著者
橋本 博文 今井 栄一 矢野 創 渡辺 英幸 横堀 伸一 山岸 明彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
2016
被引用文献数
1

The mechanical thermometer using a bimetallic strip coil was developed for the Tanpopo mission. The Tanpopo mission is a multi-year passive exposure experiment for astrobiology exposure and micrometeoroid capture onboard the Exposed Experiment Handrail Attachment Mechanism (ExHAM) at the Japanese Experiment Module 'Kibo' (JEM) Exposed Facility (EF) on the International Space Station (ISS). The Tanpopo mission apparatuses were launched by the SpaceX-6 Dragon CRS-6 on April 14 2015, from the Cape Canaveral Air Force Station in the U.S.A. Since its microbial exposure experiment requires recording the maximum temperature that the Tanpopo exposure panel experiences, we have developed a mechanical thermometer with no electric power supplied from the ExHAM. At a given time and orbital position of the ISS, the thermometer indicator was video-imaged by the extravehicular video camera attached to the Kibo-EF and controlled from the ground. With these images analyzed, we were able to derive the maximum temperature of the Tanpopo exposure panels on the space pointing face of the ExHAM as 23.9±5 °C. Now this passive and mechanical thermometer is available to other space missions with no electric supplies required and thus highly expands the possibility of new extravehicular experiments and explorations for both human and robotic missions.
著者
橋本 泰央 小塩 真司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.395-404, 2016 (Released:2016-10-25)
参考文献数
43
被引用文献数
3

This study was used to develop a Japanese version of the International Personality Item Pool-Interpersonal Circumplex and examined its reliability and validity. Participants included 625 Japanese university students. They completed the IPIP-IPC-J and one or two other scales: the Japanese version of Ten Item Personality Inventory (Oshio et al., 2012); a short form of the Japanese Big Five Scale (Namikawa et al., 2012); the Japanese Version of Dark Triad Dirty Dozen (Tamura et al., 2015); the Friendship scale (Okada, 1995); or the Assertion Inventory (Murayama et al., 1991). The IPIP-IPC-J was administered again to 65 participants five weeks later to determine test-retest reliability. The results generally supported the reliability and validity of the IPIP-IPC-J.
著者
橋本 知幸 田島 文忠 田中 生男
出版者
日本ダニ学会
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.115-125, 1998-11-25
被引用文献数
3

東京近郊の5住宅で, 新しいタイルカーペットを敷き詰め, 所定期間使用した後に調査対象とした部分だけを回収し, 屋内塵の蓄積やダニ相の変遷を調査した.細塵量およびダニ総数は使用開始から約12か月の範囲では, 使用期間の長期化に伴って増加する傾向が認められた.しかし細塵量は, 使用開始から1か月間での蓄積量と, 数ケ月使用したカーペットの, 1か月間当たりの平均蓄積量は, 前者のほうが多くなる傾向があり, カーペット使用開始初期は細塵の蓄積量が多くなる傾向が認められた.毎月交換した1か月区カーペットでは, ダニ総数やコナヒョウヒダニ(Df)とヤケヒョウヒダニ(Dp)の種構成の推移が, 同じ社員寮の中の2戸の住宅で類似するケースが見られたが, 5住宅に共通する季節消長は認められなかった.回収された大半のカーペットのダニ相はDfまたはDpが優占種となった.また使用開始から1か月では, ダニ総数は少ないものの, チリダニ優占のダニ相で安定することが示唆された.しかしDfとDpの優占順位は住宅あるいは回収月によって変動し, この2種の種間競争はカーペットの使用歴に影響されないことが示唆された.
著者
李 慧瑛 深田 あきみ 新橋 澄子 横山 美江 橋本 智美 下高原 理恵 西本 大策 緒方 重光
出版者
大分県立看護科学大学
雑誌
看護科学研究 (ISSN:24240052)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.20-31, 2016-08

研究目的は、ポートフォリオを用いた臨地実習における成長報告書の自由記述を内容分析し、学生の内省傾向を明らかにすることである。看護学生72名の自由記述データを計量テキスト分析の手法を用いて、共起ネットワークの作成と対応分析を行った。共起ネットワークの構造分析の結果、「成長ベスト3」「学んだこと」「獲得した力」それぞれの項目で3〜5群のカテゴリーが抽出された。振り返りの大切さに気づいた学生が、より高い看護実践能力の向上を目指して努力する内省が読み取れた。対応分析による抽出語の全体的布置において、「獲得した力」が第1成分の寄与率の高いプラス側第1象限に位置しており、「成長ベスト3」と「学んだこと」を区別する基準軸になっていると考えられた。第1成分のプラス側には、「活かす」「力」「今後」の語が並んでおり、学生は応用力を獲得していると考えられる。しかし、それを「成長」としては捉えておらず、「学んだ知識や技術」を「自己の成長」と捉える傾向がある事が示唆された。

3 0 0 0 砂巌目録

著者
柳原 紀光 橋本 不美男
出版者
和歌文学会
雑誌
和歌文学研究 (ISSN:02880172)
巻号頁・発行日
no.11, 1961-05
著者
橋本 鉱市
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.67-80, 2014-03-28

Many literatures on the policy process of higher education have accumulated in the 2000s in the U.S. and Japan. In this paper, I review them, especially the ones which were influenced and enriched from development in political science theoretically and methodologically since 1980s, focusing on "formulation and decision-making of policies" of higher education. Comparing recent literatures in the U.S. and Japan in the 2000s, I review the themes and methods of each literature and discuss the perspectives and challenges for the future.
著者
橋本 佳延 服部 保 岩切 康二 田村 和也 黒田 有寿茂 澤田 佳宏
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.151-160, 2008
参考文献数
40
被引用文献数
4

タケ類天狗巣病は、麦角菌科の一種Aciculosporium take Miyakeの感染によって生じるタケ類を枯死に至らしめる病気で、日本国内では野外においてマダケおよびモウソウチクを含む6属19種8変種8品種2園芸品種のタケ類、ササ類で感染することが確認されており、近年では国内各地で本病による竹林の枯損被害が報告されている。本研究は、兵庫県以西の西日本一帯を中心とした地域において、マダケ群落およびモウソウチク群落のタケ類天狗巣病による枯損の現状を明らかにし、天狗巣病の影響による今後の竹林の動態を考察することを目的とした。西日本の17県および新潟県、宮城県、静岡県の3県において、本病によるマダケ群落およびモウソウチク群落の枯損状況を調査した結果、西日本におけるマダケ群落における本病発症率は全体では93.2%、各県では75%以上と高い水準であったほか、本病による重度枯損林分は10県で確認された。一方、モウソウチク群落における本病発症率は、西日本全体では3.9%、発症率10%未満の県が15県(うち6県が0%)と極めて低い水準で、重度枯損林分も島根県で1ヵ所確認されたのみと被害の程度は低かったが、参考調査地の静岡県においては発症率が50%と高かった。これらのことから、本病は、(1)西日本各地でマダケ群落を枯損に至らしめる可能性のある病気であり、ほとんどのマダケ群落で発症していること、(2)西日本ではモウソウチク群落を枯死させることはまれな病気であり発症率も低いが、局所的に発症率の高い地域もみられることが明らかとなった。また、今後はマダケ群落の発症林分における病徴が進行し国内の広い範囲でマダケ群落の枯損林分が増加すると予想されたが、モウソウチク群落については発症林分や枯死林分の事例が少ないことから今後の動向についての予測は難しくモニタリングにより明らかにする必要があると考えられた。
著者
内藤 悠基 矢矧 宗一郎 須賀 良介 橋本 修 松沢 晋一郎 塚田 浩司 田中 宏哉 服部 佳晋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.423, pp.69-73, 2014-01-23

近年,自動車のHV,EV化に伴い,自動車の電子機器から発生するノイズが自車のAMラジオの受信妨害になることが懸念されている.電子機器からのAMラジオ帯の漏洩磁界の抑制には,電子機器の筐体を模擬した3次元構造の磁界シールド特性の評価方法が不可欠である.本研究では,金属筐体に開口を設けた場合のAMラジオ周波数帯における漏洩磁界の解析モデルを提案する.まず,筐体を構成するアルミ板とコイルのモデル化を検討した.次に,これらのモデルを電磁界解析シミュレーションに取り入れ,磁界シールド特性を評価した.その結果,シールド効果の周波数依存性は,測定結果と定性的に一致することを確認し,本モデルによりシールド特性を評価可能なことを明らかにした.
著者
橋本 鉱市
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.129-138, 2016-03-31

In this paper, I examined the speeches delivered by successive presidents of the University of Tokyo at entrance and graduation ceremonies after the war by using quantitative text analysis which had never been used in this field. Then I tried to find out how their self-awareness to the university and the organizational identity have been changing since post-war. Followings are what I found out. While every president has a certain common trend in his self-awareness to the University of Tokyo, some parts are reflected on both the situation of the times (i.e. political background, institutional context and public opinions) and each president's individual character.
著者
松本 一則 服部 元 小川 圭介 橋本 真幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.22, pp.1-3, 2013-07-15

web サイトの内容や分野を表すジャンルコードを計算機で推定するジャンル推定技術がマーケティング分野で重要になってきている.一般的に同技術の場合,ジャンル推定に適した単語をあらかじめ求めておき,推定対象ページに現れるそれらの語の出現頻度を基とした特徴ベクトルでジャンル判定を行う.しかし必要な単語数は膨大で識別器の学習は通常困難である.そこで,情報量基準で選択した最小限の単語数でジャンル別 SVM を構築し,同 SVM の各識別結果から総合判定を行う 2 段階 SVM を実現した.さらにエラー識別に役立つ語を学習させた SVM を第 1 段に追加する工夫で精度を向上させた。Automatic genre estimation for specified web sites or web pages is important for web marketing. In general, bag of words (BOWs) extracted from specified web pages are inputted to the genre discriminator. However, the number of necessary words is huge for the discriminator. Thus authors propose genre-specific words extraction based on Information Criteria, and a practical 2-stage SVMs which are ensemble with genre-specific SVMs. We also show SVMs discriminating errors of another SVM improve the accuracy of the estimation.
著者
佐藤 友哉 橋本 塁 嶋田 洋徳 大月 友
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.91-98, 2015 (Released:2015-11-19)
参考文献数
28

本研究の目的は、社交不安の2つのサブタイプ(全般性、非全般性)における、刺激関係の形成の流暢性と、スピーチ場面で生起する生理的反応の差異を検討することであった。54名の大学生を対象に、パフォーマンス場面に対する不安を測定するSocial Phobia Scale(以下、SPS)、対人交流場面に対する不安を測定するSocial Interaction Anxiety Scale(以下、SIAS)への回答を求め、関係ネットワーク間での刺激関係の形成の流暢性を測定するGo / No-go Association Taskを実施し、スピーチ課題中の精神性発汗を測定した。SPS、SIAS得点の平均値、標準偏差をもとに群分けを行い、基準を満たす30名が分析対象とされた。その結果、全般性の社交不安を示す者は、不安が低い者と比較してパフォーマンス場面をあらわす言語刺激群と、ネガティブな情動をあらわす言語刺激群の間の刺激関係を形成しやすいことが示された。また、不安が低い者は、スピーチ準備期と比較して実施期の精神性発汗の程度が高いことが示された。本研究の結果から、社交不安の2つのサブタイプを関係フレーム理論の観点から記述する有用性が示唆された。
著者
前田 麦穂 加藤 靖子 坂田 真啓 橋本 鉱市
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.133-149, 2015-03-31

The purpose of this article is to clarify the recognition to the ability formation that agency managers in training schools of six professions have ― nurses, registered dietitians, social workers, clinical psychologists, pharmacists and childcare workers. We conducted a survey to agency managers of training schools of these six professions, asking about the ability formation in their professional education. This article shows the results of quantitative analysis.
著者
橋本 祐輔 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.26, pp.43-50, 2009-02-28
参考文献数
13
被引用文献数
1

ビデオゲームのジャンルの1つとして音楽ゲームがある。1996年以降「リズムアクションゲーム」が音楽ゲームの代表的存在であったが,ここ1,2年の間で,作曲機能を持ったものや演奏時のアドリブを許容するものの発売が相次いでいる。その中で,簡単な操作で,テンポや音量の制御によって演奏表現を楽しむことを目指した拍打型演奏インタフェースが注目を集めている。拍打型演奏インタフェースにおいて制御の対象となる音楽信号は,MIDIベースのものと音響信号に大別される。音響信号を用いるものには,好きな任意の音源を用いて演奏表現を楽しむことができるというメリットがある一方で,テヌート時の音質の確保とアラインメントの実施という特有の課題がある。本稿では,音楽ゲームのサーベイランスを実施した上で,テヌート時の音質の確保とスケジューラに工夫を施した指揮演奏システムAiiMについて述べる。Music is one of the most significant targets of video games, and a genre called ``Rhythm action" has been a mainstream for this last decade. But in this couple of years, music games that enable users to compose or play music have been successfully released, and beat-oriented music performance interfaces have been drawing consumers' attention. Present beat-oriented music performance interfaces are divided into controllers of MIDI and acoustic signal. The latter has an advantage as it allows a user to play tunes that s/he often listens to. In this paper, we discuss ``entertainability'' of music video games and introduce our music conducting system for acoustic signal, called AiiM, to which we implemented an improvement regarding sound quality at the user's tenuto directions and a scheduler for ensuring naturalness to the user's tempo controls.

3 0 0 0 OA 雅邦素画集

著者
橋本雅邦 画
出版者
雅邦素画集刊行会
巻号頁・発行日
vol.[正編], 1920
著者
橋本 鉱市 丸山 和昭
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.85-104, 2010-03-10

In this paper, we defined the “field of education” as the political field which consists of educational problems and participants. Then we clarified its structure and relations by using the network analysis. We comprehended the peripheral problems which have been overlooked in the analysis of the process of the higher educational policy and extracted core issues and core actors, then tried to clarify the characteristics of the structure of the field of education in modern Japan. As a result, (1) We could extract the core issues and actors in the field of education and higher education. And our findings are (2) there is a large difference in its network density and structure, and (3) the field of higher education consists of some actors such as governmental, quasi-governmental actors and mediators with business field and so on.
著者
飯塚 雄一 橋本 由里 飯塚 一裕
雑誌
島根県立大学短期大学部出雲キャンパス研究紀要 (ISSN:18824382)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-11, 2011-12-26

実際の生活場面で相互に恋愛的好意感情をもっている者同士(DC群)と未知の者同士(UP群)の自然な会話場面における視線行動をVTRに収録し、観察者が行動分析器により直視量を測定した。実験計画は二者関係(交際中、初対面)と性を独立変数とする2要因の被験者間計画である。被験者は、交際中の男女学生18組と初対面の男女学生20組、計76名である。実験終了後、DC群にRubinの恋愛感情尺度を実施した。その結果、交際中の男女は相互に恋愛的好意感情をもっていることが確認された。また初対面男女についても、両者共、同様にほぼ中立的な感情をもっていることが確認された。分散分析の結果、UP群よりもDC群の男女の直視量が多いことが判明した。