著者
池見 陽 筒井 優介 平野 智子 岡村 心平 田中 秀男 佐藤 浩 河﨑 俊博 白坂 和美 有村 靖子 山本 誠司 越川 陽介 阪本 久実子
出版者
関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻
雑誌
Psychologist : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-12, 2019-03

自分の生きざまを動物に喩えて、その動物は何をしているのかなどと形容しながらペアで話し合うワークを考案し、それを「アニクロ」(Crossing with Animals)と命名した。本論では、その理論背景として実存哲学、メタファー論やジェンドリン哲学を含む体験過程理論について論じたあと、その実践を3つの側面から検討した。それらは、アニクロ初体験者に対するアンケート結果について、産業メンタルヘルス研修でのアニクロの応用について、そしてゲシュタルトセラピーにおけるアニクロの実践についてである。アニクロは多用な実践が可能であるが、その基本原理はフォーカシングであり、本論は最後に、アニクロを通してみたフォーカシングの基礎理論を考察した。
著者
山田 玲子 石川 保茂 宮森 吉昌 山田 恒夫 山本 誠子 水口 志乃扶 立石 浩一 伊庭 みどり 北村 美里 江口 小夜子 楊 シュイ 飯野 義一
出版者
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

音韻、語彙、構文といった様々な要素に分けて外国語の学習実験を行う環境を構築し、要素間の相互関係、特に学習の順序効果を調査した。その結果、同一処理レベル内では順序効果はなかったが、処理レベルが異なる音韻学習と語彙学習の間で有意な順序効果があり、学習初期段階に低次処理を習得することの重要性が示された。この結果に基づき、低次から高次へと習得していく「ボトムアップメソッド」を学習モデルとして提案する。また、その学習モデルの効果を最適化するためのカリキュラムモデルとして「反転学習の概念モデル」を作成し、効果があることを確認した。さらに、学習解析の手法で個別に最適化する方略について整理、考察を行った。
著者
馬田 一郎 伊集院 幸輝 加藤 恒夫 山本 誠一
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.163-173, 2022-06-01 (Released:2022-06-15)
参考文献数
40
被引用文献数
1

This paper examines the characteristics of face-to-face communication and online communication from the viewpoint of group co-creation. First, we review the previous studies of face-to-face communication and that of online communication to discuss the merits and demerits of each communication style. Then we present observational results of our pilot face-to-face co-creation conversation data that shows the collage nature of such interaction: the ideation process often consisted of step-by-step accumulations of fragmentary pieces of information that were incomplete and vague per se, fully utilizing the abundant nonverbal cues and a shared collaboration environment. These findings are expected to contribute to designing matching strategies of communication styles and the characteristics of collaborative tasks.
著者
八島 智子 山本 誠子 ビスワット リンダ
出版者
外国語教育メディア学会(LET)
雑誌
Language Laboratory (ISSN:04587332)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.31-43, 1994 (Released:2017-07-28)

日本の経済力の高まりと国際化へのかけ声を背景に,海外に留学する大学生や高校生の数は年々増加している。学位やディプロマ取得を目的とした正規留学以外にも,語学研修を主目的とした短期,長期留学共にプログラムは多様化しているが,それらの参加者への影響については系統だった調査が少ないのが現状である。著者は,アメリカに一年間留学した日本の高校生の異文化体験の実態と意義を明らかにすることを目的に,1987年度より,主に面接,質問紙,英語能力テスト等を用い多面的調査を実施している。本論では総合的な調査の一環として行った英語伝達能力の習得に関する予備的研究の報告をする。
著者
菅谷 史昭 竹澤 寿幸 横尾 昭男 山本 誠一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J84-D2, no.11, pp.2362-2370, 2001-11-01

音声翻訳システムの新たな評価手法として翻訳一対比較法を提案し,ATR音声翻訳通信研究所が研究開発した音声翻訳システムで評価した.言語翻訳部単体,音声認識部と言語翻訳部を結合した場合の翻訳一対比較法の評価結果を述べるとともに,音声認識誤りのシステム性能に与える影響を分析した.また,評価結果を文ごとの平均単語エントロピーを使い分析し,同システムで採用されたコーパスベース音声翻訳システム性能の特徴を明らかにした.また,翻訳一対比較法の誤差解析を行った.
著者
鬼頭 幸三 大島 伸行 山本 誠 セベン シモネ
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.22-25, 2009

基礎検討として単純な車体外形形状と平坦床下形状をもつASMO車体について, LESと標準k-εモデルによる解析解を比較し, 車両の空力開発におけるLESの有用性を示した.実験による直接検証が困難な実用的な問題において, 標準スマゴリンスキーモデルによるLES解析解の実用的な評価方法を提案した.この評価方法によって複雑な車体外形形状と床下形状をもつV50車体の流れ場に関するLES解析解を評価した.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
羽場 利博 得田 与夫 一柳 健次 木谷 栄一 森田 信人 山崎 信 中沼 安二 藤原 隆一 浜田 明 木藤 知佳志 山本 誠 藤田 博明 竹下 治生 山崎 義亀與 泉 彪之助
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.615-623, 1982

症例は50歳女性で空腹時の口唇・舌のシビレ感と放心状態を主訴として来院した.空腹時血糖 (FBS) は30~59mg/d<I>l</I>, 血中インスリン値 (IRI) は7~16μU/m<I>l</I>で, Turnerらの"amended"インスリン・血糖比 {IRI/(FBS-30) ×100} が30~ ∞ と高く, 絶食試験陽性より, インスリノーマを疑ったが, インスリン分泌刺激試験は陰性で, 膵血管造影や逆行性膵管造影も異常所見を認めなかった.<BR>腹部CTスキャンにて膵尾部背側にやや突出した径1cmの腫瘍が疑われたが, この所見のみでははっきり確診できなかった.<BR>経皮経肝門脈カテーテル法により門脈および脾静脈各所のIRIを測定したところ, 腹部CTスキャンの腫瘍部位にほぼ一致して脾静脈の途中に58μU/m<I>l</I>と他の部位に比して明らかな上昇を認め, 開腹術にて膵尾部背側に4mm突出した径1cmの良性腺腫と思われるインスリノーマを発見した.<BR>現在までの本邦における経皮経肝門脈カテーテル法についての症例報告を小括して若干の考察を加え, その有用性を強調するとともに今後CTスキャンも有力な検査法になり得ると考えた.
著者
土居 大夢 加藤 恒夫 山本 誠一
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.23-24, 2019-02-28

バスや電車など振動環境下でスマートフォンを操作する際,タップした座標が意 図した位置から大きくずれることがある.このタップ位置ずれを,スマートフォ ンの加速度センサから取得した加速度信号に対する線形予測分析と,無相関化し た加速度信号の重回帰分析により補正する方式を提案する.路線バス車内で10名 の実験協力者から収集した加速度信号とタップ位置のデータより個人毎に線形予 測分析と重回帰分析を行った結果,タッチスクリーン上の2軸それぞれのタップ 位置ずれについて,真値と推定値との相関係数0.40を得,補正により位置ずれの 平均平方二乗誤差を1.92mmから1.44mmに25%削減した.
著者
福留 功二 塚原 隆裕 守 裕也 山本 誠
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
熱工学コンファレンス講演論文集 2020 (ISSN:2424290X)
巻号頁・発行日
pp.0142, 2020-10-09 (Released:2021-03-17)

Direct numerical simulations (DNSs) were performed to study the dissimilarity between the heat and momentum transfer of turbulent spot structures developing in a laminar plane Couette flow. The turbulent spot was generated by pair vortices, and the Reynolds and Prandtl numbers were 450 and unity, respectively. Three types of computational domains were examined to reveal the effect of the spot development on the dissimilarity. As a result, we confirmed that the effective heat transfer state is obtained for developing a turbulent spot rather than a fully developed state. It attains the maximum when the turbulent spot grows the half size of the computational domain. Moreover, much effective heat transfer state was obtained for developing in streamwise direction rather than in spanwise direction.
著者
坂口 雅宏 田伏 克惇 山本 誠己 下間 仲裕 南 浩二 長濱 実穂 有井 一雄 岡 正巳 藤本 博史
出版者
特定非営利活動法人 Microwave Surgery研究会
雑誌
Journal of Microwave Surgery (ISSN:09177728)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.67-78, 1992
被引用文献数
1

Recently we performed partial splenectomy and distal pancreatectomy using a new microwavescalpel (blade type electrode). A new microwave scalpel has merit of this high hemostaticperformance and cutting performance. In the 3 cases in which one was iatrogenic intraoperativesplenic injury and two were purpcse of preserving partial splenic function treated by this partialsplenectomy and in the 9 cases or gastric carcinoma teated by this distal pancreatectomy, theseoperations was accomplished safely and postoperative complication was free. These results suggestthat this apparatus, a new microwave scalpel, may well be recommended as a medical electronicsin the splenic and pancreatic surgery.
著者
明星 敏彦 李 秉雨 橋場 昌義 神原 辰徳 大藪 貴子 大神 明 森本 泰夫 西 賢一郎 角谷 力 山本 誠 轟木 基 水口 要平
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.163-171, 2011
被引用文献数
1

ナノマテリアルを取り扱う作業では, 防じんマスクを着用する必要がある. しかし, 防じんマスクで気中に浮遊しているナノ粒子(1〜100nm)を確かに捕集除去できるか, 取り扱っている衛生管理者や作業者は不安に思っている. 本研究では, 15〜220nmの粒径範囲の二酸化チタンナノ粒子を試験粒子に用いるフィルタ捕集効率測定システムを作成した. DS1防じんマスク2種類とDS2防じんマスク4種類をこのシステムに設置して, 粒子捕集効率を計測した. ここで試験した防じんマスクは日本の国家検定に合格したものである. 試験した中では, 検定合格に相応する捕集効率(DS1では80%, DS2では95%)以下の性能を示す防じんマスクはなかった.
著者
米丸 亮 カラガン 徳代 黒石 正子 荒幡 篤 宮崎 聡 山本 誠
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.220, 2009

新幹線運転士の停止位置ミスが睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)に起因したことが判明したことを契機に,我が国においても社会的問題が次々と明らかとなり,SAS が注目されるようになった。本研究では職場作業の安全管理上SAS に関心の高い某事業場の従業員183名に対してアプノモニターにてスクリーニングを実施した。事業場の産業医の指示にて実施したアプノモニターのデータを,当院の医療連携室を経由して生理検査室にて分析した。被検者183名中アプノモニターによる無呼吸/低呼吸指数(Apnea/Hypopnea Index : AHI)が5以上15未満を示す要指導者が28名(15%)存在した。AHIが40以上を示す者はいなかったが,15以上40未満を示す者が18名(10%)認められ,当院においてPolysomunography(PSG)検査を実施した。PSG によるAHI が10以上の者が10人認められ,SAS と診断された。SAS の有病率は5.5%(10/183)であった。また,AHI が20を超える者5名については,CPAP を導入した。至適CPAP 圧はマニュアルタイトレーションにより決定し,平均7.9cmH2O であった。CPAP 導入によりAHI は平均27.8から平均3.7に低下し,AHI の減少率は87%であった。CPAP導入患者については,定期的外来管理を継続しており,日中帯での眠気を認めていない。必要に応じ在宅での状況をメモリーチップに記憶させ,当院にてその後AHI の経過観察に利用している。事業場の健康管理センターと地域連携を構築し,症状が乏しい従業員に対して効率の良いSASの診断,CPAP 治療の導入により,地域の健康増進に貢献できると考えられた。
著者
山本 誠一
出版者
純真学園大学
雑誌
純真学園大学雑誌 = Journal of Junshin Gakuen University, Faculty of Health Sciences (ISSN:21866481)
巻号頁・発行日
no.4, pp.39-54, 2015-03

要旨 : 心電図U波は,T波に引き続く小さな波形で,成因もまだ解明されていない.従来,U波が陰転する陰性U波は,虚血性心疾患の診断に有用であるとの報告があるが,詳細な検討がなされていなっかった.そこで,虚血性心疾患における陰性U波および陽性U波(異常陽性U波)の臨床的意義について,①責任冠動脈狭窄枝の推定が可能か?②左前下行枝の近位部狭窄と遠位部狭窄の鑑別が可能か?③左室後壁の虚血を示す,右冠動脈狭窄と左回旋枝狭窄の鑑別が可能か?④経皮的冠動脈形成術(PCI)の治療効果判定に有用か?の4点について検討をした結果,陰性U波および陽性U波が臨床的に極めて有用であった.The U wave is a small wave of unknown origin which follows the T wave on the electrocardiogram(ECG) . The negative U wave has been reported to be useful in diagnosis of ischemic heart disease but there has not been a detailed investigation. We investigated the clinical significance of the negative U wave and the abnormal positive U wave in ischemic heart disease, specificallywhether U waves can be used to: 1) estimate the location of stenosis of the coronary artery branches, 2)discriminate between proximal and distal stenosis of the anterior interventricular artery, 3) discriminate between right coronary artery stenosis and left circumflex artery stenosis that indicate the presence of posterior wall ischemia of the left ventricle, and 4) determine the outcome of percutaneous coronary intervention (PCI). We found that both the negative U wave and the abnormal positive U wave were clinically extremely useful.
著者
児玉 和也 戸田 和之 山本 誠
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.72, no.724, pp.2894-2900, 2006-12-25 (Released:2011-03-03)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

With improving a computer hardware and CFD software, the problems treated in industries tend to be more complex, physically and geometrically. The turbulent flow with strong unsteadiness is one of physically complex examples. Since Large Eddy Simulation (LES) is still too time-consuming, a great number of unsteady Reynolds-Averaged Navier-Stokes (RANS) computations have been employed in such engineering applications. However, the applicability of RANS to unsteady flows has not been clear. In the present study, RANS computations for two-dimensional turbulent flow with periodic perturbation over a backward-facing step are performed to verify the performance of a low-Reynolds-number type k-ε turbulence model. Visualizing and investigating the temporal change of the flow pattern and the instantaneous term-by-term budget of the governing equations, it is clarified that the RANS computation can reproduce the unsteady nature satisfactorily, and why the RANS model captures the unsteady turbulent flow reasonably.
著者
中浜 信子 茂木 美智子 山本 誠子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.302-307, 1971-08-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
7

Experiments were performed to investigate the rheological properties of starch gel. The effects of kinds of starch, the temperature of gel preparation and additives on starch gel were examined by determining several rheological properties.The results obtained are as follows : (1) The apparent modulus and jelly strength of the starch gel depend on the temperature of gel preparation and on the kinds of starch.(2) The mechanical model of the starch gel corresponds to six-element model. However the strain of Newtonian viscous part is very small.(3) The apparent modulus and jelly strength increase as the amounts of sugar and also sorbitol added to the starch gel increase. No remarkable differences are noticed in rheological properties of the starch gel even if glycerol is added to it.(4) The apparent modulus increases when inorganic salts were added to starch gel, the order of increasing the modulus being NaSCN<NaCl<Na2SO4. However the jelly strength is not affected by the addition of these inorganic salts.
著者
富岡 修 今井 智紀 目黒 義弘 中島 幹雄 津島 悟 山本 一良 和田 隆太郎 山本 誠一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.511, 2005

次世代の革新的核燃料サイクルにおける廃棄物処理処分のコスト低減や安全性の向上のため,ウランやプルトニウム汚染物を除染する方法の開発が重要である.著者らは二次廃棄物発生量の少ない超臨界二酸化炭素リーチング(SFL)法を技術的な基盤とし,それらの汚染物を除染する方法を開発している.本研究では,プルトニウム除染へのSFL法の適用性を調べることを目的とし,硝酸プルトニウムPu(NO<SUB>3</SUB>)<SUB>4</SUB>を付着させた海砂試料から硝酸-TBP錯体を反応剤として含むSF-CO<SUB>2</SUB>を用いてプルトニウムを除去し,それに及ぼすSFL操作条件の影響を明らかにした.TRU汚染物として硝酸プルトニウム付着海砂試料を用い,SFL法により除染を行った結果,約81%のプルトニウムを分離することができ,4価プルトニウムイオンと硝酸,TBPからなる錯体がSF-CO<SUB>2</SUB>中に溶解し,固体試料からプルトニウムを除去できることを明らかにした.プルトニウムの分離反応は30分以内にほぼ平衡に達しており,それ以上反応時間を長くしても除染率は向上しなかった.検討した圧力,反応剤使用量の範囲では,これらの除染率への影響は小さかった.若干ではあるが,温度上昇とともに除染率は向上した.