著者
小柴 朋子 田村 照子 永井 伸夫 綿貫 茂喜 森 由紀
雑誌
服飾文化共同研究最終報告
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.108-115, 2011-03-30

Fashion brings pleasure to people and provokes strong emotions in them. It is difficult to reveal any physiological effects that fashion may have on the human body. These days, methods which objectively measure the effects of stimulation on the physiological activity of the human body have been developed. In this study we evaluate how fashion affects the psychological and physiological activity of the human body and attempt to measure the effects that wearing clothes or looking at fashionable clothes have on this activity. For this, we conducted four different types of research. First, we invited experts in the psychological and physiological research fields to give lectures. It became clear through their lectures that psychological surveys related to fashion and self- conception, and multiple physiological indices of stress tests were important. Second, we reviewed psychological research about fashion in journals and reports over the past 30 years and lectures given by researchers. Although much research had been done, we found that the types of people used for the research were limited, and questionnaires were not uniform. It became clear that it is important to clarify the physiological variability that fashion has on depressed subjects and to learn more about the psychological effects of fashion on various types of people. We also learned that using multiple physiological indicators for stress experiments is important, and that psychological research focusing on the impressions that fashion forms and the relationship between self-concept and fashion are needed.Third, we extracted questions about fashion consciousness, pleasantness and stress from literature over the last 30 years and considered their psychological effects. From these, a questionnaire was compiled. Finally, we conducted several psychological tests and wearing tests using physiological markers to clarify how fashion affects the human body. We found that when people wear their favorite clothes, stress caused by anxiety decreases, the parasympathetic nervous system is activated, and salivary sIgA concentration increases. Other experiments showed that salivary alpha amylase activity increases due to stress caused by wearing thongs, panniers or other minimal coverings. It was suggested that people’s level of emotion can be determined by measuring psychological and physiological markers
著者
三好 潤 大森 泰 高木 英恵 玉井 博修 川久保 博文
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.126-127, 2008-12-10 (Released:2013-07-31)
参考文献数
2

症例は71歳,女性。ANCA関連血管炎に対するステロイド療法に伴うビスホスフォネート製剤の内服開始後47日目に心窩部痛が出現した。上部消化管内視鏡検査にて胸部中部下部食道に全周性の易出血性びらん・潰瘍が多発し,切歯列33cmに穿孔を疑う深い潰瘍を認めたが,胸部CTでは縦隔気腫・膿瘍形成を認めず保存的加療にて軽快した。本例は同剤の稀ながらも重篤な副作用である食道潰瘍が不適切な服薬状況により生じたと考えられる教訓的な症例である。
著者
森下 知晃
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.106, no.11, pp.800-811, 2000-11-15 (Released:2008-04-11)
参考文献数
44
被引用文献数
3 4

北海道, 幌満かんらん岩体に産する輝石・スピネル-シンプレクタイトの組織を定量的に記載する基礎データとして, シンプレクタイトの3次元構造を連続2次元BSE像から推定した.シンプレクタイトは斜方輝石マトリクス中に粗粒な枝分かれ状単斜輝石と棒状, 板状, 枝分かれ状スピネルが分布している構造を呈している.シンプレクタイト中の単斜輝石はシンプレクタイトの周りの単斜輝石とひとつながりであると推定され, 組織の形成は, 形成時に接していた輝石の結晶軸に支配されて, 外側から内側に向かって進行したと考えられる.予察的に得られた単斜輝石のモードはほぼ一定であった.スピネルと単斜輝石の分布はお互いに密接に関係しており, スピネルが両輝石の境界に産するときは板状を呈する.スピネル粒子の多くは両輝石の境界と接している.これらの観察事実はスピネルが両輝石の境界に選択的に形成されたことを示唆する(小畑ほか, 1997).
著者
森本 吉春 松井 徹 藤垣 元治
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SIG5(CVIM13), pp.10-19, 2006-03-15

形状や変形を計測する方法はすでに多くの方法が開発されているが,高速・高精度で計測できるものは少ない.ここでは各種光学的方法により得られた投影格子や縞画像の位相を利用した方法を紹介する.とくに,3~4枚の画像から矩形波格子や余弦波格子の位相分布が連続的に計測できる積分型位相シフト法,位相シフトした多数の画像の各点の輝度のフーリエ変換により高精度に位相を解析できるフーリエ変換位相シフト法,複数の基準板を用いた高精度形状計測法,位相シフトデジタルホログラフィ干渉法を用いた変位計測法は実時間で計測したり,計算時間が少しかかっても高精度に解析したりすることができる.ここでは著者らが主として開発した計測方法の原理とその適用例を示す.
著者
森本 吉春
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.4(2004-CVIM-147), pp.139-146, 2005-01-21

形状や変形を計測する方法はすでに多くの方法が開発されているが,高速・高精度計測できるものは少ない.ここでは各種光学的方法により得られた投影格子や縞画像の位相を利用した方法を紹介する.とくに,3~4枚の画像から矩形波格子や余弦波格子の位相分布が連続的に計測できる積分型位相シフト法,位相シフトした多数の画像の各点の輝度のフーリエ変換により高精度に位相を解析できるフーリエ変換位相シフト法,複数の基準板を用いた高精度形状計測法,位相シフトデジタルホログラフィ干渉法を用いた変位計測法は実時間で計測できたり,計算時間が少しかかっても高精度に解析することができる.これらの計測の原理とその適用例を示す.
著者
鈴木 一克 塙 雅典 森澤 正之 日永 龍彦 鈴木 裕 佐藤 友香
出版者
日本リメディアル教育学会
雑誌
リメディアル教育研究 (ISSN:18810470)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.127-136, 2022-07-01 (Released:2022-08-20)
参考文献数
9

政府は,AI戦略2019において,2025年度までに全国の大学・短大・高専の文理を問わずすべての卒業者がデータサイエンスの素養を身に付けるということを達成目標のひとつとして掲げている。データサイエンスは比較的新しい分野であることから,学習用教材の整備が全国的に進められている。本稿では,山梨大学における数理・データサイエンス・AI教育のための教材開発について解説する。山梨大学では,データサイエンス科目で修得すべき知識と技能をまとめたリファレンスを作成し,全学部入学者に対してリテラシーレベルのデータサイエンス科目を必修化した。授業実施にあたり,授業シラバスを作成するとともに教育用教材を設計・開発した。当該教材は,講義動画およびパソコン演習実演動画の2種類から成り,文系・理系を問わず,学生の事前知識や習熟度,授業の目的,または授業を補完するためのリメディアル教育等,必要に応じて教材の必要な箇所のみを学習に利用可能である。本稿ではまた,教材の学外公開等,今後の展開についても述べる。
著者
津田 壮一郎 清宮 啓介 池淵 由香 島村 奈緒美 袴田 潤 青森 達 別府 紀子 山口 雅也 望月 眞弓
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.596-603, 2019-10-10 (Released:2020-10-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1 5

Model Core Curriculum for Pharmacy Education (2013 version) presents eight disease areas as the minimum medical conditions, and it requires student trainees to be continuously engaged in pharmacotherapy for these diseases. We developed an “Individual Student Report Form” (Report Form) in order to investigate and evaluate each student trainee's engagement and continuity with the eight diseases. The Report Forms were shared between the community pharmacy, hospital, and university, and the effectiveness of collaboration among these institutions was examined.Participants were 25 student trainees who were planning to do their clinical practicums in our hospital in the second term of 2017. During the earlier pharmacy practicum, the trainees were asked to complete the Report Form regarding the diseases they handled. Trainees took notes on the Report Form during their daily reflection time in their hospital practicums about their engagement with the eight diseases. We calculated the cumulative total numbers and percentages of their engagement with the eight diseases to examine engagement rates and continuity across terms.The percentages of trainees who were engaged with all eight diseases were 36% (9/25 persons) at the pharmacy, 24% (6/25) at the hospital, and 68% (17/25) overall at the two locations. The average numbers of the eight tracked diseases that trainees were engaged with were 2.3 at the pharmacy, 3.8 at the hospital, and 4.5 in total. The findings of this study suggest that this tracking tool could help facilitate and efficiently transfer information about the disease engagement of trainees during their two pharmacy practicums.
著者
松井 照明 田島 巌 牧野 篤司 内藤 宙大 森山 達哉 渡邊 弥一郎 北村 勝誠 高里 良宏 杉浦 至郎 和泉 秀彦 伊藤 浩明
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.234-240, 2022-08-20 (Released:2022-08-22)
参考文献数
19

目的:ボンラクトⓇ iの原料である酵素分解分離大豆たんぱく(酵素分解SPI)は,熱処理と酵素処理により低アレルゲン化されている可能性があり,そのアレルゲン性を確認することを目的とした.方法:1.酵素分解SPI及びその原料のSPIのポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)及び免疫ブロッティングを行った.2.大豆アレルギー患者に対して皮膚プリックテスト(SPT),豆腐または豆乳とボンラクトⓇ iの経口負荷試験(OFC)の比較を行った.結果:1.SDS-PAGEではSPIよりも酵素分解SPIで全体に低分子化されたバンドが確認され,免疫ブロッティングではGly m Bd 28K及び30Kに特異的なバンドが検出されづらくなった.2.2/3例で,大豆と比較して酵素分解SPIのSPT膨疹径が小さかった.OFCでは3/4例でボンラクトⓇ iの症状誘発閾値たんぱく量が多く,全例で重症度が低かった.結語:ボンラクトⓇ iは低分子化されており,アレルゲン性が低いことが示唆された.
著者
伊藤 尚弘 安冨 素子 村井 宏生 森岡 茂己 石原 靖紀 小倉 一将 谷口 義弘 大嶋 勇成
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.217-223, 2022-08-20 (Released:2022-08-22)
参考文献数
10

【目的】福井県では医療圏によって専門医への受診が困難であり,専門的診療を行う施設は限られる.今回,アレルギー診療の均霑化を進めるため実施しているオンライン勉強会の有用性と問題点を検証した.【方法】アレルギーの勉強会はオンライン会議システムを利用し,平日夕方に月1回開催した.勉強会に参加したことがある医師22名と小児アレルギーエデュケーター5名に対し,アンケートを行った.【結果】アレルギー専門医9名,非専門医10名,小児アレルギーエデュケーター4名から回答が得られた.参加した医師の73.7%が診療内容を変えたと回答した.大学病院への紹介に変化があったと解答したのは26.3%であった.従来現地開催で実施していた日本小児科学会福井県地方会と比較して女性医師の参加割合は有意に多かった.【結論】オンライン勉強会は子育て世代の女性医師にとっても参加しやすく,参加者の診療内容に変化をもたらしており,アレルギー診療の均霑化に繋がることが示唆された.
著者
森川 友義
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

公共選択理論やゲーム理論に基づいて政治に関する仮説をたてる場合、人間は経済的利益を追求する利己的な動物との前提条件を付するのが一般的である。しかし、複数の人間の自己利益と公共利益が並存するような「社会的ジレンマ」等の研究で分かってきたことは、人間は必ずしも自己の利益を追求するばかりではなく、自己を犠牲にしてまでも協力関係を築く可能性があるというということである。研究者の間では、このような人間は例外的としてとらえられてきた経緯がある。しかしながら、本研究では、このような協力的な人間が存在するという至近メカニズム(proximate mechanism)における事実を進化過程にまでさかのぼった根源的メカニズム(ultimate mechanism)からしたところ、条件が整えば、むしろ人間の進化過程では、遺伝子に組み込まれた資質として存在することができることを、数学的手法とシミュレーションを用いて検証した。その条件とは、(1)囚人のジレンマでは、通常の二択ではなく、ゲームに参加しないという選択を持つこと、(2)うそをつく能力を持つこと、(3)うそを見抜く能力を持つこと、(4)できれば、タカ派ハト派ゲームやゼロサムゲームといった別のゲームの選択肢が存在すること、であり、このような条件のもとに2万世代でどのように進化してきたのかについてコンピューターシミュレーションを行って検証したところ、うそをつく能力とうそを見抜く能力は拮抗しつつも、協力関係を促す遺伝子は確実に増殖することを発見した。この二年間に著者の関心は、政治脳へのシミュレーションアプローチから、紛争における自己犠牲の可能性、政治知識と政治脳の関係、男女間の配偶者選択における政治脳の可能性と広がった。特に現在の世界情勢を見るとき、紛争地域における自爆テロは頻繁に発生しており、おそらく遺伝子レベルにおいて戦争状態における自己犠牲の傾向がみられる点における関心が強くなってきている。
著者
東 修平 森田 雅文 真野 翔 島田 亮
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.293-297, 2018-11-15 (Released:2018-11-30)
参考文献数
9

今回われわれは,下行大動脈にエントリーを有する慢性B型解離の偽腔の拡大に対して,偽腔から起始する右腎動脈に対してVIABAHNを用いて再建およびリエントリー閉鎖を行ったうえで,TEVARによるエントリー閉鎖を施行した症例を報告する.症例は78歳,男性.発症時期不明のB型解離に対して過去に2回のTEVARによる治療歴がある.外来フォロー中に残存偽腔の拡大傾向を認め,胸部下行大動脈の最大径が58 mmとなったために手術適応となった.大動脈造影CTでは胸部下行大動脈に明らかなエントリーを有し,右腎動脈は偽腔から起始しており,その根部はリエントリーを形成していた.その他の腹部分枝はすべて真腔から起始し,また,術前大動脈造影検査にて,右腎動脈起始部以外に明らかなリエントリーは認めなかった.手術は,VIABAHNを腹部大動脈真腔から偽腔を通過して右腎動脈に留置したうえでTEVARによるエントリー閉鎖を行った.術後経過良好で,脊髄梗塞等の合併症を認めることなく,偽腔は完全に血栓閉鎖され,右腎動脈血流も良好であった.術後10日目に独歩退院となった.術後10カ月目のフォローアップのCTでは血栓化偽腔の縮小傾向を認めた.慢性大動脈解離に対するTEVARにおいては,エントリーおよびリエントリーの位置等によっては,偽腔血流が残存して,期待どおりの大動脈リモデリングが得られない症例が存在する.特に腹部分枝が解離によりパンチアウト状態でリエントリーを形成している症例では,分枝は偽腔起始となり,TEVARによるエントリー閉鎖だけでは不十分となる可能性がある.今回われわれの経験した,偽腔から起始する右腎動脈に対してVIABAHNを用いて再建およびリエントリー閉鎖を行ったうえで,TEVARによるエントリー閉鎖を行う方法は,慢性B型大動脈解離における偽腔拡大に対するTEVARにおいて有用な方法である可能性があり,報告する.
著者
森谷 美穂 橋本 璃乃 前田 桜 松木 亨 関 健二郎
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学会年会要旨集 第93回日本薬理学会年会 (ISSN:24354953)
巻号頁・発行日
pp.3-P-293, 2020 (Released:2020-03-18)

Re-experiencing trauma by overgeneralization is a hallmark of PTSD which is high comorbidity with depression. We thus studied the relation from overgeneralization to depression. Mice were subjected to context A with electric shock as a conditioning which was followed by unconditioned context B using a different, but similar box in 3h on Day1 and was followed by re-exposure to context A (Group ABA) or B (Group ABB) on Day2. Group ABA and ABB mice exhibited the longer freezing in context A and B on Day2. However, the mice which was not exposed to context B on Day1 (Group A-B) showed the shorter freezing time in context B on Day2, indicating that the overgeneralization was induced by experiencing the context B after the conditioning in 3 h. Group ABB mice exhibited the longer immobility time of tail suspension test (TST) than Group ABA and A-B. Freezing time in the first half of the test in context B and immobility time of TST in Group ABB were negatively correlated with the staying time of center zone in the box during the context B on Day1. In contrast, the freezing and immobility time of TST in Group ABA have positive correlation with the time of center zone during context B on Day1. These results suggest that the PTSD and depression may depend on the coping style during unconditioned context within a few hours after the trauma.
著者
祖父尼 淳 森安 史典 佐野 隆友 藤田 充 糸川 文英 土屋 貴愛 辻 修二郎 石井 健太郎 池内 信人 鎌田 健太郎 田中 麗奈 梅田 純子 殿塚 亮祐 本定 三季 向井 俊太郎 糸井 隆夫
出版者
一般社団法人 日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.199-209, 2015-04-20 (Released:2015-05-08)
参考文献数
18

High intensity focused ultrasound(HIFU)治療は,その超音波発信源を多数取り付けた発信源から超音波を腫瘍の目的部位の1点に集束させ,体外から組織の焼灼を行う治療法である.焦点領域のみを80~100度に加熱し,熱エネルギーおよびキャビテーションの作用により組織を凝固壊死させ,焦点領域以外の介在組織にはほとんど影響を与えないという治療法である.われわれは切除不能膵癌に対するHIFU治療の安全性と有効性を検証するため,Yuande Bio-Medical Engineering社のFEP-BY02 HIFU Systemを用いて臨床試験を2008年12月より行った.膵癌に対するHIFU治療は問題点もあり,さらなる検討や症例の蓄積が必要であるが,われわれの検討では切除不能膵癌に対し安全にHIFU治療を行うことが可能であり,今後,予後不良な膵癌への低侵襲治療のひとつとなりうる可能性が示唆された.