著者
谷口 泉 横山 拓己 浅野 康一
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.227-231, 1998-05-01 (Released:2008-10-15)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

小型スプレー塔を用いたガス吸収に関する実験的研究が, 二酸化炭素-空気-水酸化カルシウム水溶液系で噴霧液流量L=3~8×10-3kg/s, ガス流量G=0.5~2.0×10-3kg/sおよび供給ガス濃度y=0.1~1.0の範囲で行われた。二酸化炭素の無次元吸収速度の実測値は, 供給ガス濃度がy≦0.2の場合, 不可逆二次反応を伴う固体球浸透モデルによる理論値と良好に一致した。しかしながら, 供給ガス濃度およびフーリエ数が増加するに伴い理論値からのずれが大きくなった。これは, 液滴の気液界面近傍における炭酸カルシウムの沈殿の形成によるものと思われる。
著者
山城 健二 吉原 理恵 石井 博尚 赤司 俊彦 横山 淳一 田嶼 尚子
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.493-497, 2007 (Released:2009-05-20)
参考文献数
18
被引用文献数
3

症例は62歳,男性.46歳時に糖尿病を指摘され,57歳より経口血糖降下薬を内服していたがコントロール不良のため,ヒトインスリン混合型製剤による治療が開始された.初回注射時より注射部位に発赤・腫脹を認め,また,消化器症状も出現し,症状が持続したため当院を紹介受診.皮内テスト・皮膚生検により,ヒトインスリンに対する即時型アレルギーを確認した.製剤をインスリンアナログ製剤に変更したところアレルギー症状は軽快し,インスリン治療継続可能となり血糖コントロールは改善.また,インスリン抗体,抗ヒトインスリン特異的IgE抗体の低下をみた.インスリンのアミノ酸配列のわずかな差異がインスリンアレルギーの発症,生体の免疫反応に関与する可能性があると考えられた.
著者
横山 稔之 坂本 祥駿 関 真秀 鈴木 穣 笠原 雅弘
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.40, no.156, pp.14-18, 2020 (Released:2021-02-04)
参考文献数
12

ゲノムの個体間の差異に着目し、数学的なグラフ構造としてゲノムを可視化するためのツールであるグラフゲノムブラウザを開発した。ゲノム科学の研究において、遺伝情報の総体であるゲノムを可視化することは、その差異を検証し、解釈する上で重要である。このとき、複数のゲノムを数学的なグラフ構造で表現するグラフゲノムをデータ構造として用いることで、ゲノム間の様々な差異をより自然に表現することが可能となる。ここでは、グラフゲノムの可視化をするためのゲノムブラウザであるグラフゲノムブラウザとして、MoMI-Gを紹介する。このツールでは、差異の可視化に必要となる様々な情報を表現するための可視化モジュールを実装した。またこれを用いて、がん培養細胞において発見されている融合遺伝子の可視化を行った。グラフゲノムブラウザは、複雑な差異に対し、可視化を通した探索的な解析を可能にする。
著者
堀井 啓史 横山 由香 河瀬 貴志 牧野 耕次
出版者
滋賀県立大学人間看護学部
雑誌
人間看護学研究 (ISSN:13492721)
巻号頁・発行日
no.10, pp.117-124, 2012-03-31

背景 男性看護師の就業者は大幅な増加傾向にあり、近年は一般科病棟に配属・希望する男性看護師も増加している。男性看護師としての職場も、選択しやすい環境へと変化しつつあるが、精神科では現在でも他科と比較して男性看護師の割合が高い。精神科において男性看護師は、不穏時対応における「力」を求められ、その役割を少なからず感じ、発揮している。しかし、不穏時対応以外でも、男性看護師は女性とは異なる役割を発揮し担っていると考えられる。 目的 精神科における男性看護師の役割意識とその関連因子を明らかにすることを目的とした。とくに、不穏時対応以外の役割に焦点をあてた。方法 近畿圏の精神病院に勤務する男性看護師10名を対象に、男性看護師の役割意識に関する半構成的面接を行った。逐語録を質的帰納的に分析し、順に下位カテゴリーおよびカテゴリーを抽出した。 結果 分析の結果、精神科における男性看護師の不穏時対応を除いた役割意識として、《男性であることを生かした関わり》《男性看護師としての意識はしない》《女性患者への対応で意識をする》の3カテゴリーが抽出された。また、男性看護師の役割意識に関連した因子として、《使命感としての不穏時対応》《男性看護師のイメージをもっている》《少数派であることに関する思い》の3カテゴリーが抽出された。 考察 男性看護師は日常の看護の中で、或いは業務の中で男性であることを自身の強みとして、行動を起こしていることが分かった。これにより、精神科看護において、男性看護師の役割分担に関する示唆が得られた。さらに、少数派である男性看護師の役割が明確になり、女性看護師と協働していく上での一助となると考えられる。 考察 男性看護師は日常の看護の中で、或いは業務の中で男性であることを自身の強みとして、行動を起こしていることが分かった。これにより、精神科看護において、男性看護師の役割分担に関する示唆が得られた。さらに、少数派である男性看護師の役割が明確になり、女性看護師と協働していく上での一助となると考えられる。 結語 1.《男性であることを生かした関わり》《男性看護師としての意識はしない》《女性患者への対応で意識をする》が、不穏時対応を除いた男性看護師の役割意識のカテゴリーとして抽出された。2.《使命感としての不穏時対応》《少数派であることに関する思い》《男性看護師へのイメージを持っている》が、男性看護師の役割意識の関連因子におけるカテゴリーとして抽出された。
著者
横山 真男 室谷 浩平 矢川 元基
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp._213-1_-_213-3_, 2015

本研究では,粒子法の大規模並列計算により,ミルクラウンと呼ばれる水滴が落下し液相に衝突したときに発生するスプラッシュ現象を再した.解析モデルに対して,十分小さな粒子を用いることができければ,クラウン側面の壁厚さ方向に十分な粒子数を配置することができず,クラウン側面の壁に穴が開くという非物理的な現象が発生する.本研究では,十分に小さな粒子を用いることで,粒子法によりミクルラウンを再現すること成功した.加えて,本研究では,クラウン状の構造が消滅した後に形成される「こけし」の生成も成功した.
著者
石澤 伸弘 横山 茜理 関 朋昭
出版者
日本生涯スポーツ学会
雑誌
生涯スポーツ学研究 (ISSN:13488619)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.55-62, 2016 (Released:2017-08-16)
被引用文献数
1

In Hokkaido have been carried out sports training camp of about 2,000 every year, also visited many top sports teams. The purpose of this study was to clarify the selection factors of the top sports teams that have done a sports training camp in Hokkaido. In this study, interviews were carried out two women's basketball teams and a women's softball team, a men's rugby team coaches and the managers to subject. Data obtained by interview, the visualization was conducted by Fish Bone Diagram which was devised by Ishikawa(1956).As a result, facility, support, meal, climate, and name recognition, were five factors of the extraction, the factors for being selected as sports training camp has been shown.
著者
横山 幹子
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.1-9, 2007-12-25 (Released:2010-02-03)
参考文献数
13

In “From Alethic Anti-realism to Alethic Realism” Künne distinguishes between alethic realism and alethic anti-realism. This article examines whether or not alethic anti-realism is appropriate, when we take the position of using common sense to settle a philosophical problem. To that end, I will first review Künne's theory. Next, I will point out that Putnam's natural realists are alethic realists, that Wright's moderate internalists are alethic ani-realists, and that Wright argues against Putnam. Then, I will argue that Künne's conception of truth escapes the criticism of Wright's argument. Lastly I will also review Tennant's argument for anti-realism, and argue that in spite of Tennant's argument, alethic anti-realism is not appropriate when considered from a commonsense point of view.
著者
横山 輝雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.31-35, 1980-12-30 (Released:2009-07-23)
参考文献数
18
著者
横山 輝雄
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.31-43, 1996-11-15 (Released:2009-05-29)

Duhem-Quine thesis that a single theory can never be tested and decisively refuted by experience is well known among philosophers of science. But Duhem himself did not argue for that thesis. His argument was restricted within physical theories.Duhem has been interpreted as an instrumentalist or conventionalist. But he did not deny the existence of a reality behind the theory. Duhem's realism is very different from contemporary scientific realism. To understand his philosophy of science, it is important to note that he was a Pascalian and argued for intuition as well as logic. His philospophy of science is similar to that of M. Polanyi.
著者
山本 悠介 服部 聖彦 安田 真悟 横山 輝明
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.605-606, 2019-02-28

衛星開発の登竜門としてCanSatへの挑戦が各国の大学で行われている.しかし,CanSatの特性から耐衝撃,加速度,重量制限等が厳しく,多くの学生が動作実験以前に到達出来ていない現状にある.この課題に対し,我々はCanSat入門キットの開発及びweb独習フレームワークを構築することで,初心者の衛星開発技術習得を目指した.初心者最初の壁として試作基板特有の不具合があげられる.100kinSATは入門キット形式により,制御アルゴリズム開発などのCanSatの本質部分に即時取り組むことができる.加えて,Web上にサポート資料を公開し,記載されたカリキュラムに従うことで段階的な学習を可能とした.
著者
横山 昭市
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.258-259, 2009-05-01 (Released:2011-08-25)
参考文献数
3