著者
小野 勉 宮崎 茂次 金川 明弘
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.218-226, 2005-08-15

人が移動するとき、人全体の移動の効率をあげるには、どのような対策を施せばよいかを考察する。まず、人と物の移動を、それぞれ体系的に整理し、その後、人が移動するときの移動補助手段を有効活用するための課題を述べる。移動補助手段の利用効率を上げるには、その需要をなるべく小さい誤差で予測し、それに合わせた効率的な供給が実現できればよい。本論文では、人流の移動補助手段の需要予測を説明する数理モデルを提案し、その精度について検証する。また、その数理モデルによる需要予測の説明変数には、日付、曜日、時刻のような時間的な要因、天候、風速、風向、気温、また湿度のような気象要因、住宅地や工業地や商業地や夜の飲食街のような地域要因、交通事故、交通規制、イベント(各種の祭、店舗の開閉店、入試、卒業式、入学式、学会など)のような突(単)発要因などが考えられる。数理モデルを作成するにあたり、これらの要因の有効性を実在するO市のタクシーの輸送履歴について検証することにする。
著者
頼 瓊〓 趙 英玉 田中 みなみ 宮崎 清
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.47, pp.148-149, 2000-10-16

This is one of the results of a series study, color image survey in Asian countries. This paper reports study result of vivid, pale and dark tone color image perceived by Asian country students, including Taiwan, Japan, Korea and five cities in china. Results show that there are basic similar feelings toward different tone colors among subjects, nevertheless the Country, such as vivid color is active, pale color is passive and soft yet subtle differences exist too. The researchers assumes the former is the basic mutual color feeling and the later is the cultural influence imposed on subjects.
著者
宮崎 庄治 伊勢 眞樹
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.729-729, 2003

【はじめに】診療報酬本体が史上初めて引き下げられた2002年4月の診療報酬改定の中で、リハビリテーション(以下リハ)料も大きく体系が見直された。リハ部門は減収した施設が多い状況で、厚生労働省は「リハ全体では据え置きの改定」と説明してきた。その意味は二木によれば、_丸1_理学・作業療法の点数減を原資に言語聴覚療法の点数増と、_丸2_慢性期リハの点数・回数引き下げを原資に急性期リハの点数を引き上げたということになる。発症後早期からの急性期リハは手厚く評価されているといわれる中で、実情はどうなのかを当院の半年間のデータを提示して報告する。【現状】改定後の2002年4月から9月までの理学作業・言語聴覚療法のうち1単位を4月以前の簡単、2単位を複雑に換算し、各療法の件数を昨年同月と比較した。理学療法では、複雑と簡単の合計件数は9月を除いて昨年並みから昨年比最高20%増しと順調であったが、点数では逆に昨年を下回り昨年に比べ10%以上の低い値を示した。作業療法では、件数は昨年を上下しているが、点数は件数で昨年比17%増しの7月に昨年比1%アップした他は10%以上ダウンしている。言語聴覚療法は、件数では6月以外は昨年を1%から22%の範囲で上回った。点数では大きく昨年を上回り最高119%増しの値を示した。全体では、件数で昨年比17%増の7月に点数でも昨年を4%上回った以外は点数で昨年より4%から11%減となった。【考察】石川によれば、今回の改定では発症後90日までは厚生労働大臣の定める患者では早期加算料の上乗せと、70%の減額算定なしの制度により患者1人当りの診療稼動額の上限は7.0%から21.0%増加している。したがって計算上は発症後90日までの早期加算算定可能な患者に対し1日に個別6単位を実施すると、増収が図れる筈である。平均在院日数16.5日(02年9月度)の急性期病院である当院で、昨年に比し減収となっている原因は実はここにある。発症・手術直後の病状の不安定な時期に、ICUやCCUを中心にベッドサイドで行なう早期リハの対象者に、1日6単位の適応患者はほとんどいない。各療法における複雑(2単位)の割合は2002年9月では理学・作業・言語聴覚の順に18%、30%、36%である。 また、請求単位数に占める早期加算の割合は4月以降8月までの間で40%台を推移し、半分を超えない。開腹・開胸術後や骨折後など早期加算の対象疾患が拡大したとはいえ、神経難病や内科疾患は加算対象外である。【まとめ】4月の診療報酬改定後の、急性期病院におけるリハ部門の収益の動向を報告した。手厚く評価されていても昨年同月に比べ、実施件数は増加しているにもかかわらず収益では減収となった。全身状態の不安定な急性期の患者の特徴が影響している。また、容易に寝たきりになる恐れのある高齢者では、加算対象の疾患を見直す必要があると考える。
著者
飯田 孝 神崎 政子 渡部 浩文 宮崎 奉之 丸山 務
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.583-587, 1999
被引用文献数
1

東京都多摩地区のペットショップおよび一般家庭で飼育されていたイグアナ, プレーリードッグ, カメレオンなどのペット動物における腸管出血性大腸菌O157, サルモネラ, エルシニア, 黄色ブドウ球菌, <I>Listeria monocytogenes</I>およびクラミジアの保有調査を1996および1997年の10, 11月に行った. その結果, 1996年に調査した計140匹の動物の糞便のうち, サルモネラが3検体 (2.1%), 黄色ブドウ球菌が2検体 (1.4%), クラミジアが8検体 (5.7%) から検出された. 1997年には, 計101匹の糞便のうちサルモネラが5検体 (5.0%), <I>L. monocytogenes</I>が1検体 (1.0%), クラミジアが4検体 (4.0%) から検出された.
著者
飯田 孝 神崎 政子 渡部 浩文 宮崎 奉之 丸山 務
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.583-587, 1999-09-20
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

東京都多摩地区のペットショップおよび一般家庭で飼育されていたイグアナ, プレーリードッグ, カメレオンなどのペット動物における腸管出血性大腸菌O157, サルモネラ, エルシニア, 黄色ブドウ球菌, <I>Listeria monocytogenes</I>およびクラミジアの保有調査を1996および1997年の10, 11月に行った. その結果, 1996年に調査した計140匹の動物の糞便のうち, サルモネラが3検体 (2.1%), 黄色ブドウ球菌が2検体 (1.4%), クラミジアが8検体 (5.7%) から検出された. 1997年には, 計101匹の糞便のうちサルモネラが5検体 (5.0%), <I>L. monocytogenes</I>が1検体 (1.0%), クラミジアが4検体 (4.0%) から検出された.

1 0 0 0 OA 豪傑の臨終

著者
宮崎繁吉 著
出版者
大学館
巻号頁・発行日
1900
著者
宮崎 久重
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.111-117, 1997

国と県の補助による「地域資源等活用型起業化事業」の一環として, 福島県味噌醤油工業協同組合が中心になって,「味噌・醤油をベースとして新製品の開発」事業に取り組み, 開発テーマの設定から着手, 目的とする新食品の製品化に至る一連の報告書を纏めて頂いた。
著者
樋口 健吾 山口 寿 釜崎 敏彦 有川 康弘 金ヶ江 光生 宮崎 潤 千葉 憲哉
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.832-832, 2003

【はじめに】H14年4月1日より大幅な診療報酬改正が施行され、理学療法の請求項目は、複雑・簡単から個別・集団という個別制から単位制に改正された。そこで今回我々は、当院における診療報酬改正前後の6ヶ月間(4月から9月)の患者動向を調査し、1.改正前後の外来患者数の増減について調査すること、2.診療報酬改正が理学療法業務に及ぼす影響について検討することを目的とした。【対象・方法】2001年、2002年の4月から9月までの6ヶ月間に、当院のリハビリテーション科を受診した全患者を対象とした。方法については、毎日の業務日誌より、2001年をA群、2002年をB群とし、一日の外来患者合計数、月別(4月から9月)、曜日別、天候別(降水の有無)患者数を抽出し、それぞれの項目について比較検討した。尚、土曜日については、勤務時間が異なるため除外した。統計処理については、SPSS Ver.10.0の統計ソフトを用い、対応のないt検定にて有意水準5%未満とした。【結果】年別では合計患者数に有意な差(p<0.05)があり、また、月別では4月から8月までは有意な差(p<0.05)があったが、9月においては有意な差がなかった。曜日別では対応する曜日で有意な差(p<0.05)があり、また、A群では火・水・木曜日それぞれの関連に有意差はなく、B群では火・木及び水・金曜日の関連に有意差はなかった。天候別ではそれぞれに有意な差(p<0.05)があった。また、A、B群共に天候別での有意な差はなかった。【考察】当院における年別、月別、曜日別、天候別での一日当たりの合計患者数は、月別における9月の比較を除いて、すべてA群よりもB群の方が有意に患者数は減少しているという結果が得られた。9月に差が生じなかったのは、2002年10月より老人の医療費負担が1割となることでB群9月の老人患者数が増大したことが考えられ、その他の4月から8月に関しては、当院が総合リハビリテーション承認施設であり、点数が175(簡単)点から250(個別)点へと患者の負担が増大するケースもあり、患者一人当たりの来院回数が減少したことが考えられる。また、曜日別においては、最も患者数が多いのはA、B群共に月曜日で、次いで金曜日、少ないのはA群では火・水・木曜日、B群では火・木曜日であった。これにより、週始めの月曜日と週末の金曜日に患者が集中することが示唆された。また天候別では、雨が降ったからといって患者数が少ないということは否定された。個別制から単位制の導入により、我々理学療法士には、患者数を伸ばすことよりも、一日・一月当たりの法定数を考えた事務作業が重要となってきた。日々の理学療法業務を円滑に行うためには、今後、外来患者の動向を予測することが重要となってきているが、対象が個人レベルであるため、非常に困難だと考えられる。今回の結果より、曜日によって外来患者数は変動することが示唆されたため、効率良い事務管理を行うには、患者を分散させ、予約制の導入を検討する必要性があると思われる。
著者
伊地智 幸一 宮崎 景太 三原 荘一郎 秋山 雅胤 中村 修治 牛越 淳雄 濱田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.92, pp.111-116, 2010-06-17
被引用文献数
1

ASNAROプロジェクトにおいて,低コスト化や新規参入障壁の低減を目的として中小企業を含めた日本の宇宙産業界がコンソーシアムを組織し,新しい衛星システムアーキテクチヤ等の「バス標準」の策定活動を行っているが,その概要を紹介する.
著者
高木 東 宮崎 毅 中野 政詩
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.313-318,a2, 1989-04-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
24

農地斜面上の水の移動, すなわち降雨によって生じる表面流および雨裂内の流れについて述べ, さらにそれらの流れによって生じる土壌の流亡すなわち面状侵食および雨裂侵食について, それらの現象を記述する基礎方程式を中心に水理・水文学的な解説を行った。次に, それらを踏まえて, 耕うん, 等高線栽培, 有機物の施用そしてマルチングなど農地における土壌の管理が土壌の流亡の制御に果たす役割について解説した。
著者
中野 政詩 宮崎 毅 田渕 俊雄
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.525-530,a1, 1989-06-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
14

フィールドで土中の物質移動をみると, 特異的に,(1) 長く続く大間隙を通る移動,(2) 斜面における土中の移動,(3) 深い土層中の移動,(4) 表面に亀裂が発達した土中の移動, こうしたものをよく知ることが必要である。その特徴として, 大間隙中の移動は極めて早い速度をもち,深い所の土塊中の水分を素早く補給する。斜面では水流の方向が独特な向きをとり,成層土では各土層でその方向がまちまちになる。深い土層中では,通年鉛直下向の移動を起こし地下水を涵養する。また,亀裂が形成された土地では,亀裂に囲まれた土塊中で個々に移動が異なる。こうした点を解説して,講座のまとめとした。
著者
宮崎 毅 中野 政詩
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.1225-1230,a2, 1988-12-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
7

土壌中の微生物の生態について, ごく初歩的な知識をまとめた。土壌による水の浄化機能など, 水循環や物質循環の中での土壌微生物の役割の重要性は, 従来から指摘されては来たが, そこにはどのようなメカニズムが働いているかについてわかりやすい説明はなかなか見出し難い。本講では, 土壌微生物の基礎知識をでき得る限り簡略に記述し, 後半において微生物の生存と増殖が間隙サイズのレベルでどのように生じているかを示す代表的なモデルとして, モルツのモデルとマクラーレンのモデルを解説した。微生物の消長と物質移動の現象も質量保存則に基づいて記述できることを示した点に, 本講の特徴がある。
著者
遅沢 省子 久保田 徹 宮崎 毅 中野 政詩
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.135-142,a2, 1989-02-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
14
被引用文献数
1

土壌のガス組成は, 植物根や微生物の呼吸や物理・化学反応により, 分子状酸素が消費される一方で二酸化炭素, および条件により硫化水素, メタンなどのガス状物質が生成するため大気とは異なり, また場所により不均一である。そして, ガス成分の濃度勾配を小さくする向きに生じるガス拡散, および風や雨水の浸透, 気圧の変動などによって生じるガスの対流型移動 (マス・フロー) のために, 土壌ガスはたえず動き, その組成は変動している。この2つの型の移動が土壌間隙の幾何に依存する機作は異なり, マス・フローは間隙径分布に, 拡散は拡散に有効な連続間隙の総体積と屈曲度に強く依存する。土壌-大気間のガス交換への寄与は後者が大きいと考えられる。また, 液相中のガス移動や土壌におけるガスの測定法についても述べた。
著者
中野 政詩 宮崎 毅
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.47-52,a1, 1989-01-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
19

土壌中の移動物質すなわち土中ガス, 化学種等の発生源として, また化学種や水の貯留や放出を司る物体として, 土中の有機物質を位置づけ, 特に粗大有機物の分解のプロセスについて解説した。まず, 定性的なその分解の様子を概説し, 各種有機物質がその存在量に比例して分解速度を決定し, 新規投入量とのバランスの中で蓄積と消失が定量的に決められる。そして, 有機物質の蓄積が連続投与によって, やがて平衡に至り, 適切な投与量の決定が可能となることを示した。最後に有機物質の蓄積が, 団粒の形成をもたらし, 土壌化の促進を促すが, その様子について若干の事例を挙げて説明した。
著者
中野 政詩 宮崎 毅
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.693-697,a2, 1988-07-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
3

土中の物質移動を最適に制御することにより, 基盤整備, 農地開発, 土壌防災, 環境保全, 汚水処理, 水資源管理等の農業土木事業の効用が向上することを述べ, 必要な知識として土の実艨の理解に加えて, 移動則および保存則の適用にもとつく水の移動, 化学物質やガスの移動, さらに熱の移動と体積変化との相関を知ることの重要性を述べ, 有機物の分解や微生物活動の影響を指摘する。また, 物質移動の理解は, 土の内部での物質の分布形態を知ることと共に, 土の境界での物質の出入りを知ることが土の物質移動論と現実的な技術問題との接点として重要であると述べ, 境界の形や性質に関心と理解を向けることを強調した。