著者
工藤 基
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.620-625, 2004-10-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
19
著者
村井 哲也 生方 誠希 工藤 康生
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第26回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.178, 2010 (Released:2010-11-05)

近年,計算論的音楽理論が発展している.様相論理のクリプキ・モデルにおける音楽情報処理の可能性を考察する一歩として,本稿では,可能世界としてのコード,可能世界間の遷移としてのコード進行を考察する.
著者
嶋津 さゆり 吉村 芳弘 上野 いずみ 工藤 舞 白石 愛 備瀬 隆広 長野 文彦 濱田 雄仁
出版者
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
雑誌
学会誌JSPEN (ISSN:24344966)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.149-156, 2019 (Released:2020-02-05)
参考文献数
27
被引用文献数
6

【目的】脳卒中回復期における熊リハパワーライス®の臨床効果の検討.【対象と方法】2015年から2016年に連続入院した脳卒中回復期患者204人を対象とした後向きコホート研究.物性や分量,味や匂いを損なわず,軟飯に中鎖脂肪酸とたんぱく質を混ぜ込んだ熊リハパワーライス®を用い食事管理を行った患者群と,通常の食事管理を行った患者群の単変量解析,意識状態,嚥下レベル,栄養状態,日常生活自立度(FIM運動)等,12項目の傾向スコアでマッチングした2群間の検討と退院時FIM運動を従属変数とした多変量解析を行った.【結果】対象者は204人(平均年齢73.6歳,男性109人,女性95人),脳梗塞127人,脳出血62人,くも膜下出血15人.マッチング後(両群とも38人)では,熊リハパワーライス®摂取群は非摂取群と比較して多くのエネルギーを摂取し,体重と骨格筋量が増加,退院時の常食摂取の割合が高く,FIM運動が高かった(全てp<0.05).多重回帰分析では,熊リハパワーライス®摂取は退院時FIM運動に独立して関連していた(β=.169, p=0.02).【考察】熊リハパワーライス®は脳卒中回復期における栄養改善,身体機能改善に有効である.
著者
工藤 吉信
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.336-342, 1998-12-25 (Released:2011-08-11)

ピント位置では良く写るレンズでありながら, 背景や前景のいわゆるボケ像は, 2線ボケに代表される悪い描写をするレンズが数多く存在し, ボケ像の改善が望まれていた。このために, 我々は, 理想的なボケの結像状態の検討と, ボケを悪化させる要因の分析を行った。さらに, ボケ像改善の設計手法の比較・検討を行った。これらの検討を基に, 135用交換レンズSTF135mmF2.8 (T4.5) では, 従来にない方法でボケ像改善にトライし, その顕著な効果について確認をすることができた。
著者
工藤 恵理子
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-21, 2003 (Released:2004-02-17)
参考文献数
20

血液型性格関連説を信じている程度が,対人認知過程において選択的確証情報の使用と確証的判断に異なった影響を及ぼす事を検討した。2つの実験において実験参加者は,刺激人物の記述を与えられ,その人物が仮定された血液型かどうか判断を求められた。両実験において,血液型性格関連説を信じる程度に関わらず,実験参加者は確証的情報をその他の情報に比べてより重要であると評定していた。一方,刺激人物の血液型の判断においては,血液型性格関連説を信じる程度により違いが見られた。血液型性格関連説を強く信じる者はそうでない者に比べ,より確証的な判断をする傾向が見られた。これらの結果は,血液型性格関連説を信じる程度が対人認知の過程の中の異なった段階で異なった形で働くという予測を支持するものであった。実験2では,血液型性格関連説についての知識が選択的確証情報の使用にどう影響するかをも検討した。
著者
工藤 達朗
出版者
中央ロー・ジャーナル編集委員会
雑誌
中央ロー・ジャーナル (ISSN:13496239)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.135-141, 2015-12-20

信教の自由の保障内容を、信仰の自由、宗教的行為の自由、宗教的結社の自由の三つに分類する学説(三分説)が有力であるが、これは、明治憲法時代の美濃部説そのままである。本稿は、信仰の自由、宗教的表現の自由、宗教的集会の自由、宗教的結社の自由、宗教的行為の自由の5分類を提唱し、それが19条、20条、21条を体系的かつ効率的に理解することにつながると主張するものである。
著者
工藤 勲
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.114, no.12, pp.781-784, 1994-11-20 (Released:2008-04-17)
被引用文献数
2
著者
上田 亜樹 奥村 沙緒里 工藤 佳苗 田辺 亜梨沙 永井 沙織 吉田 訓子 三田村 理恵子 Aki UEDA OKUMURA Saori KUDO Kanae TANABE Arisa NAGAI Saori YOSHIDA Kuniko MITAMURA Rieko 藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科・藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻) Division of Food Science and Human Nutrition Graduate School of Human Life Science Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences Fuji Women's University Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Sciences and Division of Food Science and Human Nutrition Graduate School of Human Life Science Fuji Women's University
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.53-57, 2014-03-31

現代社会における食生活の変化、特に動物性脂肪摂取量の増加は、メタボリックシンドロームをはじめとする、脂質異常症の一要因になっていると思われる。そこで本研究では、植物性脂肪である大豆油を対照として、カカオ豆の脂肪分であるが、飽和脂肪酸を多く含み常温では固体であるカカオバターと、豚の脂肪組織から精製される食用油脂ラードを用いて高脂肪食を作製し、ラットにおける高脂肪食の摂取が、脂質代謝に及ぼす影響を検討した。3週齢SD系雄性ラットを精製飼料であるAIN-93M で予備飼育後、1群6匹になるようControl群、Cacao群、Lard群の3群に分け28日間試験飼育を行った。Cacao群とLard群は20%の高脂肪食になるよう、カカオバターとラードをそれぞれの精製飼料に添加した。試験期間中26-28日目に採糞を行った。解剖後、肝臓重量、腹部大動脈血中総コレステロールおよびトリグリセリドを測定した。またFolchらの方法に従い肝臓と糞から総脂質を抽出し、肝総コレステロールおよびトリグリセリドを測定した。飼育期間全般で体重に有意差は認められなかった。しかしながら、Lard群ではControl群と比較して肝臓中の総脂質含量、総コレステロールおよびトリグリセリドが有意に増加した。同じ高脂肪食のCacao群では、これらの増加は認められなかった。糞中総脂質含量は、Cacao群が他の2群に比べ最も多かった。以上の結果より、カカオバターは高脂肪食ラットの、肝臓中総脂質含量や、総コレステロールおよびトリグリセリドの増加を、抑制する可能性が示された。Cacao群では糞中総脂質含量が増加することから、カカオバターは吸収されにくい脂質であることが示唆される。
著者
山口 正樹 杉阪 次郎 工藤 洋
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.111-119, 2010-05-30

アブラナ科の越年生草本タチスズシロソウArabidopsis kamchatica subsp.kawasakianaは環境省のレッドリストに絶滅危惧IB類として記載されている。生育地が減少しており、その多くが数百株以下の小さな個体群である。著者らは、2006年春に、琵琶湖東岸において3万株以上からなるタチスズシロソウの大群落が成立していることを発見した。この場所では2004年から毎年夏期にビーチバレーボール大会が行われており、砂浜が耕起されるようになった。この場所の群落は埋土種子から出現したものと考えられ、耕起により種子が地表に移動したことと、競合する多年草が排除されたごとが群落の出現を促した可能性があった。2006年には、この群落を保全するため、ビーチバレーボール大会関係者の協力のもと、位置と時期を調整して耕起を行った。その結果、3年連続で耕起した場所、2年連続で耕起後に1年間耕起しなかった場所、全く耕起しなかった場所、初めて耕起し左場所を設けることができた。この耕起履歴の差を利用し、翌2007年に個体密度と面積あたりの果実生産数を調査することで、タチスズシロソウ群落の成立と維持に重要な要因を推定した。2006年に初めて耕起した場所では、耕起しなかった場所に比べて、翌年の個体密度、面積当たりの果実生産ともに高くなった。2年連続耕起後に1年間耕起を休んだ場所では、3年連続で耕起した場所に比べて、翌年の個体数は増えたが果実生産数は増加しなかった。また、結実期間中(6月)に耕起した場所では、結実終了後に耕起した場所に比べて、翌年の個体密度と果実生産数が低下した。これらのことから、秋から春にかけてのタチスズシロソウの生育期間中には耕起を行わないことと、結実後に耕起を行うことがタチスズシロソウ個体群の保全に有効であると結論した。このことは、ビーチバレーボール大会のための耕起を適切な時期に行うことにより、砂浜の利用と絶滅危惧植物の保全とが両立可能であることを示している。
著者
工藤 彰 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.1101190024-1101190024, (Released:2011-01-31)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本論文の目的は,作家の作風変化を科学的に検証することである.対象としたデータは,現代の日本を代表する作家,村上春樹の長篇12作品とした.12長篇の中で近似的作風を持つ作品群を明示化するため,テクストから得られた語彙を計量化して品詞と意味カテゴリの両分類から特徴ベクトルを抽出し,それぞれの特徴ベクトルからクラスタ分析を行った.その結果,品詞分類からは通時的な区分によってのクラスタが形成され,村上の文体が時代とともに変化しているのが確認できた.また,意味分類からは主題や内容に影響されたクラスタが形成され,村上の関心が個人から社会に向かっていくのが実証できた.
著者
甄 雅賢 工藤 和浩 末武 茂樹 田上 八朗
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.649-652, 1994-07-01

正常角層は扁平な角層細胞が細胞間脂質を介してサンドイッチのように何層も積み重なってできた膜状物である.身体各部位における角層層数の違いを調べるために,皮膚疾患患者から得た正常部皮膚の凍結切片を用い1%サフラニン液で染色した後,2%KOH水溶液により角層を膨潤させ層数を数えた.角層が最も薄いのは男子の陰茎部で約6層,次いで眼瞼の約8層で,逆に最も厚いのは手掌と足蹠で40層以上であった.十分な標本数が得られた部位で年齢と角層層数の関係を検討したところ,頬部と眼瞼では年齢によって角層層数に違いはなかったが,下肢伸側では加齢に伴って角層層数の増加がみられた.腹部では逆に高年齢層のほうが角層層数が少なかった.また増殖細胞のマーカーであるPCNAに対するモノクローナル抗体を用いて表皮の増殖の程度を評価し,角層層数との関係を検討したが両者の問に相関は認められなかった.
著者
石山 育朗 鈴木 政登 松原 茂 滝口 俊男 工藤 照三 鈴木 義久 佐藤 吉永
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.42-52, 1998-06-25 (Released:2010-07-21)
参考文献数
27
被引用文献数
2

本研究は, ガム咀嚼時の自律神経機能を調べるため, 心拍数 (HR), R-R間隔の変動係数 (CVRR), 指尖容積脈波 (PTG) の波高 (WH) と変動係数 (CVwH), 血漿カテコールアミン (pAd, pNorad) 濃度等を指標に用い, ガム咀嚼時の各指標の変化を観察した.被験者は健康な男性11名 (年齢24.5±4.1歳) であった. 実験は被験者を閉眼仰臥位にして行い, 硬さの異なる3種のガム (I, soft; II, semi-hard; II, super-hard) を用い, 毎秒1回のリズムでガムIから順にそれぞれ6分間咀嚼させ, 間に6分間の休息をとった. HR, PTGの記録は, 安静時, 各ガムの咀嚼開始時, 咀嚼終了2分前, 咀嚼終了直後および4分後と, ガムIII咀嚼終了10分後に記録した. 採血は留置翼状針を介し安静時, 各ガムの咀嚼直後とガムIII咀嚼終了10分後に行った. その結果, HRはガム咀嚼時に-過性に増加し, CVRRは硬いガム咀嚼時に安静値より低下, 咀嚼直後休息時に上昇した. WHはガム咀嚼時に低下し, 咀嚼後休息時も数分間低値が持続, CVWHはガム咀嚼開始時に安静値より上昇した. ガム咀嚼直後のpAd, pNorad濃度は上昇し, pNorad濃度はガム咀嚼実験終了10分後も高値を示した.以上の結果から, ガム咀嚼時には交感神経活動の亢進, 末梢血管の収縮が起こり, 全身運動時とは異なる調節機序が推察された. ガム咀嚼終了後の休息時と回復期には副交感神経活動が亢進するが, 末梢血管系等への交感神経活動も弱い亢進状態が持続することが示唆された.
著者
工藤 保則
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要 (ISSN:13477765)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.163-177, 2006-12-30

本稿は「女性の20代研究」の一環として,工藤(2005,2006)に続き,「地方出身で都市の大学に進学した女子大学生」だった3人へのインタビューをまとめたものである.インタビューでは,主に,仕事(勉強)のこと,家族・恋人のこと,将来のことについて語ってもらったが,それらは結果的に「自己実現」に関することが中心となった.
著者
工藤 彰 村井 源 徃住 彰文
雑誌
じんもんこん2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.97-102, 2010-12-04

本論文の目的は,村上春樹の作風変化と並行形式作品の物語内容を計量的に明示化することである.近似的作風を持つ作品群を可視化するため,テクストから得られた語彙を計量化して,品詞と意味の両分類から特徴ベクトルを抽出し,クラスタ分析を行った.また,並行形式の小説の中で物語や内容がそれぞれのチャプタでどのような共通点あるいは差異があるかを,特徴的語群を比較することにより明らかにした.
著者
工藤彰 彰 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.126-131, 2009-05-16 (Released:2009-06-27)
被引用文献数
1 1

本研究では村上春樹の初期三部作を用いて,語彙の出現頻度や語彙同士の関係性に着目し,単語の計量分析からネットワークを作成した.主として,三部作に共通して登場する人物である「鼠」がネットワークの中心を占めていることに着目し,共起単語より「鼠」の役割を分析した.その結果,三部作中の第二作途中をさかいに,物語の中心に位置していた「鼠」の出現頻度が落ち,中心から周辺に移行していく構造が見出された.また,従来の文学批評でなされてきた言説と計量的分析を比較することで,本研究の文学的解釈における有効性が確認された.