著者
武田 雄策 大黒谷 陽子 村瀨 健二 大坪 智範 橋本 悟 伏見 亮 民谷 謙
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.79, no.807, pp.4039-4046, 2013 (Released:2013-11-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

This paper discusses a design methodology of vehicle interior layouts and shape matching visual space KANSEI characteristics considering human visual direction perception. Relationships between perception and KANSEI of direction need to be quantified for the vehicle interior design based on multidisciplinary optimization among the KANSEI evaluation values of human visual direction and the other vehicle performances. Experiments were carried out for some interior layouts and shapes, which were displayed by immersive virtual reality system, with some subjects who develop the vehicle interior package. And, KANSEI evaluation values were measured by visual analog scale method for recording continuously. Experimental results demonstrate that the perception and KANSEI of direction have changes like sigmoid curve according to layouts and shapes. Also, KANSEI response surface, which was derived by using linear basis function models for expressing its characteristics, was applied to the A pillar design study.
著者
橋本 和明
出版者
花園大学
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:09192042)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.9-27, 2014-03

徳島県立みなと高等学園は平成24 年に特別支援学校の高等部として開校した日本ではじめての発達障害のある高校生の学校である。本研究では、同校の教員へのインタビュー調査を実施し、発達障害のある高校生への支援のあり方を質的研究法により分析した。研究の結果として、「青年期の課題との向き合い方」、「生きる力を育てる経験」、「障害特性に応じた支援」、「さまざまな連携と協力」、「障害受容の促進」、「特別支援教育と高等学校教育との融合」という6 つのカテゴリーが抽出でき、それらが相互に関係し、立体的な構造となっていることがわかった。この学園での取り組みは発達障害のある高校生への支援にも非常に有効であると考えた。
著者
橋本 芳樹 小池 義和 上羽 貞行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波
巻号頁・発行日
vol.93, no.354, pp.25-32, 1993-11-26
被引用文献数
8

従来の超音波浮揚では、定在波音場を利用した浮揚が多く、浮揚物質の質量はmg〜数mgのごく軽い物質に限られており、その点が実用上のネックとなっている。筆者らは、浮揚される物質の音波を受ける面が平坦であれば、振動板からの音波の放射圧により、材質に関わらず実験的には数Kg〜数十Kgオーダー(10^6倍)の物質の浮揚が可能であり、振動板の近距離で長時間安定して浮揚することを見い出した。本報告では、種々の振動モードに対して、浮揚の基本特性を実験的に測定した結果について報告する。
著者
白田 由香利 橋本 隆子
出版者
学習院大学
雑誌
學習院大學經濟論集 (ISSN:00163953)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.61-81, 2010-07
被引用文献数
1

本稿では,債券に関する数学,債券数学(Bond Mathematics)をビジュアルなアプローチで教授する方法について述べる.題材は,確定利付き債券の価格関数の特徴説明,および,イミュニゼーションである。これらは金融工学の基礎知識として重要なものである。ビジュアルアプローチの導入により,債券価格関数を多変数関数から次元を落として説明していくことで,学生は体系的な理解が得られる。また,イミュニゼーションの連立方程式もビジュアルな教材により,デュレーションおよびコンベキシティを説明すると,理解が深まる。
著者
金子 元久 矢野 眞和 小林 雅之 藤村 正司 小方 直幸 山本 清 濱中 淳子 阿曽沼 明裕 矢野 眞和 小林 雅之 濱中 淳子 小方 直幸 濱中 義隆 大多和 直樹 阿曽沼 明裕 両角 亜希子 佐藤 香 島 一則 橋本 鉱市 苑 復傑 藤墳 智一 藤原 正司 伊藤 彰浩 米澤 彰純 浦田 広朗 加藤 毅 吉川 裕美子 中村 高康 山本 清
出版者
東京大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2005

本研究は、1)日本の高等教育についての基礎的なデータを大規模調査によって蓄積し、その分析をおこない、2)それをもとに各国の高等教育との比較分析を行うとともに、3)その基礎にたって、日本の高等教育の課題を明らかにすること、を目的とした。とくに大規模調査については、(1)高校生調査(高校3年生4000人を、その後5年間にわたり追跡)、(2)大学生調査(127大学、約4万8千人の大学生について学習行動を調査)、(3)社会人調査(9千事業所、2万5千人に大学教育の経験、評価を調査)、(4)大学教員調査(回答者数約5千人)、(5)大学職員調査(回答者数、約6千人)、を行い、それをデータベース化した。
著者
荒牧 英治 橋本 泰一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.236-240, 2012-02-15

近年のマイクロブログの普及とともに,そこから有益な情報を抽出する需要が高まっている.ここでは,マイクロブログの先駆者的なサービスであるTwitterを例にして,インフルエンザや花粉症といった疾患病の患者数を予測する情報抽出システムと東日本大震災により被災した文化財の情報抽出について解説する.両システムともに,特定のキーワードを含むツイートの数を数え上げるだけでなく,機械学習による文書分類器を活用することにより,日常的な文章からより正確な情報抽出に取り組んでいる.
著者
高橋 直也 橋本周司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.1-6, 2006-08-07

近年,筝とエレキベースやドラムなどの大音量楽器とのセッションが増えている.弱音量楽器のPAの際に起こるハウリング,外部音侵入,音質劣化の問題を同時に解決する手法として,共鳴部駆動による筝のエレキ化を提案する.筝に内蔵したスピーカを用いて共鳴部を駆動させることを実現した.作成したエレキ筝は10dB程度の音量増幅を実現し,外部音侵入をSN比にして12dB改善し,音質劣化の問題についても改善した.In these years, KOTO which is Japanese instrument and high-volume instrument such as electric bass and drams are often played together. In that case, the volume of KOTO sound must be increased to a satisfactory level for balancing. However there are some problems in amplifying the volume of KOTO sound such as acoustic feedback to cause howling, commingling of other back ground sounds, and degradation of sound quality. In this paper, we propose an electric KOTO with real body. The electric KOTO has a built-in speaker which makes the body resonance. We achieved 10dB amplification of sound pressure level without the problems of acoustic feedback, commingling of other sounds, and degradation of sound quality.
著者
橋本 健二
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.2_5-2_22, 2008-11-30 (Released:2009-01-05)
参考文献数
38

「格差社会論」が注目を集めるなかで、階級研究・社会階層研究は、拡大する経済格差と「格差の固定化」など、社会的に注目されている諸現象を十分解明することができず、社会学に対する社会的要請に応えることができない状態にある。このことは同時に、現代日本の階級研究・社会階層研究が、社会学の諸分野に階級または社会階層という有効な独立変数を提供するという固有の使命を十分に果たしえない状況にあるということを意味する。 階級研究・社会階層研究の困難をもたらしたのは、その戦後日本における独特の展開過程だった。そこでは階級という概念が、政治主義的な主体、あるいは前近代的性格を残した世代的に固定的な集群とみなされ、対称的に社会階層は、連続的な序列、あるいはその中に人為的に作られた操作的カテゴリーにすぎないとみなされた。このため日本において階級と社会階層は、その有効性と現実性を大きく制約されてしまった。 階級研究・社会階層研究のこうした弱点と困難を克服するためには、(1)Marxの両極分解論を明確に否定して、資本家階級、新中間階級、労働者階級、旧中間階級の4階級図式、あるいはそのバリエーションを採用するとともに、(2)階級所属が産業構造、労働市場、家族、国家などさまざまな制度によって媒介されることによって形成される社会的カテゴリーとして社会階層を定義することが有効である。本論文ではこうしたアプローチを「階級―社会階層研究」と呼び、1965年SSM調査データ再コードデータの分析によってその有効性を明らかにする。
著者
宮脇 律朗 松原 聰 橋本 悦雄
出版者
国立科学博物館
雑誌
Bulletin of the National Science Museum. Series C, Geology & paleontology (ISSN:0385244X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.27-33, 1997-06

Elyite from the Mizuhiki mine, Fukushima Prefecture, is found as fibrous crystal groups in tiny vugs of limonitic ore coposed of supergene galena and chalcopyrite. This is the first occurrence of this mineral in Japan. The averaged chemical analysis by EPMA gave PBO 80.49 CuO 6.71,SO_3 7.70,H_2O (by difference) 5.10wt%, yielding the empirical formula Pb_<3.99>Cu_<0.94> (SO_4)_<1.07> [O_<0.73>(OH)_<6.28>]_<7.01> on the basis of total cations=6 in anhydrous part. The X-ray single crystal study indicated elyite to be monoclinic P2_1/c with a=14.244(1), b=11.536(1), c=14.656(1)A, β=100.45(1)°.
著者
戸高 嘉彦 近藤 昭治 橋本 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.488, pp.13-20, 2002-11-22
参考文献数
6
被引用文献数
27

板状試料の複素誘電率、複素透磁率を効率よく測定する手段として、フリースペース・S-パラメータ法が用いられる。しかし一般的に,アンテナを使用したフリースペースは,サンプルホルダを使用した場合に比べて測定誤差が大きくなることが懸念される。このたび高精度アンテナ・ポジショナ,誘電体レンズ付きホーンアンテナを開発し,フリースペース法において板状誘電体試料を高確度で測定できることを確認した。
著者
赤根 幸子 牧野 慎也 橋本 典親 八束 陽介 河井 裕 竹田 一彦 佐久川 弘
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.185-196, 2004-03-05
被引用文献数
2

陸起源の溶存有機物濃度の高い広島湾において2000年を除く1996年から2002年の春季(5月,6月),及び夏季(8月)に海水を採取し,蛍光法を用いて海水中道酸化水素濃度の測定を行った。道酸化水素濃度の日変化や鉛直分布を調べるとともに,船上での光照射実験及び分解実験から道酸化水素の生成速度及び半減期の見積り,また環境諸要因との相関関係などを調査研究した.その結果,道酸化水素濃度は昼間(143〜448 nmol L^<-1>)の値が,夜間(85〜259 nmol L^<-1>)よりも高く,また,表面水で高く水深が深くなるにつれて減少する傾向を示した。道酸化水素の生成速度は8.0〜16 nmol h^<-1>, 半減期は12〜14hであり,報告例がある他の海域と比べて表面海水中濃度は高く,生成速度,半減期ともに速いものであった。また,広島湾表面海水は閉鎖性の高い海域の特徴として,河川水の流人の影響を強く受けることから主に塩分,水温が道酸化水素濃度を左右する要因であること,他方,微生物による分解作用も強く受けていることが実験的に示された。
著者
荒木 哲郎 池原 悟 塚原 信幸 小松 康則 田川 崇史 橋本 憲久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.1516-1528, 2000-06-25
被引用文献数
10

漢字OCR, ワープロ, 音声認識装置などの入力装置を使用して計算機に入力された日本語文には, 通常, 誤字, 脱落・誤挿入文字などの誤りが含まれるため, これらの誤りを自動的に検出し訂正する技術が期待されている.本論文では, 誤字誤り, 誤挿入誤り, 及び脱落誤り(いずれも誤りは1文字以上)を対象に, m重マルコフ連鎖モデルを用いて誤りの種別を識別し, 誤り文字列を訂正する方法を提案する.また, 本手法の効果を検証するため, 2重マルコフ連鎖モデルを利用して, 漢字仮名交じり表記された新聞記事文(1, 200文)を対象に, それらが誤字, 脱落文字及び誤挿入文字を含む場合(いずれも誤りは, 擬似的に生成された1文字または2文字)について, 誤り種別及び文内の誤り位置と文字数を自動的に検出, 並びに訂正する実験を行った.その結果, オープンデータの誤字, 誤挿入, 脱落の誤りを, 単に, 誤りとして検出(これらの3種のいずれかの誤りとして検出)する精度は, それぞれ, 1文字の誤字または誤挿入誤りの場合は適合率77.2%, 再現率95.0%, 2文字の誤字または誤挿入誤りの場合は適合率79.3%, 再現率99.5%, また, 脱落誤りの場合は適合率61.3%, 再現率36.5%の精度で検出できることがわかった.更に, 誤りの種別や誤り長を含めた検出精度は, 誤字または誤挿入の1文字誤りの場合は, 検出が適合率60.1%, 再現率73.0%で行うことができ, 更に訂正は誤字の場合が適合率41.2%, 再現率50.0%, また誤挿入の場合が適合率41.9%再現率52.0%の精度で自動的にできることがわかった.これと比べて, 脱落誤りの検出と訂正は容易ではないが, 検出が適合率54.6%, 再現率32.5%, また訂正が1文字の場合には適合率29.4%, 再現率17.5%の精度で行えることがわかった.オープンデータとクローズドデータによる適合率, 再現率の差は, 標本量の増加に伴い, 新聞記事文5年分の付近で, かなり接近してくることがわかった.