著者
岩元 辰篤 白井 達 森本 昌宏 岩崎 昌平 南 奈穂子 中尾 慎一
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.559-562, 2016 (Released:2016-11-04)
参考文献数
10

プレガバリン(PGB)を長期間継続投与中で,治療効果が不明瞭な症例において,投与中止が可能であるかにつき調査した.PGBを6カ月以上投与している11症例を対象とし,続行によってもさらなる改善がないと判断した場合,受診ごとに投与量を半減し,痛みが増強した場合には元の投与量に戻すこととして,25 mg/日まで減量が可能となった時点で中止とした.この結果,7例では減量後も痛みの程度に変化はなく中止が可能であったが,4例では減量あるいは中止により痛みが増強したために投与を継続した.以上,治療効果判定が不十分なままPGBを漫然と投与している症例があることが判明した.今後は,長期間投与を行っている症例では,漸減・中止を考慮すべきと考えられた.

17 0 0 0 OA 維新日乗纂輯

著者
岩崎英重 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第1 白石正一郎日記.黒沢覚蔵覚書.遣, 1926
著者
諸澤 崇裕 萩原 富司 熊谷 正裕 荒井 聡 奥井 登美子 岩崎 淳子 三浦 一輝
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
pp.2213, (Released:2023-04-30)
参考文献数
39

霞ケ浦において、定置網で漁獲された魚類を参加者が回収、種同定、重量の計測を行い、最後に漁獲物の一部を試食し、群集調査を行う一日漁師体験というイベント型の市民参加型モニタリングを 2006 年 4 月から 2020 年 1 月までの期間、月に 1 回程度の頻度で実施した。計 142 回のイベントを実施し、参加者数はのべ 2177 人、1 回あたりの参加者数は約 20 名であった。モニタリングの結果、在来種については、シラウオ Salangichthys microdon、オイカワ Opsariichthys platypus、クルメサヨリ Hyporhamphus intermedius、アシシロハゼ Acanthogobius lactipes、マハゼ Acanthogobius flavimanus、ジュズカケハゼ Gymnogobius castaneus などが一時的に減少したのち再び増加傾向に転じたこと、タナゴ類は 2009 年ごろを境に確認されなくなったことが明らかとなった。また、外来種については、国外外来種のダントウボウ Megalobrama amblycephala が 2018 年から確認され始めたほか、国内外来種のゼゼラ Biwia zezera が 2013 年から確認され始めるなど新規定着、もしくは増加傾向の種が確認できた。さらに、国外外来種のアオウオ Mylopharyngodon piceus やペヘレイ Odontesthes bonariensis については、2010 年以降確認されなくなり、外来種の減少傾向も捉えることができた。以上の結果から市民参加型モニタリングが在来種や絶滅危惧種の増減、外来種の定着や増減を把握するために有効であることが示唆された。一方で、15 年間継続したモニタリングも新型コロナウィルスの流行等により継続できなくなり、継続性という観点からイベント型の市民参加型モニタリングの課題も明らかとなった。

16 0 0 0 OA 維新日乗纂輯

著者
岩崎英重 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第3 安政記事稿本.永田重三筆記.美玉, 1926
著者
岩崎 聡
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.261-268, 2013-08-30 (Released:2013-12-05)
参考文献数
26
被引用文献数
1

要旨: 新生児聴覚スクリーニング検査の普及により一側性難聴と診断される機会は増えてきたが, その頻度はまだ不明と言える。小児の場合, 主な原因として内耳・内耳道奇形, ムンプス難聴, 先天性CMV感染症があげられる。その他, 髄膜炎, auditory neuropathy spectrum disorder, 内リンパ水腫があるが, 半数以上は原因不明である。CTとMRIによる画像検査は今後必須になると思われる。保存臍帯によるCMV DNA解析の結果, 一側性感音難聴児の約9%にCMV DNA (+) が認められたが, 難聴遺伝子変異は1例もみられなかった。一側性難聴は心因性難聴が関与する場合もあるので, 特に小児においてはABR, ASSR, OAEなどの他覚的検査を実施する必要がある。 一側性難聴児は言語発達遅滞や学業成績への影響, 人間関係のトラブルを生じる場合があるため, 周囲の気遣いが重要である。成人発症の一側性高度難聴が残った突発性難聴は, SF-36によるQOL, HHIAによるハンディキャップの検討により, 生活面のQOLの低下とハンディキャップを認めた。最近片側聾に対する介入方法として埋め込み型骨導補聴器や耳鳴りを伴った片側聾に対する人工内耳が行われている。
著者
岩崎 龍郎
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.407-422, 1981 (Released:2011-05-24)
参考文献数
37
被引用文献数
2
著者
片野 修 佐久間 徹 岩崎 順 喜多 明 尾崎 真澄 坂本 浩 山崎 裕治 阿部 夏丸 新見 克也 上垣 雅史
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.147-152, 2010-05-30 (Released:2018-02-01)
参考文献数
20
被引用文献数
6

The channel catfish, Ictalurus punctatus, is an invasive alien species introduced from North America. We investigated the present status of the fish in Japan and found that it is widely distributed in the Abukuma, Tone, and Yahagi River systems, as well as in Lake Shimokotori. In 2008 and 2009, several channel catfish were also caught in Lake Hinuma and the Miya and Seta Rivers. We concluded that the distribution of channel catfish has rapidly expanded within natural rivers during the past several years. To avoid severe damage imposed by channel catfish to the river ecosystems and inland fisheries of Japan, risk assessments and examinations of the ecological characteristics and methods of capture of this fish species are urgently required.
著者
岩崎 学
出版者
一般社団法人 日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.217-230, 2016-04-07 (Released:2017-01-27)
参考文献数
72
被引用文献数
1

ビッグデータの時代と言われる現在,統計家そして日本統計学会などの学術団体の果たす役割も変化しつつある.本稿では,筆者の直接の経験に基づき,これまでの統計家の歩んできた道およびいくつかの統計学上のトピックスを挙げ,これからの統計家の在り方を考える手立てとする.

14 0 0 0 OA 維新日乗纂輯

著者
岩崎英重 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第2 真木直人日記.天王山義挙日記.忠, 1926
著者
三木 武寛 大林 由美子 目黒 敬一郎 岡本 雅之 岩崎 昭憲 小川 尊明 三宅 実
出版者
日本小児口腔外科学会
雑誌
小児口腔外科 (ISSN:09175261)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.105-108, 2008-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
17

In clinical oral surgery, we often encounter cases of infants who fall down while holding a toothbrush in their mouth and receive an oral injury from a toothbrush. This particular case was that of a 5-year-old girl who accidentally injured her left buccal mucosa with a toothbrush. After the injury, she was immediately brought to the hospital by ambulance. When she arrived at our hospital, the toothbrush was still embedded in the oral wound. We examined her oral wound by computer tomography (CT). We found that the tip of the toothbrush was located in the vicinity of the left medial pterygoid muscle, and there was neither damage from the toothbrush itself nor on the maxillary artery and basal skull. We removed the toothbrush carefully under local anesthesia, and then cleaned the wound by adequate normal saline and administered antibacterial drugs (SBT/ABPC) intravenously. No serious complications were seen after the treatment.It is strongly suggested that in such a case an immediate examination be conducted by CT in order to avoid severe complications and to insure a good healing process.
著者
田端 節子 飯田 憲司 木村 圭介 岩崎 由美子 中里 光男 鎌田 国広 広門 雅子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.111-115, 2008-04-30 (Released:2008-05-26)
参考文献数
12
被引用文献数
17 19

HPLCおよびLC/MS/MSを使用した同時分析法により,市販食品中のオクラトキシン(OT) A, Bおよびシトリニン(CIT)の低濃度(0.1 μg/kg)までの汚染実態調査を行った.また,一部の試料についてはアフラトキシン(AF)などのカビ毒についても調査を行った.その結果,157試料中,国産表示の2試料を含む44試料から0.11~4.0 μg/kgのOTAが検出され,カカオパウダー,インスタントコーヒーなどで検出率が高かった.OTBは,OTA含量が比較的高い試料から0.10~1.8 μg/kg検出された.また,穀類でOTAとCITおよびデオキシニバレノール,カカオでOTAとAFとの複合汚染が認められた.コーヒー豆中のOTAは約30%が抽出液に移行した.
著者
水野 勇 岩崎 洋平 金子 豊久 栗山 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.1319-1328, 2004-06-01
参考文献数
19
被引用文献数
4

本研究は変形を伴う柔らかい3次元物体をモデル化し,様々な外力による変形操作を容易に行う手法を提案する.対象物として球・立方体などの仮想物体のほか,人間の顔頭部を取り上げる.柔らかい物体の表現法として,ばねネットワーク(ばねモデル)を用いる.CT画像をもとに,最密構造を初期配置としバブルメッシュ法を利用し頭部領域を四面体メッシュに分割し,均一なばね長をもつばねモデルを構築する.変形シミュレーションにおいては,ばね力と体積保持力を考慮した柔らかい物体の変形を表現する.手と顔表面などの柔らかい物体相互の接触による反力,または垂直抗力を算出し,それぞれの物理現象を表現する.球と立方体の接触による変形を確認した後,人間頭部モデルに対し,手モデルによる外力を加えるシミュレーションを行い,頭部モデルと手モデル両者ともに体積を保存しつつ変形を表現することができた.更に摩擦力を導入して,唇を押し上げる,引っ張るといった様々な変形操作の物理シミュレーションを行い,提案手法が有効であることを確認した.
著者
飯田 明由 岩崎 正志 水野 明哲
出版者
日本流体力学会
雑誌
ながれ : 日本流体力学会誌 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.543-551, 2006-12-25

鳥人間用滑空機の設計製作はものづくり教育のひとつとして効果的であるが,事前に飛行テストを行うことが難しいこと,設計要素が多岐にわたることなどから設計の最適化が難しいという問題があった.本研究では,鳥人間用滑空機の設計の最適化を図るため,滑空機の三次元飛翔解析プログラムと遺伝的アルゴリズムを用いた最適化手法について検討した.主翼,尾翼の寸法,機体長さなどの8つの設計変数と飛び出し時の速度や飛び出し角度を遺伝情報化し,飛行距離を目的関数として遺伝的アルゴリズムを用いて解析を行った.各世代の個体数を200とし,50世代にわたり解析を行い,飛翔性能に強く関係する優性遺伝子を抽出した.解析によって得られた結果を用いて外乱に強い機体の設計を行い,コンテストで確実に飛行する機体を提案した.提案されたモデルは2005年度の鳥人間コンテストで4位に入賞,審査員特別賞を受賞し,遺伝的アルゴリズムによる最適化の有効性を確認した.
著者
井波 真弓 岩崎 晴美 宮沢 賢治 土屋 宏之 斎藤 兆古 堀井 清之
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.24, no.Supplement1, pp.211-214, 2004-07-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
19

The movement of the feeling of love in The Utsusemi story, which is previous part of The tale of Genji, the oldest long roman in the world, is visualized by means of wavelet multi-resolution analysis. By visualizing the movement of the feeling of love, it is verified the feature of this story: Genji, the hero, is largely influenced by Utsusemi's attitude, the first woman in his love story after his marriage and she makes him to feel keenly the perplexity of adolescence and the lost. In the case of Genji, even Utsusemi refuses to meet him, his willing to meet her and his longing to her are still high in the first and second part but his unwilling to meet her rises and the highest in the third part. While Utsusemi's willing to meet him is remarkable in the first part, unwilling to meet him because of her situation rises in the second part but her longing rises and the highest in the third part.

12 0 0 0 OA 英語発音と綴字

著者
岩崎民平 著
出版者
研究社
巻号頁・発行日
1919