沈み込みと海洋堆積物の付加で特徴づけられている。南カリマンタンのメラトスコンプレックスは, その被覆層とともに収束境界に沿った島弧で形成されたと推定される。一方, 南スラウェシのバンティマラコンプレックスは, 海洋プレートの沈み込みに引き続いて起こった微小大陸片の衝突の歴史を記録している。The Sundaland craton in Southeast Asia is surrounded by a number of accretionary complexes of various ages, and accreted microcontinents which were originally rifted from the Gondwanaland. Continental growth along the southern and eastern margins of the Sundaland resulted from accretion of sediments and collision of continental fragments throughout Mesozoic and Cenozoic times. Cretaceous tectonic processes in the Indonesian region such as subduction, accretion and collision have been revealed by detailed geologic investigation of accretionary complexes in Central Java, South Sulawesi and South Kalimantan. The components of these complexes are similar to each other, but the precise nature of the components differs somewhat. Differences of structure and lithology suggest differing tectonic histories. The Luk-Ulo Complex of Central Java is a typical subduction complex generated by continuous subduction of oceanic plate through out Cretaceous time. The Meratus Complex and its overlying formations in South Kalimantan are also products of oceanic plate subduction in an island arc setting. On the other hand, the Bantimala Complex of South Sulawesi records the effects of oceanic plate subduction followed by collision of a continental fragment.
著者
宮崎 修一 岩間 一雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.79-80, 1993-09-27

NP完全問題は,問題のサイズに対して多項式時間で解くアルゴリズムが知られていない問題の代表例である.これらの問題は多項式程度の違いを無視すれば,同じ計算時間で解けるという点で,同じクラスに属する.即ち,ある問題を多項式時間で別の問題に変換することができる.これらの変換は,問題のNP完全性を証明するのに用いられてきた.多項式時間であればどのような変換であってもかまわないという大雑把なものであったが,問題を変換して解くという実用性を考えれば,変換の効率を良くすることが大切になってくる.例えば,CNF論理式の充足可能性問題(SAT)に対する効率の良いアルゴリズムに局所探索法と呼ばれるものがある.ハミルトン閉路問題をSATに変換し,局所探索法で解く場合には,変換によって得られる論理式のの変数の数によって計算時間に格段の差があることが分かっている.本研究では,別のNP完全問題である,グラフの頂点彩色可能性問題をSATに変換する方法を考察してみた.本稿では,まず,頂点数N,色数Kとして,N log K変数での比較的自然な変換の方法を述べる.次に,N logよりも少ない変数の数で変換する方法を2つ述べる.1つは,グラフ中に枝が少ないときに有効であり.もう1つは,枝の数が多いときに有効であることが分かった.NP完全問題は手に負えないという形で統一的に論じられることが多く,個々の問題の難しさの違いはあまり論じられていないようにみえる.本論文で述べている手法,つまりNP完全問題PをSATに変換するのに何変数必要であるかは,ある意味でPの難しさのメジャーになりうると考えられる.計算ステップ数,領滅量等の従来のメジャーとの大きな違いは,定数係数の違い,あるいは定数の差さえも十分に議論でき,それが重要とみなされる点である.
著者
宮崎 正明
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.75, no.8, pp.949-952, 2009-08-05 (Released:2011-02-07)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
宮崎 尚幸
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.17, no.79, pp.179-182, 1962

以上述べた事柄を要約すると,<br>(1)雀の鳴き始め時刻は周期的であるが,その遅速の主な環境要素は明るさである。気温等には余り左右されて見られない。<br>(2)全国的にみても日の出時刻の遅速によって鳴き始め時刻差がみられる。<br>(3)起巣の時は外界音響等に左右は余りみられない。(ただし就巣の時は一度巣に入っても人が近づくとまた飛び出て周囲を警戒する。)
著者
斎藤 文雄 宮崎 知子 松岡 芳隆
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.636-643, 1984

香料のpeppermint oilは約18種の組成を有するが, 主要成分はmenthol, menthoneである. carvone, limoneneを主成分とするspearmint oilと16種の共通組成を有する. Peppermint oilアレルギー性接触皮膚炎 (ACD) はpeppemnt oilまたはmentholを数%に配合された湿布剤 (トクホン, サロンパスなど) によって惹起されたが, peppermint oilとmentholをそれぞれ約8-16%の高濃度に配合された中国製軟膏 (万金油-Tiger balm, 清涼油など) によっては高頻度の発生をみる. 中国製軟膏ACD群9/15例 (60%), 華陀膏ACD群0/4例, 日本製軟膏ACD群 (ムヒ, メンターム, メンソレターム) 1/4例, 湿布剤ACD群8/16例 (50%) の計18例にpeppemint oil接触アレルギーがみられた. そのうちの10例は主成分がmentholである. Peppemint oilアレルギー6例, peppemint oilとspearmint oilアレルギー4例の計10例に24種の組成でパッチテストを行ない, menthol以外の抗原を検索した. その結果はmentholのみ陽性1例, menthyl acetateのみ陽性1例, pulegoneのみ陽性2例, menthol, menthofuran陽性1例, menthol piperitone陽性1例, menthol, menthofuran, piperitone陽性1例, menthofuran, piperitone陽性1例, pulegone, dihydrocarvyl acetate陽性1例である. Pulegone, dihydrocarvyl acetate陽性例は交差反応と推定されるが, 多くの症例は多価過敏性である. Peppemint oilの主抗原はmentholであるが, 微量に含有されるpiperitone, pulegone, menthofuran, menthyl acetateも抗原となることを証明した. Pepperminot oil, menthol, pulegoneを用いて動物感作実験を実施したが, 感作は不成功に終った. Peppermint oil, metholを高濃度に配合した軟膏や湿布剤の使用は, これらの香料に対する接触アレルギーを誘発する可能性を強調したい.
著者
浜崎 雄平 放生 稔 坂本 亘司 宮崎 澄雄 西間 三馨
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF PEDIATRIC ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.39-46, 1990

長期入防施設で, 3年間の加療後, 外来治療に変更して3カ月目に大発作をおこし, 6カ月間人工呼吸管理をおこない死亡した気管支喘息の13歳男児例を報告した. 1. IgE値は入院中, 次第に低値となったにもかかわらず, 発作は軽減せず, 機序として気道過敏性の重要性が強く示唆された. 2. 経過中に中枢性尿崩症があきらかとなり, これは脳波の低振幅化, 徐波化の所見と時間的に一致し, 無酸素脳症として予後不良の兆候と考えられた. 3. 本症例のような重症児の発作 (特に夜間の) による死亡を予防するためには, 気道過敏性の病態の解明に加えて, 両親および本人に発作時に具体的にどうするのかを, 繰り返し徹底する必要があると考えられた.

1 0 0 0 OA 三保

著者
宮崎三治郎 編
出版者
宮崎三治郎
巻号頁・発行日
1917
著者
伊藤裕一朗 山田 雅之 宮崎 剛 世木 博久 伊藤 英則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.249-258, 1996-02-15
被引用文献数
6

本論文では 編物の紐状態を3次元紐図形としてとらえ これを表現し 紐図形の模様表示を支援するためのシステムについて述べる. このシステムは編み手順を表す記号列から編物のできあがり模様の3次元イメージを計算機を用いて生成し これを表示する. この紐図形生成の過程では ライデマイスター移動処理と力学的移動処理に基づく変形処理を逐次的に紐の交差点に対して施す. また 複数の交差点移動を効率的に行うために適応型移動係数を提案し その効率を評価した. さらに いくつかの例を通してこのシステムで提案した方法の有用性 および生成される図形の妥当性を示す.In this paper, string states of knitting patterns are represented by three-dimensional string diagrams, and a system for supporting knitting pattern displaying is described. This system generates and displays a three-dimensional knitting pattern from a table of notations which represents a knitting process. To generate a string diagram, this system repeatedly performs a transformation processing based on both Reidemeister movements and a string-tension movement, to crossing points of the string diagram. Also, an adaptive move coefficient is presented to execute the string-tension movement efficiently, and its effect is evaluated. The usefulness of the proposed methods and the validity of generated diagrams are verified by some examples.