著者
ヨコタ村上 孝之
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

当初の計画以上に進展している。すなわち、データベースについては、ほかの研究者の実用に供せるような、試用版が完成した。このデータベースに基づいて、また、亡命文学・ディアスポラ文学理論関係の資料から得られた知見を応用しつつ、読解・分析なども継続して行い、その理論的解釈を深め、成果がいつくかの論文にまとまりつつある。現在までに図書に収録された論文が一本。平成21 年度中に出版予定のものが二本ある。
著者
北川 源四郎 椿 広計 藤田 利治 津田 博史 西山 慶彦 川﨑 能典 佐藤 整尚 土屋 隆裕 久保田 貴文 藤田 晴啓 奥原 浩之 村上 政勝 片桐 英樹 宮本 道子 曽根原 登 冨田 誠 笛田 薫 蓮池 隆 宮原 孝夫 安藤 雅和
出版者
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター及びライフサイ
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では,科学的情報収集に基づく社会価値選択,価値を決定する構造モデル導出,価値のモデル上での最適化,最適化された価値の社会への還元からなる情報循環設計を科学的政策決定の統計数理科学的枠組みと位置づけ,政策の科学的決定に資する統計数理体系構築を目的とした.本研究を通じて,公的ミクロ情報分析統計基盤の確立,情報循環加速ツールの開発,時空間可視化ツールの開発を達成し,同成果を自殺予防対策研究,観光政策研究,産業環境政策研究に応用し,それぞれの政策立案に資する新たな知見を得るとともに,データに基づく政策を提言した.
著者
高島 英幸 村上 美保子 今井 典子 杉浦 理恵 桐生 直幸
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

英語学習者のコミュニケーション能力の発達の状況を調査した研究である。英語の文構造(語順)の把握力を測る文法テストとスピーキングテストを開発し,2学校,約250~330人の学習者に中学2年生から高校1年生の3年間,1年に1~2回テストを実施し分析した。調査した9つの文法構造のうち,名詞を後ろから修飾する英語の文構造の定着が不十分であることがわかった。特にスピーキングテストでは,発話に時間がかかったり,何も言えない学習者も多く見られた。
著者
村上 英典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.610, pp.17-24, 1999-02-18

"楽曲を聴いて評価する"過程をニューラルネットワークで再現して、"楽曲のイメージ"に与える音楽要素の影響を結合値によって示そうと試みた。階層型ネットワークを採用し、バックプロパケーションアルゴリズムで学習をおこなう。入力信号は、Standard MIDI Fileを元に作成した楽曲情報、教師信号は、"簡単なイメージ"に対しての5段階評価とした。楽曲中の音楽要素からの興奮と抑制の作用によってイメージは発生すると仮定し、その作用に反応するニューロンが、音楽要素として考えられるものに対応して中間層を構成する。楽曲の評価を行い学習して、その結果得られた結合について考察する。
著者
村上 明伸 平井 有三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.39, pp.129-136, 1996-06-21

辞書を用いた言葉の意味の脱曖昧化は、各見出し語と連合した複数の語義の中から一つを選択するととである。電子化辞書の各見出し語と語義をノ一ドとする連想記憶回路を構成し、連想基準表から選んだ意味的関連語の意味の脱曖昧化に関する実験を行なった。その結果、ランダムに意味の組合せを選択した場合の正答率が約20%であるのに対して、70%以上の確率で正しい意味の組合せが検出できることが分かった。
著者
諸富 勝成 村上 香 長島 孝行
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.49-53, 2004-02-25
被引用文献数
1 1

日本の水田に生息するアメリカカブトエビの耐久卵は乾燥状態で数十年単位の長期休眠が可能である。耐久卵をエポン樹脂で包埋した切片を光学顕微鏡で観察した結果、多数の卵黄の他に、表層付近に大部分の核が観察できた。耐久卵、休眠打破卵、産卵直後の卵を破砕、遠心分離したサンプルを二次元電気泳動法でタンパク質を分離精製し、ゲルを銀染色した。泳動パターンから本種の卵に1400個以上のタンパク質スポットを観察した。これらの中で26KDa、等電点約4.7の領域では、耐久卵にのみ確認できるタンパク質スポットが2つ観察された。これらのタンパク質は卵の長期休眠機構に関連している可能性が考えられる。この2つのタンパク質はアルテミアで知られているp26と異なるタンパク質と考えられた。
著者
仙波 圭大 三橋 謙太 村上 晴美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では,個人的な情報の探索を支援するために,日時・キーワード群・URIを一組とする履歴構造と呼ぶシンプルな情報構造の構築をするとともに,データ統合と連想検索方法を提案する.ユーザの利用する様々な履歴情報(例:Web閲覧,メール,twitter,カレンダー,書籍購入)からユーザの知識空間を作成し,記憶の想起を支援するシステムを開発した.
著者
村上 聖尚
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.59-80, 1969-04
著者
宮脇 慎吾 渡邊 一弘 大場 恵典 村上 麻美 藤原 博孝 山添 和明
出版者
獣医麻酔外科学会
雑誌
獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:09165908)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.25-28, 2011 (Released:2012-04-11)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

ヘルニア内容が傍前立腺嚢胞であった会陰ヘルニアの症例(6歳、未去勢雄)に遭遇した。症例は直腸検査で会陰部に腫瘤を認め、超音波検査で腫瘤内の液体が確認された。手術時に会陰部の切開で被膜が露出し、多量の液体が排出された。摘出した被膜は病理組織学的検査で傍前立腺嚢胞と診断された。両疾患の併発は十分に考えられ、ヘルニア内容が傍前立腺嚢胞であることは稀であるが鑑別リストとして考慮する必要がある。
著者
沢田 史子 大薮 多可志 村上 嘉代子 吉田 武稔
出版者
北陸学院大学短期大学部
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

古写真や古絵図などの歴史資料を活用した外国人向けスマホアプリにおける情報発信技術を開発した.評価実験より,当時の人々の暮らしを伝える地域歴史文献を英訳し古写真を添えて作成したコンテンツが外国人旅行者に対し有効であり,旅行者による地域歴史資料を活用した情報発信が満足度を高めることが明らかとなった.さらに,外国人旅行者の積極的な情報発信を促進する仕組みの必要性が明らかとなった.
著者
中谷 幸司 高山 慎一郎 河原 宏昭 堀川 雄太 村上 尚美 堀口 博司 平子 敬一 橋本 英一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.101, pp.35-40, 2009-06-18
被引用文献数
2

日本国内における宇宙開発活動の裾野を広げることを目的として,JAXAは,μ-Labsatで獲得した50kg級小型衛星技術を関西地区の中小企業や大学へ移転し,まいど1号(SOHLA-1)を開発した.本発表では,システム技術,製造技術,試験技術の移転内容やSOHLA-1の衛星システムについて述べるどともに,運用結果や軌道上で得られた実験データについて説明する.また,SOHLA-1の開発を通して得られた技術移転に関する知見に触れ,今後,同様な技術移転活動を実施する場合に,これを効果的に進めるための指針について考察する.
著者
村上 孝止
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
新聞学評論 (ISSN:04886550)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.291-304,369-37, 1991

In Japan, the courts have been making rules which deal with the concerns for the right to take or publish photographs of people on the one hand, and the protection of privacies on the other. In the 1950's, the issue arose out of arrests of persons, whose photographs were taken without consent and who protested with violence. They asserted that they had the right not to be photographed. In 1969, the Supreme Court recognized and declared the right fo refuse to be a photograph without consent as the general principle and pointed out some exceptions. In civil cases, publication needs consent as well. The other rules have not come out yet for a long time. However, they have gradually become clear because of redent popularity of photo weekly magazines. In Germany, the problem between the rigrt of privacy and the right to photograph had been discussted at the end of the previous century. And then "das Recht am eigenen Bilde", or the right to one's own picture was created as a kind of copyright law. However, it regulates only publication. Therefore, taking someone's picture without consent is not prohibited. And now it is a source of troubles concernig of privacy and the photograph. At that time in the United States, the problem between the photograph and it's publication was brought forward by the Warrenr Brandeis' argument "The Right to Privacy". Since then, the rules have developed through numerous law suits. The rule in the U. S. is similar to Japanese rule. But ours a little differ from the U. S. rule in that it generally requires consent to take someone's photograph. Our rule, the so-called Third Rule conerning photograph and it's publication, has the purpose of obtaining compromise with the freedom of the Press. Nowadays, problems of photographs arise in many countries. In my view, Japanese rule is effective in dealing with them.
著者
村上 龍
出版者
山口大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

フランスの美学者ヴィクトール・バッシュ(一八六三‐一九四四年)を一つの軸として、一九世紀末から二〇世紀前半にかけてのフランス美学を、近代ドイツ哲学との関係という視角から検証した。またそれに付随して、世紀転換期のヨーロッパで盛り上がりをみせた心霊研究などについて併せて調査することにより、当該時期のフランスの思想的環境をいっそう広い視野から検討した。