著者
松永 裕太 佐伯 高明 高道 慎之介 猿渡 洋
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:21888663)
巻号頁・発行日
vol.2022-SLP-140, no.31, pp.1-6, 2022-02-22

本論文では,個人性を再現する自発的な音声合成の実現に向けて,言語学的知識に基づいた包括的な実験的調査を行う.近年発展している音声クローニングは流暢な朗読発話に限定され,より人間らしい自発的な音声合成のための新たな音声クローニングの手法が求められている.そこで本論文は,声色の個人性のみならず非流暢性の個人性を再現可能な自発音声合成に取り組む.具体的には,主要な非流暢性であり,心理学や言語学の研究により発話生成やコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすことが知られている,フィラーを扱う.本論文では,話者依存と話者非依存のフィラー予測手法を比較評価するため,多話者コーパスで学習した話者非依存のフィラー予測モデルを用いた音声合成手法を提案する.実験的評価により,フィラーの位置と種類の関連,自然性と個人性のトレードオフを明らかにし,人間らしい音声合成の実現への方向性を示す.
著者
外川 健一 松永 裕己
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.175-187, 1997-04-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
40

Today, many environmental problems are being observed by a lot of people, and waste management has become one of the most serious problems in Japan. In this paper, we analyzed industial wastes coming from both livestock and marine products in Japan.Much residue has been found in slaughterhouses or meat factories. Some factories use this residue and process materials for feed and fertilizer. These factories are called “rendering plants”.There are about 150 rendering plants in this country, and most of them are medium or small-sized ones. Recently, Japanese agriculture is on the decline, and it has become difficult to supply a sufficient amount of residue to the rendering plants. The locations of this business are dispersed around the country, making it difficult to transport the residue a long distance because it is often decayed. Furthermore, the odor remains a serious problem for this business.As the distribution system of the rendering business is vague, it is neccessary to grasp and plan how to use and remove these resources for a better future.
著者
安浦 寛人 村上 和彰 黒木 幸令 櫻井 幸一 佐藤 寿倫 篠崎 彰彦 VASILY Moshnyaga 金谷 晴一 松永 裕介 井上 創造 中西 恒夫 井上 弘士 宮崎 明雄
出版者
九州大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2002

本研究では,システムLSI設計技術を今後の高度情報化社会を支える基盤情報技術ととらえ,システムLSIに十分な機能・性能・品質・安全性・信頼性を与えるための統合的な設計技術の確立を目指す.1.高機能・高性能なシステムLSIを短期間に設計する技術では,無線通信機能を有するシステムLSI設計技術の研究を行い,シリコンチップ上にコンパクトで安定なRFフロントエンドを実現するためにコプレナー線路を通常のCMOSプロセスで形成する技術を確立した.また,新しい可変構造アーキテクチャとしてSysteMorphやRedifisプロセッサを提案し,それに対する自動設計ツールとしてRedifisツール群を開発した.2.必要最小限のエネルギー消費を実現する技術としては,データのビット幅の制御,アーキテクチャの工夫,回路およびプロセスレベルでのエネルギー削減技術,通信システム全体の低消費エネルギー化設計手法などを構築した.3.社会基盤に求められる信頼性・安全性を実現する技術としては,安全性・信頼性を向上させるための技術として,ハッシュ関数や暗号用の回路の設計や評価を行った.また,電子投票システムや競売システムなどの社会システムの安全性を保証する新しい仕組みや,セキュリティと消費電力および性能のトレードオフに関する提案も行った.4.社会システムの実例として,個人ID管理の仕組みとしてMIID(Media Independent ID)を提案し,権利・権限の管理なども行えるシステムへと発展させた.九州大学の全学共通ICカードへの本格的な採用に向けて,伊都キャンパスの4000名の職員、学生にICカードを配布して実証実験を行った.本研究を通じて,社会情報基盤のあり方とそこで用いられるシステムLSIの研究課題を明示した.RFIDや電子マネーへの利用についても利用者や運用者の視点からの可能性と問題点をまとめることができた.
著者
福田 誠治 遠藤 忠 岩崎 正吾 袴田 邦子 関 啓子 松永 裕二
出版者
都留文科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究は、これまでの経験の蓄積をもちながらすでに変化を始めているロシアをフィールドとして、教育の多様化・個別化を総合的に検討しながら、英才教育の歴史的展開の研究、今日の学校多様化の実地研究、学校多様化の制度モデルの構築を行うことである。初年度はモスクワ、ヤロスラブリ、カザン、また次年度はモスクワ、サマーラ、ノボシビルスクの現地調査を行った。これによって政策、実施状況、実施上の問題点などを明らかにしてきた。これと関連して、2003年3月には「ロシアにおける英才教育と学校の多様化・個性化に関する総合的調査研究-中間報告」を、および2004年9月には「ロシアにおける英才教育と学校の多様化・個性化に関する総合的調査研究-中間報告2」を編集し、刊行した。また、ロシアにおけるエリート教育の国内研究として月1回の研究会と年1回の合宿を継続した。これは、研究分担者がそれぞれの専門性を発揮して研究を進め、毎月、国立教育政策研究所を会場にして研究会を開催するものである。とりわけ、今年度は、ロシアからの行政関係者ならびに研究者を招聘した国際会議を開催し、会議資料を編集・刊行した。国際会議は、2004年11月22日に、国立教育政策研究所(東京都目黒区)にて開催された。川野辺敏「あいさつ」に引き続いて、モスクワ市教育政庁普通教育局長オリガ・ジェルジツカヤ氏が「モスクワ市における英才教育の実践と課題」を報告し、質疑応答に入った。続いて、ロシア連邦教育科学アカデミー心理学研究所ナタリヤ・シュマコーワ氏が「英才を育てる、『星座』の実践から」を報告し、質疑応答を行った。さらに、ジェルジツカヤ、シュマコーワ、福田誠治でパネルディスカッション「ロシアの英才教育」を行った。参加者は、国立教育研究所などの研究員と、関東近県のスーパーハイスクールの教員、国内ロシア教育研究者、および本研究の研究参加者など30名余である。以上の成果をもとに、成果報告書を作成した。さらに、この成果は、2005年6月の比較教育学会にて共同発表される。
著者
曽田 五月也 宮津 裕次 松永 裕樹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.75, no.649, pp.559-566, 2010-03-30 (Released:2010-06-09)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

This study proposes a structural system which aims at improving the seismic performance of new and existing wooden houses making use of oil dampers. Problems to install any special damping devices into wooden structures are known, for one thing to be the wood being brittle in bending and the other the strength of the joint between the device and wood being relatively low. Therefore, to get rid of these problems, we developed an oil damper which works only when subject to compression and is provided with relief valves to limit the maximum resistance. First part of the study deals with a series of harmonic loading tests to see if the damper exhibits the same properties as designed beforehand. Then, the dampers are mounted as knee braces at the corners of wood panels which is subject to dynamic loading tests in two ways. First one is a test to apply sinusoidal inertial force to an isolated panel. Second one is a shaking table test on full scale single-story wood frames. From these tests, we confirmed that the damper can absorb as much as nearly 60% of seismic input energy. It is also confirmed that the installment of the damper makes it possible for wooden frames that collapses at the first strike of strong ground motion to withstand the same ground motion several times with no significant damage accumulation to main structures. Lastly, these test results are compared to analytical results and it is concluded that the proposed structural system do work to improve seismic safety of wooden houses.
著者
松永 裕
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2019-08-30

分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取によってミトコンドリアの生合成が高まることが報告される一方で、分解機構に与える影響について詳細は明らかではない。この分解機構はミトコンドリアの品質管理を行う上で重要な働きを担う。そこで本研究では、BCAAの摂取がミトコンドリアの分解機構に与える影響を明らかにする。本研究により、BCAAの摂取がミトコンドリアの制御にどのような影響を与えるのかについて合成および分解の両視点から明らかにすることが可能となる。さらに、BCAAの新たな生理機能の発見につながることや、スポーツ現場に対して科学的根拠に基づいた栄養摂取方法を提供する一助となることが期待される。
著者
松永 裕樹 高橋 正道 大倉 淑寛 志水 祐介 前原 弘武 北川 幹太 山川 潤 杉山 和宏 三上 学 濱邊 祐一
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.353-358, 2022-10-20 (Released:2022-10-20)
参考文献数
9

外傷性腹部大動脈損傷は稀だが, 死亡率が高く, 迅速な診断・治療が肝要である. 当院はCTと透視装置を備えたハイブリッドERを有し, 移動を伴わず, 蘇生・診断・治療が可能である. ハイブリッドERで, resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (以下REBOA) で出血を制御し, ステントグラフト留置で救命した1例を経験した. 70歳代男性. ワゴン車乗車中の事故で, ショック状態で搬送された. CTで血管外漏出を伴う腹部大動脈損傷がみられた. REBOAを大腿動脈からZone3に留置し, 出血制御後, 手技中の循環安定のため, 左上腕動脈からの留置に変更した. コイリング, ステントグラフト留置で止血を得た. ハイブリッドERでのステントグラフト治療は, 移動を伴わず迅速な診断・治療が可能である.
著者
那須 啓一 志田 大 松岡 勇二郎 谷澤 徹 松永 裕樹 真栄城 剛 宮本 幸雄 井上 暁 梅北 信孝
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.1485-1492, 2011-11-01 (Released:2011-11-25)
参考文献数
29
被引用文献数
1 2

S状結腸癌の術前検査にて偶発的に発見され,癌手術に際して同時切除した仙骨前面の骨髄脂肪腫の症例を経験した.症例は70歳の男性で,S状結腸癌の術前検査の腹部CTにて第3から第5仙椎前面に内部不均一に淡い造影効果を示す径4cmの腫瘤が見られた.MRIでは脂肪成分の含有を認め辺縁も一部不整であったことから,脂肪肉腫の術前診断にて,S状結腸癌の手術にあわせて同時に切除した.仙骨前面腫瘤は径4cm大の被膜形成の明瞭な充実性腫瘤で仙骨前面に比較的強固に付着していたが浸潤はなかった.組織学的には成熟脂肪組織の増生とその中に混在する三系統(赤血球,白血球,血小板)の造血細胞からなる骨髄組織が見られ,悪性所見はなく骨髄脂肪腫と診断した.骨髄脂肪腫は,主として副腎に発生する比較的まれな軟部組織由来の良性腫瘍であり,副腎以外の部位に発生する骨髄脂肪腫は極めて少ないことから,画像診断も含めて文献的考察を加え報告する.
著者
松永 裕二 マツナガ ユウジ MATSUNAGA YUJI
出版者
西南学院大学学術研究所
雑誌
西南学院大学人間科学論集 (ISSN:18803830)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.111-145, 2017-02

文部科学省の「平成26年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」によれば、2014年度に9,677人の教職員が懲戒処分等(訓告等を含む)を受けた(前年度から183人の増加)。そのうち体罰で懲戒処分等を受けたのは952人で、前年度(2013年度)の3,953人に比べると3,000人も減少した。2012年度に体罰で懲戒処分等を受けた教職員数は2,253人であった。2014年度に体罰による懲戒処分者がこのように激減したのには理由がある。2012年12月に大阪市立桜宮高校の男子学生が部活顧問による体罰を苦にして自殺をするという痛ましい事件が起こった。これを受けて文部科学省が緊急の体罰実態調査を実施したところ、2012年度に公立学校で5,415人の教員が体罰を加えていたことが判明した。2012、2013年度と2年連続でこれらの体罰教員が大量に処分された結果、2014年度には処分者数が952人に落ち着いたというわけである。この952人という数字をどのように理解するべきなのだろうか。実は、文部科学省の統計によれば、体罰による懲戒処分者数は2002~2011年度の過去10年間平均で414人に過ぎなかった2。この数字と比べると2014年度の体罰による処分者数は例年の2.3倍だったことになるが、今後は400人程度という例年の数字に落ち着くようになるのであろうか。しかし、緊急調査を行えば体罰教員が急増し処分者も増えるがその嵐が去ってしまえばまたもとに戻るというのであれば、これは何とも奇妙な話ではないか。言うまでもなく、体罰による処分はその体罰が摘発されない限り実施されることはない。処分された教員はまさに氷山の一角であり、その下には多くの体罰教員が潜んでいる可能性が高い。教員集団だけでなく保護者や児童・生徒が体罰を見過ごしたり甘受したりする背景の一つには、体罰についての認識の甘さや誤解、「子どもの権利」意識の不徹底などが横たわっているように思われる。このような認識のもとに、筆者は、本学での担当科目「教師論」にて教員の体罰問題を積極的に取り上げるのみならず、2015年度からはPTA 会員(主として役員・委員)を対象に体罰根絶のための講演活動に取り組んでいる。本稿はその活動の評価報告である。最初に、その講演の内容について概説し、次いで、講演参加者の感想に基づいて講演の成果と課題を浮き彫りにする。最後にこのような活動を今後さらに充実する上で必要な条件などについて考察し結論に代えることにする。
著者
松永 裕介 Chen K.C 藤田 昌宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.138-139, 1991-02-25

多段論理回路の簡単化手法のうち,多段回路の構造から生じたドントケア条件を考慮して簡単化を行なうBoolean minimizerと呼ばれるものがいくつか提案されている[1],[2],[3].このうち,文献[1] の手法は2段論理式簡単化プログラムESPRESSO-II[4]を利用したもので,どのような回路変換を行なうかというヒューリスティックに関しては場当たり的な変換を行なう他の手法に比べて効率的であるが,通常,多段論理回路の内部のドントケアを表現する2段論理式が巨大なものになってしまい,ドントケアそのものやその否定を扱うことが非常に困難になるという問題がある。そこで,本稿では2分決定グラフ(Binary Decision Diagram)[5]を用いて許容関数を表現しつつ,ESPRESSO-IIと同様のヒューリスティックを用いた2段論理式簡単化手法についての提案を行なう。
著者
朱 強 松永 裕介 木村 晋二 渡邉 勝正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.99, no.317, pp.31-37, 1999-09-21

組合せ回路の実現では多段論理回路の簡単化技術が非常に重要である。多段論理回路の簡単化ではネットワークの接続関係によるドントケアを抽出し、二段最小化アルゴリズムを用いて簡単化を行う。しかし、多くの場合にドントケアのサイズが大きくなり、膨大な計算コストがかかる。本研究では回路を簡単化するための新しいローカルドントケアの抽出法を提案し、それをISCAS89ベンチマーク回路に適用した。実験により、SISのsimplifyコマンドより優れた結果を確認した。
著者
嶺井 明子 関 啓子 遠藤 忠 岩崎 正吾 川野辺 敏 水谷 邦子 森岡 修一 福田 誠治 松永 裕二 澤野 由紀子 大谷 実 高瀬 淳 木之下 健一 タスタンベコワ クアニシ デメジャン アドレット ミソチコ グリゴリー アスカルベック クサイーノフ セリック オミルバエフ 菅野 怜子 サイダ マフカモワ 伊藤 宏典 アブドゥジャボル ラフモノフ ズバイドゥッロ ウバイドゥロエフ
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

中央アジア4カ国は独立国家樹立後、国連やユネスコ加盟を果たし、脱・社会主義、民主的法治国家の樹立をめざし教育改革に着手した。国外からの協力と援助(ユネスコ、国際援助機関、ロシアなど)、及び国内事情(多民族国家、イスラム的伝統、都市と農村の格差、経済の人材需要など)の葛藤の中で教育政策が推進されている。初等中等教育の高い就学率、教育の世俗制、多民族への配慮などソ連時代からの正の遺産を多く継承しているが、教育へ市場原理が導入され競争的環境が強化されている。高等教育ではボローニャ・プロセスに対応した改革が進んでおり、無償制は後退している。
著者
曽田 五月也 宮津 裕次 脇田 健裕 松永 裕樹 宋 成彬
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

軽量低層建築物を対象として、地盤上のべた基礎上面に超高分子量ポリエチレンシートを敷き、その上に上部構造用基礎を設置する事で、大地震時には基礎の滑りにより免震に準じた効果を発揮する一方で、小地震時や強風時には、上部構造内に設置するオイルダンパによる制振効果を活用する構造システムを考案した。実験的・解析的な検討を通じて、過酷な地震動の作用に対しても上部構造の変形・加速度を地震直後から建築物の継続使用を可能とする範囲に収めることが可能なことを実証した。
著者
安浦 寛人 佐藤 寿倫 松永 裕介 井上 創造 池田 大輔 石田 浩二 馬場 謙介 吉村 正義 ウッディン モハマッド・メスバ 稲永 俊介
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

社会に不可欠になっている「価値」や「信用」を搭載するLSIについて、ディペンダビリティの定義と評価尺度を提案し、その阻害要因の明確化と要因間の関係の解明を行った。また、LSIのディペンダビリティを向上させる対策を提案し、ディペンダブルLSIの設計フローを提示した。独自技術によるICカードを大学の学生証・職員証として発行し、設計から運用まで一貫してディペンダビリティの一万人規模の社会実験を行える環境を実現した。
著者
松永 裕介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.96, no.201, pp.1-8, 1996-07-26

6月3日から7日にかけて米国ラスベガスにて開催されたDesign Automation Conference(DAC)について報告を行なう.
著者
松永 裕介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.37, pp.57-63, 2000-05-11
被引用文献数
10

本稿では,与えられた論理関数に対して直交でない関数分解を求める効率の良いアルゴリズムについて述べる.このアルゴリズムは著者が以前開発した二分決定グラフを用いて直交分解を行うアルゴリズムを利用したものである.通常,直交でない関数分解は多数存在するので無制限に関数分解の列挙を行うことは難しいので,重複した変数の個数が規定値以下の関数分解のみを列挙する様になっている.7入力程度の論理関数に対して適用したところ,ナイーブなアルゴリズムに比べて5?6倍の高速化が達成されている.This paper describes an efficient algorithm enumerating all the non-disjunctive decomposition of a given function. The algorithm utilizes the disjunctive decomposition algorithm using binary decision diagrams that the authors have previously developed. Since, in general, there exist too many non-disjunctive decompositions for ordinary logic functions, the algorithm restricts to enumerate only decompositions whose duplicated variables are less than the given limit. Comparing to the existing naive algorithm, about 5 or 6 times acceleration has been observed for a case of applying to 7-inputs functions.
著者
松永 裕方
出版者
社会主義協会
雑誌
社会主義 (ISSN:09120602)
巻号頁・発行日
no.563, pp.24-31, 2009-05