著者
武田 裕子 大滝 純司 高橋 都 甲斐 一郎 稲福 徹夜 高屋敷 明由美 大滝 純司 高橋 都 甲斐 一郎 森尾 邦正 稲福 徹也 高屋敷 明由美 安井 浩樹 武村 克哉
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本調査では、医師が専門とする診療科および勤務地選択の際の要因や関連する因子を探るべく、全国の医学部4年生・6年生ならびに研修医を対象に、アンケート調査を実施した。また、すでに専門診療科をもって診療している医師会会員(3県)にも同様の調査を実施した。回答者の属性や個人的な体験・考え方、生育地の規模が特定の診療科選択や最終的な勤務地の決定に影響することが見出された。回答した学生・研修医の2/3がへき地勤務を肯定的にとらえていることがわかった。また、勤務地の決定には生育地の規模が大きく影響していた。
著者
上田 至宏 黒岩 共一 善住 秀幸 片野 泰代 亀 節子 樫葉 均 武田 大輔 柳田 利雄 喜多村 祐里 大城 宣哲 時本 康紘 野村 保
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.407-412, 2000-09-01

イメージによる脳の機能を検討するため刺激強度を変えて合谷を圧迫した場合と、それらと同じ状態をイメージした場合とをfunctional MRI(f-MRI)で測定した。強い痛みをともなう圧迫刺激では両側の2次知覚野と頭頂葉、視床、島などが賦活され、人によっては視覚野も賦活された。その状態をイメージした場合には2次知覚野の信号強度は低くなり、視覚野や側頭葉の強度が増加した。合谷皮膚表面の強いピンチ刺激(激痛)では、圧迫刺激の場合に見られたほどの広範囲な賦活はなかった。左指先から右掌の労宮に気を送る実験では、右感覚野と右基底核の限定された部分が賦活した。瞑想、小周点法も行ったが賦活部位は検出できなかった。
著者
伊東 靖簡 猿田 和樹 寺田 裕樹 武田 和時
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.13-18, 2009-03-06

一般物体認識とは,実世界シーンの画像を一般名称で認識する技術である。本研究では,画像中からクラスに関係なく物体領域を抽出する手法を提案する。提案手法は,学習プロセスにおいて,物体のクラスを認識する識別器だけでなく,入力画像に対して物体領域と非物体領域を判定・検出する検出器を生成する。標準評価画像データセットを対象にした認識実験において,提案手法の検出精度と認識精度の性能評価を行い,従来手法と同等の認識精度を得ることで提案手法の有効性を確認した。
著者
武田 太一 濱崎 雅弘 後藤 真孝
出版者
Webインテリジェンスとインタラクション研究会
雑誌
Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集 第15回研究会 (ISSN:27582922)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2019 (Released:2022-11-07)
参考文献数
5

バーチャルYouTuber (VTuber) と呼ばれる,動画投稿者を模したバーチャルキャラクターの活動が盛んになっている.VTuberという言葉は2016年頃から使われ始め,2019年9月時点ではVTuberを名乗るキャラクターは少なくとも9000人を超えている.VTuberの活動はタレントやクリエータなど様々であり多くの分野で注目を集めている.本研究ではそうしたVTuberらの活動の理解と支援を目的として,Webから関連情報を収集し分析した.具体的にはWebからVTuberのプロフィール情報等を収集し基礎的な調査した.さらにVTuberらのTwitterフォロワー情報を収集しその共起関係から,活動傾向の違いやVTuber間の関係性について分析した.
著者
浅木森 浩樹 山田 哲 矢谷 鷹将 末廣 紀史 武田 啓之 國枝 孝之 米谷 雄介 八重樫 理人
出版者
一般社団法人 大学ICT推進協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.112-118, 2023-11-27 (Released:2023-11-27)
参考文献数
13

香川大学は,ユーザ主導により業務システムをアジャイル内製開発する取り組みを開始した.香川大学が実施した業務システムのアジャイル内製開発では,ユーザ主導で開発するシステムの要件を抽出するとともに,スクラム開発で業務システムを開発する.本論文では,ユーザ主導による香川大学の業務システムのアジャイル内製開発について述べるとともに,ユーザ主導開発,学内アジャイル内製開発の視点からそれを考察する.
著者
米倉 寛 武田 親宗 角渕 浩央
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.502-508, 2021-09-15 (Released:2021-11-05)
参考文献数
24

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック,それによる医療現場の逼迫の影響は,麻酔科医を含むあらゆる医師に,基礎研究のみならず臨床研究・公衆衛生学の重要性を再認識させた.従来の医学研究は基礎研究に偏重していたため,今後の麻酔科医には未曾有の危機にも対応できるようなバランスのとれた医学知識を涵養する必要があると考える.本稿は,COVID-19に関連する周術期のトピックに関して,麻酔科医にとって特に重要と考えられる最新の論文とその知見の概要を提示する.
著者
平野 祐也 竹永 正輝 西川 尚志 丸山 寛人 浅野 日登美 椎名 星歩 千葉 麻由 武田 雄太 渡邊 真輝 橋 本直
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.155-158, 2021-06-30 (Released:2021-06-30)
参考文献数
5

The parasitism of plants on the human body often appears in fiction, however until now it was limited to the expression in media such as novels, illustrations, and movies. Therefore, we created "Brain Tree" which enables appreciators to experience the sensation of plant parasitizing on their head. In this work, we used a head massager to present the sensation of plant roots invade the head. Furthermore, various tactile expressions are incorporated to enrich the experience such as the feeling that water penetrates into the head by watering, the feeling that the parasitic plant absorbs the nutrients in the appreciator’s head, and the feeling of the plant swaying in the wind. In this paper, we report the system design, implementation, experience design, and appreciators’ feedbacks in exhibitions.
著者
武田 武長
出版者
山梨英和学院 山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-15, 1996-12-10 (Released:2020-07-20)

戦後日本のキ-スト教にとって、克服しなければならない過去、清算しなければならない過去-それも日本のキリスト者にとって特別な最も深刻な過去とは何かを考えることは、いぜんとして根本問題である。これは、その日本のキリスト教の根本問題を、戦時下のドイツのキリスト教との同時代史的な比較をとおして、天皇制とのかかわりで明らかにしようとしたものである。戦後五十一年の今あらためて日本のキリスト教の過去を真攣にふりかえるならば、戦時下におかされたその罪が単に戦争協力という程度のものではなかったことは明らかである。それは、「国民儀礼」という名のもとに天皇教儀礼を受け入れ、神と並べて「天皇」と「皇国」を置いた罪、その実は「天皇」と「皇国」を神の御座の上に置いた偶像礼拝の罪であった。これは日本のキリスト教にとってまことに深刻な過去である。本来は、この過去の克服をぬきにして戦後の日本のキリスト教の再出発はありえなかったはずである。それはキリスト教会についてばかりでなく、キリスト教系学校についても妥当することなのである。
著者
柘植 俊介 國友 隆二 吉永 隆 武田 守彦
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.39-44, 2017-01-15 (Released:2018-01-15)
参考文献数
12

症例は72歳男性.動悸を主訴に救急外来を受診したところ,持続性心室頻拍症と診断され電気的除細動を受けた.これまで冠疾患の既往はなかったが,心筋シンチでは一部心尖部を含み側壁から下壁にかけて集積低下を認めた.心臓カテーテル検査では,心尖部まで到達する灌流域の広い左回旋枝の有意狭窄病変に加えて,前側壁から心尖部および下壁にかけての左室瘤形成が認められた.狭窄部へのインターベンションと同時にアミオダロンが導入されたが,初回心室頻拍発作から18日後と92日後に持続性心室頻拍が発生し,いずれも救急外来での電気的除細動が必要となった.3回目の頻拍発生時期より視力障害を訴えるようになり,眼科で角膜色素沈着を指摘されアミオダロン角膜症が疑われた.左室拡張末期容積103 mL/m2,左室収縮末期容積67 mL/m2と心室瘤としては容量も小さく心不全症状も乏しかったが,不整脈手術と左室形成術を施行した.術後心室性期外収縮は著明に減少し,アミオダロンを中止してからも心室頻拍の発生は認められていない.
著者
大谷 圭 山本(矢田) 恵麗奈 卯津羅 雅彦 武田 聡
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.95-99, 2021-12-28 (Released:2021-12-28)
参考文献数
5

2型糖尿病でipragliflozinなどを経口内服治療中の51歳の男性。受診の7日前から嘔吐と下痢が始まり, 症状が改善せずに救急受診となった。初診時は高血糖やケトーシスを認めず急性胃腸炎と診断され帰宅となったが, すぐに症状が再燃し, 嘔吐に加え脱力の症状も出現したため翌日に再度救急受診となった。このときに患者が過度の食事制限を行い, 3週間で17kgと著明な体重減少をきたしていたことが判明した。検査所見と上記情報から本症例は正常血糖ケトアシドーシスと診断し, 緊急入院で輸液・カリウム補充・インスリン投与を行い, 第15病日に軽快退院した。Sodium glucose co-transporter (SGLT) 2阻害薬内服患者が体調不良などで救急診療をする際には正常血糖ケトアシドーシスを発症している可能性もあるが, 本症例のように初診で急性胃腸炎や脱水症などと診断される恐れもあり, 救急医にとってこの疾患を想起することは重要であると考えられた。
著者
武田 典子 種田 行男 井上 茂 宮地 元彦 Fiona Bull
出版者
日本運動疫学会
雑誌
運動疫学研究 (ISSN:13475827)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.113-135, 2019-09-30 (Released:2019-12-21)
参考文献数
18
被引用文献数
2

目的:全国の都道府県を対象として,身体活動促進を目的とした行動計画の策定とその実施状況を明らかにすること。方法:Bullらが開発した「健康増進のための身体活動に関する国の政策を監査するためのツール(Health-Enhancing Physical Activity Policy Audit Tool; HEPA PAT)」を改変し,地方自治体向けの新たな政策監査ツール(Local PAT; L-PAT)を作成した。内容は,「身体活動促進に関する行動計画の策定」,「行動計画の策定における部門・組織間の連携」,「実際に行われた事業や活動」など11項目とした。研究期間は2015年8月から2016年3月であった。対象は全国47都道府県の保健,スポーツ,教育,都市計画,交通,環境の6つの部門で,合計282(47都道府県×6部門)であった。結果:全対象282のうち202から回答が得られ,回答率は71.6%であった。保健部門とスポーツ部門は,行動計画の策定率(それぞれ100%,97.6%)および実施率(それぞれ93.6%,100%)が他の部門よりも高かった。環境整備に携わる都市計画部門と交通部門においても行動計画が策定されていたが(それぞれ55%,30%),実施率は低かった(それぞれ13.6%,22.2%)。保健,スポーツ,教育の部門間には連携が認められたが,その他の部門との連携は不十分だった。結論:都道府県レベルの身体活動促進に関する行動計画の策定・実施は,保健部門とスポーツ部門を中心に行われていた。都市計画部門や交通部門においても関連する計画がみられた。今後は策定や実施の具体的内容および活動の効果など質的な検討が求められる。
著者
森澤 紀彦 大瀧 佑平 菅野 直希 奥野 憲司 卯津羅 雅彦 三井 理華 遣田 美貴 武田 聡 横尾 隆
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.315-320, 2017 (Released:2017-05-28)
参考文献数
22

リチウム中毒は双極性障害の治療に用いられるが, 有効血中濃度領域は比較的狭く中毒域が近いこと, 多岐にわたる中毒症状が注意点としてあげられる. 今回われわれは, 炭酸リチウム24gを内服し, 意識障害およびQT延長をきたした急性リチウム中毒を経験したので報告する. 症例は26歳女性, 希死念慮を認め, 炭酸リチウム24gを過量服薬した. 意識障害を呈したため当院救急搬送され, 過量服薬後1時間程度で胃洗浄を施行, 心電図で軽度のQT延長を認め, 急性リチウム中毒を疑い, 持続的血液透析を開始した. 開始後, 症状改善し, 血中リチウム濃度の再上昇を認めず, 経過良好にて第7病日に退院となった. リチウムは非常に透析性の高い物質であり, 循環動態が不安定な場合には持続的血液透析が望ましい. 急性中毒に対して早期の血液透析開始により, 血中リチウム濃度を低下させ, 脳内および各組織におけるリチウム濃度の上昇抑制が可能となることが示唆された.
著者
武田 克彦
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3+4, pp.203-212, 2009 (Released:2011-06-30)
参考文献数
34

中心後回の病変によって生じる体性感覚の障害について検討した。その部位の損傷によって、基本的な感覚が障害されることがあること、物品を触らせてそれが何であるかわからないという障害が基本的な障害がなくても生じることが明らかとなった。同じ中心後回の病変でありながら、このような違いがあることは、サルの中心後回には吻側から尾側という軸に沿ってヒエラルキーがあるという岩村の仮説があてはまると考えられる。次に消去現象のメカニズムの検討を述べた。消去現象は、主に頭頂葉の病変によって起きるが、そのメカニズム説として感覚障害とする説、注意障害とする説があった。健常例と消去現象を有する例に機能的MRIを用いて検討を行なった。その結果、消去現象の患者においても、健常者と同様に両側性刺激の場合両側の中心後回(S1)のみならずS2にも賦活がみられた。この結果は、注意障害説に合う結果と考えられた。一文字のかなの音読が可能な失語患者を対象に行なったところ、文字間隔を狭めていくと、読みの障害が増えることを見いだした。この結果について、一文字のかなに対応する永続的な記憶イメージが脳の中にあるという従来の考えでは説明できないのではないかと述べた。まとめとして、ピランデッロ戯曲を例にあげ、分析的思考や定量的評価やヒトの生物学の複雑なシステムの分析のみでなく、文学、言語、人間や社会の科学などを含む自由なアートの世界に目を向けることも今後重要ではないかと述べた。
著者
武田 晃
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.19-31, 1964-10-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
37
被引用文献数
7 7

1. 人工授精後最長21日間, 平均11.1日間にわたり受精卵が産出された, 注入後6日までは90%以上の受精率を示したが, 13日以降は40%以下に低下した。2. 人工授精後4日までは卵管各部のスメヤー中に精子が見出されたが, その後は漏斗部後半ならびに子宮部から腟部への移行部附近のスメヤーのみに局限され, 前者においては7日後, 後者においては22日後にも精子が認められた。3. 漏斗部後半および子宮-腟移行部に存在する腺の腺腔中に, 前者においては15日後, 後者においては30日後にいたるまで精子が包蔵されていた, しかし22日以降においては腺腔中に包蔵された精子は分解像を呈した。また腺腔中に発見される精子の数は漏斗部においてはきわめて少ないが, 移行部においてはしばしば集団状をなし前者にくらべはるかに多かった。4. 注入精子数が6億ないし1.5億のときには高い受精率を示したが, 3000万では半減し, 400万では受精卵は全く得られなかった。400万注入の場合スメヤー中には精子を見出すことはできなかったが, 移行部の腺腔中には精子が包蔵されていた。5. 移行部の腺腔中には受精卵産出期間であると否とにかかわらず精子が発見されたが, 漏斗部の腺腔中においては受精卵産出期間中には精子発見例が多く, 無精卵産出期に入ったものでは少なかった。6. 精子を包蔵する腺は漏斗部後半3~5cmの間, および子宮部から腟部への移行部1~1.5cmの間のみに存在した。7. 死亡精子を人工授精した場合にも精子は卵管を上昇したが, 腺腔中には全く侵入しなかった。