著者
寺田 忠史 藤本 勝彦 野村 誠 山下 純一 / 小武内 尚 武田 節夫 南 慶典 吉田 健一郎 山口 秀夫 山田 雄次 Yuji YAMADA
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.907-912, 1993-05-15 (Released:2008-03-31)
参考文献数
58
被引用文献数
6 10

1-β-Alkyl derivatives of 1-desoxypodophyllotoxin were synthesized, and their cytotoxicity and inhibitory effects on DNA topoisomerase II (Topo-II) and tubulin polymerization were examined.The reaction of epipodophyllotoxin derivatives (1a-c) with trimethylallylsilane in the presence of boron trifluoride etherate gave 1-β-allylated compounds (2a-c). The regiochemistry and the β-stereochemistry of the 1-allyl group were confirmed by comparison of the 13C-NMR spectra and NOE's (%) of 2c, podophyllotoxin (POD) and epipodophyllotoxin (1b). 1-β-Alkyl-1-desoxypodophyllotoxin derivatives (3-8) were prepared from 2b.None of the tested compounds (3-8) showed any inhibitory effect on Topo-II. 1-β-Propyl compound (3) and its 4'-demethyl compound (4) inhibited tubulin polymerization and the cytotoxicities of these compounds were equal to that of VP-16. 1-β-(2, 3-Dihydroxypropyl) compounds (5 and 8) and 1-β-(2, 3-diacetoxypropyl) compounds (6 and 7)showed no inhibitory effect on tubulin polymerization. Although 5 did not inhibit either Topo-II activity or tubulin polymerization, it showed a high cytotoxicity against sarcoma 180.
著者
加藤 和夫 森川 満隆 田上 道弘 山田 眞二 武田 徹
出版者
Japan Society of Powder and Powder Metallurgy
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.1057-1061, 2003-12-15
参考文献数
5

In the previous paper, we reported the densification of the bronze matrix was promoted by the diffusion of Cr under solid state sintering at 1030 K. In the present work, effects of V addition on sintering properties and microstructures of the bronze matrix were investigated, and compared with Cr. Mixed powders were prepared from pulverized V powders and atomized 90Cu-10Sn powders, of which particle sizes were 106-150μm and 1-38μm respectively. Compacts pressed at 390 MPa were sintered at 670-1030 K for 0.3-180 ks in H2. V diffuses preferentially into the surface and grain boundary of the bronze powder. With increasing sintering time at 1030 K, pores of matrix decrease rapidly. This indicates that the densification of the bronze is promoted by the diffusion of V as same as the case of Cr. However, some pores are observed on the matrix and the grain size is bigger than the case of Cr after 180ks sintering at 1030 K. From these results, it is assumed the effects of densification by V addition is slightly smaller than Cr.
著者
加藤 和夫 田上 道弘 山田 眞二 武田 徹
出版者
Japan Society of Powder and Powder Metallurgy
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.812-817, 2002-09-15
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

In order to develop Graphite dispersed sintered bronze bearing material standing in the use of a higher load application, effects of Cr addition on sintering properties and microstructures of the bronze matrix were investigated. Mixed powders were prepared from elemental Cr powders and atomized 90Cu-10Sn powders, of which particle sizes were 106-50μm and 1-38μm, respectively. Compacts pressed at 390 MPa were sintered at 670-1030 K for 0.3-180 ks in H<SUB>2</SUB>. With increasing sintering time at 1030 K, pores decrease rapidly with the refinement of grain size in the bronze matrix surrounding Cr particle. This indicates that the densification of the bronze is promoted by the diffusion of Cr.
著者
Hollander John 武田 雅子 岡村 眞紀子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.119-125, 2013-01

原著Rhyme's Reasonは、詩、特に英語の詩・韻文の法則、またその特質を、実際に詩を使って分かりやすく説明した書である。「詩」で「詩」を、「韻文」で「韻文」を説明するところが、本書の特色であり、面白くユニークなところである。そこがまた翻訳を困難にもしているのであるが。本稿は、「John Hollander 著Rhyme's Reason 翻訳〔1〕」(『大阪樟蔭女子大学研究紀要』第2巻)および「John Hollander 著Rhyme's Reason 翻訳〔2〕」(『大阪樟蔭女子大学 英語と文化』第2号)に続くものである。連による分類の続きとして、tercet(三行連)、quatrain(四行連)[その中に含まれるballad stanza(バラッド連)、commonmeasure(普通律)、long measure(讃美歌調)]、ottava rima(八行連詩)、sapphics(サッフォー連)、rhyme royal(帝王韻)、Spenserianstanza(スペンサー連)、terza rima(三行連詩)の定義付けのあと、sonnet(ソネット)の定義に入る。これは、韻の踏み方により、大きくイギリス形式とイタリア形式に分かれるが、他にtailed sonnet(有尾ソネット)などの変形があげられ、最後に音節で数えられるソネットで終わる。
著者
石綿 肇 杉田 たき子 武田 明治
出版者
Japanese Society of Food Chemistry
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.145-150, 1997-02-24 (Released:2017-12-01)
参考文献数
15

プラスチック製品は、生態系において分解しにくいことから環境問題として大きく取り上げられている。生分解プラスチックの開発、製品化も図られているが、現在、市販されている製品は大部分が既存プラスチックである。分解促進のために、ポリエチレンのような熱可塑性プラスチックへのデンプンの添加なども試みられている。メラミン樹脂をはじめとする熱硬化性プラスチックは、物理的強度を保つために、通常、製造原料として17%から50%のセルロースが加えられている。そこで、環境保全の観点から、メラミン食器の酵素的及び非酵素的分解について検討を試みた。食器用の未硬化メラミン樹脂コンパウンド及び2種類のメラミン樹脂製コップを粉砕したものを試料として用いた。コンパウンド及びコップ粉末に0.1Mリン酸緩衝液(pH4.5)中40℃でセルラーゼを48時間作用させたところ、コンパウンドではグルコースとして603ppm、コップ粉末では88ppmの糖が遊離した。セルラーゼ無添加では遊離糖は検出されなかった(Fig. 1及び2)。遊離糖のHPLC分析を行ったところ、主成分はグルコースで、セロビオースは見られなかった(Fig. 3)。この時、ホルムアルデヒドとメラミンモノマーの増加がみられたが、セルラーゼの添加による促進は認められなかった。従って、ホルムアルデヒドとメラミンモノマーの増加は、樹脂の非酵素的分解によるものである。コップ粉末での48時間後におけるこれら3種類のモノマーの合計は、原料の約3%であった。メラミン樹脂の非酵素的分解は、温度が高いほど促進され、また、酸性あるいはアルカリ性で促進された(Fig. 5)。これらの結果は、メラミン樹脂は自然環境下で酵素的、非酵素的に徐々に分解されることを示している。遊離したメラミンモノマーはある種の微生物により資化されることが知られており、モノマーによる二次汚染の可能性は低いと考えられる。
著者
藤﨑 万裕 竹田 香織 武田 賢 鈴木 貴 大森 純子
出版者
日本保健医療福祉連携教育学会
雑誌
日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 (ISSN:18836380)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.164-173, 2021 (Released:2021-12-07)
参考文献数
22

【目的】医学部保健学科3専攻4年次学生を対象とする「チーム医療実習」を実施し,学生の自己評価を用いて教育効果を評価する。 【方法】実習後に「チーム医療実習」の目的と目標の到達度を測定した。また,実習前,中盤,実習後に,Interprofessional Competency Assessment Scale for Undergraduates(以下,ICASU)を用いて多職種連携能力に関する学生の自己評価を収集し,3時点間の比較をカイ2乗検定で行い,傾向性の検定としてMantel-Haenszal test for trendを実施した。 【結果】132名から有効回答を得た。実習の目的・目標到達度を肯定的に答えた者は94.7~98.5%だった。ICASUのほぼすべての項目で,実習前,中盤,実習後の順に「できる」と答えた者の割合が増加した。 【結論】「チーム医療実習」の内容は,学生が実習目的・目標に到達でき,多職種連携能力を短期間で段階的に高められる内容であった。
著者
駒井 智幸 武田 正倫
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.71-144, 2006
被引用文献数
2

国立科学博物館調査プロジェクト「相模灘およびその沿岸地域における動植物相の経時的比較に基づく環境変遷の解明」の調査結果とりまとめにあたり,東京湾を含む相模灘海域より記録されるホンヤドカリ科ヤドカリ類のレビューを行った.本海域のヤドカリ相は本邦海域中でも最も調査が進んでおり,知見の蓄積が多い.特に,三宅(1978)によるモノグラフ「相模湾産異尾類」は,生物学御研究所に所蔵されていた相模湾産の材料を主に扱ったもので,相模湾だけでなく東アジア海域のヤドカリ類を研究する上での基礎資料として参照されてきた.しかし,近年の研究によりヤドカリ類の再検討が進められてきた結果,属レベルでの再編成,新種記載や既知種の再記載が活発に行われてきた.さらに既往の文献における多くの誤同定や分類学的混乱の存在が指摘され,改訂されてきた.本研究は,近年の分類学的知見を十分に反映した相模灘海域産ホンヤドカリ科のチェックリストを作成することを第1の目的とした.また,いくつかの種について,分類学的に不明確な点,あるいは問題点の解決を試みた.Catapagurus misakiensis Terao,1914は相模湾沖の瀬から採集された雄標本1個体に基づき記載された分類群であるが,分類学的な位置が不明確なままとされていた.三宅(1978)では明確な根拠は与えられていないが,Cestopagurus属として扱われている.本研究では,失われたと考えられるホロタイプが奇形個体であったと考え,タイプ産地にごく近い相模灘沖ノ山堆産の雄標本をネオタイプに指定した.ネオタイプ標本は,右精管の形態をのぞき寺尾(1914)の原記載によく一致し,さらにCatapagurus japonicus Yokoya,1933にも一致する.両分類群が同種である可能性はこれまでにも指摘されており(Asakura,2001),本研究の処置によりC.japonicusはC. misakiensisの主観シノニムとなる.和名は従来どおりミサキヤドカリを適用する.ジンゴロウヤドカリは,最近の研究により新しい属に移された(McLaughlin&Asakura,2004).しかし,当初提唱された属名Dofleiniaは刺胞動物のスナギンチャク属のホモニムであったため,置換名PagurodofleiniaがAsakura (2005)により提唱された.本研究により,McLaughlin and Asakura (2004)およびAsakura(2005)による属の標徴には誤りと考えられる点がいくつかあることが判明したので,修正を加えた属の標徴を与えた.カイガラカツギ属の2種(Porcellanopagurus japonicusカイガラカツギ,P. nihonkaiensisマルミカイガラカツギ)は相模灘海域から記録されていたが,形態に関する記載情報が十分でなく種の特徴に不明確な点が多かったので,再記載を行った.カイガラカツギは南半球産のP. tridentatusに酷似することが判明し,両分類群が同種か別種かの決定には今後の検討を要する.今回の研究で,以下の5種が相模灘海域から新たに記録された.いずれも本邦海域からは既に記録のあるものであるが,和名のないものについては新たに和名を提唱した:Anapagrides aequalisトリシマヒナヤドカリ,Decaphyllus spinicornisサツマヤドカリ,Nematopagurus kosiensisシンヨウイトヒキヤドカリ,Pagurus nigrofasciaヨモギホンヤドカリ,Solitariopagurus tuerkayiオニカイガラカツギ(新称).また,本邦周辺海域より記録されている属について同定を目的とした検索表を付した.本科ヤドカリ類では,雄の精管の発達や雌の有対腹肢の有無など性的に変異の生じる形質を重要な識別形質として用いるが,雄雌どちらかが標本に欠けていると同定が困難なことがある.その困難をできるだけ回避するために雌雄分けた検索表を作成した.さらに,これまで和名の提唱されていなかった以下の種について,新たに和名を提唱する:Bathypaguropsis carinatusケショウクロシオヤドカリ(新称),Bathypaguropsis forestiサガミクロシオヤドカリ(新称),Nematopagurus australisツメナガイトヒキヤドカリ(新称),N. richeriツブイトヒキヤドカリ(新称),Pagurus imafukuiイマフクツノガイホンヤドカリ(新称),Pagurus nipponensisシマハダカホンヤドカリ(新称),Pagurus similisヤマブキホンヤドカリ(新称).相模灘産種の生物地理学的観点からの組成であるが,東アジア固有要素が卓越していることが明らかであり,これは海域の地理的な位置からしても驚くべきことではない.また,寒流の親潮から派生した冷水が近隣の房総半島沿岸まで至り,動物相の形成に大きな影響を与えているが,相模灘海域では冷水域に主分布域を持つ種は1種のみであり,特に北太平洋に分布の中心を持つ種が欠如する.一方,黒潮の影響の強い伊豆大島や房総半島南部では熱帯・亜熱帯に起原を持つと考えられる種が潮下帯以深の浅海帯に多く出現し,特に伊豆大島ではその傾向が顕著である.また,相模灘海域のみから記録される種がいくつか存在するが,その多くは最近記載されたもので実際の分布については不明な点が多く,海域の固有種が存在するかどうかは現時点では不明である.
著者
武田 紘平 田中 喜代次 麻見 直美 沼田 治 笹井 浩行 武政 徹
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.199-205, 2021-06-01 (Released:2021-05-13)
参考文献数
18

Mitochondria activation factor (MAF) which is high-molecular weight polyphenol contained in black tea and oolong tea can increase the mitochondrial membrane potential. MAF supplementation to mice facilitates endurance running performance after 9-week endurance training and muscle hypertrophy induced by synergist ablation. In this study, we examined the effect of oral MAF supplementation on overall physical fitness (expressed as physical fitness age) in physically active middle-aged and older women. This study is a randomized double-blind placebo-controlled trial implemented between January and May 2019 at three fitness facilities in Ibaraki, Japan. Seventy middle-aged women aged 55 to 69 years were randomly assigned into placebo (n = 35) and MAF groups (n = 35). The placebo participants took cornstarch-containing capsules, and the MAF participants took MAF-containing capsules twice a day for 80 days consecutively. During the intake period, all participants were instructed to follow 30-min circuit training program at least twice a week. Physical fitness age was computed with eight physical fitness items assessing upper-extremity muscle strength, locomotion, and postural change. The physical fitness age decreased by 1.48 years (95% confidence interval [CI]: -2.66, -0.30) in the placebo group and 3.01 years (95% CI: -4.16, -1.86) in the MAF group. The reduction was greater in the MAF group, but did not reach statistical significance (p = 0.06). The combination of 80-day of MAF intake and circuit exercise showed beneficial results. However, our results did not indicate clear effects on physical fitness age because of low statistical power. Further studies are necessary to reveal the effects of MAF supplementation.
著者
奥野 瑛 三上 俊成 武田 泰典 田中 光郎
出版者
岩手医科大学歯学会
雑誌
岩手医科大学歯学雑誌 (ISSN:03851311)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.117-123, 2014

患児は6歳7か月の男児で, X線所見で上顎正中部に逆生の埋伏過剰歯を発見され近歯科医院より紹介来院し,当科にて上顎正中埋伏過剰歯の抜去を行った.同患者は, 2年半後,近医において,上顎右側中切歯と上顎右側側切歯の萌出遅延と診断されたため,その治療目的で,本院に再度受診した.側切歯は犬歯の圧迫により高度に歯根吸収を生じていた.そのため,中切歯をリンガルアーチならびにマルチブラケット装置による牽引を試みたが,中切歯の移動は認められなかった.その後, 2回中切歯の亜脱臼と外科的処置を併用し,牽引を続行したが,中切歯の挺出はみとめられず,抜歯に至った.抜去歯には遠心舌側歯頸部に陥凹が認められるとともに,病理組織所見では骨置換性の根吸収が生じていた.
著者
伊藤 澄夫 武田 寿 小林 昭彦 桜井 裕之 多田 善彦 青木 岳 細貝 猛 山中 崇彰 石綿 肇
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.254-256_1, 1993

輸入ウオッカ中のフタル酸ジブチル (DBP) の簡易で迅速な分析法を開発し, 応用を試みた. DBPは試料から<i>n</i>-ヘキサンで抽出, 直接FID付キャピラリーカラムガスクロマトグラフで定量した. 0.5~5.0ppmのDBPを試料に添加したときの回収率は92.7~98.5%であった. 検出限界は0.1ppm, 所要時間は約30分であった. ロシア産ウオッカ15試料について定量を行ったところ, 2試料から0.1及び0.2ppmのDBPが検出された. これらに付いてはGC/MSで確認を行った.
著者
武田 素子 千葉 朋美
出版者
国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 = The Japan Foundation Japanese-Language Education Bulletin (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.15, pp.39-54, 2019-03

国際交流基金が運営している日本語学習のためのプラットフォーム「JFにほんごeラーニングみなと」では、日本のことばと文化を総合的に学ぶ「まるごと日本語オンラインコース」を開講している。本稿では、初年度はA1のみであった「まるごと日本語オンラインコース」にA2のコースを追加するにあたり、ユーザーがいつでもオンライン上で気軽に受けることができ、自身の日本語能力にあったコースを選ぶための目安となるよう開発した「おすすめコース診断テスト」の開発過程について述べる。本テストは「もじとことば」「かいわとぶんぽう」「ちょうかい」「どっかい」の4セクションで構成され、問題はCEFRを参照し、各コースで扱われているCan-doから出題するのに相応しいものを選定しながら作成した。本テストの受験者7307名のデータを分析した結果、高い信頼性が得られ、ユーザーにとってコース選びの一助となり得ることがうかがえた。
著者
武田 竜弥
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.67-72, 2006 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12
被引用文献数
4 3

Kansei is greatly affected by culture, customs, life-style and the other social factors. Therefore sociological studies are indispensable in order to explain functions of Kansei. In this paper we clarify four meanings of Kansei by analyzing the perceptive process of human beings and define Kansei which sociology deals with as the psychological ability to judge or evaluate intuitively sensory information or representation. And based on this, we clarify how the sociological approach to Kansei is possible by showing several methods for it (“sociology of sense”by Goerg Simmel, approach from artifacts, social studies of science and technology and studies of social meanings of concepts).
著者
大原 嶺 松澤 智史 武田 正之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.115-116, 2019-02-28

ユーモアの理解は人間の高度な知的活動である.近年のAI技術の発展は著しいが,ユーモア関連での成果は比較的少ない.本研究では,ユーモア分野の中でもパターンが定型化されているなぞかけに着目する.なぞかけを生成するためにはお題に対する音韻類似語と関連語を抽出する必要があるが,音韻類似後の抽出部分には同音異義語辞書を,関連後の抽出部分にはWord2Vecの学習モデルを用いた.その結果,従来のシステムに比べてより豊富な語彙を持ち,幅広いお題に対応することのできるなぞかけ支援システムを構築した.
著者
大橋 宏正 北岡 教英 原 直 武田 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.219, pp.59-64, 2010-10-01

音声を連続音声認識システムにより常時認識することによって得られる認識単語列からその場の雰囲気に適切な音楽・楽曲を提案し,再生するシステムを構築した.楽曲を説明するテキストより構築された文書ベクトル空間と,楽曲の音響特徴量を表現する音響ベクトル空間の対応付けを利用することで,大語彙音声認識によって得られた音声認識単語列を音響ベクトル空間へとマッピングする.また,大語彙音声認識ではカバーできない固有名詞などのキーワードをワードスポッティングで認識する.本稿ではシステムの概要と基本的な性能評価の結果と実際の雑談音声への応用に向けた予備実験結果を示す.楽曲のレビューを読み上げた音声を認識した結果による楽曲検索結果と,レビューのテキストを用いた結果との比較により,テキストではMRR値1で検索できたものが,音声認識性能はWER70.55%,ワードスポッティング性能はF値31.58%でもMRR値0.83と比較的良い結果を得た.また,今後の雑談認識の応用の予備的実験を行い,雑談書き起こしからの例を示した.
著者
奥 健太郎 河野 康子 武田 知己 黒澤 良 矢野 信幸 相原 耕作 村井 哲也 岡崎 加奈子
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は自民党政権の意思決定システムの形成過程に関する共同研究である。研究成果の特に重要なものとしては、事前審査制の歴史的考察がある。従来、自民党政権の事前審査制は1962年の赤城書簡を嚆矢とし、それ以後次第に慣習化されたと考えられてきた。しかしながら、我々の共同研究の結果、以下の点が明らかになった。第一にその淵源は桂園時代に遡ることができ、戦時体制下ですら与党審査が重要な意味を持っていたこと、第二に、事前審査制は自民党結党直後から今日に近い形で始まり、赤城書簡によって事前審査制が完成したことである。