著者
山本 進
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.241-272, 2016-09
著者
安達 明久 山本 公敏 小川 浩
出版者
常葉大学経営学部
雑誌
常葉大学経営学部紀要 = Bulletin of Faculty of Business Administration Tokoha University (ISSN:21883718)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.1-14, 2015-02

本論文1)は、我国の自治体等が運営する下水道事業2)を事例として採り上げ、公共インフラ整備事業の現状と継続性を判定する経営分析手法を提示するとともに、その有効性を検証することを目的としている。主な結論は、次の2点であり、2013 年度に我々が取組んだ学内共同研究「公共インフラ整備事業に対する経営分析的アプローチの試み」全体の基盤をなすものとなっている。 ①全国3,625 の下水道事業の経営財務データを見ると、法適用事業、法非適用事業間での会計基準の相違など、統一的な観点から分析を行う上で種々の問題点が存在する。本研究では、これら問題点に対処するため独自に工夫したデータの組替え再編を行い、新たに「統合データベース」を構築した。これによって、これまで適用会計制度の相違など、下水道事業全体について統一的な分析を行う上で問題となっていた様々な制約が解消し、一貫した経営分析手法に基づいて下水道事業全体の定量分析を行うことが可能となった。 ②さらには、「新たな経営分析手法」(分析のフレームワークと分析指標)を提示し、その有効性の検証を行った。特に、新たに提示した「修正後損益」「EBITDA」「償還能力」「修正後総汚水処理原価」「財政支援額」「企業債地方債借換え額」の6 指標は、「自治体による財政支援前」の実力ベースでの経営実態3)の把握を意図したものである。これら6 指標は、既存の経営指標と比較した場合、事業規模の大小による経営実態の格差や自治体による財政支援の全体像を明確に示すことができること、下水道事業の健全性総合ランキング4)との相関が高いことなどから、下水道事業の経営分析を行う上で有益な指標であると判断された。
著者
箸方 紘子 島田 謙 山本 公一 朝隈 禎隆 片岡 祐一 相馬 一亥
出版者
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.1251-1254, 2012

患者は61歳,男性。大量飲酒後自宅屋外階段から転落し近医に搬送された。同院での腹部CTで腹腔内出血が疑われ,当院救命救急センターに転送された。検査上,胆嚢損傷,contusionと診断,保存的治療を選択した。第5病日に腹膜刺激症状が出現し,腹部造影CTで遅発性胆嚢穿孔(laceration)を疑い緊急開腹手術を施行した。開腹所見では胆汁性腹水がみられ胆嚢摘出術と術中胆道造影を施行したが胆嚢穿孔や胆管損傷はみられずいわゆるtraumatic BPWORと診断した。胆汁性腹膜炎は胆嚢粘膜剥離による胆汁の浸み出しが原因と考えられた。胆嚢は解剖学的位置関係から損傷を受け難いとされている。本症例では泥酔状態による腹壁緊張の低下に加え,転落時に十分な防御姿勢がとられなかったことが推測され,さらに飲酒後で胆嚢の緊満やOddi括約筋緊張亢進により胆嚢・胆管内圧上昇が胆嚢損傷に影響したものと考えられた。
著者
真武 弘明 内藤 説也 小河原 悟 飯田 三雄 松井 敏幸 岡部 信郎 山本 勉 藤田 晃一 岡田 光男 八尾 恒良
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.1448-1454, 1989 (Released:2007-12-26)
参考文献数
42

日本人 Crohn 病患者108例のHLA-A, -B, -C, -DRおよびDQの検索を行ない, 日本人 Crohn 病とHLAとの関連性について検討した. 日本人 Crohn 病患者ではDR4が有意に高率であり, そのsubtype であるDR4.1の出現頻度が有意に高率であつた. B51, Bw54, DRw12, DRw13, DRw52は対照群に比べ出現頻度が高い傾向を示したが, 有意差は認めなかつた. DR2, DQw1, DQw3は有意に低率であり, B7は低い傾向を示した. 日本人 Crohn 病患者においては, DR4特にDR4.1, またはそれに連鎖している部位に疾患感受性遺伝子があることを推測した.
著者
成川 昇 山本 節雄 吾妻 重典 佐々木 則夫 山本 孝志 才所 敏明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1141-1142, 1988-09-12

原子力発電プラントの配管配置設計は、その規模、複雑さおよび設計に対する厳しい要求から熟練した多数の設計者と多大なる設計時間を必要としていた。本システムは知識工学的手法を用いて、自動的に初期の配管配置を行なうものであり、図1に示したように3つのステップから構成されている。前報では、Aスターアルゴリズムを用いた通過部屋列の決定手法、格子展開法によるルーティング手法(ステップ1、2)について説明した。本報では、仮説型推論によるルーティング手法および配管配置調整法(ステップ2、3)について述べる。
著者
山本 務
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.169-180, 2004-03

現代の巨大な主題として、国民が負債を抱え込んだ過去といかにして対決し取り組むのかという困難な問いが存在する。共産主義政権崩壊後の中・東欧で、ナチ占領下のフランスに対して、ホロコースト進行中のアメリカ合衆国は?そして大日本帝国以降の戦後日本は?そのなかで特異な位置を占めるのが、戦後の束西分断下のドイツ連邦共和国である。ユダヤ人等大虐殺を実行したナチ第三帝国の継承国として自らの歴史的な過去に対時しながら現在を形成し未来を構想することが、特に1980年代以降の戦後ドイツの中核となったからである。その実質を豊かに示したのが、1985年、戦後40周年のヴァイツゼッカー大統領演説であり、その主題は、第一に、敗戦か解放か零時刻かという終戦日の歴史的規定に関する問題提起であり、第二に、国家による追悼対象の選出、第三に、ホロコースト進行下ドイツ人による「不作為の罪」の問題提起、第四に、過去の想起の要請、そして第五として、欧州分断(東西冷戦)と第2次大戦との連関として索出可能である。 これらのあまりにも壮大にしてかつ根源的な問題提起に対して、ドイツ連邦議会、ドイツ国民と学者たちは、どのように政策的に、あるいは批判的に応じてきたのか?また世界のドイツ研究者は?他のヨーロッパ諸国は?―第一主題に関しては、同演説から10年彼の戦後50周年に国民的規模の大論争として現象したことが確定可能であり、また第三主題としては、それが、現代文明の根幹に関わる普遍概念「作為と不作為」問題の一環であると把握し直され、ヴァイツゼッカー演説を包括し乗り越えるに至るまで、やはり一定の時間を要したのである。したがってその対応と回答は、歴史的出来事の記述と、時を隔てた著作挙示を併せ持つ「年代記」としてさしあたり確定され得るのである。2003年までを含む結論として言えば、それは例えば、ヴァイツゼッカーが限定した「個としての想起」ばかりではなく、それを乗り越える集団的な「想起の文化」「想起の行使」「想起による政治」という研究分野を産み出したことが判明し、そして壁崩壊が欧州分断の克服へと接続される「89/90年」の現実の到来との取り組みとなったことが把握され得るのである。Zu den gpo ßmen Themen unserer Zeit gehört eine schwierige Frage: Wie sich eine Nation mit seiner belastenden Vergangenheit auseinandersetzt? Vor diesem Problem stehen viele Länder in der Welt: alle postkommunistische Staaten Mittel-Osteuropas, Frankreich mit den Vicy-Regime, USA während den Holocaust, USA nach dem Vietnamkrieg, und Japan der Nachkriegszeit. In Westdeutschland mach der Nachkriegszeit ist der Fall bemerkenswert.Die Kunstbegriffe,》Vergangenheitsbewältigung und Geschichtsbewältigung《, werden erst seit den sechziger Jahren gegen 〉das Beschweigen〈 der fünfziger Jahre (Adenauer-Jahre) regelmäßig verwendet. Entscheidend ist die Bundespräsident Richard von Weizsäcker-Rede von 8. Mai 1985. Dabei geht es um eine Interpretation des Kriegsendes;die Antwort darauf, wessen die Deutschen gedenken;die deutsche Unterlassungsschuld während dem Holocaust;eine Forderg zur Erinnerung der Nazi-Herrschaft;eirle Zusammenhang von den Ende des zweiten Weltkriegs und die Teilung des Deutschlands und Europas. Das sind grandiose wie fundamentale Fragestellungen, auf die seither das deutsche Volk bis heute im Jahr 2003 reagiert, kritisiert, und beantwortet hat. Aber wie? Und wie Deutschbeobachter in aller Welt, und andere europäische Länder? Die Bemühungen einer Antwortung dauern ihre Zeit und sind tatsachlich Jahrzehnte bis zum Jahr 2003 dauer. Die Ergebnisse produziert jetzt ein neues Fachgebiet 〉Kulturerinnerung〈,〉Politik nit der Erinnerung〈; die Vertiefung des Begriffs Schuld oder Verantwortung; die Frage, wie weit 〉Unterlassen〈 schuld ist, auf den politischen oder moralischen Gebiete usw. Ich versuche, chronologisch die Geschichten und die Forschungsergebnisse aufführen und aneinanderreihen, aber auch ein bischen wegweisend, nicht immer systematisch, so zusammenhängend wie möglich.
著者
永井 昌寛 山本 勝 横山 淳一 藤本 明伸 中島 俊朗
出版者
一般社団法人 日本医療情報学会
雑誌
医療情報学 (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.239-250, 2002 (Released:2017-08-14)
参考文献数
14

歯科分野においてIT(情報)化の推進を効率よく効果的に進めていくためには,歯科医師のIT化に関する意識を把握し,その状況に応じたIT化を計画的に進めていく必要がある. そこで,本論文では,愛知県の歯科医師に対しIT化に関する意識実態調査を実施し,とくに,情報機器の利用状況,歯科診療所のIT化に関する意識状況,および,歯科医師会事務局のIT化を分析テーマとして今後のIT化に向けて考察を行うとともに,調査結果からシステム工学的な立場でIT化推進に向けての課題を述べている. この調査結果から,①歯科診療所のIT化の必要性の認識は,歯科医師が高齢になるほど低くなる,②歯科診療所のIT化の目的あるいは期待される効果として,サービス内容の充実を重視している,および,③歯科医師会事務局のIT化の必要性の認識は,役員の方が非役員に比べて高い,等がわかった.
著者
宮城 悦子 沼崎 令子 中西 透 片岡 史夫 猿木 信裕 井畑 穰 伊藤 則雄 吉田 憲生 新原 温子 村松 孝彦 今泉 明 山本 浩史 高須 万里子 光島 徹 杤久保 修 山門 實 青木 大輔 平原 史樹
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.749-755, 2012 (Released:2012-07-13)
参考文献数
17

目的:血漿中アミノ酸濃度はがんを含む各種疾患により変化する.血漿中アミノ酸プロファイルから健康状態や疾病の可能性を把握する「アミノインデックス技術」は複数がんのスクリーニング法として臨床実用化されている.本研究は多施設共同試験により3種の婦人科がん(子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がん)の判別を行う指標式を「アミノインデックス技術」を用いて導出し,その有用性を検討することを目的とした.方法:複数施設で子宮頸がん患者208例,子宮体がん患者186例,卵巣がん患者102例,婦人科良性疾患患者305例,健康人1,631例を対象として採血し,血漿中アミノ酸濃度をLC-MSにより測定した.結果:3種の婦人科がん患者の血漿中アミノ酸濃度変化は共通性が高く,婦人科がんのいずれかに罹患している可能性を判別する一つの指標式を「アミノインデックス技術」を用いて導出し,その判別性能評価を行った.導出された指標式の特異度95%での感度は子宮頸がん52%,子宮体がん58%,卵巣がん77%であり,いずれもⅠ期症例から高い感度を示した.また,子宮頸がんでは腺癌も高い感度を示す,子宮体がんではCA125より有意に感度が高い,卵巣がんではCA125と同程度の感度を示すなどの特徴を有していた.結論:「アミノインデックス技術」により導出された,3種の婦人科がんのいずれかに罹患している可能性を評価する一つの指標式は,3種の婦人科がんの簡便な血液検査のスクリーニング法として有用であることが示唆された.
著者
三浦 猛 岡本 直幸 今泉 明 山本 浩史 村松 孝彦 山門 實 宮城 洋平
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.51-55, 2011 (Released:2012-08-03)
参考文献数
13
被引用文献数
2

目的:血漿中アミノ酸濃度は,生理学的な代謝状態を反映することが知られており,肝臓機能障害時や種々のがんで血漿中アミノ酸濃度が変化することが示唆されている.前立腺がんの早期発見,治療につながる新しい診断マーカーの開発を目的とし,前立腺がん患者と対照者との血漿中アミノ酸濃度の比較に基づき,アミノ酸を変数とした多変量解析により作成した判別式「アミノインデックス」による前立腺がん判別の可能性を検討した.方法:前立腺がん患者と対照として人間ドック受診者の血漿中アミノ酸濃度を測定した.患者群と対照群とのアミノ酸濃度を比較し,個々のアミノ酸濃度変化を,変数選択を伴う多重ロジスティック回帰により,前立腺がん患者を判別する判別式「アミノインデックス」を導出,前立腺がんの診断能の評価を行った.判別能の評価基準としては,ROC曲線下面積(ROC_AUC)を採用した.結果:対照群と比較し,前立腺がん患者は,Alanine, Histidine,Asparagine, Prolineの増加,Triptophanの減少が見られた.導出された前立腺がんを判別する「アミノインデックス」は,ROC_AUC=0.74の判別能を有し,早期がんも検出できた.またPSAとは有意な相関は見られなかった.結論:前立腺がんを判別する「アミノインデックス」は,前立腺がんの新しい診断マーカーとなる可能性が示された.また,PSAと独立した指標であることから,PSAとの併用による有用性が示唆された.
著者
西永 英司 内山 千代子 牧 利一 斉藤 浩一 深澤 哲 鈴木 苗穂 山本 高司 村越 倫明 大寺 基靖 福田 功 大久保 章男 冨士谷 盛興 千田 彰
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.321-330, 2015 (Released:2015-08-31)
参考文献数
36

目的 : 唾液による総合的な口腔検査法の確立を目指し, う蝕・歯周病・口腔清潔度に関する7項目の唾液因子 ([う蝕関連] う蝕原性菌, pH, 酸緩衝能, [歯周病関連] 潜血, 白血球, タンパク質, [口腔清潔度関連] アンモニア) を5分間で測定できる唾液検査システム (AL-55) を開発した. 著者らは前報において, 一般的な口腔内の臨床検査結果と, AL-55で測定した7項目の唾液因子の検査結果との相関を解析し, AL-55による検査が口腔内の状態把握に有用であることをすでに明らかにした.  AL-55の最大の特徴は, 7項目の唾液因子について, 試験紙の色調変化を反射率として一括して検出できる多項目検査という点にあるが, これら個々の唾液因子においては, 従来より培養法・電極法・酵素法などの一般的な分析法が確立されている.  本研究では, AL-55の臨床応用に際し, 従来の分析法とAL-55による測定結果を比較することにより, 従来の分析法に対するAL-55の測定値の妥当性および信頼性について検討した.  方法 : 前報における研究協力者231名から, 蒸留水3mlを口に含み, 10秒間軽く洗口した後の吐出液を採取し, AL-55の試験紙に10μlずつ点着, 1分および5分後に反射率を測定した. 従来の分析法については, う蝕原性菌は培養法, pHおよび酸緩衝能はpH電極法, 潜血および白血球はラテックス免疫凝集比濁法, タンパク質はピロガロールレッド法, アンモニアはグルタミン酸脱水素酵素法を用いて測定した.  従来の分析法とAL-55による測定結果の相関について, Pearsonの相関係数検定を用いて検討し, 有意水準をα=0.01とした. また, 従来の分析法およびAL-55の測定結果を3段階に層別した際の一致率を検討した.  結果 : 従来の分析法とAL-55による測定結果との相関係数rは, う蝕原性菌が0.59, pHが−0.74, 酸緩衝能が−0.86, 潜血が−0.74, 白血球が−0.67, タンパク質が−0.75, アンモニアが−0.89 (7項目ともにp<0.01) で, 中等度~高い相関が認められた. 従来の分析法およびAL-55の測定結果を3段階に層別した際の一致率は, う蝕原性菌が70%, pHが82%, 酸緩衝能が73%, 潜血が71%, 白血球が72%, タンパク質が84%, アンモニアが90%であった.  結論 : 従来の分析法とAL-55による測定結果を比較した結果, 両者に高い相関を確認するとともに, 両者の測定結果を3段階に層別した際には, 70~90%の高い一致率を示したことから, 従来の分析法に対するAL-55の測定値の妥当性および信頼性が明らかとなった.
著者
横山 慶子 山本 裕二
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.284-298, 2011 (Released:2011-12-16)
参考文献数
36

This study was designed to elucidate collective dynamics in ball sports by developing an index to quantify team cooperation; it also aimed to confirm the validity of that index by applying it to actual game data. Cooperation within a team was quantified in terms of the team divergence coefficient (TD), which was expressed as team convergence-divergence during play. To evaluate use of space on the court or field, a team pressure-field (TP) was calculated as the sum of individual pressure-fields (IPs), based on the pressure-field model developed by Kijima (2008). The TD was then calculated from the TP using Shannon's entropy. We analyzed the relationship between the TD and team distance which was confirmed as a control parameter for pattern of game, by analyzing data from two actual field hockey games played by six-player adult and youth teams. The adult game has shown that it switched the cooperation patterns between divergence and convergence according to the team distance, however, the youth game has not shown. Our results suggest that the team distance would be considered as a control paramter for a team cooperation. We discussed a collective dynamics of team cooperation from a dynamical systems perspective.