著者
岡本 謙一 重 尚一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.91, no.7, pp.723-733, 2008-07-01
被引用文献数
6

熱帯降雨観測衛星(TRMM:Tropical Rainfall Measuring Mission)は,1997年11月28日に打ち上げられて以来,現在に至るまで,約10年以上も順調に,熱帯.亜熱帯降雨の観測を継続している.TRMMは,世界で初めてのアクティブフェイズドアレー方式の降雨レーダ(PR)を搭載しており,台風などをはじめとする様々な降雨システムの三次元構造の観測にその威力を発揮してきた.論文では,TRMM衛星のミッションの目的,搭載センサの概要,TRMM降雨レーダシステムの概念設計時の諸検討,TRMM降雨レーダシステムの概要,TRMM降雨レーダデータ解析処理アルゴリズムシステム,様々な観測成果(台風,潜熱加熱など),TRMMを継承する全球降水観測計画(GPM:Global Precipitation Measurement)主衛星搭載2周波降水レーダ(DPR)並びに更に次世代の衛星搭載の降雨レーダ技術についての展望などについて解説する.
著者
岡本 泰治
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.167-170, 2003-02-04
参考文献数
7

現在、携帯電話やPDA等に代表される携帯情報端末が普及している。これらは、小型・軽量の為、何時でも何処でも気軽に利用可能なのが最大の特徴である。将来、携帯電話を代表とするモバイルコンピューティングは用途に応じて、端末を持っていなくても好きな所でコンピュータを利用する事が出来る「ユビキタスコンピューティング」、コンピュータを装着することで今よりも自由の利く状態でのコンピュータの利用が可能な「ウェアラブルコンピューティング」へそれぞれ移行していくと考えられている。以上を踏まえ本稿では、その内のウェアラブルコンピューティングに着目し、指の動きをセンサで感知するサイバーグローブを用いた入出力の方式について考察する。
著者
岡本 泰治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.630, pp.167-170, 2003-01-28
被引用文献数
1

現在、携帯電話やPDA等に代表される携帯情報端末が普及している。これらは、小型・軽量の為、何時でも何処でも気軽に利用可能なのが最大の特徴である。将来、携帯電話を代表とするモバイルコンピューティングは用途に応じて、端末を持っていなくても好きな所でコンピュータを利用する事が出来る「ユビキタスコンピューティング」、コンピュータを装着することで今よりも自由の利く状態でのコンピュータの利用が可能な「ウェアラブルコンピューティング」へそれぞれ移行していくと考えられている。以上を踏まえ本稿では、その内のウェアラブルコンピューティングに着目し、指の動きをセンサで感知するサイバーグローブを用いた入出力の方式について考察する。
著者
岡本 芳美
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.78-98, 2012

マルチ・タンク・モデルの開発で計算が容易に出来るようになったことが本文開始において示されている。ここでは,それ等を具体的に説明する。流量を計算しようとする流域に関して,流域に降った雨と流域の出口の流量の両者が分かっている場合,この流域を水文データの有る流域と一般に呼ぶ。雨量は分かっているが流量が無い流域を水文データの無い流域と表現する。両方共分かっていない場合,水文データの全然無い流域と言うような呼び方をする。今,一般に,広く行われている流出計算法では,その方法が有する各係数の値は水文データの有る流域における流出の再現計算から試算で求められるようになっている。すなわち,基本的に,水文データの有る流域でなければ適用出来ない方法である,と言えよう。これに対して,マルチ・タンク・モデルによる計算は,全ての係数が理論的に決められるようになっているから,適用流域が水文データの有る流域であるかどうか問題にする必要は,あまり無い。すなわち,水文データの無い流域に,容易に適用出来る方法である。

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著者
岡本春彦 著
出版者
弘文堂書房
巻号頁・発行日
1918
著者
松下 宗洋 宮地 元彦 川上 諒子 岡本 隆史 塚本 浩二 中田 由夫 荒尾 孝 澤田 亨
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.375-381, 2013-10-01 (Released:2013-10-19)
参考文献数
29

Several studies have shown that low cardiorespiratory fitness (CRF) or heavy alcohol consumption is risks of total or certain types of cancer death. However, the combined influence of CRF and drinking habits on total cancer mortality is not clear. The purpose of this study was to investigate the joint effect of CRF and drinking habits on total cancer mortality among Japanese men. We evaluated the CRF and drinking habits on risk of total cancer mortality in 8,760 Japanese men (age: 19-59 yr) who were given a submaximal exercise test, a medical examination test, and questionnaires on their health habits. CRF was measured using a cycle ergometer test, and the men were classified into two categories by CRF levels based on the reference value of CRF (R-CRF) in “Physical Activity Reference for Health Promotion 2013” (Under R-CRF and Over R-CRF). Also, the men were assigned to Non Drinking, Moderate Drinking, and Heavy Drinking categories. There were 178 cancer deaths during the 20-yr follow-up period. Relative risk and 95% confidence intervals for total cancer mortality were obtained using the Cox proportional hazards model while adjusting for age, body mass index, systolic blood pressure, and smoking habits. Using the Under R-CRF & Heavy Drinking group as reference, the relative risk and 95% confidence intervals were 0.37 (0.16–0.85) for the Over R-CRF & Non Drinking group. This result suggests that Japanese male with a high CRF and a low drinking habit have a lower risk of total cancer mortality.
著者
田村 重四郎 岡本 瞬三 久保 慶三郎 片山 恒男 韓 国城 小川 好 野中 昌明
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.p10-24,図巻頭8p, 1982-01
被引用文献数
1

小特集:海域・唐山地震の被害と中国の耐震研究1975年海域地震、1976年唐山地震によって中国では甚大な人的および物的被害が生じた。本報告は、東京大学生産技術研究所の耐震工学の研究者を中心とした調査団が1981年夏に中国を訪問して海域県・唐山市・天津市をはじめとする各地で調査した結果をとりまとめたものである。この調査によって、両地震による建築物・土木構造物等の被害の実体がかなり明らかになった。特にレンガ造りの構造物の脆弱さが再認識された一方、よく設計・施工されている構造物の被害は少なかったことがわかった。
著者
藤田 幸一 遠藤 環 岡本 郁子 中西 嘉宏 山田 美和
出版者
京都大学東南アジア研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.157-210, 2013-01-31

The Thai economy is supported by a large number of unskilled migrant workers from the neighbouringcountries, especially Myanmar, since the late 1980s. However, the Thai government's system of receivingmigrants has been largely defective, due to internal inconsistencies and conflicts among the differentagencies of the government. Based on recent household-level surveys on Myanmar migrants in Ranong,southern Thailand, we delineate their work and living conditions-how they work hard for wages lowerthan the minimum wage that leave them with no surplus for remitting to their home country yet a largeamount of debt, as well as the harassment and abuse they suffer in the hands of Thai government officials,etc. We also show the actual situation of Myanmar sex workers, including the serious problem of humantrafficking they face. By interviewing various government agencies (including the police, labour department,hospitals, etc.), business associations, and NGOs, we show how the "structure" in which the Myanmarmigrants are situated has emerged and is maintained.
著者
岡本 尚紀 米澤 朋子 山添 大丈 安部 伸治 服部 文夫 萩田 紀博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.35, pp.7-12, 2010-05-07
参考文献数
12

超高齢社会の到来に伴い,一人で生活する高齢者の割合が増加する昨今,日々の生活を支援する仕組みづくりが求められている.本研究は,家族の不在や独居といった状況下において,簡略化された音センサデータを複数用いて,通常生活時・不在時・異常時などの状態識別情報を取得し,関係者に識別結果を伝えることによって,居宅における日常生活支援を目的とする.また簡略化により,音情報のデータ量を削減するとともに,プライバシー保護を考慮しつつ,高齢者が生活している様子を見守ることが可能となる.本稿では,実現のための第一段階として録音データから周波数と時間を単純化した音データを用いることで,簡単な状況識別ができることを示す.
著者
八木 昌人 川端 五十鈴 佐藤 恒正 鳥山 稔 山下 公一 牧嶋 和見 村井 和夫 原田 勇彦 岡本 牧人
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.99, no.6, pp.869-874, 1996-06-20
参考文献数
6
被引用文献数
18 5

厚生省の高齢者の聴力に関する研究班は65歳以上の高齢者の聴力を調査した. 測定7周波数の平均聴力レベルはA群 (65~69歳) で35.0dB, B群 (70~74歳) で42.1dB, C群 (75~79歳) で46. 1dB, D群 (80~84歳) で52. 1dB, E群 (85歳以上) で55.6dBであった. すべてのグループにおいて聴力の男女差はみられず, オージオグラムの型は大部分の例で高音漸傾型を示した. 平均語音弁別能はA群で75.4%, B群で70%, C群で63.8%, D群で59.7%, E群で52.1%, また, SISI検査で70%以上を示した率はA群で45.2%, B群で49.3%, C群で47.9%, D群で51.6%, E群で59.7%であった.