著者
宮澤 洋子 山田 直子 土田 満 林 恭子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 68回大会(2016)
巻号頁・発行日
pp.168, 2016 (Released:2016-08-04)

目的  平成26 年度全国下水道普及率は77.6%に対し、欧米諸国では80~90%であり日本は低い傾向にある。水質汚濁原因は約7割が生活排水で、その45%が調理操作によるものである。米の研ぎ汁は窒素、リンなどの有機成分が含まれ、年間7,000tのリンが放出され汚染源となっている。米の研ぎ回数の工夫により、研ぎ汁の汚濁負荷量と食味調査を行い、水環境及び食味も適した炊飯方法を検討することを目的とした。方法 愛知県産こしひかりを900gに調整し、白杉ら1)の方法で、水1,800ml(米の2倍重量)を加え、指先をボールの底に付けるように毎秒1回で10回混ぜ、ザルに移し水を切る操作を1回とする洗米を行った。その操作を1、2、3回行い、出た研ぎ汁を試料とした。研ぎ汁の分析内容は、COD、BOD、全窒素、全リンの測定を行った。食味調査は、見た目、香り、総合評価などの6項目で評価法による7段階で判定した。結果 各汚濁負荷量では、研ぎ回数1回に比べ3回で有意に高くなり、研ぎ回数2回と3回では有意差は認められなかった。食味調査では、見た目、香りなどで研ぎ回数1回に比べ3回で有意に高くなり、総合評価で研ぎ回数2回で高い点数となり、3回との差は認められなかった。環境負荷の影響をおさえ、食味調査の評価の良い調理の工夫として、研ぎ回数2回でも概ね妥当であることが考察された。[文献]1)白杉直子ら:調理及び食器洗浄方法の工夫による台所排水の環境負荷低減効果.日調科誌,36(2)130-138.

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著者
林 知己夫
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.180-181, 1962-02-28 (Released:2010-05-26)

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著者
小林 道夫他
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.97-104, 2005-07-25 (Released:2009-05-29)

1 0 0 0 OA 書評

著者
小林 道夫他
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.129-136, 1986-11-20 (Released:2009-05-29)
著者
林 伸和 高岡 伊三夫 駒嵜 弘
出版者
日本臨床皮膚科医会
雑誌
日本臨床皮膚科医会雑誌 (ISSN:13497758)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.600-606, 2022 (Released:2022-09-22)
参考文献数
11

過酸化ベンゾイル2.5%ローション(以下,BPO-L)の尋常性痤瘡患者に対する有効性および安全性をランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較多施設共同試験で検討した. 本試験では,12歳以上49歳以下の中等症の尋常性痤瘡患者を対象にBPO-Lまたはプラセボを1日1回洗顔後,顔面全体に12週間適量を塗布した. ランダム化された222例(BPO-L群109例,プラセボ群113例)に治験薬が塗布された.主要評価項目である治療開始12週後のベースラインからの総皮疹数(炎症性皮疹数および非炎症性皮疹数の合計皮疹数)の減少率の最小二乗平均値は,BPO-L群で63.0%,プラセボ群で26.5%であり,BPO-Lは有意に総皮疹数を減少させた(P < 0.0001) .副次評価項目である炎症性皮疹数および非炎症性皮疹数も有意に減少した(ともにP < 0.0001) .有害事象の発現割合は,BPO-L群29.4%,プラセボ群23.9%であり,治験薬と関連ありの有害事象の発現割合は,BPO-L群(11.9%)がプラセボ群(6.2%)よりも高かった.有害事象の多くは軽度で,治験薬塗布部位に発現しており,未回復の3例を除き,回復または軽快した.尋常性痤瘡患者に対するBPO-Lの忍容性は良好で,治療開始2週間後から総皮疹数の減少がみられたことから,BPO-Lは,これまでゲルのみであったBPO製剤の治療選択肢を拡充させ,尋常性痤瘡の早期かつ積極的な治療に貢献する薬剤の一つとなることが示唆された.試験登録番号 jRCT2031200251.
著者
武原 格 一杉 正仁 渡邉 修 林 泰史 米本 恭三 安保 雅博
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.247-252, 2016-03-18 (Released:2016-04-13)
参考文献数
14
被引用文献数
11 8

はじめに:脳損傷者の自動車運転再開に必要な高次脳機能の基準値の妥当性を検証するために実態調査を施行した.方法:2008年11月~2011年11月までに東京都リハビリテーション病院に入院し運転を再開した脳損傷者を基準値群,2011年12月~2012年11月まで同院に入院し運転を再開した脳損傷者を検証群とした.検証群の高次脳機能検査結果より暫定基準値の妥当性を検討した.結果:基準値群は29名,検証群は13名であった.検証群のうち高次脳機能検査結果がすべて基準値内である脳損傷者は9名(69.2%)であった.暫定基準値を下回った高次脳機能検査項目は,1名はMMSEおよびTMT-A,1名はWMS-Rの視覚性再生および視覚性記憶範囲逆順序,2名はWMS-Rの図形の記憶であった.結論:机上検査結果は運転再開可否の目安となるが絶対的基準とは言えず,症例ごとに運転再開の安全性について検討すべきである.