著者
榊 和良
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.787-782, 2008-03-20
著者
永田 智子 赤松 純子 榊原 典子 鈴木 真由子 鈴木 洋子 田中 宏子 山本 奈美
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, 2013

1.問題の所在と研究の目的  家庭科教員を取り巻く現状は厳しい。小学校においては継続的に家庭科の実践研究を行う教員は少なく,家庭科授業の手本を示してくれる先輩教員や情報交換できる同僚が身近にいないことが多い。別の方法で小学校家庭科の授業者を支援する手立てが必要である。  小倉ら(2007)は,全国の小中学校における日々の理科授業の改善に役立てるため,優れた特徴をもつ理科授業をビデオ収録するとともに,その実践の何が優れているかを具体的に示すことによって,理科を指導する教師が参考にすることを目的とした研究を行った。本研究の基本的な発想は小倉らの研究に依拠する。つまり家庭科授業をビデオ収録し,その指導案を集めるだけでなく,家庭科教育の有識者が,その授業の何が優れており,何が課題なのかを具体的に示すことによって,家庭科の授業実施や改善を支援できると考えた。  ただし,小倉らの研究では,授業ビデオと報告書に掲載された評価コメントを,視聴者自身が対応付けながら視聴しなければならない点で不自由がある。そこで,共有された授業風景動画の特定場面と討論中の発言内容の対応を明示化する動画共有システムVISCO(小川ほか2009)を利用することにした。VISCOではコメントを具体的な映像場面に直接付与すると,吹き出しのように表示することなどが可能になるため,視聴しやすくなることが期待できる。  そこで,小学校家庭科授業の実施・改善を支援することを目指し,優れた点や課題点などのコメントを授業ビデオとともに閲覧することのできる動画共有システムと家庭科授業ビデオを一つのパッケージとして開発することを本研究の目的とした。 2.パッケージの開発手順と特徴  今回開発したパッケージには,VISCOおよび7本の小学校家庭科授業の動画ファイル,各授業の指導案が含まれている。   VISCOはWindows7を推奨環境とするシステムで,動画の映像場面にコメントを付与すると,インターネットを通じてコメント情報がサーバに蓄積される。視聴時には,インターネットを通じて,蓄積された複数人のコメント情報を動画上に吹き出しの様に重ねて表示させることができる。またコメントはリスト表示され,そこからコメントを挿入した場面に動画を移動させることもできる。  小学校家庭科授業およびその指導案は日本家庭科教育学会近畿地区会の有志によって収集・編集された。授業は学習内容A~Dから各1本以上とし(A=1本,B=2本,C=3本,D=1本),題材(テーマ)は重ならないように調整した。授業は学校長の許諾を得た上で撮影し,かつ子どもの名前や顔にはモザイク加工を施した。音声が聞き取りにくい場面にはテロップを付け,授業内容がわかる程度の長さにカットした(最短約16分,最長約38分,平均約24分)。  このように編集された7本の授業ビデオに,教員養成系大学・学部で家庭科教育に携わる研究者7名が分担して,VISCOを使って優れた点や課題・助言,解説等のコメントを付与した。1本当たりのコメント者数は3名,コメント数は平均48.3±11.5件であった。 3.今後の課題 小学校と同様の手続きで中学校・高等学校家庭科教育のパッケージを開発するとともに,研究者の付与したコメントの妥当性や有効性を検証することが今後の課題である。 本研究はJSPS科研費 24531124の助成を受けたものである。参考文献 小倉康ほか(2007)優れた小中学校理科授業構成要素に関する授業ビデオ分析とその教師教育への適用,平成 15 年度~18 年度科学研究費補助金 基盤研究(A)(1) 研究成果報告書 小川修史・小川弘・掛川淳一・石田翼・森広浩一郎(2009)協調的授業改善を支援するための動画共有システムVISCO 開発に向けた実践的検討,日本教育工学会論文誌,Vol.33, Suppl., 101-104
著者
伊藤 詩乃 田中 佑岳 狩野 芳伸 榊原 康文
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.F-AI30Ge_1-10, 2017

<p>31 巻6 号AI30-G(2016 年)の論文において、本文引用箇所がすべて[?]として公開されているため、正しい情報を次ページより掲載します.</p>
著者
榊原 志保 三和 真人 南澤 忠儀 八木 忍
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, 2008-04-20
被引用文献数
1

【目的】臨床場面における患者様の履物は裸足やバレーシューズ、スリッパと様々見受けられる。しかし、これら履物の違いが臨床場面に及ぼす影響について着目した研究は散見されない。加えてスリッパは高齢者の転倒要因の一つとして挙げられているが、実際に力学的変化を研究したものは少ない。本研究はステップ昇降における裸足、バレーシューズ、スリッパの力学的変化を解析することによって、スリッパによる力学的特性と転倒要因との関係を明らかにすることを目的とした。<BR>【方法】対象は本研究の目的に同意の得られた健常女性12名(平均21歳)である。動作課題は、裸足、バレーシューズ、スリッパの3条件における高さ20cmのステップ昇降とし、それぞれ3回ずつ測定した。また動作を一定にするため、メトロノームに合わせて課題を行った。動作解析は三次元動作解析装置と床反力計を用い、関節角度、関節モーメント、第5中足骨床間距離を測定した。赤外線反射マーカーは臨床歩行分析研究会が推奨する10点に貼付した。尚、第5中足骨マーカーはバレーシューズの場合はシューズの上から、スリッパの場合は第5中足骨周囲を切り取り皮膚に貼付した。課題は二足継ぎ足昇降とし、右脚、左脚の順に行った。統計処理はそれぞれ3回のデータの平均値を求め、一元配置反復測定による分散分析を行った。差の検定は多重比較を用い、有意水準は5%未満とした。<BR>【結果】スリッパの昇段では、右脚は踵離床時の足関節底屈角度(7.4°)が裸足に比べ有意に減少し、最大toe clearance(30.6cm)が裸足に比べ有意に減少した。スリッパの降段では、右脚は床接地時の股関節伸展モーメント(0.2Nm/kg)が裸足、バレーシューズに比べ有意に増加した。同様に足関節背屈角度(10.5°)が2つに比べて有意に減少した。上段左脚支持相の足関節背屈角度(13.6°)と足関節底屈モーメント(1.1Nm/kg)が有意に減少した。<BR>【考察及びまとめ】スリッパによる昇段において右脚の最大toe clearanceが減少したことから、スリッパはつまずき易いことが考えられた。また最大toe clearance時の重心は前方移動するため不安定となり、より転倒しやすいと考えられた。更に踵離床時の足関節底屈角度が減少したことから、スリッパは脱げ易く足先で持ち上げて離床しなければならないと考えられた。しかし各関節モーメントに有意な差は見られず、筋力の差を言及することはできなかった。一方ステップ降段における右脚の接地時に足関節を背屈、膝関節を屈曲することにより衝撃を吸収しているが、スリッパによる降段において足関節背屈角度が減少し、衝撃吸収の役割を果たしていないと考えられた。その代償として股関節伸展モーメントが増加し、衝撃を吸収していると考えられた。上段左脚支持相で足関節背屈角度、足関節底屈モーメントが減少していることから、スリッパは降段制動力を減少させると考えられた。
著者
榊 教生
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.117-123, 1997

マスカラ・アイライナーを直接扱った文献は数が少なく, 技術動向を把握する手段としては特許を利用した。マスカラ・アイライナーの液状タイプのものには必ずと言って良い程樹脂が含まれているが, 樹脂と各種相互作用を理解することは重要であり, それに関する実験データを紹介した。樹脂を使用する液状タイプのマスカラ・アイライナーは目の周りに使用することもあり, 防腐系の確立が重要であり, その参考としてマスカラ・アイライナーに使用できる防腐剤・殺菌剤の一覧を載せた。また特にマスカラはブラシの使用性への影響が大きいため, その方面の研究にも触れた。
著者
根建 心具 榊 施祝 新妻 祥子 小玉 一人 掛川 武
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.77-77, 2004

表記ピルバラクラトンには太古代後期のMt Roe basaltは広く分布し、一部の地域の玄武岩には絹雲母-パイロフィライト変質帯が発達する。玄武岩噴出の直後の浅海で熱水変質作用が起こったと考えられる。本研究では、未風化のコアを使って玄武岩およびその変質帯の残留磁気を調べた。玄武岩の一部は安定な逆帯磁を保有していると考えられ580℃付近でキューリー点に達する。熱水変質を被った岩石の残留磁気は不安定で、抽出された安定成分も正帯磁と逆帯磁に分かれる。これらの測定結果から、1)Mt Roe玄武岩は磁鉄鉱系に属し、2.77Gaの地殻の一部は酸化的になっていた可能性がある。2)Mt Roe玄武岩噴出時、ピルバラ地域が現在と同じ南半球にあったとすれば地球ダイナモが働き、地球の磁場が逆転していた。このことは2.8Ga頃から地球の磁場強度が増加したとする説と調和的である。3)変質帯の岩石磁気が不安定で方位が一定しない理由は、変質作用の時期と性質が多様であるためか、後期の200∼300℃の広域変成作用によってそれぞれの磁性鉱物が特有の磁気的変化を起こしたためと考えられる。
著者
柘植 秀樹 谷川 貴信 榊原 正登
出版者
海水誌
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.58-63, 1996

水酸化マグネシウム懸濁水溶液中に炭酸ガスを吹き込み, 半回分反応晶析を行ったところ, 反応温度60℃以上では塩基性炭酸マグネシウムが, また反応温度が55℃以下では炭酸マグネシウム3水和物が生成され, 中間の55~60℃では両者が混在した.<BR>反応の進行とともに槽内のpHは低下するが, pH8.5付近から反応が始まり, 7.8付近で反応が終了し, 炭酸マグネシウム粒子が得られる. 晶析の進行過程は, 塩基性炭酸マグネシウムでは原料の水酸化マグネシウムの表面より反応が徐々に進み花弁状粒子を生成するのに対して, 炭酸マグネシウム3水和物では針状粒子を生成し, ついには6角柱状の凝集体を得た.
著者
太田 陸奥雄 金谷 輝人 山田 益男 榊原 精
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.315-321, 1979-08-30 (Released:2008-10-30)
参考文献数
27
被引用文献数
3 3

Measurements of electrical resistivity and intensity of small-angle X-ray scattering and transmission electron microscopy were made on several compositions of Al-Zn alloys. G. P. zones are formed above the spinodal temperature in the nucleation-and-growth mechanism. The nucleus has a critical size for growth. This size becomes larger when aged at higher temperatures. The G. P. zones formed in this mechanism distribute broadly, but those formed by the spinodal decomposition do closely. The number of G. P. zones is much larger in the latter case (127°C) than that in the former (132°C). The spinodal temperatures estimated for Al-10.0, 12.5, 15.0 and 20.0wt% Zn alloys are 90-95°, 105-110°, 125-130° and 170-180°C respectively. The critical temperatures below which G. P. zones are observed in these alloys are 105-115°, 125-135°, 150-160° and 200-210°C respectively.
著者
榊 和良
出版者
西南アジア研究会
雑誌
西南アジア研究 = Bulletin of the Society for Western and Southern Asiatic Studies, Kyoto University (ISSN:09103708)
巻号頁・発行日
no.84, pp.1-23, 2016

The widespread transmission of the Arabic and Persian translations of the Amrtakunda testifies much interest in yogic literature among Sufis. Judging from the descriptions of Islamic writings in and outside India, various yogic practices were practiced by Sufis. The number of religio-philosophical textual studies on the interaction between Sufis and Yogis has been limited thus far. Sir John George Woodroffe introduced tantric scriptures with the help of Bengali pundits; he also witnessed the parallel idea of cakras in the centers of meditation described in the Sufi manual written by Dara Shukoh. According to this manual, they are called spherical heart, cedar heart and lotus heart. Cakra literally means a circle symbolized by a lotus flower and is used to denote a circle of deities or powers of such deities in yogico-tantric traditions. In the context of yogic discipline, cakras are the psychic centres of a body. The numbers and locations of cakras vary in traditions and texts. The most well-known idea of cakras is that of the six cakras which Woodroffe introduced to the pre-modern Western world, and was already known to the Islamic world through the Arabic and Persian translations of the Amrtakunda and related works. Despite of no reference to the three loci of Sufic meditation; however, among the Persian translations of yogico-tantric Sanskrit literatures, these terms denote three granthis which are synonymous with cakras. A Sufi Sharif before Dara Shukoh's time, translated the Gorakṣaśataka and related works, creating these terms that have evolved in certain Sufi circles. We will confine ourselves to investigating the transmission of the concept of cakras and the origin of three centers of meditation in the available Persian translations of Sanskrit yogic literatures. We will also show how Islamic intellectuals understand the idea of cakras and interpreted it in their own context.
著者
榊原悟著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1998
著者
榊原 彩子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.85-92, 1993-03-30

According to the view that the attribute of tones has two components : "pitch" (tone height) and "chroma" (tone chroma), absolute pitch (AP) is to be defined as the ability of "chroma" identification. The purpose of this study was to examine how well AP possessors of the ability to identify "chroma", and non-possessors of no such ability could identify "pitch". Subjects were 20 non-possessors, 10 AP possessors who were able to identify all tones' chroma (AP possessors [all]) and 10 AP possessors who were able to identify only white key tones' chroma (AP possessors [white]). According to our study, a pitch identification task showed differences among groups. AP possessors [all] showed to be superior to non-possessors. By contrast, AP possessors [white] proved to be the same as non-possessors. The results suggested that AP possessors [all] identified pitch absolutely, and non-possessors did it according to its relative heights of tones. AP possessors [white] showed confused error patterns.
著者
田爪 聡 榊 剛史 坂田 一郎 森 純一郎 大知 正直
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

twitterを用いたマーケティング解析は広く行われているが、投稿数や感情分析が主流であり、テキストの内容に着目した解析は十分に行われていないのが現状である。そこで、本研究ではtwitterから得られたテキストデータに対しトピックモデル解析を行い、トピックの時間ごとの移り変わりを調べた。またそこから各トピックに関する投稿数を推定することで、各アニメーション作品の売り上げ予測の精度向上が確認された。
著者
榊原 達哉
出版者
徳島文理大学
雑誌
徳島文理大学研究紀要 (ISSN:02869829)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.81-90, 2010-09

My purpose of this paper consists in analysing<<the thought of community>>or<<thethought of the State>>in the thought of Emmanuel L&eacute;vinas. While a certain scholar did notalways come to study the subject of the State or the community in the history ofinterpretations of L&eacute;vinas, however, it does not only seem to be very important for me, butalso to be essential on deeply thinking the political thought of L&eacute;vinas, that the problem ofthe State or the familiy etc, namely, that of the community occupys a central place in thediscussion around, not only the political thought of L&eacute;vinas, but also his philosophicalthought. That is the reason why I would like to insist on these discussions in the use of thedecipherment lattice of Jacques Derrida's readings of L&eacute;vinas, from both a political levelviewpoint and a philosophical level viewpoint. In analysing these discussions or theseproblems, there are then two consequences, i.e., political consequense, and philosophicalconsequense. The latter is that of the philosophical discussion which concerns thedeconstruction of the philosophy founded by the representation from Platon to Heidegger,and the former is that of political discussion which is how to think actually, fundamentallyraison d'&ecirc;tre of the community, and so the perpetual peace. We will understand that thesetwo problems become the same problem in the philosophy of L&eacute;vinas.