著者
曽根田 瞬 川村 智行
出版者
聖マリアンナ医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

1型糖尿病におけるカーボカウントは、食事の炭水化物量を把握し投与インスリン量を決定するのに有用だが、実践するには知識と経験が必要で、特に小児の患者において普及しているとは言い難い。そこで、食事選択をもっと自由にしQOLを改善することを目標に、カーボカウント導入を支援する携帯端末用アプリの開発を計画した。患児と保護者に行ったアンケートでは、インターネット接続せずに使用できることが要望として上がった。開発は進んでいたが、2014年11月25日に施行された「医薬品医療機器等法」により、ソフトウェア単体でも医療機器としてみなされる可能性が浮上し、アプリを配布して効果を検証することは困難な状況となった。
著者
小池 真由美 小暮 拓世 藤井 寛 曽根原 登
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.23, pp.61-65, 2005-03-11
参考文献数
6
被引用文献数
1

数あるセキュアコンテンツ伝送方式の中でデジタルシネマコンテンツは固有の課題を抱えている。2K/4Kレベルの2時間動画をファイル化してネットワーク転送する事は、経済性や信頼性の面であまり得策ではなく、ストリーム型やそれに準じた配信方式が当面多用されると思われる。一方、配給会社のセキュリティー政策の違いや上映シアターの端末等の多様性を考慮すれば、端末では、共通プラットホーム的なDRMの相互運用性を確保することが要求されよう。本稿では、デジタルシネマの配信を考慮したセキュアコンテンツ配信についてのDRM標準方式の実装検証とそこから浮上した技術課題について考察する。ISO/IEC, MPEG-2 system standard consist from stream configuration including MPEG-2 IPMP part. MPEG-2 system stream can transfer Digital Cinema Content securely by using MPEG-2 system IPMP function where PSI(Program Specific Information) portion. Originally this PSI can use for broadcast contents carriage however this PSI also can map IPMP standard for secure interoperable compatible DRM system.This paper describe the implementation study of this high level standard actually on the practical terminal and through this feasible study try to find out the necessary middle layer standard interface for practical application. Actual amendment proposal will be necessary for this purpose.
著者
曽根岡 侑也 上野山 勝也 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年, インターネットの普及に伴い, 幅広いサービスでダイナミックプライシングが採用され, その研究が重要になってきている. しかし, 長期的な価格データを収集することは容易ではなく, 実証研究がされていない分野が多い. 本稿では、 WebArchiveを用いて汎用的に価格データを収集する手法を提案する. この手法を用いて、SaaSの価格データを収集および分析を行ない, その有効性を示した.
著者
屋敷(土肥) 圭子 木曽 昭典 周 艶陽 岩崎 大剛 神原 敏光 水谷 健二
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.274-280, 2009-12-20 (Released:2011-12-21)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

皮膚組織における皮下脂肪の増加は,リンパ管や血管を圧迫し皮膚のたるみやむくみなどのトラブルを引き起こすだけではなく,ボディラインを崩すセルライトなどを形成する。われわれは,植物抽出物のさらなる応用を化粧品に広げるために,皮下由来の脂肪細胞に対する分化誘導抑制作用および脂肪分解促進作用について検討した。本研究では,ヒト皮下由来の前駆脂肪細胞を用いて,分化誘導抑制作用について数種類の植物抽出物をスクリーニングした結果,オウレン抽出物とその主成分であるベルベリンに作用があることを見出した。さらに,前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞へ分化するさいに関与する遺伝子発現を解析した結果,オウレン抽出物およびベルベリンにこれらの遺伝子を抑制する作用が認められた。また,オウレン抽出物およびベルベリンには,成熟脂肪細胞に対して脂肪分解作用および熱産生関連遺伝子の発現促進作用を有することが明らかになった。本研究においてわれわれが検討したオウレン抽出物およびその主成分ベルベリンは,中性脂肪を増やさず,すでに蓄積した脂肪を分解することが期待され,ボディケア製品やスリミング化粧品などへの応用が示唆された。
著者
廣重 亮一 曽我部 昭好 山崎 一利 高橋 信夫 井上 章二 金城 一彦
出版者
公益社団法人 日本木材保存協会
雑誌
木材保存 (ISSN:02879255)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.13-27, 2017

木質住宅の基礎構造部における配管貫通部の防蟻を目的として,非加硫ブチルゴム,EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン系ゴム)の2種のゴム基材とそれらに防蟻剤を添加したゴム基材の防蟻性を室内で検討した。また,現場での給水および排水配管2種のさや管工法における利用を想定した形状の試験体を作成し,それらの防蟻性能を野外試験で検討した。<BR>その結果,非加硫ブチルゴムは室内試験でDOT(八ホウ酸二ナトリウム四水和物)無添加で穿孔が見られたが,DOT を添加することで穿孔は抑えられ,ビフェントリン0.175%添加で穿孔はまったくみられなかった。野外試験ではDOT 無添加,添加区とも食害・貫通は見られなかった。<BR>EPDM も室内試験では非加硫ブチルゴムと同様の傾向を示したが,排水系及び給水系EPDM パッキンとも野外試験では食害は全く見られなかった。非加硫ブチルゴム,EPDMパッキン中のDOT の各試験における溶脱は僅かで,長期に有効な防蟻機能を維持可能なことが確認され,これらのゴム基材は,木質住宅の基礎構造部における配管貫通部の防蟻に充分使用できると考えた。
著者
曽根 悟
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1, pp.39-42, 1993-01-20 (Released:2008-04-17)
参考文献数
1
被引用文献数
1
著者
西 園子 曽根 正好 二瓶 宏 清水 倉一
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.177-184, 1996 (Released:2010-07-05)
参考文献数
23

Proximal and distal sodium reabsorption values were calculated from lithium clearance in 63 patients with renal diseases, 13 cirrhotic patients with ascites and 12 control subjects. In the patients with renal diseases, fractional excretion of lithium (FELT) and fractional proximal reabsorption of sodium (FPRNa) were not changed in patients whose glomerular filtration rate (GFR), was over 30 ml/min, but FELi was increased and FPRNa was decreased when the GFR was lower than 30ml/min. Moreover, fractional distal reabsorption of sodium (FDRNa) was decreased in patients whose GFR was under 40ml/min. These results indicate that proximal tubular function is well adapted to the degree of renal function even if the etiologies of renal diseases are different. Five patients with nephrotic syndrome (minimal change type) were subjected to lithium clearance method before and after steroid treatment. FPRNa in nephrotic patients was reduced after the treatment, though there was no significant difference in FDRNa. In cirrhotic patients, FELT, FPRNa and FDRNa did not differ from the values in the control subjects, which were not influenced by the decreace in GFR. Thus, the reduction of FPRNa with GFR which was observed in renal disease, was absent in liver cirrhosis. In conclusion, these data indicate that renal adjustment of sodium excretion in chronic renal disease at first takes place in the distal parts of the nephron and later in the proximal tubule, and in addition, that in appopriate reabsorption of sodium from the proximal tubule probably plays a role in ascites formation in cirrhotic patients.
著者
久曽神昇編
出版者
書芸文化新社
巻号頁・発行日
1989
著者
曽我 有紀子 安田 稔
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.1277-1282, 1996-09-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
6

An object swinging horizontally in a frontoparallel plane appears to move in an elliptical orbit in depth when it is observed with a neutral density filter over one eye. This phenomenon is called the Pulfrich effect. In this paper, the amount of the depth was measured as a function of pattern velocity and filter density by giving the patten a binocular disparity that cancelled the apparent depth. The magnitude of time delay given by each filter was derived from the experimental results. The apparent orbit due to a simple harmonic motion was also synthesized from the results.
著者
香曽我部 琢 橋本 麻美 阿部 晴佳
出版者
宮城教育大学情報処理センター
雑誌
宮城教育大学情報処理センター研究紀要 : COMMUE (ISSN:18847773)
巻号頁・発行日
no.22, pp.15-23, 2015

本研究では、保育者の壁面の色彩に関する印象評価について、SD法を用いてその心理尺度を作成し、その特徴について明らかにする。さらに、同時にPAC 分析を用いて、保育者が壁面装飾に持つ意識や認知構造について明らかにする。そして、この2つの研究結果を比較したり、関連性について検討したりすることで、保育者が自らの保育室の壁面装飾をめぐる保育者の専門性の在り方について総合的に検討を行うものである。
著者
平井 正孝 中野 優 牛山 知己 増田 宏昭 太田 信隆 田島 惇 河邊 香月 阿曽 佳郎
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1761-1764, 1988-11-20

7例の再燃前立腺癌症例に対し,13.56MHzのRadio Frequency波(RF波)による温熱療法と,VP-16,peplomycinによる化学療法を行った.その結果,4例で前立腺腫瘍内温度が42℃以上に到達したことを確認できた.腫瘍の縮小は,7例中6例で認められた.副作用は,火傷が1例,食欲不振が1例,下痢が3例に出現した.以上より,本療法は,ホルモン低抗性となった前立腺癌に対して有効であると考えられた.
著者
大曽根 圭輔 鬼沢 武久
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.26, pp.14-14, 2010

本稿では,セブンカードスタッドポーカーにおいて、プレーヤと対話しながらゲームを攻略するパートナーエージェントの構築を目指す.セブンカードスタッドポーカーは不完全情報ゲームであるため,最適な戦略をとる事が難しい.そこで,パートナーエージェントが,ゲームに関するアドバイスを提示し,また,プレーヤからパートナーエージェントに対しても戦略を提示するという対話を通じて,協調し,ゲームを進めることを考える.パートナーエージェントはプレーヤに,ゲームの状況に応じた自身の意思決定および,顔表情を併せて提示し,アドバイスをする.そして,プレーヤが,パートナーエージェントの意見に反論がある場合にはプレーヤからの意見を事例という形で保存し,後のゲームに利用できるようにする.本稿では,評価実験を行い,提案したパートナーエージェントの有効性およびプレーヤから得られたルールについて検証する.
著者
赤坂 幸亮 大曽根 諒 天城 康晴 山口 高男 安部 惠一
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21888604)
巻号頁・発行日
vol.2017-CDS-18, no.24, pp.1-9, 2017-01-13

本稿では,大規模災害発生時,ICT (Information and Communication Technology) を用いて避難者情報を収集し,救援ニーズを含む避難者名簿等を迅速に作成 ・ 発信,かつ避難者の在席状況を管理する避難所管理システム (Refuge Management System: 以下 RMS と呼ぶ)を提案する.我々が提案する RMS は,電力 ・ 通信インフラ断絶時を想定して稼動させるため,市販の組込みシステムを活用して一層の RMS の省電力化を行った.また RMS は太陽光発充電システムで充電したバッテリユニットを主電源としている.この 1 台の鉛バッテリユニット (DC12V,電流容量 20Ah) で約 3 日間 RMS を稼働すること (常時 LCD バックライト OFF のとき) ができる.さらにバッテリ交換時 RMS の電源をシャットダウンせずに満充電したバッテリと交互に交換する技術により,RMS の稼働時間を延長できた.さらに本稿では我々が開発したプロトタイプを実際に多くの方々に見てもらい,アンケート調査を行った.このアンケート調査の結果より,本研究で提案する RMS の有効性を確認できた.
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999
著者
中村 雅典 近藤 信太郎 江川 薫 曽我 浩之 八木 秀樹 伊藤 恒敏
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

我々は、骨破壊を伴う重症リウマチ性関節炎(RA)患者腸骨骨髄における著しい好中球造血の亢進とその好中球による骨破壊の可能性を示した。また、破骨細胞による骨吸収を強力に抑制するaminobisphosphonate(ABP)をコラーゲン誘導関節炎マウスに投与しても骨破壊が抑倒されないことも見いだしている。そこで、好中球による骨破壊の可能性を詳細に検討する目的で、コラーゲン誘導関節炎マウスにABPを投与した時の破骨細胞によらない骨吸収機構を好中球の動態を中心に検索すると共に顆粒球と骨との共培養による骨破壊についても検索を行った。ABP投与群・非投与群共に骨破壊を伴う関節炎が認められ、ABP非投与群に比してABP投与群では炎症が悪化する傾同にあった。骨破壊部位を観察すると、ABP非投与群では多数の酸性フォスファターゼ(ACP)強陽性の破骨細胞が骨表層に認められるのに対し、ABP投与群では破骨細胞は少数存在するもののACP活性は弱く、また骨表面から遊離していた。骨破壊部位には顆粒球が集積し、超微形態学的に骨表面に集積する好中球のrupture、細胞内顆粒の骨周辺への散在、コラーゲン線維が消失が認められた。好中球と骨との共培養系では、in vivo同様骨基質からのコラーゲン線維の消失が認められ、好中球の持つMMP-2,9やelastaseに対する阻害剤添加実験でコラーゲン線維消失が抑制されることが明らかとなった。以上の結果から、骨破壊に好中球が直接関与することが示された。
著者
建部修見 曽田 哲之
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.122(2007-HPC-113), pp.7-12, 2007-12-07

Gfarm v2ファイルシステムは,小規模環境から大規模PCクラスタ,広域分散環境までスケールすることを目指した広域分散ファイルシステムである.コモデイテイの利用,ファイル容量の動的増減,ファイル複製による高信頼性,分散アクセスによる高性能化に特徴がある.さらに,ファイルアフィニティを利用することにより,スケーラブルで効率的な分散データ処理も可能となる.本論文では,Gfarm v2の実装について述べると共に性能評価を行う.