著者
入波平 治 岡本 純子 長谷川 登志夫 町口 孝久 山辺 信一 湊 敏
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 第17回基礎有機化学連合討論会
巻号頁・発行日
pp.269, 2004 (Released:2005-03-31)

従来,ケテン-オレフィン反応におけるシクロブタノン生成は双性イオン中間体を経る2段階機構で進行すると考えられてきた。また、双性イオン中間体の実験的根拠は無く単なる「概念種」であった。我々はシクロブタノン生成がα-メチレンオキセタン(初期中間体)、双性イオン(第2中間体)を経る新規3段階機構で進行する反応を見出した。この双性イオン中間体は理論的検討により極めて不安定であるとされ、スペクトル的検出は不可能と考えられていた。しかし、本研究で双性イオン中間体のスペクトル的検出に初めて成功した。この双性イオンの濃度を保証する別の隠れた中間体の存在が考えられた。これを追跡したところ,このイオンの貯蔵、放出を担う新規中間体として双性イオン二量体を見出した。
著者
原田 静香 櫻井 しのぶ 中山 久子 岡本 美代子 齋藤 尚子 南 唯公
出版者
順天堂大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は、保健師教育における学生の学習プロセスをディープラーニングへと導くためのコースデザインの開発を行い、その効果を測定するものである。コースデザイン案に関しては、公衆衛生看護学の保健師活動方法において基本的な内容である「地域診断」を選択した。それは、支援の対象者や担当地域を把握するために始めに求められる基礎的な学習内容であることに加え、地域診断は、多角的な情報を集め、対象の特徴を縦断的に解析するプロセスを踏むうえで、学んだ知識を関連付けて理解したり、情報を精査したり、問題を見出して解決策を考えたり、自身の考えを創造したりといった学び方が必要であり、学生がディープラーニングを行うことが必要不可欠であると考えたからである。開発したコースデザイン案は、協働学習技法・ポートフォリオ・ICEモデル等を導入している。平成29年度の実績としては、開発したコースデザイン案を実際に用いて講義と演習を実施した。開発したコースデザインがディープラーニングを導くものとなっているかを評価するために、コース終了後に受講生への調査を実施した。開発したコースデザインによる学習プロセスの中で、学生がどのような学びの認知プロセスがあったのかを明らかにし、ディープラーニングを踏襲した学習経験を経ているかを確認するものである。調査対象者は本研究にて開発したコースデザイン案による地域診断演習を受講し、本調査への協力に同意が得られた者とした。調査期間は平成29年8月~。調査方法は半構成的インタビュー調査法を実施し、対象者は15名であった。分析方法はグラウンデッドセオリー法を用いている。現在分析を進めているところであるが、抽出されたコードの中には「学んだ内容のつながりに気づく」や「浅い認識に気づく」「住民の立場で解決策を考える」といったディープラーニングを踏まえたkey wordsが散見されている。
著者
米川 智司 木谷 収 岡本 嗣男 塚井 直樹
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.19-26, 1988 (Released:2010-04-30)
参考文献数
14

耕うん時の土壌-機械系の力学的挙動の解析に用いるデータを実験的に得るための計測システムの主要部である小型土壌内応力/土壌変位センサおよび土壌成形装置の開発と性能評価を行った。本センサは土壌内応力を小型圧力センサで検出するとともに, 光ファイバの点光源を土壌槽のガラス壁越しに撮影したものをコンピュータ画像処理して土壌変位を求める方式のものである。本センサを複数個用いることで土壌圧縮時の応力やひずみ分布を測定することができ, 土壌成形装置を用いてある一定条件付近の土壌の再生が土壌槽内に行えるようになった。
著者
田中 美奈 栗坂 信之 岡本 充智 藤堂 太
出版者
愛媛県農林水産研究所
雑誌
愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (ISSN:18837395)
巻号頁・発行日
no.4, pp.29-36, 2012-03

国内流通する大麦48品種(二条皮麦:18品種,六条皮麦:9品種,外国産皮麦:15品種,六条裸麦:6品種)について,SSRマーカーによる多型をカタログ化した。最小マーカーセットによる大麦加工食品における原料・品種判別は,DNAの断片化が進んだ麦茶を除き,レトルト麦飯,押麦製品,はったい粉,ホットケーキミックス,大麦若葉では可能である。
著者
岡本 敦
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.185-192, 2012 (Released:2012-11-30)
参考文献数
33

Serpentinization is a hydration process that causes significant changes in physical and chemical properties of the oceanic lithosphere. Based on hydrothermal experiments, the reaction rates of serpentinization have been empirically obtained for typical reaction (i.e., Olivine+H2O → Serpentine+Brucite) as a function of temperature and initial grain size of the reactant mineral. However, the rate equations used for these analyses take quite empirical forms, in which the solution chemistry (saturation state) is not taken into consideration; therefore, it is difficult to extrapolate the results to different conditions and to predict evolution of the fluid chemistry in the hydrothermal systems. Serpentinization reactions are characterized by coupled dissolution of primary minerals (Olivine, Pyroxenes) and formation of secondary minerals (Serpentine, Brucite, Talc, Magnetite); therefore, the rates of elementary reactions between individual minerals and solution will be required for estimating the rate of overall hydration reaction. I also discuss the effects of competitive processes among grain surface reactions, element diffusion, water supply and structural development during serpentinization.
著者
末丸 克矢 山下 梨沙子 武市 佳己 山口 巧 公平 恵崇 岡本 千恵 五十崎 俊介 井門 敬子 田中 守 三好 裕二 守口 淑秀 池川 嘉郎 荒木 博陽
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.139-145, 2006
参考文献数
8
被引用文献数
11 18

We have been conducting a four-week practical hospital training course incorporating experience-oriented programs for fourth-year undergraduate students at Ehime University Hospital. There are 17 such programs in the curriculum among them instruction in the self-administration of insulin and bronchial asthma inhalers, nutrition support, drug counseling training using case-based learning procedures and role-play practice (CBL practice), and evidence based medicine (EBM practice) based on the provision of drug information. Self-learning exercises were devised for CBL and EBM practices. At the end of the practical hospital training course, we conducted a questionnaire survey concerning understandability, extent of previous understanding, training time, necessity of each program and degree of satisfaction with it. Analysis of the responses showed that student satisfaction with the practical training program was positively and significantly correlated with understandability (r=0.756, p<0.01) and degree of experience received (r=0.538, p<0.05). However, there was no correlation between satisfaction and previous understanding, training time or necessity. These results suggest that the experience-oriented programs enhanced students' understanding of the hospital practical training and also increased their satisfaction with it.

1 0 0 0 OA 難波江

著者
岡本保孝
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻5,
著者
横山 晋 岡本 毅彦 石井 忠雄 武谷 愿
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.353-358, 1969
被引用文献数
1

トド松,ブナ,ナラ樹皮の各MWリグニンおよび赤松チオリグニン等の原リグニンにはDMSO-<I>d</I><SUB>6</SUB>を,また原リグニンのアセチル化誘導体にはクロロホルム-<I>d</I>を,それぞれNMR溶媒に用いて,高分解能NMRスペクトルを測定した。次いでアセチル化誘導体のNMRスペクトルから求めたフェノール性,アルコール性水酸基含量の測定結果を併用して,原リグニンのNMRスペクトルから各種結合形態の水素の含量を測定した。<BR>その結果MWリグニンとチオリグニンとの間の各種水素の分布には特徴的な差異が見られた。すなわちMWリグニンはチオリグニンと比べてアルコール性水酸基水素および芳香族環側鎖の脂肪族水素H<SUB>α</SUB>,H<SUB>β</SUB>(側鎖脂肪族α,β,γ位炭素に酸素が結合する)の含量が多い。これに対してチオリグニンはフェノール性水酸基水素および芳香族環側鎖の脂肪族水素H<SUB>α'</SUB>,H<SUB>β'</SUB>(側鎖脂肪族α,β,γ位炭素に酸素が結合していない)の含量が多い。<BR>高分解能NMRスペクトル分析によって求めた各種結合形態水素の含量および元素分析値を用いて,リグニンの基本構造単位に関する構造指数を求める新たな構造解析法を導入した。
著者
前田 ひとみ 岡本 淳子 寺本 淳子 山下 清香 山本 悌子 成田 栄子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.2_14-2_20, 1989

より行動化され易く、また、母親の意識を高めることの出来る保健指導を検討する為に、育児指導の内容や方法が異なる竜北町と熊本市の1才6ケ月児検診における母親の育児行動ならびに児の日常生活習慣の自立等の実態とそれまでに受けた指導とを比較した。 その結果、児の発達を追いながら個別性を考慮し、期間を区切って身近な目標を持たせるような指導は効果のあることが示唆された。そして、集団指導は効果的な指導の場となっており、加えて実習することによって母親自身に方法や知識が確実に習得されると思われる結果が得られたことから、項目によっては単に口述だけでなく、実習をまじえた指導がより効果的であると考えられた。一方、正常な発達過程や家族の生活形態や家族形態の影響を受け易い日常生活習慣については、指導の効果が現れにくいことが示唆された。
著者
宮沢 稔 岡本 雅巳 笠原 博徳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.25-26, 1994-03-07

マルチプロセッサシステムにおける従来のFortran自動並列化コンパイラではDo-allやDo-acrossなどのループ並列化のみが用いられていた.この場合,ループ以外の部分の並列性,たとえば基本プロック内部の並列性や,基本プロック,ループ,およびサプルーチン間の粗粒度並列性を利用することはできなかった.筆者らは以上のような間題を解決するため,従来よりマルチグレイン並列処理手法を提案してきた.これは,基本プロック,ループ,サブルーチンより定義される粗粒度タスク(マクロタスク)の並列処理(マクロデータフロ処理),中粒度並列処理(ループ並列化),細粒度並列処理を階層的適用した並列処理手法である.
著者
赤鹿 秀樹 岡本 雅巳 宮沢 稔 安田 泰勲 笠原 博徳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.73-74, 1996-03-06

マルチプロセッサシステムにおける従来のFortran自動並列化コンパイラではループ並列化が主に用いられていたが,プロセッサ台数の増加と共に,ループ並列化だけではスケーラブルな処理速度が望めなくなっている.そこで,筆者等は従来自動並列化が不可能であったループ以外の並列性,例えば,基本ブロック,ループ,サプルーチン間の並列性を利用した粗粒度タスクの並列処理(マクロデータフロー処理)手法および基本ブロック内部の近細粒度並列処理手法を提案している.また,筆者等は粗粒度・中粒度(ループ並列化)・近細粒度並列処理を階層的に適用する並列処理理手法であるマルチグレイン並列処理手法,さらにループ内あるいはサブルーチン内の粗粒度並列性を階層的に利用してクラスタ内部で階層的にマクロデータフロー処理を行なう階層型マクロデータフロー処理も提案している,この階層型マクロデータフロー処理では,粗粒度タスク間のスケジューリング方法として,ダイナミックスケジューリング,スタティックスケジューリングを使い分けて行なうことにより,スケジューリングの際に生じるオーバーヘッドを抑えるようにしている.本稿では,階層型マクロデータフロー処理におけるマクロタスクのスケジューリング手法について提案する.
著者
竹内 誠一 岡本 達幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.852, pp.17-00041-17-00041, 2017 (Released:2017-08-25)
参考文献数
29
被引用文献数
2

Theoretical examinations based on absorption line databases were carried out about the influence of turbulence-radiation interaction on the radiative heat transfer arriving at the wall of large-scale industrial furnaces, where the re-absorption of radiative energy by combustion gas on its path toward objects to be heated cannot be neglected. In this study, the efficient and accurate calculation method for non-gray analysis and the effective method for handling turbulent fluctuations of radiation and absorption proposed in our previous paper were coupled. Combining the above coupled method and a governing equation solver for obtaining the spatial distribution of time-averaged values of temperature, concentration, velocity and so on, the heat transfer including radiation in large-scale industrial furnaces enveloping turbulent flames was able to be evaluated with sufficient accuracy equivalent to Line-by-Line analysis and with feasible calculation load. By applying this calculation technique to large-scale furnaces, it was found that negligence of turbulent fluctuation in numerical simulation gives rise to obvious change in heat flux distribution on the side wall and in the spatial distribution of time averaged temperature. In addition, change in the total amount of radiative energy arriving at side wall caused by negligence of turbulent fluctuations is fairly small compared with change observed in the case of a typical optical path indicated in our previous report.
著者
岡本 雅史 阪田 真己子 細馬 宏通
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-07-18

まず、代表者岡本は、一人の話者の語りが中心となる演芸である落語と漫談に着目し、前者においてマクラから本題へと語りのモードが転換する場面において言語的な境界を示しつつも、非言語的・パラ言語的モダリティの層においてはその境界と時間的に一致しないことを明らかにし、語りの受け手に対する二重の境界設定がプロの噺家の語りの特徴であることを示唆した。一方、後者については、一人語りの中にも仮想的な対話場面の再現が万段において頻出することを示し、仮想的な語り手を導入する際の引用標識の戦略的な脱落が受け手の物語認知にとって有効な手段であることを明らかにした。いずれも社会言語科学会第41回大会で報告された。次に、分担者阪田は、観客も漫才対話を支えるコミュニケーションの参与者であると仮定し、観客の存在が、漫才師のパフォーマンスにいかなる影響を与えているかを検討した。プロの漫才師による実証実験を実施し、ボケ、ツッコミという役割によって観客による影響の受け方が異なること、オープンコミュニケーションの参与者として、漫才師と観客が相互参照的な関係にあることを明らかにした。研究成果は、電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会、および国際会議International Conference on Culture and Computingにて報告された。一方、分担者細馬は、漫才におけるボケとツッコミの身体動作と発話との時間関係に注目し、ボケによる笑いの認知点以外に、ツッコミとボケのマルチモーダルな行為関係が笑いに寄与している可能性について調査している。特に、センターマイクによって身体動作が制約を受けていた時代の漫才と、コンタクトマイクなどを用いて身体動作の自由度が増した時代の漫才を比較することで、近年の漫才が必ずしもマイクという資源の取り合いを前提としない動作を取り入れていることを分析している。

1 0 0 0 OA 淮南子[ソ]證

著者
況齊岡本孝 著
巻号頁・発行日
vol.[1], 1800
著者
松原 正樹 岡本 紘幸 佐野 智久 鈴木宏哉 延澤 志保 斎藤 博昭
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.2937-2948, 2009-12-15

オーケストラなど大編成用に作曲された楽曲のスコア(総譜)は,パート数の多さから判読性に欠け,異なるパート間の関連性を把握するには音楽構造を理解する必要があり,楽譜(パート譜)を読むことができてもスコアを読むことができない演奏者が多いという問題点がある.そこで本稿では,異なるパートの似た役割を持つフレーズをクラスタリングし,各クラスタに異なる色を割り当てて楽譜上に着色する手法と,音楽を再生しながら色付け楽譜を見ることで異なるパート間の関連性を把握しやすくするインタフェースを提案する.提案手法では,合奏において重視すべき,リズム,響き,メロディ,和声を考慮した4つの特徴量を用いてパート間の距離を定義し,k-meansアルゴリズムを利用してクラスタリングを行うことで色付け楽譜の生成を実現している.また提案するインタフェースにおいて,ユーザは操作の繰返しにより,スコアリーディングを熟達させることができ,楽曲の構造について考えて聴くようになった.実験結果より異なるパート間の関連性を把握する色付け楽譜の生成が可能であることを示し,スコアリーディング支援を実現できることを示した.