著者
清水 大吉郎
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.228-234, 1977-09-25
著者
安藤 敏 高橋 千晶 幾見 京子 増田 彩子 清水 俊雄
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.195-201, 1997

アルファルファ雄性不稔系統(CMS)のオルガネラの遺伝情報を栽培品種に導入するため非対称融合法の検討を行い,その結果,安定して雑種カルスを得る方法を確立した。栽培品種のプロトプラストはヨードアセトアミド(IOA)で処理し,CMSのプロトプラストにはX線を照射したのち電気融合法で非対称融合を行った。栽培品種のプロトプラストはアガロース包埋法で培養した場合,6mMのIOAで処理することでほとんど不活化できた。CMSのプロトプラストのコロニー形成を抑えるには900Gy以上のX線照射量が必要で,他の植物と比べ高いことが明らかとなった。融合処理した細胞はアガロース包埋法で培養したが,この時,培養の最初からナース細胞を加えず,アガロースのまわりにKaoの液体培地のみを加えることにより,不定胚を形成するカルス(embryogenic callus:EC)の出現が確認できた。両親の植物体から全DNAを抽出し,ミトコンドリアDNA(mtDNA)をプローブとしてサザンハイブリダイゼーションを行いRFLP(制限酵素断片長多型)を調査した結果,制限酵素XhoIとプローブatpAの組合せで両者を明確に区別できることを見いだした。IOA濃度として3mMと6mM,X線照射量として1350 Gyと2250 Gy,アガロースのまわりに添加する培地としてKP培地とKC培地を選び,それぞれの組み合わせで融合処理と培養を行い,カルス形成,EC形成,植物体の再生およびmtDNAのタイプ毎のカルスの出現割合に及ぼす影響を調べた。その結果,IOAは低濃度(3mM)の方がカルス数,EC数,再生植物体数が多かったが,栽培品種型のエスケープカルスを抑えるためには高濃度(6mM)が必要だった。X線照射量は2250 Gyの方がカルス形成の頻度が高かった。CMSのプロトプラストに2250 Gyという高い量のX線を照射する条件では,核ゲノムだけでなくオルガネラゲノムが破壊されることが懸念されたが,mtDNAの分析からCMS特有のバンドが確認され,この条件が許容されると判断された。細胞質雑種と考えられるカルスの出現割合,及びECや再生植物体数から考えると,IOA 6mMとX線照射量2250 Gyの組み合わせが最もよいと考えられた。MtDNA分析で雑種型と判断されたカルスについてmalate dehydrogenase(MD)のアイソザイム分析を行った結果,CMS特有のバンドをもたず核が栽培品種型であるサイブリッドと考えられるものが得られた。再生植物体についてもmtDNA分析を行ったが,全て栽培品種と同じ型を示し,雄性不稔の形質は導入されていないものと判断された。
著者
清水甚吾 著
出版者
目黒書店
巻号頁・発行日
vol.総論,尋1・2編, 1931
著者
清水 睦美
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.137-156, 1998-10-20 (Released:2011-03-18)
参考文献数
11
被引用文献数
6 3

This paper is an ethnographic study on the teaching practice of an elementary school teacher.Teacher's activities in the classroom are analyzed as strategies which are ways of achieving a variety of goals such as survival, classroom control and so on. In this paper, I analyze strategies used to achieve teacher's pedagogical goals, which I call them “pedagogical strategies.” One of these strategies is teacher's behavior, or more specifically, how the te acher situated himself in relation to the students in order to achieve his pedagogical goals.My informant's pedagogical goals are to create his ideal classroom setting and to understand his pupils. His behavior for achieving these goals in the classroom takes various forms. In my research, I identify five kinds of teacher behavior. The first kind is where the teacher acts as if he is the same as the pupils. The second kind is where the teacher leaves classroom activities up to the students. The third kind is where the teacher disciplines pupils. However this kind of behavior is prevented by a certain dilemma and is left incomplete. The fourth kind is where the teacher coordinates the interests and demands of the pupils or of the teacher and pupils. Through this behavior, the teacher leads pupils to mutual agreement on the content and enactment of classroom activities. The last kind is where the teacher guides pupils in classroom activities. Here, the teacher presents students with activities that are required by the educational institution rather than by teacher or pupil demands.These results suggest that if the teacher tends to avoid stating his demands, teacher-pupil relationship does not have to be oppositional. If we take into account the physical, mental and institutional distinctions between teacher and pupils, teacher-pupil relationship is oppositional. However, by using institutional advantage, the teacher tries to avoid an oppositional relationship between himself and pupils and to behave as if he is equal with the students.
著者
清水 邦義 中村 崇裕 大貫 宏一郎 松本 雅記
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

霊芝キノコのゲノム編集について、霊芝特異的プロモーターの単離、ターミネーターの単離、霊芝ゲノム編集用ベクターの構築等の実験を行ってきた。その中で、ゲノム編集に用いるプロトプラストの遺伝子導入効率の低さと、遺伝子発現効率の低さは新規キノコ作成において、ボトルネックとなっていた。この状況に変化をもたらしたのは、刑部らのキノコゲノム編集に関する論文であった(Scientific Reports (2017)。これまで、ある一定の形質を有するプロトプラストを用いると効率が上がることが判明していた。よって我々は、霊芝プロトプラストを用いたゲノム編集には、菌糸体を用いた予備的実験の中で、細胞融合・ゲノム編集を効率的に行うためには扱い易いプロトプラストの採取が必須という結論に至り、セルソーターにより最適なプロトプラスト採取の条件を探索している。我々はこれまでに、霊芝子実体の有用成分のLC/MSを用いた網羅的解析技術を確立しており、新規の菌糸体の作成に成功すれば霊芝トリテルペノイドの数十種類を同時に同定できるシステムを構築している。また、我々はこれまでに、ゲノム編集に必要なプロモーター、ターゲット遺伝子(コーデイングシーケンス)、ターミネーター領域のDNAを霊芝特異的遺伝子としてPCR法により探索し、有望領域を決定した。ターゲット遺伝子としてP450遺伝子群のコーディング領域をゲノム編集している。但し、これらの遺伝子セットが実際に作動するかは未定であるのでキノコゲノム編集で使用された遺伝子も併せて探索している。

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著者
清水 文雄
出版者
王朝文学の会
雑誌
河の音
巻号頁・発行日
pp.160-163, 1967-03
著者
森田 直賢 清水 岑夫 竹崎 孝行
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.1277-1280, 1968-10

A new glycoside (I), C_<24>H_<26>O_<18>・11/2H_2O, mp 274-275°, was isolated from Chrysosplenium grayanum MAXIM. (Japanese name"Nekonomeso"), and a glycoside (II), C_<24>H_<26>O_<12>・2H_2O, mp 175-176°, from C. flagelliferum FR. SCHM. (Japanese name"Tsurunekonomeso"). I was determined as oxyayanin-A (5,2', 5'-trihydroxy-3,7,4'-trimethoxyflavone)-2'-glucoside, and was named chrysosplenoside-A , and II as pendulin (5,4'-dihydroxy-3,6,7-trimethoxyflavone-4'-glucoside).
著者
中原 貴 中村 達雄 田畑 泰彦 江藤 一洋 清水 慶彦
出版者
日本炎症・再生医学会
雑誌
炎症・再生 : 日本炎症・再生医学会雑誌 = Inflammation and regeneration (ISSN:13468022)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.116-121, 2003-03-10
参考文献数
26
被引用文献数
3 2

Our strategy for tissue regeneration is to induce maximum intrinsic healing potential at the site of a tissue defect, applying the elements of tissue engineering. Regeneration of periodontal tissues occurs through the combined application of a collagen sponge scaffold and gelatin microspheres incorporating basic fibroblast growth factor (bFGF) for controlled release. This &ldquo;sandwich membrane&rdquo; with or without bFGF (100&mu;g) was applied to a three-walled alveolar bone defect (3 x 4 x 4 mm) in nine dogs. Periodontal tissues, both hard and soft, treated with bFGF were effectively regenerated four weeks after the operation with functional recovery of the periodontal ligament in parts. Next, the effect of combining cells with the treatment was evaluated. Periodontal fenestration defects (6 x 4 mm) were created bilaterally in the maxillary canines of six dogs. One of these was filled with the collagen sponge scaffold seeded with autologous periodontal ligament-derived cells (3 x 10<sup>5</sup>), and the other was left empty. After four weeks, on the cell-seeded side, regeneration of the cementum was observed uniformly on the root surfaces, indicating that the seeded cells had formed new cementum. Our findings suggest a promising new approach to periodontal regeneration that is based upon <I>in situ</I> tissue engineering.
著者
立山 清美 山田 孝 清水 寿代
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.231-239, 2013
参考文献数
16

本研究は,日本版の青年・成人前期向けの感覚調整障害を評価する質問紙の開発を最終的な目的とし,その質問項目の選定への示唆を得るために,JSI-Rを大学生および専門学校生120名に実施した。その結果,前庭感覚・触覚・固有受容感覚では,幼児期よりも大学生および専門学校生の方が出現率の低い項目が多く,聴覚・視覚・嗅覚・味覚では,大学生および専門学校生の方が出現率の高い項目が多かった。その要因として,前者では年齢や成長により楽しめる活動や感覚探求の行動が変化していること,聴覚・視覚・嗅覚・味覚は回答者が自覚しやすく,チェックがつきやすいことが考えられ,日常生活に支障をきたすくらいになど,基準を示す必要性が示唆された。
著者
清水 英樹 山田 明 吉澤 亮 福岡 利仁 平野 和彦 下山田 博明 今野 公士 駒形 嘉紀 要 伸也 有村 義宏
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.378a, 2012

[背景]近年IgG4関連疾患の診断基準が作成されているが,その病態,病像には不明の点も多い.<br> [目的と方法]2011年2月から2012年3月まで当科症例でIgG4高値を示した9症例を検討した.全例で口唇生検と障害臓器の組織生検を試み,臨床経過を腎症の有無・自己免疫疾患の有無に応じ比較検討した.<br> [結果]平均年齢68.1&plusmn;12.2歳(52-90),男女比は5:4.腎症ある症例は4例(うち2例は腎生検で診断)であった.ミクリッツ徴候を主体とした症例は3例(すべて女性)で,既存の自己免疫疾患合併症例は2例であった.9例ともに悪性腫瘍は除外され,8例でIgG4-RDと診断した(1例はRAと診断).IgG4-RDの診断には,口唇生検と涙腺生検を施行し,口唇生検の5/8例で,涙腺生検の2/2例でIgG4浸潤細胞を認めた.腎症のある症例は,多臓器障害を認め,抗核抗体高値と低補体血症とIgE高値を伴った.IgG4関連疾患否定のRA症例では,Th2サイトカインの上昇を認めなかった.全例で膵病変なく,IgG4関連疾患8例でステロイドに著効した.<br> [結論]IgG4関連疾患は症例ごとに多臓器障害を認めやすい.全身の臓器障害部位を評価の上,組織生検も施行すべきである.尿所見・CT所見から腎症を疑う際には,腎生検も考慮すべきである.<br>
著者
根本 了 清水 亮子 木川 寛 佐々木 久美子 斎藤 行生
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.233-243_1, 1995
被引用文献数
4

ホキシムはGC測定で熱に不安定なことから, 測定に適した注入口温度及びカラム温度について検討した. ホキシムの日常分析法として, 内径0.53mmのキャピラリーカラムを使用したGC-FPD測定による迅速な分析方法を作成するとともに, 妨害成分の影響によりGC-FPD測定が困難な場合には, GC/MS (SIM) 測定により定量する方法を設定した. 農産物に残留基準値濃度のホキシムを添加した場合の回収率は75.3~95.1%であった. また, マススペクトルを測定するのが困難な農産物中の低濃度のホキシムの確認法として, GC/MS (SIM) 測定によるフラグメントイオンの相対強度比を用いた方法について検討したところその有用性が示唆された.