著者
内田 茂博 玉利 光太郎 横山 茂樹 川上 照彦 加藤 浩 山田 英司 有馬 信男 山本 哲司
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.442-448, 2011-10-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
26
被引用文献数
2

【目的】本研究では,術前の身体・精神的機能が人工膝関節置換術後2週の運動機能にどう影響しているかを明らかにすることを目的として縦断的に調査を行った。【方法】変形性膝関節症と診断され人工膝関節置換術が施行された38名(平均年齢75.0 ± 6.1歳)を対象とし,術前の身体・精神的機能および術後2週のTimed Up and Go test(TUG)を計測した。交絡因子の影響を取り除くため,得られたデータは重回帰モデルを用いて分析した。【結果】術後2週の運動機能であるTUGを予測する因子として,術前の安静時痛,自己効力感,交絡因子である非術側膝伸展可動域が抽出された。【結論】術前の自己効力感,安静時痛および非術側膝伸展可動域は,術後早期の運動機能指標であるTUGの予測因子であることが示唆された。
著者
柳 健 笹島 耕二 宮本 昌之 横山 正 丸山 弘 田尻 孝
出版者
日本内視鏡外科学会
巻号頁・発行日
pp.775-779, 2008-12-15

◆要旨:患者は56歳,男性.肛門よりロウソクを挿入し,腹痛にて受診し入院となった.腹部CTにて直径65mm×長さ150mmの直腸内異物を確認した.大腸内視鏡検査にて直腸Raに異物の肛門側端を認めたが除去不可能であり,経肛門イレウス管を異物の口側に挿入して減圧した.腰椎麻酔下での経肛門的摘出を試みたが不可能であった.経肛門イレウス管の挿入により内服による腸管洗浄が可能であった.3日後,腹腔鏡下に小切開を置き,術者の右手を腹腔内に挿入し,用手的圧迫により経肛門的に異物を除去し得た.腹腔鏡補助下手術は腸管を詳細に観察でき,かつ最小の創で的確な手術が可能であり,非観血的に除去不可能な巨大直腸内異物に対しても非常に有用であった.
著者
中田 博 大澤 智徳 横山 勝 石田 秀行
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.198-203, 2006-04-30
参考文献数
16
被引用文献数
3

クローン病に肝膿瘍・下大静脈血栓を合併した稀な1例を経験したので報告する。症例は20歳, 男性。5年前より小腸大腸型クローン病と診断されていた。今回, 小腸-小腸間の瘻孔に対する手術目的で入院した。術前CTで右下腹部に腹腔内膿瘍と, 肝S6-7に大きさ5.3cm×6.0cmの肝膿瘍が疑われた。また, 腎下極の下大静脈に造影されない部位を認めた。クローン病に伴う肝膿瘍・下大静脈血栓と診断した。手術を延期し, 抗菌薬投与とヘパリンによる抗凝固療法を行ったところ, 4週間後のCTで肝膿瘍・腹腔内膿瘍は著明に縮小し, 下大静脈血栓も消失した。開腹所見では, 回腸末端と口側回腸との間に瘻孔形成を認めるのみで, 肝膿瘍や腹腔内膿瘍は確認できなかった。回盲部切除を施行した。術後6カ月経過した現在, 腹痛・発熱の症状を認めていない。
著者
横山 宏章
出版者
一橋大学大学院生自治会
雑誌
一橋研究 (ISSN:0286861X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.167-182, 1975-07-01

論文タイプ||論説
著者
山住 康恵 櫻井 美奈 中村 昌子 池田 康子 横山 晶子 中原 るり子 Yasue Yamazumi Mina Sakurai Masako Nakamura Yasuko Ikeda Syoko Yokoyama Ruriko Nakahara
出版者
共立女子大学看護学部
雑誌
共立女子大学看護学雑誌 = Kyoritsu journal of nursing (ISSN:21881405)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.26-34, 2018

本報告は平成29年度の基礎看護技術論における新しい授業方法を試みた総括である。基礎看護学領域では、本学に導入されているICT (information and communication technology : 情報通信技術)システムを「基礎看護技術論」「日常生活援助技術論」「医療支援技術論」の教授・学習方略に活用している。基礎看護技術論ではブレンディッドラーニングとしてe ラーニングと「従来の対面式授業、一斉演習、演習時の同期型動画視聴」を組み合わせた授業を実施した。基礎看護技術論の「ベッドメイキング」の単元では、学生自身のベッドメイキング動画をweb上のフォルダに提出させる方法の技術試験を今回初めて導入した。今回ブレンディッドラーニングを導入し、動画提出による技術試験を実施したことで、「予習-講義-復習-演習-自己練習」の習得サイクルによる学習に導くことができたと考える。今後は、この習得サイクルによる学習を継続して学生自身が実践できるような働きかけが必要である。
著者
奥村 文浩 横山 慶子 山本 裕二 OKUMURA Fumihiro YOKOYAMA Keiko YAMAMOTO Yuji
出版者
名古屋大学総合保健体育科学センター
雑誌
総合保健体育科学 (ISSN:02895412)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.21-24, 2019

In massed start bicycle races, riding in a group to avoid air resistance is profitable for racing cyclist to save their energy consumption. In this study, we estimated cyclists' power output and analyzed the relationship to the group size in a national championship of track cycling points race. The results show that the average velocity of the group increased as the number of riders in a group increased to some extent, but the average velocity of the large group decresed as the size of the group increased. These results suggest that the small groups are formed by cyclists intended to raise the pace and, on the other hand, the large groups are formed to save energy cunsumption by cyclists intended not to raise the pace.
著者
三宅 優 横山 美江
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.3_61-3_67, 2011-09-20 (Released:2011-10-25)
参考文献数
51
被引用文献数
1 1

目的:国内において報告されてきた笑いの効果を身体面,精神面の二方向から概観し,看護の場で笑いを用いる有効性を提示することを目的とした.方法:引用文献の検索には,医学中央雑誌刊行会から,“笑い”or“ユーモア”をキーワードとして1980年以降,2009年5月までで検索を行い,29件採用した.また,国際誌はPubMedを用い,2000年以降,2009年5月までの文献からキーワード“laughter”and“effect”で検索し,20件を採用した.結果:笑いの身体面の効果としては,笑い体験によるNK細胞活性ならびにアレルギー反応などの免疫系に関して効果があったという報告が最も多く,その他疼痛緩和,血糖上昇抑制作用があることが報告されていた.また笑いの精神的効果として,ストレスコーピング,不安ならびに緊張の緩和などの効果が報告されていた.結論:笑いは,身体面と精神面両方での効果が期待できる.しかし,看護ケアとして笑いの効果を検討した研究は少なく,今後,看護師による笑いに関する介入研究の成果が期待される.
著者
横山 理雄
出版者
農林水産技術情報協会
巻号頁・発行日
vol.5, no.10, pp.23-29, 1982 (Released:2011-03-05)
著者
徳尾野 徹 横山 俊祐
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.695, pp.39-48, 2014
被引用文献数
1

The purposes of this study are clarifying as follows for reevaluation of &lsquo;bunka-jutaku&rsquo;.<br>1) trend of supply and demand and change of notion war<br>2) position on local development of nongovernment apartment houses<br>3) meaning as family type apartment house<br>The sources of information for the analysis are advertisements of real estate on Asahi newspaper morning (Osaka) (1952-1976). By result of analysis, it was cleared that as for &lsquo;bunka-jutaku&rsquo;, just negative understanding called a kind of &lsquo;mokuchin&rsquo; is insufficient. &lsquo;Bunka-jutaku&rsquo; was platform for trial that was gradual advancement of living convenience and expansion of unit for needs of nuclear family.