- 著者
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三宅 優
横山 美江
- 出版者
- 公益社団法人 日本看護科学学会
- 雑誌
- 日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.3, pp.3_61-3_67, 2011-09-20 (Released:2011-10-25)
- 参考文献数
- 51
- 被引用文献数
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目的:国内において報告されてきた笑いの効果を身体面,精神面の二方向から概観し,看護の場で笑いを用いる有効性を提示することを目的とした.方法:引用文献の検索には,医学中央雑誌刊行会から,“笑い”or“ユーモア”をキーワードとして1980年以降,2009年5月までで検索を行い,29件採用した.また,国際誌はPubMedを用い,2000年以降,2009年5月までの文献からキーワード“laughter”and“effect”で検索し,20件を採用した.結果:笑いの身体面の効果としては,笑い体験によるNK細胞活性ならびにアレルギー反応などの免疫系に関して効果があったという報告が最も多く,その他疼痛緩和,血糖上昇抑制作用があることが報告されていた.また笑いの精神的効果として,ストレスコーピング,不安ならびに緊張の緩和などの効果が報告されていた.結論:笑いは,身体面と精神面両方での効果が期待できる.しかし,看護ケアとして笑いの効果を検討した研究は少なく,今後,看護師による笑いに関する介入研究の成果が期待される.