著者
古川 幸伸 藤森 和博 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.97, no.548, pp.47-53, 1998-02-19

本稿では, PHSの新たな基地局設置場所として建物の窓に設置することを提案し, 壁面設置型双指向性偏波ダイバーシチアンテナを用いて, 実際に建物の窓に基地局を設置して伝搬測定を行った.そして, 基地局を建物の窓に設置する場合に問題となる窓ガラスの影響や基地局を設置する階, 移動局の傾き角度, 偏波ダイバーシチ受信の効果について検討した.
著者
永田 真 土方 克昌 永井 仁 森江 隆 岩田 穆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.41, pp.13-18, 2000-05-04

CMOSに比べて33%以下の基板雑音振幅を実現するReduced Supply CMOSを提案する。この効果は、高速論理スイッチング動作のための電荷再分布を担う電荷溜と、その消費電荷を外部電源から充電する時定数を最適化することで得られる。提案回路および従来の論理回路構成の基板雑音発生量を比較するために、ゲイン校正した設計帯域2GHzのソースフォロワによりレベルシフトした基板電位をラッチコンパレータで読み出す手法を開発し、基板雑音を100ps, 100μV分解能で定量的に測定した。
著者
斎藤 芳隆 江澤 元 釜江 常好 窪 秀利 鈴木 清詞 関本 裕太郎 高橋 忠幸 田中 光明 平山 昌治 松崎 恵一 矢島 信之 山上 隆正 秋山 弘光 郡司 修一 田村 忠久 能町 正治 宮崎 聡 村上 浩之 森 国城 山崎 典子 EDBERG Tim
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.71-88, 1995-03

硬X線/γ線検出器Welcome-1 (mk2)の気球実験における方位角制御のために, リアクションホイールとよじれ戻しモーターを用いた制御方法による方位角制御システムを構築した。制御に用いた部品のパラメーターの評価, 地上, および上空でのパフォーマンスについて報告する。
著者
森本 委利 宮下 実
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.67-71, 1997-02

1994年10月, 当園で検疫中の若齢アルダブラゾウガメ(雌)1頭が死亡した。病理学的ならびに細菌学的検査の結果, 当該動物の死因は, Aspergillus fumigatus感染を伴った非定型抗酸菌Mycobacterium nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染によることが判明した。感染はまず抗酸菌に始まり, それによる衰弱後, アスペルギルス感染に至ったと病変から推察された。しかし抗酸菌の感染時期は推定できなかった。本症例は, アルダブラゾウガメにおけるM.nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染の最初の報告である。
著者
森田 能子
出版者
Biophilia Rehabilitation Academy
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.33-40, 2006

(はじめに) 褥瘡対策はH14年10月に未実施減算というこれまでに経験のない罰則(減算)として保険診療に初登場した。当院でもその3年前より褥瘡予防勉強会を立ち上げており、タイムリーなできごととして歓迎した。減算とはいえ病院経営陣に大手を振って様々な褥瘡対策の要請ができる後押しとなったことは評価される。未実施とは、(図1)に示す褥瘡対策としての3項目を決められたように実施しなければ、減算とは、1日5点で日数をかけて全入院患者数(床)で減算額を算出することで、当院では1日の入院患者を500で年間総額912万円の減算額と計算された。減算はきびしいものであったが、H14年度に当院で購入したマットの総計が約360万円にも及んだことを考えると、経営者に褥瘡予防用マットの整備を説得する効果は十分にあったといえる。開始後1年半のH16年4月に褥瘡対策は減算という罰則から解放され、褥瘡対策の計画を立案する必要がある患者に対し適切な計画を立てたら、1入院期間に付きわずか20点であるが加算と改訂された。
著者
森崎 重規 蔵本 千夏 木津 康博 森本 光明 外木 守雄 山根 源之
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.206-209, 2008-03-20
被引用文献数
1 1

Aplastic anemia is a blood disease characterized by pancytopenia due to a decrease in hematopoieticstem cells. We describe a patient who presented with submucosal hematoma of the tongue and was given a diagnosisof aplastic anemia. The patient was a 24-year-old man who visited our department because of a hematoma ofthe tongue. Two days before presentation, a dark reddish tumor with a diameter of 1-2mm was noticed at the leftmargin of the tongue. At presentation, a 20×11mm dark reddish elevation was seen at the left lateral margin ofthe tongue. On the basis of the above course and findings, a hematoma was diagnosed, and blood tests were conducted.A blood disease was suspected. The white blood cell count was 500/μl, the red blood cell count was320×104/μl, the Hb was 11.2g/dl, the Ht was 31.1%, the MCV was 96.9 fl, the MCH was 35.0 pg, the MCHCwas 36.1%, and the platelet count was 0.3×104/μl, indicating pancytopenia. A submucosal hematoma of thetongue accompanied by pancytopenia was diagnosed, and detailed examinations were performed at the hematologydepartment. A bone marrow puncture test showed that the bone marrow cell count was 4, 000/μl and themegakaryocyte count was 0/μl; aplastic anemia was thus diagnosed, and the patient received immunosuppressivetherapy. Even when the onset is gradual, aplastic anemia can be lethal if detection is late and appropriate therapyis not administered. Therefore, if the regional cause of an oral hematoma is not clear, close follow-up is necessary.If systemic factors are suspected, blood tests should be promptly performed.
著者
長野 徹森信介西村雅史 森 信介 西村 雅史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.69, pp.81-86, 2005-07-16
被引用文献数
1

本論文では、規則音声合成における読みとアクセントを、確率モデルに基づき同時に推定する手法を提案し、その実験結果を報告する。規則音声合成において、任意の入力テキストに対し、正しい音韻情報と韻律情報を生成することは、自然な合成音声を得るために重要な要件である。本研究では、入力テキストに対し、最も基本的な音韻情報と韻律情報である読みとアクセントを付与する問題を取り扱う。日本語の場合、入力テキストは一般的に漢字仮名交じり文であり、複数の読み候補から正しい読みを推定する必要があるとともに、その読みに対して正しいアクセントを推定する必要がある。従来、日本語テキストに対して、形態素解析・読み付与・アクセント句決定・アクセント核決定、という手順を段階的に行うことで、読みとアクセントを決定することが多かったが、本研究では、表記(単語境界)・品詞・読み・アクセントを1つの単位とみなし、n-gram モデルを用いて同時に推定する。実験では、ルールに基づきアクセント句およびアクセント核を決定する逐次的な手法との比較を行った。その結果、確率モデルに基づく手法の精度がルールに基づく手法の精度を上回ることを確認した。We present a new stochastic approach to estimate accurately phonemes and accents for Japanese TTS (Text-to-Speech) systems. Front-end process of TTS system assigns phonemes and accents to an input plain text, which is critical for creating intelligible and natural speech. Rule-based approaches that build hierarchical structures are widely used for this purpose. However, considering scalability and the ease of domain adaptation, rule-based approaches have well-known limitations. In this paper, we present a stochastic method based on an n-gram model for phonemes and accents estimation. The proposed method estimates not only phonemes and accents but word segmentation and part-of-speech (POS) simultaneously. We implemented a system for Japanese which solves tokenization, linguistic annotation, text-to-phonemes conversion, homograph disambiguation, and accents generation at the same time, and observed promising results.
著者
張 超 森 洋二郎 五十嵐 浩司 加藤 一弘 菊池 和朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.189, pp.41-46, 2008-08-21

ディジタルコヒーレント受信器はディジタル領域で信号とLOの位相同期を実現し、任意の光多値変調信号を復調できる。しかし、この受信器の処理できる最大シンボルレートはAD変換器及びDSP等の電子回路の速度に制限される。現在、ディジタルコヒーレント受信器による10Gsymbol/sの実時間信号処理が報告されているが、40Gsymbol/s以上の実時間信号処理はまだ困難である。この課題を解決するために、信号から分周したクロックでLOをパルス化したディジタルコヒーレント受信器を提案する。この受信器により信号は光時間多重分離され、受信シンボルレートが緩和される。筆者らはこの受信器を用いて160Gsymbol/sの光多値変調信号を10Gsymbol/sのトリビュータリに光時間多重分離し、その1トリビュータリの復調に成功したので報告する。
著者
櫻井 君紀 大森 峰輝 小林 正
出版者
豊田工業高等専門学校
雑誌
豊田工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02862603)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.97-104, 2007

本稿では想起エレメント法を用い、学生の豊田高専周辺の環境についての意識を調査、分析した。その結果は以下のようにまとめられた。1)生活(居住)年数が増すごとに周辺の環境を認知する度合いは増すが、比例的に増加するのではなく、1年から3年の間に急速に増加し、それ以後は緩やかであることが明らかとなった。2)ショッピングセンター、商店施設等は女性の認知が高く、「買い物」に関しては女性のほうが周辺環境を意識していると考えられた。3)徒歩、自転車を移動手段とする学生の想起率には大きな差異は無かった。しかし、車(バイク)に乗ることにより、行動範囲が広がり、周辺環境の認知が大きく高まることが明らかとなった。4)個人の年齢、移動手段等に左右されるものの、中心となるのは梅坪駅、豊田市駅周辺であり、そこから半径約3km以内であると推測できた。また、建築物の認知についても、外観だけではなく、立地、用途等によって認知に差が現れることが確認できた。