著者
松永 是
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.687-693, 1991-10-15 (Released:2009-11-25)
参考文献数
19

Magnetic bacteria synthesize magnetic particles which are aligned in chains and enveloped by a membrane. Magnetic particles isolated from magnetic bacteria could be useful because they are small in size, covered with lipid bilayers and do not aggregate. We have studied the mass culture of magnetic bacteria and their characterization and the application of bacterial magnetic particles. This review describes some of the recent advances towards bio-technological and medical applications of bacterial magnetic particles. Enzymes and antibodies may be immobilized on bacterial magnetic particles. These enzyme-magnetic particle and antibodymagnetic particle conjugates may then be used to produce biosensors for glucose and immunoglobulins, respectively. Bacterial magnetic particles have also been introduced into red blood cells by cell fusion, and into leucocytes by phagocytosis. Moreover, gene cloning system of magnetic bacteria was also developed.
著者
田中 一男 松永 和之 堀 滋樹
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.890-896, 2004 (Released:2004-06-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This paper presents electroencephalogram-based control of a mobile robot. The control purpose is to achieve direction control of a mobile robot only by electroencephalogram. We develop an algorithm for detecting direction thinking (‘going left’ or ‘going right’) and apply it to direction control of a mobile robot. The detecting algorithm is based on time-frequency domain analysis using continuous wavelet transformation. Our experimental results demonstrate the possibility of achieving direction control of a mobile robot only by electroencephalogram.
著者
高山 雄介 松永 恵
出版者
公益財団法人 自然保護助成基金
雑誌
自然保護助成基金助成成果報告書 (ISSN:24320943)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.385-393, 2020

<p>2019年1月,西表島が世界自然遺産登録推薦され,2020年7月には登録となる見込みとなっている.西表島では,8割の住民が遺産登録のプラスよりもマイナスが大きいと考えており(県アンケート結果),4候補地中,遺産登録に最も否定的である.その不安は,過剰利用による自然環境の劣化,イリオモテヤマネコの交通事故増加,集落の生活環境の悪化(喧噪・公共交通・生活ごみ処理・上下水・公衆トイレ等のインフラ機能の不足等)にわたる.本プロジェクトでは,登録に伴うオーバーツーリズムのインパクトとその変化を地域目線で理解し,その対策を地域から政策決定者に求めるため,これまで実施してきた夜間パトロールによる交通量調査に新たな参加者を迎え体制強化を図ったほか,地域住民が自立的・持続的に実施できる新たなモニタリングについてもを検討した.</p>
著者
簗田 満 ディーン グリサダ チムディ ウイロンロン 松永 勝彦
出版者
The Society of Sea Water Science, Japan
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.390-393, 2000

函館近郊を流れる3河川の表面水を採水し, フルポ酸激 (FA-Fe) と全溶存鉄 (TD-Fe) を吸光光度法に よって測定した.森林で覆われた山間部を流れる宿野辺川の上流におけるFA-Feは0.2μM程度と極めて低濃度であったが, 森林地帯の平地ではその濃度は一ケタ高濃度になった. この河川に流入する小さな小川のフルポ酸-鉄濃度が高いことに起因していると考えられる.他の2河川の下流におけるその濃度は宿野辺川の下流の濃度とほぼ一致していた. 宿野辺川, 久根別川, 大野川におけるFA-Fe/TD-Fe比はそれぞれ82±8, 83±2, 84±2%であり, TD-Feの大部分はFA-Feであることを示唆している.<BR>なお, 本研究はソルト・サイエンス研究財団のプロジェクト研究「沿岸海水環境の変化と生態系への影響いただいた東京農業大学名誉教授杉二郎先生に心から謝意を表します.
著者
松永 勝彦 チムディ ウイロンロン ディーン グリサダ スワンゲアンシィ ジュンプル 戸屋 健治
出版者
The Society of Sea Water Science, Japan
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.373-376, 1999

湾内に生育する7種類のマングロブ樹木の葉ならびにマングロプ底泥のC, N含有量ならびにδ<SUP>13</SUP>C値を測定した. 枯れ葉のCIN比は103±20で, 底泥のその比15.2±1.4と大巾に異なっていた. 一方, 枯れ葉ならびに底泥のδ<SUP>13</SUP>C値はそれぞれ-30.2±1.3,-26.3±1.0‰であった. 底泥の値は数編ポジティブであるが, 底泥中でバクテリアによるフラクショネションによるもので, 底泥の有機物質起源は落下した葉と推定される. エビの養殖地の排水はキャネルを通して湾内に流入しているが, キャネルの底泥のδ<SUP>13</SUP>C値は-26.4±1.0‰でマングロブ底泥のそれと極めて近似していることから, エビの餌 (δ<SUP>13</SUP>C=-22.5±0.4‰) による影響はほとんど受けていないと推定される.
著者
中川 明仁 堀江 淳 江越 正次朗 松永 由理子 金子 秀雄 高橋 浩一郎 林 真一郎
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-5, 2019

<p>慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)患者の心理特性について,病期の違いという観点から検討した。COPD 患者38名を対象とし,エゴグラムを用いてパーソナリティを評価して,Ⅰ期群とⅡ期群の差異について比較検討した。その結果,Ⅱ期群はⅠ期群と比べてFC(Free Child)が有意に低い値となり,病期が進行すると感情の表出性が乏しくなることが示唆された。また,病期を統合してCOPD 患者全体のパーソナリティを検討した結果,CP(Critical Parent)とNP(Nurturing Parent)が同程度に最高値となり,続いてA(Adult)とFC が同程度の値となり,AC(Adapted Child)が最も低い値を示した。COPD 患者のパーソナリティの特徴として,頑固さや自己への甘さが強まり,周囲の意見やアドバイスへの傾聴の姿勢を示しにくいことが示唆された。</p>
著者
足達 裕 松崎 昭夫 城戸 正喜 入江 豊 松永 和剛 広田 修
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.344-349, 1994-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
11

We report three cases of femoral nerve paresis. Case 1 was a 25-year-old male, who was admitted to hospital complainning of left thigh pain. On examination he had tenderness in his left inguinal area. Neurological examination revealed a weakess of the quadriceps on the left, and diminished sensation on the anteromedial aspect of his left lower extremity. The mechanism of injury was not clear in this case. Case 2, a 56-year-old male had progressive muscle weakness and numbness in the right lower extremity. He had received cobalt radiation therapy 16 years previously. Clinical examination revealed a firm hypertrophic scar with tenderness in the right inguinal area, and neurological examination showed quadriceps weakness and sensory disturbance of the anteromedial surface of the right thigh nd leg. Case 3, an 18-year-old male complained of gait disturbance and sever pain around theleft inguinal area and numbness over the left thigh. “The patient was a hemophiliac who had been unde the care of a pediatrician”.Neurolysis was performed in two cases, and the other patient was treated with bed rest and replacement therapy. In all cases, symptoms improved after treatment.
著者
清水 暢子 松永 昌宏 長谷川 昇 梅村 朋弘 山田 恭子 望月 美也子 加藤 真弓
出版者
石川県立看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

医学的管理が充実している日本の高齢者であっても、認知症予備群から認知症へ移行する数は増加の一途である。一方、チェンマイ県での認知症罹患率は、日本の6分の1程度に留まっている。そこで本研究の目的は、タイ北部農村部とタイの都市部の高齢者、日本の北陸地方の農村部と都市部の高齢者の、認知機能面、身体機能面、社会生活面、栄養摂取面、精神心理面、保健行動面を評価し、その影響要因について、また、継続して3年間の認知機能経年変化値や脳血流量変化量を従属変数に、生活習慣や環境、社会背景を説明変数として何が認知機能の経年変化に影響を与えているかを比較検討することであった。日本側の農村部および都市部在住の高齢者の調査から、ミニメンタルステートテスト(MMSE)の値と言語流暢性課題と運動課題を同時に行う二重課題実施中の前頭前野の脳血流との間に有意な関連がみられ、近赤外分光法(NIRS)を使用した前頭前野血流変化量は認知機能低下の予測因子として重要な指標となり得ることが示唆された。また高齢者の宗教観および社会的孤立が認知機能に及ぼす影響についての調査結果から日本の都市部と農村部ではMMSEとMOCAの認知機能検査結果に違いはなかったが、農村部では信仰有りが有意に高く、「信仰の有無」、「高齢者のうつ」、「社会的孤立状態」は認知機能の経年変化の予測因子になり得ることが示唆された。一方、タイ,チェンマイ市内都市部と農村部の3か所の高齢者サロンに通所する高齢者へ、半構成的インタビューを中心に行った結果からは、「老いることの意味」について全員が「老い」をポジティブに受け止めていた。タイ高齢者の宗教心が老いへ向かう態度や日々の生活への態度にポジティブに関連している可能性があった。宗教的背景が他者とかかわる機会を持たせ、「人の役に立つ」ことを満たすために、高齢であっても孤立しない環境である可能性があった。
著者
松永 幸大
出版者
共立出版
雑誌
蛋白質核酸酵素 (ISSN:00399450)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.1704-1712, 2000-07
著者
松永 梓 大畑 光司 古谷 育子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.BbPI1163, 2011

【目的】脳性麻痺者が有する変形の一つに脊柱側弯が挙げられる。脊柱側弯の重症度を示す指標としてcobb角が用いられるが、通常のcobb角はX-p画像より測定しなければならないため、患者への被爆の問題や計測の難しさから、容易に測定することができない。そのため、脊柱の変形を簡便に測定できる方法を確立していくことの重要性は高いと考えられる。我々は第44回日本理学療法学術大会にて、メジャーでの脊柱彎曲の程度の計測により、脊柱側弯の指標であるcobb角との相関を示す脊柱変形の定量評価を紹介した。しかし、この方法による検者間信頼性については明確ではない。本研究の目的は、頚椎と骨盤との距離の短縮率を求め、その短縮率とcobb角との関係で検者間信頼性を検討することである。<BR><BR>【方法】対象:病院に入院中の成人脳性麻痺者14名(男性5名、女性9名、平均年齢35.8±5.6歳)を対象とした。全対象者のGMFCSはVレベルであった。<BR>測定方法:測定肢位は腹臥位とした。第7頚椎棘突起から両側上後腸骨棘を結ぶ線の中心までの距離を頚椎―骨盤間距離とし、2点間を脊柱に沿って計測したものと、2点間の直線距離の2つの長さを求めた。2点間の直線距離と脊柱に沿って計測した距離を用いて短縮率を求めた。この短縮率の測定は2回行い、その平均値を代表値として用いた。cobb角の値は、通常の定期診察において過去1年以内に撮影したX-p画像を用いて測定した。S字カーブを呈している脊柱に関しては、胸椎レベルと腰椎レベルに分けて測定し、その合計を代表値として求めた。検者は経験年数5年以上の理学療法士2名とし、測定前に同じ測定方法を記載した紙を読み、理解してから同日、同時刻に実施した。<BR>統計処理:それぞれの検者での短縮率とcobb角との関係をpearsonの相関係数を求めて調べた。また、検者間信頼性を級内相関係数(ICC(3,k))を求めて調べた。<BR><BR>【説明と同意】本研究で用いたX-p画像は定期診察において撮影されたものを、後方視的に分析した。脊柱測定については、院内規定にのっとって行い、管理者の同意と指導のもと、測定を行った。<BR><BR>【結果】それぞれの検者で、頚椎―骨盤間距離の短縮率とcobb角との間に相関が見られた。(検者1:r=-0.66、検者2:r=-0.48)分散分析で、検者間の有意確率は5%以上であり、それぞれの検者の短縮率の測定結果の平均は、検者1が0.88±0.04、検者2が0.84±0.04であり、測定結果に有意な差は認められなかった。ICCの平均測定値は0.75であった。<BR><BR>【考察】本研究の結果において、それぞれの検者内では、頚椎―骨盤間距離の短縮率とcobb角との間に相関が認められ、短縮率が脊柱の変形の程度を反映する測定方法として妥当性があることが示された。また、検者による測定結果に有意差が認められず、本測定が検者間である程度の信頼性があることが示された。しかし、ICCの結果から検者間信頼性が0.75であり、信頼性は認められるものの、高い値ではなかった。この原因としては、短縮率とcobb角との相関が、検者1が0.66、検者2が0.48というように少し違いが見られていることと関連していると考えられる。今回の測定は、ともに不慣れな状態での測定であったため、習熟により信頼性が増す可能性が考えられる。また、短縮率は第7頚椎棘突起から骨盤までの距離を測定したものであり、脊柱の側弯だけでなく前弯、後弯も含めた全体的な変形を示すことになる。さらに胸椎や腰椎など部分的な変形を明確にすることができない。しかし、脊柱の変形をメジャーのみで測定できる短縮率は、臨床的に応用しやすいと考えられる。<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】脊柱の変形をより簡便に測定できる方法を確立することは、今後の理学療法発展に寄与するものと考える。
著者
松永 梓 大畑 光司 矢野 生子 橋本 周三 南 純恵 中 徹 坪山 直生
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.B3P1286, 2009

【目的】脳性麻痺者が有する変形の一つに脊柱側弯が挙げられる.脊柱側弯が脳性麻痺者に及ぼす影響として、座位、立位の不安定、摂食嚥下障害、呼吸障害、消化器系の障害、痛み、ROM制限等様々な障害が挙げられる.脊柱側弯の重症度を示す指標としてcobb角が用いられる.cobb角の測定にはX-p画像より測定する必要があるため、臨床的に容易に測定することはできない.したがって、脊柱の変形を容易に測定する方法を確立することの重要性は高いと考えられる.本研究の目的は、頚椎と骨盤との距離の短縮率を求め、その短縮率とcobb角との関係を検討することである.<BR>【対象】重症心身障害児・者施設に入所中の成人脳性麻痺者13名(男性8名、女性5名、平均年齢36.4±7.1歳)を対象とした.本研究に参加するにあたり、保護者の文書による同意を得て行った.<BR>【方法】第7頚椎棘突起から両側上後腸骨棘を結ぶ線の中心までの距離を頚椎―骨盤間距離とし、2点間を脊柱に沿って計測したものと、2点間の直線距離の2つの長さを求めた.2点間の直線距離を脊柱に沿って計測した距離で除したものを頚椎―骨盤間の短縮率とし、姿勢による差異を検討するため、側臥位と座位とでの短縮率を計測した.cobb角の値はCT画像より胸椎レベルと腰椎レベルに分けて測定し、その合計を代表値として求めた.統計処理として、姿勢の違いによる短縮率の差を対応のあるt検定を用いて比較した.また、それぞれの姿勢での短縮率とcobb角との関係をpearsonの相関係数を求めて調べ、有意水準を5%未満とした.<BR>【結果】頚椎―骨盤間距離の短縮率は側臥位と座位とで有意な差が認められなかった.側臥位と座位における短縮率とcobb角との間に有意な相関(側臥位:r=-0.57、p<0.05、座位:r=-0.68、p<0.01)が認められた.<BR>【考察】本研究の結果では、頚椎―骨盤間距離の短縮率は姿勢による違いがなかったことが示唆された.このことにより、側臥位、座位の姿勢の違いが頚椎―骨盤間距離の短縮率に大きな影響を与えないことが考えられる.頚椎―骨盤間距離の短縮率とcobb角との間には有意な相関が認められ、短縮率が脊柱の変形の程度を反映する測定方法としての妥当性を有することが示唆された.短縮率は第7頚椎棘突起から骨盤までの距離を測定したものであり、胸椎や腰椎など部分的な変形を明確にすることはできない.しかし、短縮率はメジャーのみで測定できる簡便な方法であり、臨床的に応用しやすく有用性が高いと考えられる.今後は、症例数を増やして信頼性の検討が求められる.
著者
中野 由章 谷 聖一 筧 捷彦 村井 純 植原 啓介 中山 泰一 伊藤 一成 角田 博保 久野 靖 佐久間 拓也 鈴木 貢 辰己 丈夫 永松 礼夫 西田 知博 松永 賢次 山崎 浩二
雑誌
情報教育シンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.11-17, 2014-08-17

情報入試研究会と,情報処理学会情報入試ワーキンググループは,2013 年と2014 年に「大学情報入試全国模擬試験」を実施した。2014 年に試行した試験は,920 人が受験し,その内容について分析した。その結果,全体としてみれば,得点分布,解答時間,問題数などは極めて良好であり,出題範囲や難易度についても問題はなかった。ただ,「情報の科学」領域,とりわけプログラミングについては,問題点が明らかになった。これはすなわち,大学側が求める内容と,高校側で行なわれている内容の乖離を意味する可能性がある。入試問題という狭い範囲ではなく,教育内容まで含めて,今後,総合的に検討を要する内容である。
著者
松永 綾華 三木 貴弘 近藤 貴弘 高﨑 博司
出版者
日本徒手理学療法学会
雑誌
徒手理学療法 (ISSN:13469223)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.3-8, 2021 (Released:2021-04-16)
参考文献数
15

14の腰椎不安定性の臨床症状の有無を問うLumbar Spine Instability Questionnaire(LSIQ)は,認知行動療法に比べてモーターコントロールトレーニングの方が治療効果が高くなる者の予測に役立つという報告がある。そこで本研究では,国際的な質問紙票の異文化適応ガイドラインに準拠してLSIQの日本語版を作成することを目的とした。仮日本語版作成までの過程では,LSIQの表現で不明確な箇所があり,LSIQの元となった2006年のデルファイ法研究の記述を元に一部改編し,各質問の内容を失わずにより日本語として理解しやすく自然な表現を心掛けた。腰痛関連の愁訴をもつ30名によるパイロットテストを行った結果,意味が分からないというコメントは420(30人×14質問)回答中1件であり,パイロットテストで使用した原稿が最終的な日本語版LSIQとなった。最終的に,腰痛を持つ幅広い方が理解できる日本語版LSIQが作成され,今後の研究での活用が期待できる。
著者
伊東 祐輝 加藤 忠 松永 岩夫
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.10, no.10, pp.833-838, 1981

IFAT'81において, 測定方法とコントロール技術, いわゆる計装技術に関する出品会社数は全体の約20%, 140社程度であった.<BR>出品内容により分類すると, 測定機器が120社程度, コントロール・ステーションが50社程度, 調整装置とコントロール設備が70社程度, 研究室備品が50社程度, それにデータ処理が10余社である.<BR>展示方法は日本の下水道展などと同様, 各社夫々の趣向により, 実機によるデモンストレーションやパネル図示による説明などでPRをはかっていた.<BR>展示会場は日本の下水道展よりはるかに大規模で, 展示場も, 米国のWPCF展示会場 (1980年ラスベガス) と同様, 広くゆったりとしていた.また展示会場内での休憩場の設置や喫茶, 軽食店の配置などに, 見学者に対する配慮がうかがえた.