著者
金丸 祥平 新垣 晋 芳澤 享子 西山 秀昌 程 珺 小林 正治
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.64, no.7, pp.423-428, 2018-07-20 (Released:2018-09-20)
参考文献数
21

Sarcomatous transformation of fibrous dysplasia (FD) is an extremely rare event. We report a case of low-grade central osteosarcoma (LGCO), which arose secondarily from FD of the mandible. A 35-year-old woman, who had regularly been followed up for a 19-year period for a diagnosis of FD, presented with a painful swelling in right mandibular body. On computed tomographic images, the right mental area was prominently expanded with the eroded cortex, and its inner part was entirely filled with an inhomogeneously enhanced lesion. Since a biopsy specimen taken from the anterior lesion was diagnosed to be LGCO, a segmental mandibulectomy and reconstruction with a fibula free flap was performed. There has been no sign of recurrence or metastasis as of 7 years after surgery. It is important to make a diagnosis and a treatment plan in patients with FD because malignant transformation of FD occurs rather infrequently.
著者
阿部 真比古 小林 正裕 玉城 泉也 藤吉 栄次 菊地 則雄
出版者
水産増殖談話会
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.497-503, 2008 (Released:2011-12-19)

アサクサノリと変種オオバアサクサノリを判別することを目的とし、ミトコンドリアATP6遺伝子に関連したミトコンドリアDNA部分塩基配列(670塩基)をマーカーに解析を試みた。その結果、オオバアサクサノリ3株において塩基配列が完全に一致し、ITS-1領域で変異が見られたアサクサノリ系統3株においても本領域の塩基配列は完全に一致した。また、アサクサノリ系統とオオバアサクサノリの間で1塩基置換が確認された。このことから、本領域はオオバアサクサノリの判別に有効なマーカーとなる可能性があることが示唆された。また、本領域はアサクサノリとナラワスサビノリの間でも20-21塩基置換が認められた。これらのことから、オオバアサクサノリの判別だけでなく、アマノリ類の種判別技術開発に活用できるマーカーとなる可能性もある。
著者
峯木 真知子 小林 正彦
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.53-57, 2000-02-20

卵黄球の大きさは卵黄の部位や鶏卵の品種の違いによって異なる(峯木と小林,1997 ; 峯木,1999)。卵黄球の大きさと卵の大きさの関係を調べた。また,卵黄一個中にどのくらいの数の卵黄球が包み込まれているのかを検討した。大きさの異なる市販卵を用い,重量を量り加熱した。加熱した卵黄の外層部,中層部,内層部に存在する卵黄球の横断面積,最大幅,最大長を画像処理技術で測定した。卵黄球の横断面積は,3.20×10^3〜9,88×10^3μm^2で最大幅は60〜99μ,最大長は71〜124μであった。外層部の卵黄球は中層部より小さく,内層部は中層部より大きかった。卵黄球の大きさは全卵の重量および卵黄の重量と正の相関があった。1個の卵黄に含まれている卵黄球の数を,卵黄と卵黄球の体積から計算した。その結果,卵の大小にかかわらず,卵黄球,の数は約1.8×10^7個であった。小さい卵には小さい卵黄球が,大きい卵には大きい卵黄球が存在した。
著者
小林 正雄 島野 安雄 利部 慎
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.363-375, 2013-11-30 (Released:2014-01-09)
参考文献数
15
被引用文献数
2
著者
真田 原行 小林 正法 大竹 恵子 片山 順一
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.62-70, 2019-05-31 (Released:2019-05-29)
参考文献数
22

The purpose of this study was to unveil temporal relationship of physiological states during emotional experience. It has been widely accepted that emotion arises from interaction between cerebral processing and bodily response (i.e., autonomic nervous system: ANS). Therefore, we measured indices of both types of activities, using frontal alpha asymmetry (Davidson, Ekman, Saron, Senulis, & Friesen, 1990) for cerebral processing, and heart rate (HR) for ANS. Twenty-two participants watched six video clips for emotion induction (two each for negative, neutral, and positive emotions), during which electroencephalograms (EEGs) and electrocardiograms (ECGs) were recorded. Cross-correlation analyses revealed that the fluctuation of frontal alpha asymmetry synchronized with that of HR only when participants watched positive video clips. Because most participants changed their facial expression during the clips, it is possible that facial expression was induced by the synchronization of frontal alpha asymmetry and ANS activity. In addition, when they watched one of the positive clips, frontal alpha asymmetry fluctuation was preceded by HR variation. This indicated that ANS response might influence activity of cerebral area where frontal alpha asymmetry arises.
著者
小林 正男
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.850, pp.148-153, 2016-12
著者
小林 正男
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.891, pp.194-201, 2019-01
著者
前久保 博士 松嶋 喬 長瀬 清 小林 紀夫 大屋 隆介 白井 修 柏木 道彦 大谷 宣人 平井 堅博 武田 茂 田村 康史 上畠 泰 洞田 克己 武田 良一 小林 正伸 小山 稔 吉田 義一 山崎 康夫 斉藤 永仁 吉田 純一 白石 忠雄 岡田 文彦
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.912-918, 1979
被引用文献数
1

肝予備能力判定のための検査法として注目されつつあるグルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度の経時的変動な観察した,グルカゴンは生理食塩水に溶解後1μg/kgな経静脈的に投与し,投与前,10, 15, 20, 30分後に採血し血漿cAMP濃度を測定した.健康成人,回復期の急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変とも負荷10分後に血漿cAMP濃度は最高となり以後漸次低下した.空腹時血漿cAMP濃度は健康成人に比べて肝硬変で高く,慢性肝炎でも高い例が多かったが,各症例の差が大きく診断的意義は少なかった.グルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度は,肝硬変で10分後健康成人に比べて上昇は少なかったがその差は有意でなく,また慢性肝炎では健康成人に比べて高い例が多かった.したがってグルカゴン負荷10分後の血漿cAMP濃度の空腹時濃度に対する比を算出すると肝硬変では健康成人に比べて有意に低く慢性肝炎では高かったので,両疾患の鑑別に本試験が有用と考えられた.
著者
小林 正直 山本 富士男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.32, pp.127-132, 2007-03-22

近年、RSS は天気予報の配信、CD・書籍の発売情報の配信など様々な情報の配信に使われるようになった。今後、RSS リーダーには多様化した RSS 情報を整理し保存できるような機能が必要である。本研究では WEB 型の RSS リーダーを拡張して、スクラップブックのように RSS を保存し、整理することが出来るシステムの開発を行った。システムは AJAX で実装し、RSS の各アイテムを付箋紙状のウインドウとして扱えるようにした。また、コメントを加えたり、複数の RSS アイテムのウインドウを組み分けることが行えるようにした。これにより、技術ポータルからある技術に関する記事だけを収集するなど、利用者が RSS を自由に整理・保存することが可能になった。In late years, the RSS is used for the delivery of various information such as a weather forecast, release information of CDs and books. For future RSS Reader, several functions of rearranging and the save of various RSS information will be demanded. In this study, the RSS reader of WEB type is expanded so that we can store and rearrange RSS information. The system is implemented in AJAX and is able to manage each item of the RSS as a tag-shaped window. Addition of comments and the use of multiple windows for plural RSS are also available. One may use this system effectively in the case of collecting one's interesting articles about a specific theme from many portal sites.
著者
宮川 修 渡辺 孝一 大川 成剛 中野 周二 塩川 延洋 小林 正義 田村 久司
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.653-661, 1989-09-25
被引用文献数
1

ビトリファイドホィールで13%Crを含む歯科鋳造用Ni合金を能率良く研削するための研削方法と砥石構成要素を確立することを目的として, 被削材に送りを与えながら一定荷重で研削できるように前報の天秤型研削試験装置を改造し, これによって市販のホィール2種と砥石構成要素の異なる試作ホィール11種の研削性能を評価した.アルミナホィールは砥粒が一様に著しく摩滅した.少なくとも軟質のNi-Cr合金に対しては, カーボランダムホィールが有効である.ホィールを被削材に単に押しつける研削ではホィールの性能を十分発揮できない.ホィールの回転方向にハンドピースを動かしながら比較的大きな力で研削することが大切である.研削荷重が50と100gfでは試作カーボランダムホィールの研削性能は市販ホィールのそれと大同小異であったが, 150, 200gfに増すと, 結合剤が19%で粒度#150のカーボランダムホィールだけが市販ホィールの約2倍の性能を発揮した.安定した高い研削性能の持続はホィールの損耗による砥粒の新出のためと考えられる.
著者
小林 正美 秋山 満知子 木瀬 秀夫 高市 真一 嶋田 敬三 伊藤 繁 平石 明 渡辺 正 若尾 紀夫
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
鉱物学雜誌 (ISSN:04541146)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.117-120, 1996-05-31 (Released:2009-08-11)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

Except for metal-free chlorophylls (pheophytins) functioning as primary electron acceptors in purple bacteria and in photosystem II of higher plants, all the naturally occurring chlorophylls have been believed to be magnesium complexes. To clarify the reason for the choice of Mg as the central metal of chlorophylls, we have systematically studied the absorption, fluorescence and redox properties of metallo-substituted chlorophylls, and concluded that Zn-substituted chlorophylls may act as both antenna and primary electron donor of photosystems. Quite recently, we discovered novel photosynthesis using Zn-containing bacteriochlorophyll a in an acidophilic bacterium Acidiphilium rubrum. This finding indicates an unexpectedly wide variability of photosynthesis.
著者
小林 正英
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.23-38, 2004-09-30

EUの安全保障政策形成は憲法条約における集団防衛条項の取り込みによって完成しつつあるが、NATOとの「棲み分け」という観点からは、EU安全保障戦略に見られるような新たな質的役割分担を目指していると思われる。
著者
古橋 良一 小林 正彦 金子 美博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.455, pp.153-157, 2009-02-23

卒業論文や修士論文など,審査員を伴う論文発表を幾つかの会場で並行して行う場合,同一の審査員が担当する発表が重ならないようにする,同一の研究室は連続して発表する,審査員の会場移動は最小限にするなど,様々な条件のもとで発表プログラムを作らなければならない.我々はこれまでこのようなプログラムを自動作成するためのソフトウェア「江戸っ子」を開発してきた.江戸っ子のアルゴリズムは,各会場での発表件数を均等にすることから始めて,それらの条件を満たすように設計されている.しかし,そのような均等性や連続性を同時に満たさないような事例に今回遭遇した.この事例に対処するためには,これまでのアルゴリズムを改良して,「江戸っ子」をバージョンアップする必要がある.本稿ではこれについて報告する.
著者
野崎 愛 小林 正秀
出版者
応用森林学会
雑誌
森林応用研究 (ISSN:13429493)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.115-121, 2004

カシノナガキクイムシの穿入を受けて枯死したミズナラを用いて食用きのこの栽培を行った。枯死木の幹または枯死木から採取した1mの丸太に,シイタケ菌,ナメコ菌,クリタケ菌を植菌したところ,丸太だけでなく枯死木の幹に植菌した場合でも子実体が発生した。いずれの食用きのこも,枯死木の地上高2m以下の幹から採取した丸太からの子実体発生量は,地上高2m以上から採取したものより少なく,カシノナガキクイムシの穿入量が多い幹下部はこれらの食用きのこの栽培に適さないことが示唆された。シイタケ菌を伐倒4日後と3ヶ月後の丸太に植菌した結果,伐倒4日後のほうが子実体発生量が多かった。また,カシノナガキクイムシ共生菌の菌糸伸長を阻害する能力が異なる3つのシイタケ菌を枯死木の幹または枯死木から採取した1mの丸太に植菌した結果,菌糸伸長阻害力が最も高い東北S10の子実体発生量が最も少なかった。以上のことから,カシノナガキクイムシ穿入枯死木は食用きのこの栽培に利用できるが,東北S10の子実体発生量が少なかったことから,多くの子実体を得ることとカシノナガキクイムシの脱出抑制を同時に実現することは困難と考えられた。

2 0 0 0 OA いろは秘釈

著者
小林正盛 著
出版者
真言宗青年会
巻号頁・発行日
1912