著者
簗瀬 拓弥 増田 英孝 山田 剛一 荒牧 英治 中川 裕志
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2013-IFAT-110, no.1, pp.1-6, 2013-02-21

本研究では電車の運行状況をリアルタイムに一般の Twitter のユーザのツイートから取得することを目的とする.対象として常磐線をキーワードとして含むパブリックタイムライン上のツイートを半年分収集した.このデータを用いて単位時間あたりのバースト数を元に定常時と異常時を判別し,通知を行うシステムを試作した.また,遅延や運転見合わせ時のユーザのツイートの特徴の分析を行った.
著者
山田 剛治 鈴木 俊之 高柳 大樹 藤田 和央
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.57, no.670, pp.426-436, 2009 (Released:2009-11-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

A free piston double diaphragm shock tube with 70 × 70mm cross-section at test section was newly developed for the purpose of investigating nonequilibrium phenomena behind a shock wave. This paper presents the performance of the shock tube and the measurement system newly developed. Experimental investigation to clarify its characteristics was conducted for various operational parameters, such a rupture pressure of the first diaphragm and initial pressures of the low pressure tube, the high pressure tube, and the compression tube. Based on the characteristics experiment, a performance map of the shock tube was obtained by changing the operation parameters. The result shows that the shock tube is capable of generating the shock layer corresponding to the super orbital reentry flight conditions. The newly developed measurement system enables us to obtain the spatial distribution of spectra behind a shock wave with high spatial and time resolution. A description of the measurement system and typical examples of the measured spectra are presented.
著者
山田 剛史
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.87-98, 2000-02-29 (Released:2017-06-28)

単一事例実験計画は、教育の幅広い領域で利用されている実験計画の手法である。そこで得られたデータの分析は主に視覚的判断(visual inspection)によって行われる。しかし、この方法の客観性、評定の信頼性といった問題から、単一事例実験データの評価に統計的方法を適用することが提案されるようになった。その中でも、ランダマイゼーション検定とC統計による処理効果の検定は、日米で多くの研究者からその利用が推奨されてきた。本研究では、この2種類の方法間の比較を検定力という視点から行う。モンテカルロ法によるコンピュータシミュレーション実験を行い、2つの方法の検定力を推定した。SAS / IMLによって1次の自己相関を持つ単一事例実験データ(35個のデータを持つABデザイン)を生成し、4種類の自己相関、6つの効果量のもとでそれぞれの方法の検定力を算出した。その結果、ランダマイゼーション検定は検定力が十分に高いとはいえないが、第1種の誤りの統制は良くできていることがわかった。一方、C統計による検定では、正の自己相関のあるデータでは第1種の誤りの統制ができず、逆に、負の自己相関のあるデータでは検定力が低すぎるということがわかった。これより、系列依存性がある単一事例実験データの分析にC統計による検定を用いるのはふさわしくないことがわかった。
著者
山田 剛太郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.96, no.4, pp.377-384, 1999-04-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
18

慢性肝炎の新しい組織分類として本邦では新犬山分類が,欧米ではDesmetらの新ヨーロッパ分類ともいうべき新しい分類が相次いで発表されている.C型肝炎ウイルスの血清学的診断が確立され,B型,C型慢性肝疾患のほぼ全経過が明らかにされ,さらには抗ウイルス剤を中心とした治療が広く実施されるようになるとともに慢性肝炎における肝生検の診断的意義も大きく変化してきた.このような時代に即した分類として,いずれの新分類も病変の進展度を線維化のstagingで,壊死・炎症の活動度をgradingに分けて評価する新しい診断基準となっている.診断基準の詳細を紹介するとともに,臨床応用として自験例を用いた若干の検討を供覧した.
著者
青木 多寿子 橋ヶ谷 佳正 宮崎 宏志 山田 剛史 新 茂之
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

東京都のA区が取り組み始めた人格の完全を目指した品性・品格教育を、研究者で支援するのが本研究の目的である。本研究の3年間の目的は、(1)品性・品格教育の全国初の実践に向けて、取り組みの理念や教育的意義を、教員や保護者に向けて正確に伝えるため、教育委員会の活動を支援すること、(2)品性に関する教育の成果を、well-beingとの関係を中心にアンケートで調査し、この取り組みをエビデンス・ベースの展開にすること、(3)アメリカで教員達に品性・品格教育を教え、全米で学校を支援しているボストン大学の先生をお招きし、A区の品性・品格教育にコメントしていただき、旧来の教育と違った新しい視点を取り入れることである。本年度はまとめの年なので、(1)、(2)を中心に行った。(1) 地域の保護者向け講演会、校内研修会、教育委員会主催の研修会等で、交通費、講演料なしの講演を行い、全区実施に向けて教員研修等のお手伝いをした。また、教育委員会は、全学区で使用する教師用手引き書を作成したが、これを作成する際、知識提供、翻訳した資料の提供を行った。(2) アンケート調査は、A区が取り組みを始める前の段階から毎年、2月に調査を行っている。今回で4回目のアンケートを実施した。3回目までのまとめは、アンケートに協力してくださった学校と教育委員会にお伝えした。この分析の結果、規範意識は確かにwell-beingと関わっているが、その教育の成果の様相は内容(根気、活力、寛容など)によって多様であることが窺えた。(3) 昨年のボストン大学の教授による講演の逐語録をまとめ、多くの方に配布できるようにした。
著者
松本 浩毅 山田 剛久 竹村 直行 左向 敏紀 小山 秀一 本好 茂一 稲田 頼太郎
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.727-730, 1996-08-25
被引用文献数
1

臨床的に健常でDirofilaria immitis (D.immitis)感染の認められない102頭のビーグルと16頭のD.immitis感染犬の血中免疫複合体(CIC)を免疫粘着赤血球凝集反応(IAHA)法によって測定した. 102頭の健常犬のCIC値は, 28.2±29.1μg/mlであった. CIC値に関しては, 年齢や性による有意差はみられなかった. D.immitis感染犬のCIC値(210±111.4μg/ml)は, 健常犬に比べ有意に高かった(P<0.01). 今回の実験結果より, IAHA法がイヌのCIC測定に適した方法であり免疫複合体介在性疾患の検出あるいは診断に応用可能であると考えられた.
著者
山田 剛史
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.64-76, 2013-03-30 (Released:2013-10-30)
参考文献数
100
被引用文献数
1 1

本稿では,2012年度の測定・評価領域の研究の動向を概観する。対象となる研究は,『教育心理学研究』に掲載された論文,日本教育心理学会第54回総会で発表された論文,さらに,国内外の関連する学会等で報告された論文や文献である。本年度に発表された研究を概観するにあたり,(1) 効果量(および, 検定力分析, メタ分析),(2) 項目反応理論,(3) MCMC法に注目した。 2012年度は,これまでその重要性を指摘されながらも十分に実践されているとは言えなかった,効果量やメタ分析に焦点が当たり,普及への一歩を踏み出した年と言えるかもしれない。また,項目反応理論に関する研究が多数報告されたことも本年度の特徴と言えるだろう。 本稿のもう1つの目的は,オープンソースの統計ソフトウェアであるRについて,教育心理学研究における利用の現状と展望について述べることである。Rが心理学研究でどのように利用されてきたか,Rの利用におけるメリットとデメリット,Rと他のソフトウェアの整合性,そしてRを用いた心理統計教育について述べる。
著者
山田 剛良
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.921, pp.150-154, 2006-03-13

2006年7月1日の施行が秒読みになったRoHS指令。有害物質としてPb(鉛)を規制の対象にしたことで,「古くて新しい技術」である導電性接着剤が,あらためて注目されている。低温での実装が可能な点や高い耐熱性といった特徴が,Pbフリー化が進む電子機器で懸念される実装の問題を解決する現実的な手段として有望視されているからだ。
著者
林 創 山田 剛史
出版者
京都大学高等教育研究開発推進センター
雑誌
京都大学高等教育研究 (ISSN:13414836)
巻号頁・発行日
no.18, pp.41-51, 2012

The purpose of this study is to examine whether the disposition to critical thinking of university students can be improved by teaching "research literacy, " a term corresponding to the basic academic skills needed for research. Nineteen junior-year students participated in a seminar on research literacy, focusing on its relations to the abilities of academic writing and data analysis. Participants were required in advance to submit assignments on applying academic writing and data analysis. Furthermore, they were measured with a critical thinking disposition scale before and after the seminar. From the results, the participants' answers on the assignments showed that about half of them did not adequately understand the essence of academic writing. Most participants created both good and bad examples of critical thinking. Furthermore, performance on the critical thinking disposition scale for participants who learned research literacy in the seminar clearly improved compared with a control group not taking the seminar. These results demonstrate that it is important not only to teach research literacy to university students around the sophomore or junior year but also to give them opportunities to think critically. This would lead to an improved disposition to critical thinking of the students.
著者
安田 正昭 山田 剛史 石原 昌信 当山 清善
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.125-134, 1992-12-01

酵素活性及び生酸性のバランスがとれた泡盛麹菌(Aspergillus awamori, Nakazawa IFO 4033)の生産するα-アミラーゼ及びグルコアミラーゼの酵素化学的諸性質を検討し,以下の結果を得た。(1)供試菌株の生産するα-アミラーゼの反応最適pHは4.5&acd;5.5,pH安定性は3.0&acd;6.0の範囲で安定であった。本酵素の反応最適温度は65℃,温度安定性は60℃まで安定であった。(2)供試菌株の生産するグルコアミラーゼの最適pHは5付近(4.3&acd;5.3)で,pH安定性は3.5&acd;6.0の範囲で安定であった。本酵素の反応最適温度は60℃,温度安定性は60℃まで安定であった。(3)供試菌株グルコアミラーゼの米(タイ国産砕米,うるち,もち),馬鈴薯,甘藷,小麦,とうもろこしの糊化デンプンに対する反応性を調べたところ,いずれも可溶性デンプンとほぼ同様の値を示した。(4)供試菌株グルコアミラーゼのタイ国産砕米デンプンに対する加水分解率は反応時間の経過に伴い増大し,反応24時間における値は82%であった。(5)供試菌株の生デンプン(タイ国産砕米)の分解活性の反応最適pHは3.2&acd;3.5であった。(6)供試菌株の各種生デンプン分解活性はウルチ米,タイ国産砕米及びもち米などで高い値を示し,小麦やとうもろこしにも比較的高い値を示した。しかし,生馬鈴薯デンプンに対する分解活性は著しく低い値を示した。
著者
神藤 貴昭 酒井 博之 山田 剛史 村上 正行 杉原 真晃
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.113-116, 2006

本研究では,京都大学教育学部の授業と,鳴門教育大学大学院学校教育研究科の現職小・中・高教員対象の授業を連携させ,教育の理論と実践について議論することを目的とした京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践の概要を示し,また,相手大学に現職教員あるいは京大学生という自己とは異なった顔を持つ<他者>がいることによる「フレーム」の変容に関する考察を,インタビュー及び電子掲示板の発言をもとにおこなった.その結果,一部「フレーム」の変容が困難であった受講生もいたが,教育に関する知識に関する「フレーム」変容だけではなく,教育に関する考え方や議論の仕方等,形式に関する一定の「フレーム」の変容が認められた.
著者
山田 剛二 小橋 澄治 草野 国重 久保村 圭助
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, 1977-09-15

飯山線高場トンネルは昭和45年1月22日午前1時頃地スベリによってトンネル延長の半分が崩壊した。このトンネルは古くより地スベリによる変状があり調査や, 対策工が数多く行なわれてきた。特に崩壊近くなってからは地スベリ計を中心とした測定がほぼ完全な体制で行なわれ, それによって, 地スベリ規模, 崩壊時期の予知を的確に行なうことができた。高場山トンネルは信濃川に突出した個所を貫く167 mのトンネルで, 粘土質ケツ岩, 砂岩の互層で, 昭和2年の開業より変状が認められ、多数のトンネル補強工が行なわれている。44年4月の雪どけ期に坑門付近の変状が進み8月の大雨によりノリ面の強化工事を行なった。9月以降も地スベリは進行し, ボーリングなどの調査測定, 排土工, 排水工の作業にかかったが, 翌年1月22日崩壊した。地スベリ計, パイプヒズミ計, トンネルの変位測定, 擁壁, 構造物の変状, 移動などの調査観測, 安定の検討を行なった。地表面移動速度による崩壊時期の予知を行ない, 相等の精度で予知することができ, 地スベリ対策, 測定法, 予知法について多くのデータを得た。
著者
宗片 健太朗 福原 知宏 山田 剛一 絹川 博之 中川 裕志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.97, 2008 (Released:2009-07-31)

本研究では、Web上で人々が注目しているページの収集と分析を行うことを 目的とし、ソーシャルブックマークを用いた情報収集・分析ツールの 開発を行った。 提案ツールについて述べ、 本ツールを用いて得られたソーシャルブックマーク上の タグやコメントデータの分析結果について述べる。