1 0 0 0 OA 本草綱目纂疏

著者
曽槃士考 輯
巻号頁・発行日
vol.巻6, 1800
著者
曽我 謙悟 待鳥 聡史
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.5-15, 2008

本稿は都道府県レヴェルにおける知事与党構成と議会議席率の変化に主に注目しながら,中央政府レヴェルでの政党再編と二大政党化が地方政治にどのような影響を及ぼしているのか,また無党派知事の出現や議会における地方政党・会派の勢力拡大はどのような現況にあるのかを明らかにする。1990年代末頃から中央では二大政党化の流れが強まるが,データで見る限りそのことと地方政治の連動はなお明確とまではいえず,変化は緩やかであることが分かる。知事与党構成を見ると,無党派知事の増加はほぼ頭打ちとなり,民主系知事も増えてはいない。議会議席率に関しては,引き続き民主系会派とそれに近い立場の地方会派が徐々に議席を伸ばしている。これらの変化を総合すると,地方政治にも二大政党化の萌芽が見られるが,それが確立されたとまでは言うことができない。
著者
曽和 信一
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 = Annual reports of Shijonawate Gakuen Junior College (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.43-54, 2009

本稿では、障害者自立支援法という名の"自立阻害法"を強いる「この国に生まれたる不幸」と「この病を受けたるの不幸」の"二重の社会的不幸"を繰り返さないために、現在どのようにすればよいのかが問われている。そのために、支援費制度から障害者自立支援法へと移行した現行の法制度を批判的に考察していくことにする。しかし、批判に留まれば障がい者問題の解決に向けての今後の新たな展望を切り開くことは困難であろう。その意味で、新たな法制度の確立に向けて取り組むものとして、DPI日本会議を中心としてその検討作業を進めている障害者差別禁止法(案)の問題について論及したところである。
著者
曽我部 夏子 丸山 里枝子 中村 房子 土屋 律子 井上 美津子 五関-曽根 正江
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.641-648, 2010 (Released:2014-06-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

目的 乳幼児期の栄養摂取は,個々の子どもの成長•発達段階に合わせて適切に対応することが大切である。そこで,今回,乳幼児期の食生活状況について,乳歯萌出状況と調理形態•調理方法などとの関連について検討を行った。方法 東京都 K 区保健所および各保健センターにおいて,1 歳 2 か月児歯科健診を受診した455人に,歯科医師による歯科健診と保護者への自記式調査票を用いて,離乳食の開始時期,離乳食の進行の目安,現在の食事の調理形態などについて調査を行った。記入漏れがあった18人および在胎期間が36週未満の出生児17人を除く420人を解析対象とした。結果 離乳食の開始時期は,生後 5, 6 か月齢頃が81.4%と最も多く,離乳の進め方の目安は,「月齢」と回答した者が最も多かった(71.2%)。乳歯萌出状況により,前歯上下 8 本(乳中切歯 4 本と乳側切歯 4 本)が生え揃っていない段階(ステージI:27.4%),前歯上下 8 本が全て生え揃っているが奥歯(第一乳臼歯)がまだ生え揃っていない段階(ステージII:61.9%),奥歯(第一乳臼歯)が上下 4 本すべて生え揃っている段階(ステージIII:10.7%)の 3 段階に分類した。「おかずの固さの目安」は,ステージI,II,IIIすべてにおいて「歯ぐきでかみつぶせる」がそれぞれ53.5%, 54.4%, 40.0%と最も多かったが,まだ第一乳臼歯 4 本が生え揃っていないステージI,IIにおいて,「奥歯でかみつぶせる」と回答した者が,それぞれ14.0%, 15.1%も認められた。さらに,「大人と同じ固さ」と答えた割合が,ステージI,II,IIIで,それぞれ7.0%, 9.7%, 24.4%であった。また,調理の味付け(塩味,しょうゆ味)については,「大人と同じ」と答えた割合がステージI,II,IIIで,それぞれ13.2%, 17.3%, 22.2%であった。結論 今回の調査結果により,乳歯萌出状況は個人差が大きく,個々の口腔の発達段階•咀嚼機能を把握せずに,調理形態•調理方法が進められていることが推察され,今後の食育支援の必要性が示された。
著者
曽和 信一
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.63-72, 2008

2007年3月に、障がい者の人権侵害を許さず、その人権の保障を国連に加盟する諸国家に課すために、「障害のある人の権利に関する条約(障害者の権利条約)」の署名式が行われ、多くの国が署名した。わが国の政府は同年9月にその条約に署名したが、批准には至っていない。本稿では、障害者の権利条約の成立の過程で、障がい当事者やNGOが積極的に関与し、条約の内容面で大きな影響をもたらしたことの意味するものについて論及した。また、1975年に障害者の権利宣言が出されてから、32年の星霜を重ねて、その宣言内容を拡充深化するとともに法的拘束力をもたせた障害者の権利条約の成立に至るまで、国連の障害者問題への取り組みについて検討した。そして、紆余曲折を経て成立したその権利条約の何が問われているのかを明らかにするとともに、その条約に関連する国内法を整備したうえで、その速やかな批准の必要性について言及した。
著者
武藤 毅 近藤 隆史 柴田 拓伸 曽根 大紀 藤田 達也 桐生 稔 木越 英夫 小鹿 一 山田 靜之
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.230-235, 1995

Constituents of the Japanese sea hare Dolabella auricularia collected in Mie Prefecture, Japan were examined by using bioassay, and new cytotoxic depsipeptides, dolastatins G (1) and H (14) and isodolastatin H (15) were isolated. Dolastatin G (1) showed cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 1.0μg/mL. On the basis of 2D NMR technique, dolastatin G (1) has proved to be a 35-membered cyclic depsipeptide which consists of a hexapeptide and two new hydroxy acids. The absolute stereochemistry of the hexapeptide moiety was determined by the chiral HPLC analysis of amino acids obtained by acidic hydrolysis of dolastatin G (1). The absolute stereochemistry of two hydroxy acid parts was determined by the enantioselective synthesis of two corresponding fragments obtained by degradation of dolastatin G (1). For the purpose of confirming the stereostructure of dolastatin G (1), synthetic studies on dolastatin G (1) have been carried out. Three subunits, 7, 10, and 11, were synthesized, coupling of which gave seco acid 13. The synthesis of dolastatin G (1) from seco acid 13 is in progress. A 1:1 mixture of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) showed potent cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 0.00381μg/mL. On the basis of spectroscopic data, dolastatin H (14) has proved to be a linear tetrapeptide which contains two unusual amino acids and is esterified at the C-terminus by the primary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. Isodolastatin H (15) is the structural isomer of dolasatin H (15), in which the tetrapeptide is esterified at the C-terminus by the secondary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. The absolute stereochemistry of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) was unambiguously determined by the enantioselective total synthesis.
著者
武藤 毅 近藤 隆史 柴田 拓伸 曽根 大紀 藤田 達也 桐生 稔 木越 英夫 小鹿 一 山田 靜之
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.230-235, 1995

Constituents of the Japanese sea hare Dolabella auricularia collected in Mie Prefecture, Japan were examined by using bioassay, and new cytotoxic depsipeptides, dolastatins G (1) and H (14) and isodolastatin H (15) were isolated. Dolastatin G (1) showed cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 1.0μg/mL. On the basis of 2D NMR technique, dolastatin G (1) has proved to be a 35-membered cyclic depsipeptide which consists of a hexapeptide and two new hydroxy acids. The absolute stereochemistry of the hexapeptide moiety was determined by the chiral HPLC analysis of amino acids obtained by acidic hydrolysis of dolastatin G (1). The absolute stereochemistry of two hydroxy acid parts was determined by the enantioselective synthesis of two corresponding fragments obtained by degradation of dolastatin G (1). For the purpose of confirming the stereostructure of dolastatin G (1), synthetic studies on dolastatin G (1) have been carried out. Three subunits, 7, 10, and 11, were synthesized, coupling of which gave seco acid 13. The synthesis of dolastatin G (1) from seco acid 13 is in progress. A 1:1 mixture of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) showed potent cytotoxicity against HeLa-S_3 cells with an IC_<50> of 0.00381μg/mL. On the basis of spectroscopic data, dolastatin H (14) has proved to be a linear tetrapeptide which contains two unusual amino acids and is esterified at the C-terminus by the primary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. Isodolastatin H (15) is the structural isomer of dolasatin H (15), in which the tetrapeptide is esterified at the C-terminus by the secondary hydroxyl group of 3-phenyl-1,2-propanediol. The absolute stereochemistry of dolastatin H (14) and isodolastatin H (15) was unambiguously determined by the enantioselective total synthesis.
著者
矢島 りさ 曽地 雄一郎 西 清志
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.167-172, 2015-03-20 (Released:2015-04-20)
参考文献数
8

平成24年9月から25年5月に牛ヨーネ病と診断した黒毛和種妊娠牛11頭について,感染程度と胎子感染の関連性を検討した.母牛は病理組織学的検査による腸管病変の程度から重度2頭・中等度4頭・軽度5頭に分類した.細菌学的検査では母牛全頭でヨーネ菌DNAを検出(4.05E-07~1.24E+06pg/2.5μl),10頭でヨーネ菌が分離された.胎子では11頭中7頭(胎齢60~250日)で菌DNAを検出(1.24E-04~7.00E-03pg/2.5μl),うち1頭(胎齢250日)では菌分離も陽性となった.母牛の病態が重度なほど胎子の陽性率は上昇するが,胎子の臓器におけるDNA量は同等レベルであった.胎子への感染は最短で胎齢60日であり,妊娠初期から感染する可能性が示された.
著者
徳重 あつ子 阿曽 洋子 伊部 亜希 岡 みゆき 片山 恵
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.15-27, 2009-02-10 (Released:2009-08-13)
参考文献数
43

This study examined the effect of sitting positions on cerebral activation for people in bed and analyzed postural significance. The subjects were 30 healthy adults. We recorded their EEGs in α and β band and performed a subjective test in supine and sitting positions with the head of the bed elevated at 30° and 80°. First, measurements were made in the supine position for 5 minutes, and the head of the bed was then elevated. Measurement continued in the sitting position for 15 minutes at 3 stages: Stages 1, 2, and 3. Using the supine position as a baseline, we compared the supine and sitting positions. We also compared the two angles, 30° and 80°. The EEG showed a significant increase at the 80° for all measured regions and intervals, and a partially significant increase was noted at 30°. Comparing the effect of different angles confirmed the significance of 80° at Stages 1 and 2. Moreover retention time of cerebral activation at 80° is longer than that at 30°. The subjective test also confirmed a higher degree of awakening in the sitting position and in a bed at 80°. Consequently, the effect of the sitting position verified cerebral activation.
著者
曽我 知絵 三宅 晋司 和田 親宗
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.294-302, 2009-10-15 (Released:2010-12-03)
参考文献数
21
被引用文献数
1

近年,労働者の精神的ストレスは増大しており,ストレス評価機器の開発が求められている.我々はこれまでにストレスの定量評価のための研究を行ってきたが,過去の結果において,作業後の生理反応が作業前の状態に完全に回復しない場合が認められた.その原因を探るため,本研究では,作業時および作業後の感情状態と生理反応の関連性を明らかにすることを目的とした.18名の健常な男性に4段階の難易度に設定した計算課題を遂行させ,作業時および作業後に生じた感情状態と生理量を記録した.その結果,作業時には,RR間隔(RRI)と皮膚電位水準(SPL)が満足感や集中度の因子と関連する可能性が示唆され,鼻部血流量(TBF_N)と指尖容積脈波振幅(PTG)が低下した.作業後では,どの生理量と感情状態にも関係は認められなかった.また,RRIとSPLは作業後すぐに回復したが,TBF_NとPTGは回復に時間を要することが示唆された.
著者
相 尚寿 前澤 由佳 本保 芳明 阿曽 真紀子
出版者
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域
雑誌
観光科学研究 = The international journal of tourism science (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
no.9, pp.83-91, 2016-03

地方の人口減少や産業構造の変化に対する活性化策として観光振興が注目されている。特に、外国人旅行者の誘致は日本人旅行市場が縮小傾向にあるため、重要性を増している。本研究では外国の旅行会社やメディア関係者を観光資源に招き、旅行商品造成やメディア露出増を期待するファムトリップに着目し、いかなる施策が効果的なのかを議論する。対象地は近年全国傾向以上に訪日外国人宿泊者が増加している岐阜県とし、県職員へのヒアリングによる施策の整理、他の自治体や旅行会社へのアンケートを通じた岐阜県の施策の特徴づけと評価を行ったところ、岐阜県は他の自治体においても実践されている各種の施策を、その一部を深化させ徹底することにより戦略的、総合的に実施している点において先進性を有し、それが外国の旅行会社からも評価を得ていることが明らかとなった。
著者
藤永 真史 小林 久茂 小松 和彦 小木曽 秀紀 上原 敬義 小野 佳枝 冨田 恭範 小河原 孝司
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.52, pp.25-29, 2005-12-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
4

長野県のセルリー栽培において最も問題である病害は, 連作によって引き起こされる難防除土壌病害の萎黄病である。これまでは, 化学合成薬剤である土壌くん蒸剤によって恒常的に防除を実施してきたが, 現状, 生産農家からは環境に負荷をかけない防除法の開発が強く要望されている。そこで, セルリー萎黄病防除対策として, 家庭用小型ボイラーを利用した簡易型熱散水殺菌装置による熱水土壌消毒法の有効性を検証した。その結果, 本法はセルリー萎黄病に対し高い防除効果を示すとともに, セルリー萎黄病菌密度は収穫時まで低く維持され, さらに, アスター萎凋病菌, カーネーション萎凋病菌, トルコギキョウ立枯病菌に対しても, 十分な殺菌効果が認められた。これらの作物は施設花き生産の基幹品目であることから, 今後の普及適応拡大に有望と判断される。