著者
小山田 泰洋
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.137-142, 2009

中国のコーポレート・ガバナンスは現代企業制度に至りようやくコーポレート・ガバナンスらしい姿が見えてきた。しかし, 株式化しても株式に市場性がない点でコーポレート・ガバナンス上の問題がある。<BR>しかも, 国有企業は慢性的赤字で, 株主の利益と経営者の役割は損なわれた状態である。<BR>したがって現代企業制度は10年以上経っているのにコーポレート・ガバナンスの確立までには至っていない。<BR>一方, 会社法は1993年制定され, 2度の改正の後, 2006年大改正の会社法 (以下, 新会社法と呼ぶ) は充実したが, 今のところ充分な成果が現れていない。この新会社法が有効に活用され, 着実に実行され, 株式化・民営化が推進されればコーポレート・ガバナンスもそれに伴って結実するであろうと考えられる。WTO加盟はその契機となっており, 股権分置改革等による改善余地も見えてきたのは大きな救いである。
著者
山田 利彦 金丸 雄介 石井 孝法 上水 研一朗 金野 潤
出版者
了德寺大学
雑誌
了徳寺大学研究紀要 = The bulletin of Ryotokuji University (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.10, pp.31-44, 2016

本研究は山田らの「柔道ルネッサンス活動意識調査~2010年柔道ルネッサンスフォーラム参加者を対象に~」,「柔道ルネッサンス活動意識調査~2010年全国高校総合体育大会柔道競技監督会議出席者を対象に~」に引き続き,2001年から2011年の間に行われた「柔道ルネッサンス」について,2010年の全日本実業柔道個人選手権大会代表者会議出席者に対してアンケート調査を行い,その認知度や効果,必要性等を把握し,2014年4月1日に発足した柔道MINDプロジェクト等の活動に示唆を得ることを目的とした.活動の認知度については主なものを除いて3割を切るものが多く,広報活動の必要性が示唆された.ルネッサンス活動に対する理解が高い者の方が積極的に活動に取り組んでいるという結果から,積極的な活動を促すには理解度の向上に取り組む必要性が示唆された.この活動により柔道に対する意識は7割の者が「良くなった」,「まあ良くなった」と捉えており,柔道界にとって非常に有益な活動として認識されていた.活動の継続については,93%の者が必要であると認識しており,これらの結果を今後の柔道MINDプロジェクトの充実に生かしていきたい.The purpose of this survey is to provide a suggested direction for Japanese Judo to take and suggestions for Judo MIND Project, which was started on April 1st in 2014, following the previous survey of Yamada et al., "A Survey on Consciousness of Judo Renaissance Project: A case study of the participants in the 2010 Judo Renaissance Forum" and "A Survey on Consciousness of Judo Renaissance Project: A follow up case study of the participants at the judo head coach meeting at the 2010 Interscholastic Athletic Meet." We collected opinions about the Judo Renaissance Project, which had been organized from 2001 through 2011. Our questionnaire was distributed to participants in the representative meeting held at the All-Japan Businessmen's Judo Individual Championship in 2010, in order to grasp their recognition of the Judo Renaissance Project, the project's effects and matters necessary to Japanese Judo. The survey shows that the degree of recognition about most activities was lower than 30 percent except main activities. Therefore it suggested that those activities should be publicized much more. In addition, coaches who had high recognition about this project conducted activities positively. In order to encourage them to conduct more positive activities, publicity activities take an important role. 70 percent of the subjects felt the images of Judo had improved as a result of the Judo Renaissance, and 93 percent of the subjects felt necessity of resuming the activity of the Judo Renaissance. It is very important to keep these results in mind in order to well organize the Judo MIND project for the future of Japanese Judo.Keywords: Judo, Judo Renaissance, All-Japan Businessmen's Judo Individual Championship, Judo Mind
著者
村上 和雄 掛本 道子 原田 敏勝 山田 約瑟 小川 裕康
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.343-348, 1992-07-05
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

球状シリカビーズ表面にグルコースオキシダーゼ(GOD)とグルコアミラーゼ(GAM)を共有結合で固定化し,ミニカラムに充てんしてミクロなバイオリアクターをつくり,高速液体クロマトグラフの分離カラムの後に接続した.グルコースはGODの触媒作用により過酸化水素とグルコノラクトンを,マルトースはGAMによりグルコースを生じ,更にこのグルコースがGODにより過酸化水素を生じる.生成した過酸化水素を電気化学検出器でアンペロメトリックに測定し,グルコースとマルトースの間接定量を試みた.本方法の検出感度は,GOD固定化カラムを用いた化学発光-FIA法やGOD・GAM固定化カラムを用いた化学発光-FIA法とほぼ同等であり,示差屈折率検出器を用いるHPLC法よりも約500倍高かった.最小検出量は絶対量でグルコースが10ng,マルトースが15ng(いずれも<I>S</I>/<I>N</I>=3)であった.本法は酵素の触媒作用,電気化学検出器の選択的で高感度な検出を利用しているため,前処理が極めて簡略化でき,試料を希釈するだけでよかった.市販の麦芽飲料,麦芽入り豆乳,ノンアルコールビール中のグルコースとマルトースの定量に応用し,良好な結果が得られた.

1 0 0 0 OA 日本大辞書

著者
山田美妙 編
出版者
日本大辞書発行所
巻号頁・発行日
vol.第6巻 く,け,こ, 1893
著者
山田 嘉徳
雑誌
大阪産業大学論集 人文・社会科学編 (ISSN:18825966)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-14, 2017-06-30

本研究は,ラーニング・コモンズにおける学びと活用可能性について,状況的学習論を理論的枠組みとして用いて検討するものである。A大学のラーニング・コモンズをフィールドとし,ラーニング・コモンズという場について調べ考えるという学習活動に取り組んだ65名の学生を対象に,学習活動に使用したワークシートから得られた自由記述文に対して共起ネットワーク分析を施した。結果,【通常教室と異なる場】,【個人・協働学習の場】,【友達同士で集まる場】,【飲み物を楽しみながら授業の宿題に関して相談し合える場】,【気分転換を図りながらリラックスして勉強できる場】,【発表練習ができる場】,【多様な形のコミュニケーションが可能な場】,【その他】の8 つの群が抽出された。得られた群を参照しつつ,文化的透明性概念を手がかりに,ラーニング・コモンズにおける学びと活用可能性について分析的に論じた。またLCの学びを分析する際の視点として,学習者にとっての学習概念の更新を促す「照射」の概念を取り入れることの有効性を論じ,LCの学習論の構築に向けた今後の展望を述べた。
著者
小林 一樹 山田 誠二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.63-72, 2006 (Released:2006-01-06)
参考文献数
18
被引用文献数
2 3

In this paper, we first propose a novel interaction model, CEA (Commands Embedded in Actions). It can explain the way how some existing systems reduce the work-load of their user. We next extend the CEA and build ECEA (Extended CEA) model. The ECEA enables robots to achieve more complicated tasks. On this extension, we employ ACS (Action Coding System) which can describe segmented human acts and clarifies the relationship between user's actions and robot's actions in a task. The ACS utilizes the CEA's strong point which enables a user to send a command to a robot by his/her natural action for the task. The instance of the ECEA led by using the ACS is a temporal extension which has the user keep a final state of a previous his/her action. We apply the temporal extension of the ECEA for a sweeping task. The high-level task, a cooperative task between the user and the robot can be realized. The robot with simple reactive behavior can sweep the region of under an object when the user picks up the object. In addition, we measure user's cognitive loads on the ECEA and a traditional method, DCM (Direct Commanding Method) in the sweeping task, and compare between them. The results show that the ECEA has a lower cognitive load than the DCM significantly.
著者
星野 真介 谷口 由紀 津田 悦子 北野 正尚 山田 修 古川 央樹 宗村 純平 中川 雅生 西島 節子
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.584-590, 2015 (Released:2016-05-16)
参考文献数
11

二次孔心房中隔欠損 (atrial septal defect ; ASD) に合併した僧帽弁逆流 (MR) が急激に進行し, 心不全をきたした症例を経験した. 症例は10歳女児. 5歳時に心雑音を指摘され, 近医を受診してASD, 軽度のMRと診断された. ASDに対してカテーテル治療を希望し, 至適体重まで待機中に, 経済的理由により病院を受診しなかった. 10歳で, 全身倦怠感, 起坐呼吸が出現し, 胸部X線写真では, 心胸郭比が80%と心拡大を認め, 心臓カテーテル検査では, 肺体血流比は5.1で, 重度のMRと肺高血圧を認めた. 外科的にASD閉鎖術および僧帽弁人工弁置換術を施行した. ASD症例で稀ながらMRが進行する場合があり注意が必要である.
著者
笹子 三津留 木下 平 丸山 圭一 岡林 謙蔵 田尻 久雄 吉田 茂昭 山口 肇 斉藤 大三 小黒 八七郎 石川 勉 松江 寛人 山田 達哉
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.23, no.9, pp.2191-2195, 1990-09-01
被引用文献数
8

リンパ節転移の無い早期胃癌を特定化し局所切除をすればリンパ節郭清をともなった手術と同等の治療成績を挙げることが期待される.1962年から1985年までに国立がんセンター病院で切除された単発早期胃癌1,440例のリンパ節転移についての検討より,リンパ節転移を否定しうる病変は,IIb,2.0cm以下の潰瘍性変化の無いIIc,2.0cm以下のIIa,腺腫内癌であった.そこで安全誤差をいれて,(1)1.5cm以下のIIa,(2)1.5cm以下の胃炎類似型IIcまたはIIb,(3)腺腫内癌の3つを局所治療の適応とした.切除標本の組織学的検索結果により完全切除は厳重な経過観察,粘膜内断端陽性は外科的局所切除,粘膜下層浸潤もしくは脈管浸潤例はR1以上の胃切除を行うという治療体系を作った.現在までの11例中8例は局所切除のみで,3例では外科的切除が追加された.この治療体系は癌が根治する可能性を下げることなく局所切除を行える優れた治療体系である.
著者
今 純一 矢本 智之 山田 耕司
出版者
青森県農林総合研究センター林業試験場
雑誌
林業試験場報告 (ISSN:1349242X)
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.7-23, 2004

昆虫多様性調査に適したトラップの選択と、その調査方法を明らかにするために、平成16年度は山地広葉樹林に黒色と白色の衝突板式トラップとマレーズトラップを設置して、捕獲された甲虫目及びカミキリムシ科の科や種及び個体数を調査した。その結果、カミキリムシでは、14・15年度に行った里山広葉樹林の調査でほとんど捕獲出来なかった山地を表徴する種が得られた。また、マレーズトラップを1林分に2基ずつ設定したところ、各トラップで捕獲できた甲虫の種数や個体数に非常に差があったことから、今後は林分内に複数基のマレーズトラップを設置して調査・検討することが望ましいものと思われた。トラップの使用方法について、カミキリムシ科のハナカミキリ亜科では、白色の衝突板トラップやマレーズトラップを使用し、5月中・下旬から梅雨入り前までの短期間調査することにより、林分ごとの種構成を把握することが可能と思われた。また、カミキリ亜科のトラカミキリ族も表徴的なグループであり、白色と黒色の衝突板トラップの併用が適しているものと思われたが、種構成を把握するためには、春期から夏期までの長期間の調査が必要である。
著者
清田 雅子 山田 泰宏 服部 哲 速水 治夫
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.3, pp.1-6, 2013-03-11

テレビドラマは四半期毎に新たな作品が多く放送されているため,視聴者は過去に見た作品すべてを覚えていることは困難である.また,どの作品が自分の嗜好に合うか判断するための数量的な基準が存在しない.そのため,過去に好んで見ていた作品を忘れてしまい再視聴する機会の損失や,誤った判断により自分の嗜好に合わない作品を視聴する可能性がある.本論文ではユーザが過去に見た作品を管理し,再視聴の機会を増やすとともに,ユーザの嗜好に合った未視聴作品を自動的に推薦することで新たな作品を見る機会を作ることを目的とする.そのため,本論文ではユーザが過去に見た作品を 5 段階評価で登録し,その情報を基に未視聴作品の評価を推測し,オススメ度を具体的な数値で示す機能を有した推薦システムを提案する.実験により,提案システムは過去に見た作品の管理に有効であり,ユーザの嗜好に合ったオススメ作品を提示できることが確認できた.For the Japanese television drama, new works are released and broadcast on a quarterly basis. Thus, it is difficult for the viewer of the work to remember most works that the viewer had seen. Moreover, there are not quantitative criterions which would indicate whether or not the work is suitable to the viewer. For those reasons, it is common that to lose the opportunity to view the work again, because the viewer forgot the works of which the viewer had been looking in favor, and there is a possibility to view the work that does not suitable to their taste occurred by the user's dis-appropriate decision. Our study is aiming at managing the work that was seen in the past by the user, making the chance to see new works by recommending automatically unviewed works that suit the every user's preference. Therefore we propose the recommender system. The user of the proposed system can register works that the user has seen, and score the work in the 5-point score scale. The proposed system could calculate the score that indicates how the work is suitable to the user. The score is specific numerical values: based on the evaluation of the score of work. From the experiments, the proposed system is effective in the management of work seen in the past, We were able to confirm that the work that is suitable to the user's preference presented by our recommendation function.
著者
井上 俊 竹内 康浩 竹内 寿和子 山田 信也 鈴木 秀吉 松下 敏夫 宮垣 仁実 前田 勝義 松本 忠雄
出版者
社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.73-84, 1970-03-20 (Released:2008-04-14)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

In 1967 there occurred many polyneuropathy cases in household vinyl sandal manufacturers at F-disrict in Mie prefecture. In this district among 3, 210 people (788 families) most of them engaged in vinyl sandal manufacture (as of Oct, 1967). Ninety three patients suffering from polyneuropathy were found by our survey. Out of these 93 patients those suffering from sensory polyneuropathy were 53, from sensorimotor polyneuropathy 32 and from sensorimotor polyneuropathy with muscle atrophy 8 (cf. Tab. 1). The work conditions and the factors contributing to the intoxication's were investigated, and the method of prevention was suggested. The results are as follows. (1) The patients occurred in 1961 at first and the number of them increased rapidly from 1965 and showed a peak in 1967 (cf. Tab. 2). This increase was in parallel with the amount of adhesives containing "n-Hexane" used in this district (cf. Tab. 3, 4). Outbreak of many patients in winter and spring may due to poor ventilation in winter. (2) The causative substance was considered to be "n-Hexane". But "n-Hexane" on sale contains 2-methylpentane, 3-methylpentane, n-hexane, and methylcyclopentane, and the quantity of n-hexane in "n-Hexane" is about 60% (cf. Fig. 6). (3) The work conditions of the vinyl sandal manufacturers among whom many cases of "n-Hexane" intoxication occurred were as follows. 1) The work was primitive household manufacture and living rooms were used as the working place (cf. Fig. 1, 3). 2) As adhesives containing a large quantity of highly volatile "n-Hexane" were used in narrow rooms, the concentration of "n-Hexane" vapor became high and reached about 500-2500 ppm in the work room. The vapor concentrations were especially high in winter because of closed windows. (cf. Fig. 7, 8, 9). 3) Since the workers (subcontractors) were paid by the number of manufacturedgoods, their working period was unrestrictedly long and some worked for 14 hours per day (cf. Fig. 10). 4) The work intensity was high and some starched 3, 000 times per day. It seems that the more the times of starching, the heavier the degree of symptoms (cf. Fig. 11). 5) As the adhesives were used with hand brushes, the vapor concentrations were high at the site near the noses of the workers, so that they inhaled the organic solvent vapor at high concentrations. 6) As the organic solvents vapor ignite easily, the work rooms were not heated and they were working at quite low temperatures in winter (cf. Tab. 5). 7) The workers were not instructed as to the toxicity and the handling method of the organic solvents. 8) Usual health supervision was not performed at all. (4) The chief cause of the occurrence of intoxications was that a large amount of the organic solvents was used under very poor work conditions as above mentioned combined with neglected supervision. Moreover, that which gave impetus to the occurrence of the intoxication was that the easily drying adhesives containing a large quantity of "n-Hexane" were used in order to increase the number of the manufactured goods, because the pay per one of the goods was not increased for these several years in spite of the recent inflation. (5) As the urgent measure for the prevention, though instruction on the toxicity and the handling method of the organic solvents, improvement of the ventilation and the working methods, guidance by the health center and so on were made, these are only certain aspects of measures for the prevention. The danger of the intoxication may not be perfectly removed without the fundamental reform in the work conditions.
著者
山田 善大 峰野 博史 池谷 利明 太田 賢 水野 忠則
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.541-542, 1997-03-12

最近の小型携帯端末の発展・普及に伴い, 携帯電話や PHS を利用したデータ通信などを行うモーバイルコンピューティングの形態が特に注目されるようになっている. この形態はユーザがどのような場所・時間においてもコンピュータを扱うことができるため, 様々な利用方法を考えることができる. しかしワイヤレス通信は, 帯域幅が制限され,通信コストも高く, 転送の途切れが生じる恐れがある等の理由により, デスクトップマシンのような扱いは難しいと考えられる. 従来の電子会議では参加者同士がリアルタイムに通信を行うため, 安定した通信環境の保証がなくては実現は難しいものであった. 本稿においては, 携帯端末を用いるユーザが電子会議に参加するためのシステムである PARCAE(Partial AsynchRonous Conference system for wireless AccEss)のサーバ部の設計・実装について述べる. このシステムには, 同期ユーザと非同期ユーザという二つの形態のユーザが存在すると定義する. 同期ユーザは主に LAN に接続されたユーザであり, 会議中に発言をすることで会議に参加する. 非同期ユーザは携帯端末の利用を主とし, 他参加者の発言をリアルタイムに受け取ることはないが会議参加者に認識され, 過去の発言データの取得・参照を行う事で不在時の会議の内容を知り, 会議にスムーズに途中参加できる.サーバは, 発言データの配送と格納, 発言データの加工処理, そして会議での発言権の制御を遂行する.
著者
深見 沙織 中村 崇仁 柳田 勝康 山田 慎悟 重村 隼人 伊藤 美香利 岩田 弘幸 朱宮 哲明 西村 直子 尾崎 隆男
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.96-103, 2011-07-30
参考文献数
12

近年わが国では,食生活の変化に伴い子どもにおける肥満や生活習慣病の増加が起こっている。その解決策として,食育が必要と考えられている。この度われわれは,入院中の子どもとその保護者を対象に,食事を提供する医療従事者の立場で次のような食育の取り組みを開始した。栄養バランスが良く,子どもたちが好き嫌いなく食べられるように工夫した「お子様ランチ」という新メニューを創った。古来の季節行事の日の「お子様ランチ」には,わが国の季節に応じた食文化の紹介文を添えた。保護者に対して,食育の意義,献立に使用した食品の栄養素の解説,レシピ等を記載したパンフレットを週1回定期的に配布した。<br> また,この取り組みを評価するため,保護者に対し毎週1回アンケート調査を行なった。開始後3か月間のアンケート結果 (n=215,回収率87%) では,「お子様ランチ」の献立内容,盛付け,子どもの反応,パンフレットの内容の4項目全てで,「よい」という回答が過半数を占めた。食育に興味があるとの回答は93%であり,保護者の食育に対する関心は高かった。一方,子どもが好む食材のみを使用する傾向,外食が多い傾向等,食育上の問題点が見出された。<br> 入院期間中という短期間の取り組みであるが,保護者に子どもの食育を考える機会を提供できたと考える。今後もこの取り組みを継続し,子どもたちの食育に生かしていきたい。
著者
山田 一貴 西村 欣英 酒井 孝司
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.169-172, 2015 (Released:2017-11-15)

本研究は,集合住宅における通風性能の把握やCFD解析の予測精度向上を目的としている。本報では,建物モデルを再現した風洞実験及びCFD解析を行った。実験と解析を比較することで,解析の整合性を検討した。また,解析では乱流モデルに標準k-εモデルとDurbinモデルを用い,2つの乱流モデルの比較検討も合わせて行った。比較した結果,標準k-εモデルよりもDurbinモデルは風洞実験と類似していた。
著者
山田 隆敏
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.17, pp.p1-18, 1989-03

20世紀最大の作品と絶賛される詩劇TheDynasts(諸王,1903~8)で代表される如く,読書好きな母の影響を受けてか,はやくから詩の創作活動を続けてきたThomas Hardyは,経済的な諸事情も加わり,とりあえず小説家として文壇にデビューすることになった.最初に書き上げた小説The Poor and the Lady (貧乏人と淑女,1867)は単純なPlotでありすぎると,Macmillan社から出版拒否を受ける.つづいてこの原稿を持ち込んだChapman and Ha11 社編集顧問のJohn Morley(1838~1923),George Meredith(1828~1909)の忠告に従って,次作Desperate Remedies(荒療治,1871)を自費出版した.こんどは複雑すぎるPlotであって,意外なる挿話と多分に燗情的場面が多すぎると,読者から予想外の酷評を受ける.勇気をくじかれたが,創作意欲をながく抑えることは出来ず,翌年Under the Greenwood Tree (緑樹の蔭で,1872)を出版する.Timsley社からの匿名出版であったけれども,従来の小説の観念を払拭し彼独自の世界を展開した結果,この作品は好評を得るに至り,事実上の処女作小説となった.
著者
山田 学 中川 徹 北川 一 村上 勝彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.239-240, 1992-02-24

ソートはコンピュータサイエンス,エンジニアリングにおいてもっとも基本的な操作の一つである。しかし従来からのシーケンシャルなアルゴリズムでは,問題の規模(n)に対する計算時間のオーダは最速のものでもO(nlogn)になると言われている。TakefujiとLeeはHopfield型ニューラルネットワーク(以下,NNと略す)でO(n^2)個のニューロンを用い,問題の規模に関わらず2ステップすなわちO(1)で解を得る並列処理ソートアルゴリズムを示した。しかし,このアルゴリズムは多入力のアナログ加算器を必要とした。今回,このTakefujiらのアルゴリズムとバイナリ結合のニューラルネットワークSDNNを基礎として加算器を1つも必要としないモデルを新たに考え,実験を行った。またNNでソータを作ろうとする場合,実際にハードウェアとして実現できることが重要であり,今回,4要素ソータの試作および,そのハードウェア量の定式化を行った。