1 0 0 0 送信眞空管

著者
松井邦寧著
出版者
共立社
巻号頁・発行日
1934
著者
堂山 昌男 松井 正〓
出版者
西東京科学大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1993

本研究においては、分子動力学の方法を用いて、金属の結晶成長をシミュレートすることを目的として行なった。まず、純物質のN体多体原子間ポテンシャルを開発した。これらのポテンシャルを用いて、気相からの結晶成長を分子動力学を用いて計算し、その成長機構を調べた。金属那珂の相互ポテンシャルは2体ポテンシャルによっては扱えない。本研究では、いわゆるembedded atom法を用いた。面心立方格子をもつ金、銀、銅、六方晶のチタニウムについて計算した結果、面心立方で(111)最密面、六方晶で(0001)最密底面では吸着原子が非常に動きやすいことがわかった。また、吸着原子クラスターを作ると、とたんに動きにくくなることがわかった。表面との吸着エネルギーも計算した。これにより、2体ポテンシャルと多体ポテンシャルの相違が明らかになった。当然のことながらボンドの足し算では表わせない。松井らは銅の分子動力学を用いて、銅の(100)面気相成長を動画に表わした。以上の結果を用いてモンテカルロ計算により、銅の(111)面結晶成長、シリコンの(100)面気相成長のシミュレーションを行なった。これにより、成長速度と結晶成長の関係を明らかにした。結晶速度が速いときには面がアイランドを作りながら成長し、結晶速度が遅いときには1面1面完全に近い結晶が成長することがわかった。これらの結果は平成5年8月末から9月初旬研究代表者が組織したInternational Union of Materials Research Societiesのsymposium D Computer Application to Materials Scienceおよび、平成5年11月末米国ボストンで開催されたMaterials Research Societyにおいて十数編の論文として発表された。
著者
松井 幸子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.157-170, 1977-04-01

機械可読書誌の共同利用ファイルの,(1)編集では同一文献を重複登録しないため特定文献の識別が必要であり,(2)利用では特定文献(群)の検索が必要である。文献を識別するものを識別子,文献の特性を描写するものを記述子と呼ぶ。特定文献の識別に識別子を利用できないときは,記述子を特定化したものを用いる。本稿ではこれを「準識別子」と呼んでいる。近年,ISBN,ISSNなどの識別子や,ISBD(M)(S),ISDSなどの記述子の標準化が進んだ。しかし,遡及的文献の共同利用ファイルではこれらを使用できないことが多い。本稿では,識別子,記述子の共同利用ファイル使用上の意味を検討し,識別子が,(1)使用できる場合としてOCLCの分担目録作業を,(2)使用できない場合として,18世紀までの古版本(約165万冊)の総合目録編集のための技術的検討を行なったイギリスのLOCプロジェクトにおける「書紋」(fingerprintの試訳)などの,重複文献同定の技法を分析した。
著者
李 進才 趙 習コウ 松井 鋳一郎
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.372-379, 2001-05-15
被引用文献数
7 5

遮光率60%の温室で育てたSlc. Estella JewelとCym. Sazanamiを10月21日に直射日光(最大日射0.61kW・m^<-2>)にさらし, また, 両植物種を5月から10月まで遮光率30%(強光区), 60%(対照区)および90%(弱光区)で栽培し, 葉中の抗酸化酵素活性と色素含量の変化について調べた.1. CAM植物のCattleyaの抗酸化酵素活性はC_3植物のCymbidiumに比べて著しく低く, 前者は昼間, 後者は夜の始まりで高まる傾向がみられた.直射光処理により, CattleyaのSOD活性は著しく低下したが, APX活性はわずかに, CAT活性は著しく増加した.これに対して, CymbidiumのSODとCAT活性は顕著に, APX活性はわずかに減少した.2. 強光下の栽培1か月後, CattleyaのSODとCAT活性は著しく低下し, その後実験終了時まで対照区より低かったが, CATは活性が回復する傾向を示した.CymbidiumではSODとAPX活性は3か月まで低下を続け, CAT活性は実験終了時でも低かった.一方, 弱光下ではCattleyaのSODを除き, 両植物種の3酵素活性は対照区の植物に比べ遮光栽培中高い活性を維持した.3. 葉中のクロロフィル含量は両植物種ともに遮光率が低い区ほど少なく, さらにこれら3酵素活性と高い相関関係を示した.強光区のCattleyaではクロロフィルa/b比とβ-カロテン含量が遮光栽培1か月後著しく低下したが, 3か月後対照区と同等に回復した.Cymbidiumでは強光によるそれらの低下は少なかった.弱光栽培1か月後, クロロフィルとβ-カロテン含量の増加はCymbidiumでは著しく, Cattleyaでは少なかった.その後はいずれも対照区との差が縮まった.以上の結果から, CattleyaはCymbidiumより強光への積極的適応性を有するが, 両植物種とも強光への順化が一般に困難で, 弱光への順化は相対的に容易であると考えられる.
著者
久保 慶三郎 岡田 恒男 関 松太郎 高梨 晃一 宇田川 邦明 龍岡 文夫 田村 重四郎 柴田 碧 藤田 隆史 半谷 裕彦 後藤 博司 松井 長行 片山 恒雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.p411-427,図巻頭8p, 1978-11

1. まえがき : 2. 地震の概要, 久保, 慶三郎 : 3. 建築物の被害, 岡田, 恒男関, 松太郎高梨, 晃一宇田川, 邦明 : 4. 土木構造物の被害, 龍岡, 文夫田村, 重四郎 : 5. 産業施設・危険物施設の被害, 柴田, 碧藤田, 隆史 : 6. 福島県における被害の概要, 半谷, 裕彦後藤, 博司松井, 長行 : 7. 都市供給施設の被害と復旧, 片山, 恒雄1978年6月12日午後5時14分頃,牡鹿半島沖約100kmを震央として発生したマグニチュード7.4の宮城県沖地震は,仙台市を中心とする宮城県のほか福島県・岩手県などで土木・建築その他各種の構造物や施設に大きな被害を与えた.この報告は,地震工学に関係する本所の各専問分野の研究者が行った宮城県沖地震の被害調査の結果を速報的にまとめたものである
著者
辺見 努 松井 邦浩 小泉 徳潔 中嶋 秀夫 飯島 亜美 酒井 正弘
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.172-177, 2012-03-25 (Released:2012-07-04)
参考文献数
6
被引用文献数
3 3

The manufacturing process for ITER toroidal field (TF) coils must be demonstrated as effective in order to meet the criteria for qualification. Since impregnation of the insulation system is one criterion for qualification in this study, we performed impregnation tests using a cyanate-ester/epoxy blended resin, chosen for its excellent resistance to radiation. To establish the insulation and impregnation procedure in the TF coil manufacturing process, three types of trials were performed: 1) impregnation tests using an acrylic model to fix the impregnation conditions; 2) an impregnation test using a metallic model to confirm that no void remains in the insulation layer after curing in the D-shaped configuration; and 3) insulation and impregnation trials using a 1/3-scale double-pancake (DP) model. The results of these trials were used to determine the insulation and impregnation procedures for manufacturing ITER TF coils.
著者
山中 弘 木村 勝彦 木村 武史 笹尾 典代 寺石 悦章 松井 圭介
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、宗教の適応的変容と再構築の側面を教会や社寺、自然的景観、迫害や殉教が起こった場所など、様々な「トポス」がもつ「聖性」に焦点を当せながら、その変容を、それを促す大きな要因の一つと考えられる「ツーリズム」との関わりのなかで明らかにしようというものである。近代社会における、交通網の発達、テクノロジーの飛躍的発展は、本来的に「聖なる場所」がもっていた限定性、秘匿性を無意味化し、だれでもがそこにアクセスすることを可能にした。とくに、ツーリズムの発展は「場所の聖性」の性格やあり方に容赦ない変更を加え、それを観光の新たな「商品」に仕立て上げようと試みている。長崎県の外海、平戸、五島列島といった地域において、これまでごく少数の人々にとってしか特別な意味をもっていなかったキリシタンの殉教地や聖地さえも、容赦なく「観光のまなざし」に曝されることになったのである。しかし、その過程で、教会や社寺、殉教地などの「場所」をめぐる新たな「語り」や「伝統」を再構築させる契機となっているようにもみえる。それは、沖縄のように、場所の聖性のもっともアーカイック形態である「御嶽」を、沖縄の根本的な宗教・伝統文化という「語り」のなかに包摂することで、自らの文化的アイデンティティを積極的に構築していこうとする試みにもつながっていく。もちろん、ツーリズムはつねに伝統的な聖地を変化させるわけではなく、ツーリズムに密接に関わる関連産業が聖地のもつ「真正性」、「歴史性」を利用して、伊勢神宮の参道に誕生した商店街のように、新たなマーケットの開拓をおこなう場合もある。さらにまた、出雲地域の「神在祭」のように、現代的ツーリズムの影響とは直接関わりなく、祭りとその場所が様々な要因によって歴史的に変化している場合もあり、「場所の聖性」の変容は必ずしも近代的現象でないことは注意する必要があろう。
著者
鬼倉 徳雄 松井 誠一 竹下 直彦 古市 政幸
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.367-370, 1998-09-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

カマキリとヤマノカミの成長および生残率と水温の関係を明らかにするために, 天然河川で採集した供試魚を用いて短期間の飼育を行った。カマキリの場合, 低水温区の20℃区が最も優れた成長と生残率を示した。逆に高水温区の27℃区は短期間で生残率が急減し, 成長も他の水温区に劣った。ヤマノカミの場合, 20~28℃の全区で生残率の急減は認められなかった。しかし, 成長では明らかに差が認められ, 20℃区と24℃区が28℃区に比べ優れていた。したがって, 生存可能な限界水温はカマキリでは24~27℃に, ヤマノカミでは28℃以上にあり, 成長のための至適水温は3区の中では20℃前後であると推察された。
著者
磯部 由香 阪 恵理子 松井 宏樹 成田 美代
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.633-637, 2011-10-15 (Released:2013-09-02)
参考文献数
17

The chemical composition and bacterial community structure of konoshiro-narezushi were analyzed, the latter by the 16S ribosomal RNA gene clone library method. The respective moisture and the lactic acid concentrations were 62.4% and 1.8%. One hundred randomly selected clones from the clone library were sequenced and analyzed. There were six operational taxonomic units, and the Shannon-Wiener index was1.037. The sequence similarity of all the clones obtained was equal to or higher than 99.6% of the sequence of cultivated bacteria in the public database. Lactobacillus sakei constituted 61% of the clones, suggesting that this bacterium plays an important role in the fermentation of konoshiro-narezushi.